2023年 バルト三国＋北欧 (22 days) =DAY 8= ～part 1: カウナス～

2023/04/25 - 2023/04/25

・4月18日：名古屋 ⇒ ソウル＋水原
・4月19日：ソウル⇒ヘルシンキ⇒タリン
・4月19日～21日：タリン
・4月21日：タリン ⇒ リガ
・4月21日～23日：リガ
・4月23日：リガ ⇒ シャウレイ
・4月24日：シャウレイ ⇒ カウナス
・4月25日：カウナス ⇒ ヴィリニュス
・4月25日～27日：ヴィリニュス
・4月27日：ヴィリニュス ⇒ ベルゲン
・4月28日：ベルゲン ⇒ ソグネフィヨルド ⇒ オスロ
・4月28日～30日：オスロ
・4月30日：オスロ ⇒ フェリー泊
・5月1日：フェリー泊 ⇒ コペンハーゲン
・5月1日～3日：コペンハーゲン
・5月3日：コペンハーゲン ⇒ マルメ ⇒ ヨーテボリ
・5月4日：ヨーテボリ ⇒ ストックホルム
・5月4日～6日：ストックホルム
・5月6日：ストックホルム ⇒ フェリー泊
・5月7日：フェリー泊 ⇒ ヘルシンキ
・5月8日：ヘルシンキ ⇒ ソウル
・5月9日：ソウル ⇒ 名古屋

エリア カウナス(リトアニア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

8:00起床。朝食は野菜の水気が足りず、パサパサ。オートミールをお米代わりに食した。

Ibis Kaunas Centre ホテル

9:00にチェックアウトして、9:16に聖ミカエル教会到着。

聖ミカエル (ミコロ)教会 寺院・教会

当初は正教会の教会で、1893年にカウナス要塞のために建設された。第一次世界大戦終結から第二次世界大戦勃発までの間はカトリック要塞として使われた。

1944年から1990年の旧ソ連時代は美術館として利用され、リトアニアが再び独立を果たすとともにカトリック教会に戻された・・・という歴史を持つ。

中に入ると中央のドームの下に・・・

・・・黄、緑、赤の3つの布でリトアニア国旗をシンボライズしていてオシャレ。

キリスト像はとてもリアル。

主祭壇はとてもシンプルだが・・・

・・・丁度朝日がステンドグラスを通して背後から差し込んでとても綺麗。

そしてその背後にあるこちらの絵画の上には・・・

・・・三角形の中央に目という、例の奴が描かれていた。

更にその上にあるのは素朴な感じの絵。

主祭壇の反対側には・・・

・・・教会ならではのパイプオルガンがある。10分程滞在して出発。

教会を出たところに遊具がたくさんある。

昨日のシャウレイのメインストリート沿いにもあったネットでできたジャングルジムがここにもあった。

メインストリートであるライスヴェス通りは並木に挟まれたベンチを備えた中央の道を挟んで両側が歩行者天国になっている。

ライスヴェス通り 散歩・街歩き

しばらく歩くと中空にアート作品があった。

メトロポリスホテルへ9:32到着。

Hotel Metropolis ホテル

外壁には杉原千畝の顔がレリーフになったプレートが飾られている。

1940年8月28日～9月4日まで、杉原千畝はこのメトロポリス・ホテルに滞在し、命のビザを発給し続けた。

外壁だけでなく、内部にも杉原千畝関連の展示があり、昨日に続きその偉大さを感じることとなった。

千畝本人だけでなく、家族の写真も展示されている。

ホテルの階段を上がると・・・

・・・先ほどの聖ミカエル教会と同じくらい綺麗なステンドグラスがある。

ライスヴェス通りを西へ向かって歩いていくと、昨日も通ったヴィタウタス大公像の前に到着。

ヴィタウタス大公像 モニュメント・記念碑

15世紀初め、現在のベラルーシ全域、ウクライナ全域、ポーランドの一部、ロシアの一部を領土とし、リトアニアの最盛期を築いた大公の銅像。

その近くに先生という名前の寿司屋もあった、その隣はCasino・・・。

ライスヴェス通りには聖地巡礼のシンボルであるホタテも埋め込まれていた。

ライスヴェス通りから少し離れたところにある聖ゲルトルード教会。

内部は少し薄暗い。

右側の壁のキリストは心臓が透けて見えるように描かれている。

主祭壇の背後の壁の上部には・・・

・・・例の三角形の中央に目の奴が飾られていた。

聖ゲルトルード教会の外には日本語の案内もあり、もしかしてここも杉原千畝と関連があるのか？

続いて訪れたのがこちらの柵の向こうにある建物。

旧大統領官邸で、現在は博物館として使われている。

旧大統領官邸 史跡・遺跡

旧大統領官邸の前から地下道へ入る。

その地下道が天井をデザインしているだけでなく、花屋もあってオシャレ。

天井がオシャレ・・・と思ったら、観光地までの距離が書かれていた。

地下道を抜けると旧市街に入る。

旧市街のメインストリートを歩いていくと聖ペテロ＆パウロ大聖堂に到着。

聖ペテロ ＆ パウロ (ペトロ イル ポヴィロ)大聖堂 寺院・教会

聖ペテロ＆パウロ大聖堂は別名カウナス大聖堂とも呼ばれている。

15世紀に建てられたが、何度か再建され、ルネッサンス、バロック、古典主義、ネオゴシック、ネオバロックなどの建築様式を備えている。

中に入ると久々のザ・ヨーロッパな大聖堂！パイプオルガン含めてかなり豪華。

主祭壇手前には右手にキリスト、左手にマリア像が配置されている。

主祭壇は12使徒の彫刻で飾られている。

そして一番メインの中央には赤い布が掛けられた十字架に・・・

・・・両手を杭で打たれたキリストが貼り付けられている。

説教壇は階段ではなく柱の中から扉を開けて上るタイプ。

このバルト三国に来てよく見かけるタイプの壁画。

絵画の上に金色のプレートをかぶせるタイプ。自分の記憶の中では他のヨーロッパではあまり見ないタイプ。

主祭壇の反対側にはパイプオルガンがある。

今回の旅ではもっとも豪華なパイプオルガン。

そしてこちらもバルト三国では何度か見ているヨハネパウロ2世の肖像画。

恐らくヨハネパウロ2世がここにも来ているのだろう。

その証拠に彼の名を刻んだ聖なる何か、聖杖？っぽいものが飾られていた。

川沿いに行くと消防車が放水訓練をしており、ライン川沿いで見て以来、久しぶりに見た光景となった。
　https://4travel.jp/travelogue/11673164

ヨーロッパでは消防訓練は川沿いで行うのが定番なのだろうか？

カウナスで最も古い教会であるヴィタウタス大公教会は1400年建造。

ヴィタウタス大公教会 寺院・教会

リトアニアで唯一の十字形のゴシック様式の教会。

1946年にカウナスは大洪水の被害に遭い、この教会も一部が水没し、教会の外壁にその洪水被害の最高水位2.90mのプレートが貼られている。

中はステンドグラスを通して差し込む光によってほのかに明るい。

先ほどの大聖堂とは違い、そこまで大きな建物ではなく・・・

・・・主祭壇の上には小さなキリスト像が置かれている。

その背後にあるステンドグラスはちょっと不気味な感じ。

入口側には例によってパイプオルガンが設置されている。

ヴィタウタス大公教会のすぐ近くにはペルクーナスの家がある。

ペルクーナスの家 建造物

外壁にプレートがはめ込まれてあり、説明書きもあるが・・・

・・・正直ペルクーナスって誰？の状態。
ちなみにペルクーナスは雷神らしい。

カウナス旧市街の中心とも言うべき市庁舎広場に到着。

市庁舎広場から見える聖ペテロ&パウロ大聖堂。

広場の名前にもなっている旧市庁舎。その細く白い外観から"白鳥"とも呼ばれる建物。

旧市庁舎 (カウナス) 史跡・遺跡

1542年に建築が始まり、時間の経過とともにゴシック、ルネッサンス、バロックへと変化し、近年では1973年に改装された。

塔の高さは58mで・・・

・・・そのてっぺんには王冠とともに風見鶏代わりに風見騎士が設置されている。

本来ならこの塔に上ってカウナス旧市街を上から見たかったのだが工事中のため、中に入れず・・・。

旧市庁舎の南に見えるピンク色の建物はイエズス教会。

そこから北へ少し歩くと見えてきたのがカウナス城。

カウナス城 城・宮殿

その前にこちらの聖ゲオルギ教会へ。

聖ゲオルギ教会 寺院・教会

1468年に建設が始まり、完成時期は不明だが1503年には記録に登場するゴシック様式の教会。

17世紀初頭に複数回の火災に遭い、ナポレオン軍が火薬庫として使用した際にも爆発を経験したという歴史を持つ。

だからというわけではないだろうが・・・

・・・教会の中は改装中で説教壇も取り外されていた。

外に出て正面から見るとここも工事中なのか？上部に3つの枠が空白のまま残されている。

聖ゲオルギ教会を出て、今度こそカウンス城へ向かうが・・・

・・・手前の芝にはルンバの芝刈り版、自動芝刈り機が走っていた。

しかも何台も・・・。

そして川沿いにはリトアニアの国章にも描かれている馬上の騎士の像が設置されている。

近くで見ると物凄く格好良い！

角度を変えると国章に描かれた馬上の騎士像の向こうに・・・

その国章が描かれた旗が風にたなびいている。

13世紀にドイツ騎士団の侵攻に備え建築された城。1363年に騎士団によって何度も攻撃を受け、破壊されたが、15世紀にヴィタウタス大公時代に再建。

17世紀～18世紀にかけての戦争により、再び大半が破壊され、現在では塔と城壁の一部のみとなっている。

現在はアートギャラリーとしてオープンしている。

階段を上ったところから先ほどの馬上の騎士像を見る。像の向こうに川が見える。

目線を東に映すと橋の向こうにハッシュタグが見える。

橋を渡ったところからカウナス城を振り返る。

そして先ほど上から見えたハッシュタグ越しにカウナス城をカメラに収める。

その手前には花が咲き誇っている。

近くで見るとヒヤシンスとチューリップ。

カウナス城周辺には壁画アートがいくつかある。

カウナス場周辺の壁画アート1：やさぐれた感じの少女

カウナス場周辺の壁画アート2：赤いタイツを着てパイプをくわえた老婆

そして"カウナスのビースト"なる謎の生物の歯が飾られている。
こういう洒落を利かせるのも素敵。

ライスヴェス通りの端からバスに乗る。

バスの車内には4つ先までバス停が表示されていて安心。

バスのチケットはシャウレイのミニバスと同じレシート形式。12:03ホテルへ到着。荷物をピックアップして駅へと向かう。

駅前の大通りは横断歩道がなく、地下を通る。

カウナス駅 駅

ホテルから5分程歩き、12:45にカウナス駅へ到着した。

まずチケットを購入。

電車のチケットもバスと同じくレシート形式。

大通り沿いではなく線路側から見た駅舎。

ヨーロッパ各地の都市までの距離が記された看板によると次の目的であるヴィリニュスまで104㎞。

そして線路側の駅舎の外壁にも杉原千畝のプレートが埋め込まれていた。
ここまで大きな影響力を持った人物だったということ、そして彼が日本人だということに改めて感謝。

地下通路を通ってホームへ向かう。

ヴィリニュス行きの電車はこちらの2階建て車両。

2階の内装が何か豪華で、荷物置場に花が飾られていた。

電車は2階建てなので、2階に座り、出発を待ちながらランチ。

そういえば駅構内に売店がなく、チケット販売所の横にお菓子やジュースが置いてあり、誰かが何かを買うたびに、ぐるっと回って手渡しをするという何とも不合理な対応をしていた。窓口に1つ開閉式の扉をつければ良いのに・・・。と言いつつも自分もサーモン・エッグ・サンドと"冷えてない"コーラを買った。

6分遅れの13:27にカウナスを出発。