2023/11/01 - 2023/11/01
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RAINDANCEさん
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佐賀県西部、西松浦郡の町である有田を訪れました。有田は焼き物の里としてあまりにも有名ですが、この町が日本磁器発祥の地となる成り行きには非常に興味深い歴史の綾を感じました。また、その街並みは重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
★有田焼が生まれるきっかけとなった磁石場や、朝鮮から連れて来られた有田焼の産みの親である陶工とその歴史背景を学ぶ。
★モダン有田焼のギャラリーと工場を訪ね、付属のカフェで佐賀グルメを満喫。
[いただいた郷土料理/ご当地グルメ]
◎ごどうふ
◎佐賀牛ハヤシライス
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- レンタカー ANAグループ 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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先の訪問地である武雄温泉から有田へ移動。
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日本磁器発祥の地「有田」…に入りました。
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入ってすぐにまず立ち寄ったのは、「泉山磁石場」。
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有田の町並みを象徴する「トンベイ塀」(を模したオブジェ?)が迎えてくれます。
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有田焼の400年の歴史はここを抜きにしては語れないと言っても良い、良質な陶石が豊富に採れた場所です。
有田焼の400年の歴史はここの発見が無ければ始まらなかった…という重要な場所 by RAINDANCEさん泉山磁石場 名所・史跡
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昭和55年(1980年)に国の史跡に指定されました。
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でも今はここでは殆ど採掘されておらず、有田焼には熊本県の天草などの陶石が用いられているそうです。
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昔の採掘風景が陶板に描かれたモニュメント。
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有田の町に近づくと「口屋番所跡」に通りかかりました。江戸時代に佐賀藩の役人がここに常駐し、陶石や焼物の持ち出しなどに対して厳しい取締りを行っていたらしい。
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番屋跡の裏手、泉山弁財天神社境内にあるイチョウの巨木「大公孫樹」。樹齢約1000年、高さ約30mの巨木。黄色く染まるにはあと一歩というところでした。
樹齢約1000年、高さ約30mのイチョウの巨木 by RAINDANCEさん有田の大公孫樹 自然・景勝地
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有田焼の窯元の店舗やギャラリーなどが並ぶメイン通りの「皿山通り」に入りました。
重要伝統的建造物群保存地区に指定された趣きある通り by RAINDANCEさん皿山通り 名所・史跡
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通りの傍には観光Pがありますのでそこに駐車。ちなみに、皿山通りの最寄り駅は上有田駅であり有田駅ではありません。
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皿山通りの北側の「トンバイ塀がある裏通り」を歩きます。
江戸期に造られた、耐火レンガの廃材などを赤土で塗り固めた塀…有田独特の景観です by RAINDANCEさんトンバイ塀 名所・史跡
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登り窯を造るために使った耐火レンガ(トンバイ)の廃材などを赤土で塗り固め作った塀なのでそう呼ばれるそうです。
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裏通りにはこういった古い塀が今も残っています。
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江戸享保年間の1720年代、鍋島藩として築窯された大樽窯をルーツに持つという会社、岩尾磁器工業(株) の上有田工場。建物に年季を感じます。
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表通りの皿山通りに出ました。創業明治35年のカネアオ・成富本店。
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焼き物のギャラリーが並びます。築100年という手塚商店。
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他にもたくさんありますがキリがないので一旦皿山通りを外れて…
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…通りの南にある「陶山(すえやま)神社」へ。
有田焼の大鳥居、灯篭、狛犬、玉垣、などが随所に置かれ独特の景観 by RAINDANCEさん陶山神社 寺・神社・教会
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400年前の寛永年間に泉山磁石場が発見され陶器製造が栄えてくると、有田皿山代官の命により万治元年に社殿を建て祭神を勧請し八幡宮を創建、明治に入ってこの地の総称にあわせ「陶山神社」となったそうです。
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青銅製狛犬。
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有田焼の灯篭。
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有田焼の大鳥居。
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有田焼に囲まれて拝殿が鎮座。
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本殿にも、日本一の磁器製玉垣。
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参拝はこれだけでは終わりません。本殿の脇からさらに山を登ります。
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なぜなら山の上に、ある人物の顕彰記念碑が建っているからです。有田焼はこの人物を抜きにしては語れません。
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有田焼の産みの親である、「李参平(り さんぺい)」氏の顕彰碑です。
有田焼はこの人抜きでは語れないという人物を称えて建てられた顕彰碑 by RAINDANCEさん陶祖李参平の碑 名所・史跡
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16世紀の終わり頃に豊臣秀吉が仕掛けた朝鮮との戦争「文禄・慶長の役」の終わりごろ、李参平氏は20代半ばで鍋島藩により朝鮮から陶工として日本へ連れて来られ、この地で研究を重ねたということです。碑の正面と有田の街並み。
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泉山磁石の発見を機に、この地で白磁器を産業として創業されたのが有田焼の起こりなのだとか。氏は陶祖として神社に祀られ、この顕彰碑は大正になってから建てられたそうです。碑の背面と有田の街並み。
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当時朝鮮半島を支配していた李氏朝鮮が産業を軽視していたという説もあり(ので、李参平氏は朝鮮に帰りたくなかった?)、大陸から陶工技術者を取り込んだ鍋島藩がその後の日本の磁器の発展にイイ仕事をしたと言えるかも。有田焼の発展に尽くしてくれた李参平氏は、今もこうしてこの丘から有田の街を見守ってくれています。(注:氏のお墓は有田の別の場所です)
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街へ戻りました。深川製磁本店、明治27年(1894年)創業。
明治27年(1894年)創業、本店は大正期に建築、工房は明治27年に設計の近代化産業遺産 by RAINDANCEさん深川製磁 (本店) 専門店
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深川製磁本店の向かいに建つ旧田代家西洋館 (有田異人館)、豪商の田代助作氏が陶磁器を買い付けに来た外国商人の宿泊接待施設として1876年(明治9年)に建築したそうです。
明治初期の洋風建築と近代初頭の商取引の痕跡として価値が認められた国の重要文化財 by RAINDANCEさん旧田代家西洋館 名所・史跡
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明治12年(1879年)創業の香蘭社。
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江戸時代から鍋島焼伝統の色絵”色鍋島”の赤絵の調合・技術を一子相伝で伝え続ける「今泉今右衛門」。現在は14代目。
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皿山通り街歩きの最後に向かったのは「アリタポーセリンラボ有田旗艦店Shop」、ここで焼き物を買って帰ろうということで。
アリタポーセリンラボ旗艦店に隣接するCafe、モダン有田焼の器とともに目でも舌でも味わい深いランチ by RAINDANCEさんアリタポーセリンラボ グルメ・レストラン
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その前に、隣接するCafeにてランチ休憩です。
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店内に入ると井戸…カフェにリノベーションする際に元々あった井戸をそのまま残して水の神様”水神”を祀るようにしたとのこと。
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ダイニングルームの真ん中には大きなテーブルと有田焼。
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私は、佐賀県産牛ハヤシライスランチセット。牛バラとマッシュルームが入っていて、コクがありシチューの様な美味いハヤシライスでした。
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妻は、ごどうふランチセット。
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モッチリ食感のごどうふを濃いゴマ醤油とあわせると、独特の食感と風味が混然一体となり…美味かった。
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デザートセットにして私はシャーベット。
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妻はケーキ。ポーセリンラボの器とともに、目でも舌でも味わい深いランチでした。
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ランチの後はポーセリンラボ旗艦店の店舗で器選び。
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アリタポーセリンラボは、創業1804年の歴史を誇る有田焼の老舗窯元、七代目弥左ヱ門氏が現代の感性と200年の伝統を独自に組み合せて生み出した有田焼とのこと。
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言うなれば”モダン有田焼”。…などと言いつつ、妻が欲しがっていたのは有田焼の伝統的な柄の小皿。お店のスタッフ曰く、工場へ行けばその辺の品揃えがあるとのことで、このあとそちらに訪問することにして退店。
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皿山通りをあとにし、「佐賀県立九州陶磁文化館」へ。最寄り駅は有田駅ですが駅からは結構離れています。
肥前および九州各地の陶磁器や現代陶芸作家の作品等が数多く展示されているのに入場無料 by RAINDANCEさん佐賀県立九州陶磁文化館 美術館・博物館
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肥前地区の陶磁器をはじめ、九州各地の陶磁器、現代陶芸作家の作品が数多く展示されているにも関わらず入場は無料です。よってオススメ。
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大きなエントランスホール。
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人間国宝作品などがずらり。
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大きな有田焼のからくり時計。このあと1時にからくり全開で時を告げました。
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第1展示の有田焼の歴史から第5展示の企画展まで豊富な展示。
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1980年に開館されましたが、佐賀県の陶磁器に対する気合を感じます。
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じっくり見ると相当時間がかかりそう。
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後の予定もあるので全体をさらっと見させていただきました。
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庭にも立派な陶器作品。
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続いて、文化館の西方にある「柿右衛門窯」へやってきました。
17世紀に日本初の赤絵の技法を開発し、その様式を現代に伝える由緒ある窯元 by RAINDANCEさん柿右衛門窯 美術館・博物館
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といっても、SHOPに少し寄っただけですが。SHOP内は撮影禁止でした。
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SHOPを抜けると中庭に出られました。
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17世紀に日本初の赤絵の技法を開発し、その様式を現代に伝える由緒ある窯元とのこと。十四代目の酒井田柿右衛門氏(2013年没)は人間国宝。
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そのあと向かったのは「アリタセラ」。大きめの駐車場があります。
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いわば、有田焼のショッピングモール、20数店の陶磁器商社のお店が並んでます。
20数店の陶磁器商社のお店が並ぶ、有田焼のショッピングモール by RAINDANCEさんアリタセラ ショッピングモール
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先ほど寄った柿右衛門窯の作品も販売。
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モールの端っこには何やらオブジェ風のものが。
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「茶わん供養」として、陶器の茶わんがピラミッド状に積まれていました。
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最後に立ち寄ったのは、アリタポーセリンラボで紹介された本社工場。アリタセラから西に1kmほどの場所にあります。
ポーセリンラボ旗艦店でコレというものが見つからない場合は本社工場へ行ってみるのもアリ by RAINDANCEさんアリタポーセリンラボ 本社工場 お土産屋・直売所・特産品
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工場内に入り、事務所棟のこの階段を上がって…
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…スタッフの方に声をかけるとこちらの販売品ルームに案内していただきました。
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ポーセリンラボの特徴であるモダンなものから、伝統的絵柄に近いものまでいろいろ置いてありました。
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こんなものまで。
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で、こちらの取皿と…
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…こちらの取皿を購入。
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お土産もゲットしたところで、そろそろ有田をあとにします。大川内山の街並みも訪れたかったのですが、時間の関係で断念し伊万里方面へ。
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有田皿山で作られた有田焼製品が伊万里港から積み出されたため、伊万里焼として世界に知られるようになったのだとか。「伊万里焼」は「有田焼」の通称だったとは知りませんでした。歩道に建つ「伊万里色絵婦人立像」。
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佐賀銀行伊万里支店の東側壁面に設置されている「古伊万里からくり時計」。
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からくり時計の傍、伊万里川に架かる相生橋(あいおいばし)の欄干にも伊万里焼。伊万里ではそれらをクルマから見るにとどめます。
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陶磁器であまりにも有名な有田…その産業の起源を辿ってみると、大陸へ触手を伸ばし益を得ようとする島国の当時の支配者と、周りは敵だらけで弱肉強食で支配が目まぐるしく変わり闘争に明け暮れる大陸の事情が垣間見えます。こうして大陸・朝鮮の技術技能が日本で育まれ、のちにドイツのマイセンに影響を与えたりして世界を魅了することになったのもある意味奇跡だったのではないかと感じます。また、その街並みは重要伝統的建造物群保存地区でもありとても趣深かったです。
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