Alta stagioneの北イタリアvol.14（ヴァレンナ、ベッラーノ)

2023/07/02 - 2023/07/22

ベッラッジョからフェリーでヴァレンナへ。荷物を置いてから美しき村ベッラーノへ遠足に出かけた。旅も終盤、コモ湖を最後に楽しんだ。

7/3 ヴェローナ
7/4 ヴェローナ
7/5 ボルゲット，ヴェローナ
7/6 ヴィピテノ
7/7 キウーザ，ボルツァーノ
7/8 チロル城，カステルロット
7/9 トレント
7/10 サン・ロレンツォ・イン・バナーレ，トレント
7/11 トレヴィーゾ
7/12 アーゾロ，バッサーノ・デル・グラッパ
7/13 ヴィチェンツァ
7/14 サン・ボニファッチョ，ヴィチェンツァ
7/15 ガルドーネ・リヴィエラ，デゼンツァーノ・デル・ガルダ
7/16 コモ
7/17 ベッラッジョ，メナッジョ
7/18 トレメッツォ，レンノ，ベッラッジョ
7/19 ヴァレンナ，ベッラーノ
7/20 ミラノ

エリア その他の観光地(イタリア)

ベッラッジョ発8：40　ヴァレンノ着8：55
雲行きが悪くなり着くやいなや雨が降り出した。船着き場でスーツケースから傘を出し、歩き始めようとしたらGoogle Mapの示す道は石の坂道、少し降り止むのを待って傘を畳んで出発。

歩くこと15分ほどB&Bに到着。wattuappuで連絡を取り、コードで建物に入り、鍵を取り清掃前だがチェックアウトした部屋に荷物を置いてお散歩出発。

朝早いせいか人がいない。

宿からすぐの街のチェントロ、サン・ジョルジョ広場。
かっこいい犬をお散歩中だね。

Chiesa San Giorgio
12 世紀の既存の建物の上に建てられ、後の時代に作り直されたそう。

３身廊のシンプルな内部。
少しロマネスクな感じが残っている。

右上：サン マルティーノとサン ジョルジョの間の聖母子の三連祭壇画　16 世紀
右下：イエスの洗礼　シジスモンド・デ・マジストリス作　1533年

多翼祭壇画の断片。
聖人達は、ステファノ、ニコラ、アンブロージョ、ジョルジョ、ジローラモ、ロレンツォ、ベルナルド、アレキサンドリアのカタリナ、洗礼者ヨハネ、エウタッチォ、アネ－ぜ、アポロニアだそう。

柱に聖人のフレスコ画も残っていた。
複数の湖畔の街の教会を見て古くから栄えていたんだなと感じる。

教会を出て左にも小さな教会かとおもいきや…

中はお店のようだった。

そして広場をさらに進むと古そうな教会。

洗礼者聖ヨハネ教会 (Chiesa di San Giovanni Battista)
wikiより
この教会は、おそらく聖地から戻ったテンプル騎士団の騎士の影響で以前の初期キリスト教のカルトの建物の場所に建てられました。
教会に関する最も古い記述はは1143 年に遡ります。
その後17 世紀に改修され、1967 年に教会が修復されました。

改修されたとはいえ、ロマネスクの雰囲気感じられます。

後陣のフレスコ画は 16 世紀初頭とのこと。

その他のフレスコ画は14世紀とのこと。
洗礼者ヨハネ。

聖ジョルジョかな。

聖クリストファー。

湖の方へ降りて行きます。

朝食を食べているのかな。

なんか絵になる。

まだ早い時間なのでお店も静か。

幸運なことに雨は降り止んだ。

雨は止んだものの風が強い。

湖沿いはやはりいい雰囲気。

上の道からの階段の小路が多い。

船着き場から車道を荷物を引いて来たが、湖沿いの散歩道があるようなので行ってみることに。

こんな歩道になっている。フェリーが着く度に観光客が増えていく。

さっき降りた船着き場が見える。
そして鉄道駅に向かいます。

Varenna発10：54　Bellano Tartavalle Terme10：59着

鉄道駅からチェントロに向かいます。

川があるね、水はきれい。

聖ナザロとチェルソ教会（Chiesa Prepositurale dei Santi Nazaro e Celso）
おそらく初期のキリスト教の建物の遺跡に1342 年から 1350 年にかけて建てられたとのこと。ピベルナの洪水による被害の後、1341年頃にヴィスコンティ家の要請で修復されたよう。wikiより

ファサード前の石で作ったモザイクが素晴らしかった。

聖ナザロと聖チェルソ（ケルスス）とは、殉教聖人のよう。ナザロは使徒ペテロの弟子でネロに迫害迫害されロンバルディア州で説教し、ピアチェンツァとミラノを訪れ、そこで投獄された。一方9歳の少年ケルススは教育のため、母親からナザロに預けられた。彼らはアルプスやトリーアで説教し、多くの人をキリスト教に改宗させたが、そこで再び投獄された。最終的にミラノで首を切られたそう。

中央祭壇。中央にキリスト、柱の間には聖ナザロとケルススが、端には二人の天使。

上にはサン・ジョルジョの可愛いステンドグラス。

洗礼者聖ヨハネ礼拝堂
祭壇画は16 世紀前半の木製多翼祭壇画とのこと。

ロザリオの聖母礼拝堂
手に十字軍の球を持った聖母子の像がある。４つの壁龕のうち右下に聖ショルジョかな。その他の聖人は、ナザロ、セルソ、アンブロージョとのこと。

この聖母子のルネットは1494年に描かれたよう。

天井装飾。

割りとシンプルなステンドグラス。

サンタ・マルタ教会
中には入れなかった。

この小路はなかなか味があった。

改装中のお宅をちょっと覗いてしまった。階段のスロープが美しい。

ベッラーノはイタリアの最も美しき村のひとつ。
数えてみたら61番目の美しき村訪問となった。300以上も加盟しているそうだし、制覇しようと思っているわけではないけど、結構回ったな（笑）

Bellano という名前の語源はかなり不確かで「ベラム・アノ」、つまり「戦争の場所」から、湖と山の間の村の戦略的な位置にあったからというのが有力だそう。

路地をを覗いたり…

長閑でいい雰囲気。

湖の方へ行って見ましょう。

お肉やさんですね。

湖沿いはリストランテやバールが並ぶ。

ベッラーノ出身パヴィア大学卒の詩人トンマーゾ・グロッシの銅像。

湖畔を散歩。

ラベンダーショップ。

この先もリストランテが続いている。

赤いヴェスパも可愛いね。

水が透明。

ウィンドサーフィンかな。

好きなブルーの花。

カラフルな椅子。

ランチするところを物色。

ちょっと軽く食べたくてチーズを頼んだら（ワインを飲まないからか）このお皿の意味わかってる？と聞かれちゃいました。ノンアルと一緒に美味しかったです。

再度、湖畔散歩へ。

反対側には湖畔のヴィラも見える。

村の名士でしょうか？写真が飾られた館。

ボートも係留されてる。

パラソルのカフェっていい感じ。

そろそろヴァレンナへ帰りましょう。

ヴァレンナには14：30過ぎに戻りました。

湖沿いの道でチェントロへ。

サン・ジョルジョ広場に戻って来た。

一度、B&Bに戻った。部屋の前の廊下から。

部屋が整っていた。窓が２つありコモ湖が見えて、癒やされる。

屋上からの景色。

それでは再び散歩に出かけましょう。

小路を進む。

海水浴をしている人たち。

小路には多くの坂道が繋がっている。

ミントグリーンの扉がいい感じ。

こちらのブルーの扉も。

歩いて行き、ローマ人の入江的看板につられて下に降りていくとこんな感じだった。

Hotel Villa Cipressi
このホテルに有料庭園の表示があり、入ってみることに。

入口から横の窓を見ると結婚式でしょうか？映画のワンシーンのようだった。

ボタニコ・ディ・ヴィッラ・チプレッシ庭園へ。

いい眺め。

ヴィラのベランダまでは入れる。

熱帯植物のようなものも。

多種が植栽されていた。

アイアンワークの美しい扉。

カヌーで釣りをする人。

一時貴族に流行った洞窟かな。

ホテルの入口横の階段。気になるけど宿泊者でないと上がれない。

湖の夕陽を眺めるカップル。

夕食をとろうと探し回るも満席や一人では座れなかったり夕食難民に。

サン・ジョルジョ広場に戻ってきた。

広場のリストランテに並んでやっと夕食に。

コモ湖もお別れ、もう一度見に行こう。

宿に戻りましょう。

部屋の窓から。長いようであっという間でしたが、ついに明日は最終日。
ミラノに向かいます。
Buona notte☆

この旅行記へのコメント （2）

• クリスさん 2023/09/19 09:39:50

  ロマネスクで良いのでは？

  ヴァレンナの２つの教会は私としてはロマネスクに分類してますね。改修、再建等は多くの教会であり得る事であって、その中でどれだけ残されているかですかの印象ですから、しっかりとした定義があるわけではないので個人の印象で記述されるのは自由だと思います。
  サン・ジョルジョ教会はロマネスク起源ですが現存される教会にはそれらしい物はあまり残されていませんね。身廊のアーチ構造ぐらいでしょうか。
  それに比べると洗礼者ヨハネ教会の構造はロマネスクの物です。1967年の改修は復元改修なのでその時にロマネスクに戻されたので外観は石積みが剥き出しにされたとでしょうけれど。内部の装飾は後世の物なので人により評価は変わるのでしょうけれど、それは嗜好の問題だと思います。
  ロマネスクのグレードは高くないと思いますが、美しい村にある観光対象の教会として行くのは私としても有りだと思います。
  
  マリアンヌさんが見ているという”Italia nell'Arte Medievale”ではヴァレンナは表記がありませんね。ただベラーノは街だけ表記があって、聖ナザロとチェルソ教会はネオゴシックの教会ですし、起源もゴシックからの物になるので。探しましたが私にはこの街でロマネスクは見つからない。
  ヴィラノーバの修道院などは補筆の必要もないと思い書き込みしませんでしたがとても美しいと感じました。

  マリアンヌさん からの返信 2023/09/21 10:30:06

  RE: ロマネスクで良いのでは？

  クリスさん
  
  いつも教えていただき、ありがとうございます。
  
  ヴァレンナの２つの教会は私としてはロマネスクに分類してますね。改修、再建等は多くの教会であり得る事であって、その中でどれだけ残されているかですかの印象ですから、しっかりとした定義があるわけではないので個人の印象で記述されるのは自由だと思います。
  
  　☆そのあたりの加減に自信がないので（汗）シロウトなりに楽しんでみます。
  
  サン・ジョルジョ教会はロマネスク起源ですが現存される教会にはそれらしい物はあまり残されていませんね。身廊のアーチ構造ぐらいでしょうか。
  それに比べると洗礼者ヨハネ教会の構造はロマネスクの物です。1967年の改修は復元改修なのでその時にロマネスクに戻されたので外観は石積みが剥き出しにされたとでしょうけれど。内部の装飾は後世の物なので人により評価は変わるのでしょうけれど、それは嗜好の問題だと思います。
  
  　☆フムフム、なるほどです。
  
  マリアンヌさんが見ているという”Italia nell'Arte Medievale”ではヴァレンナは表記がありませんね。ただベラーノは街だけ表記があって、聖ナザロとチェルソ教会はネオゴシックの教会ですし、起源もゴシックからの物になるので。探しましたが私にはこの街でロマネスクは見つからない。
  
  　☆私の見ていたサイト、不明なことも多いです。やはりこの街はなかったですか。
  
  ヴィラノーバの修道院などは補筆の必要もないと思い書き込みしませんでしたがとても美しいと感じました。
  
  　☆後陣やクリプタなどとても素敵でした。頑張って行って良かったです。
  
  マリアンヌ