2021/11/24 - 2021/11/26
1658位(同エリア2154件中)
三峯霧美さん
西国三十三所巡り、兵庫と大阪の札所を巡る旅です。
伊丹空港でレンタカーを借りて、姫路と大阪の札所を廻って行きます。
紅葉の真っ最中、まずは高速で姫路までワープして西国札所で最西端にある圓教寺へ。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- レンタカー ANAグループ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- JTB
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-
始発に乗って 7:03 羽田空港着。
荷物は機内持ち込みサイズですが、自分じゃ持ち上げるのが辛いので預けます。
時間もあるしね。
おにぎりと水を買って、飛行機見ながら、のんびり朝ご飯。 -
8:34 離陸、天気が良いので、富士山がよく見える、きれいです。
9:20 伊丹到着も定刻通り、荷物を受け取ってターミナルを端っこまで歩いて、レンタカーのカウンターへ。
今回は黒のノート君 よろしくねって、おい!オリックス!ナビの地図更新しろよ!!
中国自動車道の神戸JCT が未開通の地図でした。 -
スイスイの中国道を西へ、夢前スマートで高速を降り、一般道を南下して書写山ロープウェイの駐車場に到着。
11:05 駐車場 無料です。
ロープウェイの下の山は紅葉してます。 -
ロープウェイの駅周辺は歩道も広くて、目の前に公園がありました。
このロープウェイは1958年に掛けられました。
徒歩では山の周囲に六つの登山道があります。書写山ロープウェイ 乗り物
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切符買って、乗車の列に並びます
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コロナの緊急事態宣言は出ていませんが、まだ心配な時期、小さな箱に詰め込まれるロープウェイはちょっと気になります。
テンション高く大声でしゃべり続けている女性がいて、乗務員から声を小さくと注意受けましたが、しゃべり続けてました。これが関西のおばちゃんパワーか、すんげ~な。
同行してたもう一人のおばちゃんは、自分は喋ってないって、その場で友を裏切って、笑い取ってました。さすが 関西だわ。 -
11:19 山の上に到着。
そのまま人の流れに乗って歩いて行くと書写山 自然・景勝地
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書寫山圓教寺の入山受付です。
書写山圓教寺 寺・神社・教会
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山内はとても広く西国札所の摩尼殿まで1km、20分くらい歩きます。
足腰に不安がある人や、時間がない人向けにマイクロバスが運行しています。往復で500円。
バスに乗ると別ルートで、仁王門を通らないので参道を歩きます。 -
慈悲(こころ)の鐘 1992年に建立、騒音のクレームが出ない山の中のお寺、入山者は自由に撞くことができます。
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仁王門までの参道には 西国三十三所のご本尊が並んでいます。
書写山は素戔嗚命が山頂に降り立ったと伝わり、お寺ができる前から素戔嗚命がまつられていました。「書写・しょしゃ」の由来は「素戔・すさ」なのだそうです。 -
素敵ですが、じっくり見ていたら、時間がいくらあっても足りません。
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参道は急坂になったり、ゆるい坂になったり。
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展望の良い場所に出ました。姫路市内が見えています。
海の向こうに見えるのは淡路島でしょうか。 -
11:35 仁王門 植え込みがたくさんあって、よく見えません。
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江戸初期に再建。ここから先が「境内」です。
両側の金剛力士像は室町時代のも。 -
参道を進みます。
この辺りは東谷と呼ばれ、塔頭が並んでいます。 -
壽量院 後白河法皇が七日間参籠したという塔頭。
精進料理がいただけるそうですが、5人以上で予約が必要、グループで来なくちゃ。 -
圓教寺会館(旧金輪院) もみじが鮮やかですね 最近まで宿坊だったそうです。
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塔頭 十妙院 赤松満祐が16歳で亡くなった娘の供養のために建てました。
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権現坂という石段を下って行くと湯屋橋があって、その先に見えているのが摩尼殿です。この辺りは「中谷」と呼ばれる区域。
まずはお昼ご飯を茶屋でとることにしました。 -
湯屋橋の手前にある 護法石
この石の上に、乙天、若天の二人の童子が降り立ち、寺門を守ったという伝説の石です。
書寫山は弁慶が少年期に修業をしていたという伝説があります。
この石も弁慶のお手玉石といわれてます。
川か海のポットホールにあった石を、誰かが奉納したのでしょう。 -
11:48 摩尼殿前の「はづき茶屋」でランチ
はづき茶屋 西店 グルメ・レストラン
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きつねうどんをいただきました。普段は食べないメニューだけど、関西に来たから、食べてみようかなって、汁の色が関西を感じさせます。おいしかったです。
おでんもおいしそうでした。 -
茶屋の向いにある三十三所堂 西国三十三所のご本尊が並んでます。
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12:13 摩尼殿を見上げると、紅葉がきれい。
圓教寺の創建は966年の性空によると伝わります。
性空は九州で修業を積み霊地を求める旅に出て、書寫山に庵を結びます。 -
まだ全てが紅葉せず緑の葉がある時期が好きです。
性空は天人が書寫山の桜の霊木を礼拝するのを見て、弟子に崖に生える桜の木で如意輪観音の像を作らせ、如意輪堂を建てました。それが摩尼殿の始まりだそうです。 -
石段を登ります。1174年に後白河法皇が摩尼殿と号したそうです。
摩尼(マニ)は梵語で如意のことです。
残念ながら前のお堂は大正時代に焼失し、現在のお堂は昭和8年に再建されたものです。 -
摩尼殿はここから入ります。靴脱いでね。
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奥から太鼓の音が聞こえてきました。猿回しやってます。
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舞台下の印象的な巨木
圓教寺が最も栄えたのは鎌倉時代から室町時代にかけて、2万7千石の領地があって、千人の修行僧がいて、別院や塔頭が200もあったそうです。 -
西国三十三所 第27番 如意輪観音
性空が弟子に彫らせた生木如意輪観音像は1492年の火災で如意輪堂(摩尼殿)とともに、焼失してしまいました。
その後、焼失した本尊と同じ木で同時に作られた如意輪観音を本尊としました。 -
舞台から下を見ると、先ほど見上げていた紅葉を見下ろします。
1578年、羽柴秀吉の軍勢が山内を荒らし、僧を山から追い出し、本尊をはじめとする仏像を滋賀県の長浜に持ち去りました。
2年後に本尊の如意輪観音像だけが戻されました。 -
現在の本尊は1933年(昭和8年)に造られた如意輪観音座像です。
紅葉の奥に茶屋と放生池が見えます。 -
ご本尊のほか、四天王立像も、年に一度1月18日だけ扉が開かれる秘仏です。
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本尊の如意輪観音とは別に鎌倉時代の如意輪観音像が厨子の中から見つかりました、摩尼殿の最初の如意輪観音の姿を写した可能性が高いそうで、こちらも非公開。
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御朱印を頂きました。
西国三十三所 第27番札所 書寫山圓教寺
摩尼殿 -
摩尼殿の後ろを通って西谷に向かいます。巨木のある山の中の道。
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杣観音堂 張られた幕に苔が生え始めてます。
昭和53年に再建されたもので、本尊は石造如意輪観音像
杣とは材木を切り出すための森林のことで、書寫山は素戔の杣とよばれていたとか。 -
仏様にお灯明があがってます。
大仏 毘盧遮那仏 ここに真言堂があったそうです。 -
杉の巨木、姫路市の保護樹という看板があります。
大きな木がたくさんある参道はとても気持ちがいい。 -
中谷と西谷の間には参道がもう一本あります。帰りはあっちを通ってみよう。
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12:45 西谷 映画のロケにも使われたところです。 三方向を大きな建物に囲まれた、印象深い景色。
三つの建物を合わせて三之堂(みつのどう)と呼ばれます。
コの字型に大きな堂宇に囲まれてる場所って珍しいですね。建物がすべて大きいので感動的です。 -
入ってすぐ右手には本多家廟所があります。
ここに五重塔が建っていましたが、1331年に焼失してしまったそうです。
本来の伽藍配置だと四方を大きな建物に囲まれた場所だったんですね。
塔がある風景を想像してみました。 -
本多家は徳川家康の家臣で徳川四天王の本多忠勝を本多家宗家初代とし、忠勝の長男の本多忠政が姫路城の城主になりました。
ここには忠勝と姫路城主となった3人のほか、早世した忠刻や、主君に殉死した家臣のお墓があります。 -
大講堂 ここがお寺の本堂にあたります。
986年に花山法皇の勅願で3間四方のお堂が建てられたのが始まりです。
現在の建物は下層が1440年、上層は1462年に建てられました。
昭和に解体修理が行われて、古いけれど歪みなどはなく安定感があります。 -
本尊は釈迦三尊像、お寺の創建時のもので987年の造立です。
中央に釈迦如来坐像、文殊菩薩立像と普賢菩薩立像 -
大講堂の向かい側は常行堂
1453年に再建、こちらも昭和に解体修理されています。
結婚写真の撮影のカップルがいます、いつまでもお幸せに! -
本尊は阿弥陀如来坐像
性空の弟子の安鎮によって1005年に造立されました。もとは山内の往生院大仏殿に安置されており、常行堂再建の際に本尊となりました。
この舞台は向かい側にある大講堂の釈迦三尊に舞楽を奉納するためのものです。 -
正面が食堂、総二階の造りで長堂とも呼ばれます。
1174年に後白河法皇の勅願により建立されました。
現在の建物は室町時代中期に再建されたと考えられています。
食堂は修行僧の生活のための建物です。 -
こちらも昭和に解体修理され、その時に数百年放置されていた二階部分を完成させました。
一階は御朱印所と写経道場、二階は寺宝の展示がおこなわれています。 -
まずは、御朱印を。大講堂の御朱印
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最高に眺めの良い写経場があるので、花びら写経をすることにしました。
これなら、それほど時間がかからずにできます。
何色にしようかな、迷います。 -
青く映ってますが、真っ白にしました。「厄除開運」です。
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誰もいないので、ど真ん中の席にしよう。
正座はつらいので、テーブルで。 -
書きながら顔を上げると、正面に本多家廟所
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左側は大講堂
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右側は常行堂
なんて贅沢なロケーションでしょうか! -
2階は寺宝の展示があります。
食堂のご本尊、僧形文殊菩薩像、焼失してしまった五重塔にまつられていた大日如来像もここにあります。 -
2階の端にテラスがあります。ちょっと出てみよう
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常行堂の屋根と食堂の屋根が重なっています。
常行堂の瓦です、大きなお堂の屋根瓦が間近に見える貴重な場所。 -
色づいた木々がとてもきれい。
そろそろ下に降りて、奥の院方面に移動しましょう。のんびりしすぎると、午後の予定が押しまくりになります。
食堂の裏側から向かいます。 -
大講堂のわきには灌頂水と書かれた井戸
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弁慶の鏡井戸
ある日、寝ていた弁慶の顔に友が落書きをします、目覚めた弁慶はみんなが笑うので、この井戸に顔を写して事の次第を知ります。弁慶はその友と大喧嘩になりました。
その時にお堂を壊してしまい(一説によると火災をおこした)、その修繕費を賄うために、京都で刀集めをしていて、義経に遭遇したというのです。 -
塔頭の仙岳院に向かう道、真っ赤な紅葉が絨毯のようになっています。先週あたりは、相当きれいだったでしょうね。
仙岳院は非公開なので、先に進みます。
長くなってしまったので(その2)に続きます。
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