2021/11/24 - 2021/11/26
225位(同エリア252件中)
三峯霧美さん
今回の旅の最終日、この日はがっつり西国札所を巡礼していきます。
目が覚めてホテルからの景色を楽しみ、通勤の車で渋滞気味の道を山に向かって走り 16番札所の播州清水寺へ。
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6:30 ザ・セレクトンプレミア神戸三田ホテル
目覚めてカーテンを開けると、うっすらと雲海が出ています。ザ・セレクトンプレミア 神戸三田ホテル 宿・ホテル
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ホテルの建物はゆっくりと弧を描いているんですね。
いつものように一人旅なので素泊まり。 -
荷物をまとめてロビーへ。やっぱり観音崎のホテルに似てますね。
あそこは向こう側が海だったけど、ここもリゾート感たっぷりです。 -
ゆっくり朝のお茶したかったところですが、いつも私の旅は時間がない。
チェックアウトして駐車場へ。 -
駐車場に小さな神社 神戸三田幸せ神社
伏見稲荷と地元の氏神様の古城姫高稲荷神社を合祀して、お参りするすべての人の幸せになるご利益があるそうです。
よろしくお願いします -
今回の旅の友はこのノート君。この辺りの山道なら十分な力の車です。
雲海が出てるくらいなので、ウインドは露で曇ってます。
ナビは私のツレの車についてるのと同じなので、操作も楽々。
今日も一日よろしく頼むよ!
7:25 さあ、播州清水寺へ出発です。 -
ベッドタウンのメインストリートを北に進むと道の形状は次第に姿を変え、最後は生活道路になって県道に合流。道は出勤の車で交通量が多いです。
寺に近づくと田園地帯から山里になり、車も少なくなりました。
播州清水寺の専用道路を走ります。利用料金は500円、入山料と駐車料金が含まれます。
この道は昭和50年に造られました、それまでは石畳の参道だったそうですよ。 -
7:55 道は登るにつれ斜度がきつくなりますが、きれいに整備されていて、ノート君は楽勝です。
あっという間に駐車場に到着。
下界を眺めてみる。こっちは?丹波篠山方面かな? -
御嶽山 清水寺 京都の清水寺と区別するために、播州清水寺と呼ばれています。
西国三十三所 第25番札所。
仁王門は昭和40年まで旧参道に建っていましたが、台風で倒壊してしまい。
この仁王門は昭和55年に建立されました。御嶽山播州清水寺 寺・神社・教会
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参道の途中にはドッグランもあって、ワンコと一緒にお参りできます。
寺に伝わる創建の歴史は1800年前に法道仙人が開山したそうです。法道仙人は昨日参拝した一乗寺も開山した仙人。 -
右側の石垣は50年前に造られたのか、すっかり苔むして、いい雰囲気です。
兵庫県内には法道仙人が開山したと伝わるお寺がたくさんあります。
紫色の雲に乗って天竺から来たというのは眉唾でも、この地域に立派な僧がいたことは、事実なのでしょう。 -
平日の朝、茶屋も開いていません。 もみじがきれい
627年に推古天皇が根本中堂を建立し、聖武天皇が行基に命じて大講堂を建立したと伝わります。 -
堂宇に近づくと、大きな銀杏が真っ黄色
この辺りは水に乏しく、仙人と水神に祈ったところ、霊泉が湧いて、それに感謝して「清水寺」と名付けられたそうです。 -
黄色い絨毯です・・あまりにもきれいなので、踏んでもいいかな?って思っちゃう。踏んじゃいましたが。
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さすが西国札所、大きな手水舎ですね、朝いちばん、駐車場にも2台ほどしか車がなかった。
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薬師堂 もともとは平清盛の義理母の池禅尼が創建しました。
1984年に再建。 -
ご本尊の薬師如来
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周囲には十二神将。
十二神将に割り当てられている干支の姿をしてるんです。ちょっとアニメチック。
作成したのは、奈良のゆるキャラ「せんとくん」をデザインした彫刻家の藪内佐斗司さん。
ユーモラスで楽しいですね -
それに、かわいい!それぞれ武器を持っているんですが・・・これって十二神将が持ってる武器なのかな??
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播磨薬師霊場 第10番の薬師堂の御朱印。
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大講堂 ここにも大きな銀杏の木があります。
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大講堂・根本中堂・本坊は大正2年に山火事で焼失し、大正6年に再建されました。
西国札所の本尊はここに安置されています。
千手観音座像 大正時代の作ということで、前のご本尊は焼失してしまったのでしょう。 -
黄色い絨毯です。
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外陣と内陣は格子の壁で仕切られています。
内陣参拝は100円、ご本尊をゆっくりお参り
内陣の奥には寺宝が展示されています。
弁慶ゆかりの碁盤のほか、平家の方々の念持仏などがあります。 -
御朱印を頂きました
西国三十三所 第25番札所 御嶽山 清水寺
大講堂 -
限定御朱印 ピンク色のきれいな紙
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旧参道はこっち側。車道の参道ができるまで、皆さんここを歩いて参拝されていたのです。
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本坊は拝観できませんが、玄関まで行ってみましょう。
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素晴らしい生花が飾られています。きれいですね。
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もみじと銀杏の落ち葉の参道です、もうちょっと先に進んでみましょう。
見てみたいものがあるんですよ。 -
見たかったのは、これ!インスタでちょっと有名な引退ポスト
明治45年に登場した「丸形庇付ポスト」鉄製です。
戦前から境内にあって、1955年頃まで現役だったそうですが、その後別の場所に新しいポストが建ち、打ち捨てられていたものを平成10年にここに移設したそうです。 -
現役当時は、郵便局員さんが二日に一度、片道45分かけて参道を使って郵便を回収していたそうです。
SNSで話題になり、このポストが見たくて参拝される方もいるんだとか。 -
比叡山の無動寺谷の急な参道で郵便局員さんとすれ違い、あいさつを交わしたのを思い出しました。
郵政事業ってすごいなって思いますね。100年以上、国の事業でしたからね。 -
大講堂の横に放生池があります、真ん中は弁財天社
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池のわきの階段を上って根本中堂に向かいます。
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階段の途中に道しるべがあります。
右 なかやま(24番中山寺) 左 なれあい(28番成相寺)西国札所の道しるべですね。
1844年に建立と刻まれています、元は別の場所にあったと思われます。 -
階段途中にある 地蔵堂
本尊 子安地蔵
ここは常行堂があった場所です -
本尊子安地蔵 1982年に再建されました。
周囲に小さなお地蔵さんがたくさんの奉納されています。 -
開運の鐘という鐘楼
中に入って鐘を突くことができます。 -
階段を登りきると 根本中堂
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大正時代に焼失し、再建されたものです。
中に入ってお参りできます。 -
本尊は十一面観音立像、脇仏の毘沙門天、吉祥天ともに、30年に一度御開帳される秘仏です。
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御朱印は講堂でいただきました。播磨西国三十三箇所 第21番
「根本中堂」 -
播磨西国三十三所のご詠歌です。
さあて、ここから、山側の参道を通って、堂宇の遺構を見て、駐車場に戻ります。 -
護摩堂跡に建つ 宝篋印塔 昭和に入って建立されました。
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大塔跡が見えてきました。
1157年に平清盛の聖母と伝わる祇園女御の建立。
多宝塔だったようで、Web検索すると、古いポストカードにその姿を見ることができます。 -
大塔は明治40年焼失、大正12年再建、昭和40年に台風で大破、さらに昭和48年に落雷のため上層が崩壊し撤去されました。
基石が残っています。 -
実は根本中堂の奥にあった「おかげの井戸」を参拝していないことに、旅から帰ってき気が付きました。
残念・・・。
駐車場に戻り、
9:20 次の訪問地 花山院に向けて出発しました。 -
9:24 山を下りて、田んぼの中の道、周囲に車がいないので、景色を撮影
雲一つない快晴です。
西国番外の花山院菩提寺まで40分くらいかな、ずっと下道。御嶽山播州清水寺 寺・神社・教会
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9:58 東光山 花山院 菩提寺 到着しました、意外と早く着きましたね。
道は寺に近づくと、とんでもない急斜面でしたね。成相寺とおなじくらい急な坂道。
このお寺も法道仙人が開山と伝わります。花山院(東光山菩提寺) 寺・神社・教会
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992年ころ 三十三観音霊場を巡礼した花山法皇が 播州清水寺から東の山上が光り輝くのを見てたそうで、ここを隠棲の地として14年を過ごしたといいます。
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花山法皇は17歳で天皇に即位しました。
有力な後ろ盾がなく、周囲は三つ巴になって対立をはじめます。
そんな時、花山天皇は藤原忯子に一目ぼれし、実権を握っていた藤原義懐を動かして、忯子を入内させました。
忯子は寵愛をうけ、懐妊するのですが、急死してしまいます。 -
ショックを受けた花山天皇は出家して供養したいといいますが、義懐は傷心による一時な気持ちの揺れだと、説得していました。
懐仁親王(一条天皇)の即位を目論んでいた藤原兼家は、息子の道兼と図ります。
道兼は言葉巧みに傷心の花山天皇に一緒に出家しようとそそのかし、ひそかに元慶寺に連れ出します。 -
元慶寺で天皇が落飾(髪を剃る)したのを見届けた道兼は寺を抜け出し、そのまま逃げてしまいます。
そこで天皇は騙されたことを知りまし。花山天皇はこの時、まだ19歳の若さ、しかたありません。
後を追って到着した義懐は、髪を落とした天皇の姿を見て、政治的敗北を知り、ともに出家。
花山天皇の出家によって、一条天皇が即位します。 -
花山天皇は圓教寺に入り、比叡山で灌頂受戒。
花山法皇となり、西国三十三所霊場を作った徳道上人が中山寺に埋めたという、観音霊場の宝印を発見して、熊野から三十三の観音霊場を巡礼しました。
各札所のご詠歌は、花山法皇が各霊場で読んだ和歌なのです。 -
お灯明とお線香はここで。
本堂は二つあります。
花山法皇は出家した後も、女遊びはお盛んで、藤原忯子の妹に通います。
その姉に通っていた関白の藤原伊周は法皇に横恋慕されたと誤解して、法皇の一行を襲います。
それを政敵が利用して、伊周は左遷という名の流罪となります。伊周は法皇の出家を画策した藤原兼家の孫、因果応報ってやつですかね。 -
きれいに整えられた灰、お!朝いちばんですね。
花山法皇は諸国を巡礼し、この場所が気に入り、数十年過ごしたといいます。
お寺の地名は「尼寺・にんじ」といいます。
女官11人が藤原忯子の位牌を持って法皇を訪ねてきますが、寺は女人禁制だったために尼となって麓に住んだそうです。
集落の中には女官たちのお墓があるそうです。 -
こちらは本堂の一つ、花山法皇殿
若く麗しい帝だったのでしょう、法皇となっても、女性を引き付けるカリスマ性があったんでしょうね。 -
もう一つの本堂 薬師堂
西国薬師四十九霊場 第21番 -
幸せの七地蔵
人間関係の基本、両親と祖父母と子、賢者と縁結びの地蔵さんが並びます。 -
お地蔵さんは、それぞれ右手を差し出していて、握手をして、ご利益を授かるんだそうですよ。
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本堂の向かい側に 花山法皇の御廟所があります。
法皇は出家後も女性とのかかわりは続き、母娘と同時に付き合って両方に子供ができたり、女官が麓に住み着いたりと、まあ、お盛んですこと。 -
絵画や建築、和歌などの才能に恵まれた方だったようです。
お墓といっても、ここは供養塔。
花山法皇は41歳で京都で崩御されました。お墓は紙屋川上陵。わら天神の近くです。 -
御朱印所に向かう参道は赤い絨毯。
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荒神堂 かなり紅葉が進んでいますが、この周辺が見ごろ。
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うわ。真っ赤だ。
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門をくぐってさらに進みます。
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不動堂
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不動堂のわきが展望所。
思わず「うわ~!」って声を上げる。
花山法皇も、この景色をながめたのでしょうね。 -
お天気が良いと小豆島が見えるそうです。
土地勘がないので、「あっちが海」的な眺め方。
京都タワーからの眺めは、最近とても楽しくなりました。知っている場所が増えると、展望台から眺めの醍醐味は倍増しますね。 -
本坊
納経所で御朱印を出すと「今日はどちらから?」と聞かれました。埼玉からですと答えると、秩父の札所はもう廻られましたか?とおっしゃる。
実は西国が最初の巡礼で、高齢になっても回れるように、自宅から近い秩父は最後に取ってあると答えると、笑って「頑張ってください」と励ましていただいた。 -
御朱印を頂きました
西国三十三所 南外 東光山 花山院
花山法皇殿
納経所で参道の通行料500円を納めました。 -
納経所、右側に売店があります。
友人のお土産にしょうが湯を買いました。 -
レシピ通りに作ると、激甘で、とても飲めない。
普段甘い飲み物は取らないので、一口飲んで、ギブアップ
友達に送っちゃったけど、どうしたか、恐ろしくて聞けないでいる(笑) -
鐘楼
西国49薬師霊場の金色で薬壺の形をした御朱印がありました。とてもきれいなものですが、今から西国を49か所廻るのはとても無理なので、眺めて帰ってきました。 -
西国四十九薬師霊場は平成元年から始まったそうです。
奈良・大阪・和歌山・兵庫・滋賀・三重・京都・・・すでに14寺廻っていますが、、無理です。
紅葉を眺めて、駐車場に降りて、
10:45 次の札所 勝尾寺に向かいます。
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