2023/02/12 - 2023/02/15
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赤い彗星さん
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2023年の旅行始めは、取得できていなかった連続休暇を利用して、
福岡に向けて出発。久々の航空機利用です。
事前の天気予報で、旅行中の福岡は雨が続く予報でしたが、
唯一天気が良さそうな大牟田周辺を最初の訪問地として選択。
「明治日本の産業革命遺産」として、世界遺産に登録されている
炭鉱関連施設を巡る事にしました。
- 旅行の満足度
- 4.0
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コロナ禍を経て、2020年のボリビア旅行以来3年振りの飛行機。
早朝の富士山が間近に見えていました。羽田空港から、福岡空港に向かいます。富士山 自然・景勝地
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飛行機からの富士山アップ画像。
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福岡空港に到着後、西鉄福岡(天神)駅まで移動。
西鉄福岡(天神)駅から、特急に乗って大牟田に向かいます。西鉄福岡(天神)駅 駅
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西鉄大牟田駅に到着。西鉄天神大牟田線の終着駅です。
本物なのかレプリカなのかは不明ですが、石炭がオブジェとして展示されていました。 -
大牟田駅の駅舎。
大牟田駅 駅
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大牟田駅のすぐ目の前にある大牟田観光プラザの観光案内所で、レンタサイクルを借りて大牟田観光に繰り出します。
大牟田観光プラザ 名所・史跡
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最初に海沿いにある大牟田市石炭産業科学館を訪れました。
大牟田市石炭産業科学館 美術館・博物館
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科学館前に展示されている炭鉱で使用されていた機械群。
スターウォーズのAT-AT ウォーカーのようなフォルム。 -
炭鉱夫の石像。ポーズもばっちり決まっています。
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何故かステゴサウルスの化石レプリカ。
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石炭産業科学館の2Fに展示されている、旧長崎税関三池支署のミニチュア。
と云っても結構な大きさのミニチュアです。 -
炭鉱に降りるため、縦穴エレベータに乗り込む炭鉱夫の様子を現した模型。
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大牟田市石炭産業科学館のミニチュア。
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大牟田市公式キャラクターのジャー坊。
大蛇の化身が、ヘルメットを被ってつるはしを持っているキャラクターだそうですが、つるはし持っていないなあ。 -
鉱石と呼ぶには巨大すぎる日本各地で採掘された石炭。
岩から希少な鉱脈や鉱石を見つけるという感じではなく、地層自体が全て石炭というような形になっているのかな。 -
三池炭鉱専用鉄道で実際に使用されていた蒸気機関車の7/10模型。
松風号と名付けられていたそうです。 -
戦前まで三池港で働く作業員が使用していた、棕櫚製の蓑。
現代人から見ると斬新なファッションのようにも見えますが、実際に100年近く前まで使用されていた実用品です。 -
110年前の三池炭鉱の様子を再現した模型。
開館当時からの逆算だろうから、約150年前の明治期の炭鉱ですね。
動力源は蒸気で、地下の坑道で馬が荷物を運搬している様子も再現されています。 -
現代の鉱夫が使用している装備品が展示されていました。
ガス発生に備えて、酸素マスクなども備えられています。 -
炭坑内の様子が再現されたダイナミックトンネル(模擬坑道)の見学に向かいます。
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エレベーターに乗って、いざ地下世界へ。
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エレベーターで地下に移動し、トロッコで坑道を走っているところ。
(エレベーターは模擬でトロッコは映像ですが、臨場感は伝わります。) -
コンティニュアスマイナーというアメリカ製の採掘機。
手前のとげの付いたドラムが回転し、炭鉱層を掘り進む機械です。
重量が重いことから、岩盤の弱い三池鉱では短期間しか使用されなかったそうです。 -
ドイツ製のホーベルという採掘機。
掘り進むコンティニュアスマイナーと違って、高速で左右に動いて石炭層を削り取る機械です。 -
採掘された石炭を、地下で輸送していた東芝製の電気機関車。
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三井三池で制作されたロードヘッダー。
先端のドラムは上下左右に動かすことが出来、採掘された石炭を自動で集めて、後方の運搬機に移送するベルトコンベアまで付いている便利な採掘機です。 -
ダイナミックトンネル内の所々に立っているマネキンさんは、かなりリアル仕様なので、本当に人が立っているように見えます。
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世界文化遺産登録を記念した作成された宮原坑の模型。
日曜の午前でしたが、見学者は私以外、一人いただけ。
校外学習などで利用されそうな施設でしたが、好きな人には結構楽しめる場所だと思います。 -
大牟田市石炭産業科学館近くの三池港展望所。
大きな駐車場があり、無料のガイドさんが説明をしてくれました。三池港と光の航路 自然・景勝地
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現在でも貿易港として利用されている三池港。
明治時代に石炭搬出を目的に、5年の歳月を掛けて遠浅の有明海に造成された港です。 -
上の三池港展望場所から、自転車で5分弱の三池炭鉱三川坑跡に到着。
1959年から1960年にかけて発生し、社会問題となった労働争議運動の三池争議の中心地となった場所です。
敷地内には、駐車場があります。三池炭鉱三川坑跡 名所・史跡
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炭坑内で活躍した歴代の電気機関車が並んでいます。
一番手前が一番古く、明治に導入されたアメリカ:ゼネラル・エレクトリック社製の電気機関車。二番手(明治)、三番手(大正)が、ドイツのシーメンス社製。最後尾が、昭和に導入された東芝製です。 -
三川坑には、第一斜坑と第二斜坑が存在しましたが、第一斜坑は閉坑したため、現在見ることの出来るものは、こちらの第二斜坑のみです。
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有明海の下に広がる広大な三池炭鉱の数多くの坑口のうち、三川坑が最主力坑となっており、毎日多くの炭鉱夫がこの坑口を利用していました。
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第二斜坑は入口部分のみ見学可能で、坑口は厚いコンクリートで閉じられています。
斜坑にはトロッコも残されています。 -
458人が亡くなり、救助された炭鉱夫の約9割に当たる839人が一酸化炭素(CO)中毒になるなどの戦後最悪の炭鉱事故となってしまった三井三池炭鉱炭塵爆発事故は、三川坑の第一斜坑で発生しました。
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ベンチでうたた寝をしているマネキンさん。
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電気機関車やトロッコの点検場跡。
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坑内の安全を願って、第一斜坑と第二斜坑の間に安置されていた山ノ神神社。
山ノ神ということで鉱山では、必ず見かけますね。 -
第一巻揚機室。
初代の建物が、炭塵爆発事故で倒壊してしまったため、再建されたものが現在の建物です。 -
第二巻揚機室。
こちらは昭和15年に建設された建物が、そのまま残っています。 -
平成9年に閉山するまで使用されていたベルトコンベアもすっかり朽ち果てています。
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すでに建物が崩壊を始めていますが、坑内に入る前に従業員が待機していた繰込場。二階は講堂になっていたそうです。
「明治日本の産業革命遺産」として、周辺の複数施設が世界遺産に登録されていますが、三池炭鉱の最主力坑で最も規模の大きい三川坑は、事故や労働争議など負の記憶が影響したせいで世界遺産に登録されなかったと思ったら、昭和時代に開坑した坑口なので世界遺産ではなかったようです。
完全に閉山してから、まだ25年しかたっていないのに、環境が厳しく年代の古い軍艦島と施設の保存状況が変わらないように見えます。 -
昭和24年に昭和天皇が御巡幸された際に造園された日本式庭園。
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三池炭鉱三川坑跡すぐ横にある、明治41年に三池港開港に合わせて、三井財閥の迎賓館として建てられた三井港倶楽部。かつては三井財閥の社交場として、皇族や伊藤博文、井上馨なども訪れた事があるそうです。
現在は、レストランや結婚式場として利用されています。三井港倶楽部 グルメ・レストラン
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世界文化遺産として登録されている「明治日本の産業革命遺産」構成物の一つ、旧長崎税関三池税関支署です。
世界遺産に認定された際は、各構成施設を結ぶシャトルバスなども出ていたそうですが、観光客が減少してからは、シャトルバスもなくなってしまったそうです。旧長崎税関三池税関支署(世界遺産) 名所・史跡
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税関所として使用されていた本館が残っていますが、裏手にあった宿直室や炊事場などの付属建物は現存していません。
明治時代に建てられた税関庁舎で現存している6棟のうちの一つです。昨秋訪れた旧新潟税関庁舎もその一つです。 -
三池港で特定の日に目にすることが出来る「光の航路」の写真。
毎年11月と1月の約10日間の間、このような風景の夕焼けを見る事が出来るようです。 -
三池税関支署のすぐ隣にも線路跡が残されています。
三池港と七浦坑、宮原坑、万田坑を繋ぐ路線として敷設された線路です。
石炭だけではなく、通勤の足としても利用されていたそうです。 -
途中、万田坑を見学した後、宮原坑に到着。
移動経路が分かり辛くて、ちょっと迷った。
大きな駐車場が整備されていますが、止まっている車はほとんどありませんでした。宮原坑(世界遺産) 名所・史跡
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宮原坑は、炭坑内の排水を目的として造られた坑口です。
三池集治監に収監されていた囚人も鉱夫として従事していたそうです。 -
宮原坑には、第一竪坑と第二竪坑が造られましたが、現存しているのは第二竪坑です。
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外観見学のみ可能ですが、国内に現存している最古の鋼鉄製櫓となります。
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