旬の福岡旅第１弾

2023/02/18 - 2023/02/19

　グルメ満載、歴史満載、インバウンド客満載、定住人口増加。いま、旬の福岡に行きたくてまずは梅の季節に一泊二日した。初日は太宰府を歩いて観光。太宰府天満宮、観世音寺、戒壇院、太宰府政庁跡、坂本八幡宮、国分寺跡など万葉の雰囲気を残すルートを満喫した。2日目は福岡の都市観光を予定していたが、荒天で大幅にスケジュールを縮小。だが、合間合間に福岡の食を織り込みスケジュールはパンパンだった。

エリア 福岡

　新幹線のぞみ号で午前10時前にJR博多駅に到着。ついに念願の福岡へ〝上陸〟した。早速、駅前のKITTE博多の地下街にある「はかた天乃KITTE博多店」へ。奥さんは「もつ鍋定食」をオーダー

はかた天乃 KITTE 博多店 グルメ・レストラン

　当方は明太子丼をチョイス。明太子一腹がご飯にのっているのだから、ご飯のお供好きにはたまらない組み合わせだ

はかた天乃 KITTE 博多店 グルメ・レストラン

　続いて同じKITTE博多の地下街にある「博多とりかわ大臣 KITTE博多串房」へ。今度はとりかわを2人でチョイスした。軽い焼き鳥といった感じだ。午前11時前からビールで乾杯。

博多とりかわ大臣 KITTE博多串房 グルメ・レストラン

　初日のメインは太宰府観光だ。天神駅から太宰府駅へ。乗った電車は「旅人」。車両ごとに異なる絵柄のデザインが施されており、何となく万葉ムード漂う意匠だ。5号車は天満宮にちなんで「梅」をダイナミックに描いた

太宰府駅 駅

　太宰府駅のホームからして凝った意匠。もう、太宰府天満宮の参道が始まっているかのようだ

太宰府駅 駅

　駅近くにあるラーメンチェーン店の「一蘭」。合格にちなんで「すんなり入れる」とうたっているが、結構な行列だった

一蘭 太宰府参道店 お土産屋・直売所・特産品

　駅前から太宰府天満宮の門前町へ。コロナ禍も明けつつあり、外国人観光客も繰り出し、結構な人出だった

　早咲きの梅がほころんでおり、目を楽しませてくれた。もう1週間後だったら満開だった

菅原道真公歌碑 名所・史跡

　菅原道真の有名な句「東風吹かばにほひおこせよ梅の花…」が刻まれた句碑。参道の突き当たりにある

菅原道真公歌碑 名所・史跡

　天満宮境内の心字の池。楠が立派だ

太宰府天満宮 寺・神社・教会

　天満宮楼門。あいにくの雨だが、観光客の客足に影響はない

太宰府天満宮 寺・神社・教会

　太宰府天満宮では令和の大改修が始まっており、124年ぶりとなる本殿の改修工事が始まるところだった。改修工事の間、御霊を移す仮殿の建設工事が進んでおり、本殿の正面から参拝することはできず。少し斜めから、飛梅の前でかしわ手を打った

太宰府天満宮 寺・神社・教会

　本殿背後の「夫婦楠」。楠の巨木が多い天満宮の境内でもトップクラスの巨木だ

太宰府天満宮 夫婦楠 名所・史跡

　広い境内にはすでに満開の梅も。参拝客の人気を集めていた

太宰府天満宮 寺・神社・教会

　太宰府天満宮を後にして、歴史の散歩道へ。天満宮から筑前国分寺跡までを訪ねるルートだ。まずは太宰府天満宮から観世音寺へ。静かな現代的な住宅街だが、道の所々に歴史の名残がある。写真は道ばたにあった石に線刻した恵比須像

　太宰府駅から20分弱歩くと観世音寺へ。往時は九州第一の寺院だったという。現代は建物が少なくなっているが、残された建物だけでも偉容がうかがえる

観世音寺 寺・神社・教会

　境内の一角には寺宝を保存・展示する宝蔵が

観世音寺宝蔵 美術館・博物館

　奈良の古刹のような雰囲気がある本堂

観世音寺 寺・神社・教会

　境内には五重塔の心礎が。巨石であり、かつての偉容をうかがわせる

観世音寺 寺・神社・教会

　五重塔の跡地の反対側には金堂も

観世音寺 寺・神社・教会

　観世音寺の近くには怪僧・玄昉の墓がある。高僧として栄華を極めたが、最晩年は左遷され、この地で果てた

玄昉の墓 名所・史跡

　石に宝篋印塔を浮き彫りにした珍しい墓石だ。玄昉にまつわる伝説は奇怪なものが多く、手足はこの地に、首は奈良の頭塔（諸説あり）にあるという

玄昉の墓 名所・史跡

　観世音寺の戒壇院として創建され、東大寺、下野の薬師寺と並ぶ天下三戒壇の一つとして知られる。江戸時代に観世音寺から独立して臨済宗の寺院となった

戒壇院 寺・神社・教会

　境内には日本に戒律を伝えた鑑真の墓地が

戒壇院 寺・神社・教会

　戒壇院境内には柱の礎石が多く残されており、往時の伽藍の壮麗さが想像できた

戒壇院 寺・神社・教会

　戒壇院から太宰府政庁跡へ。途中、万葉集の歌碑があった。太宰府学校跡の辺りだ

大宰府学校院跡 名所・史跡

　奈良時代の建物風の「太宰府展示館」。政庁跡のすぐそばにある

大宰府展示館 美術館・博物館

　太宰府政庁跡。まちの中に広大な敷地がぽかんと広がる。礎石の列が往時の広大な施設の存在を知らしめる

大宰府政庁跡 名所・史跡

　中央部の礎石。中心的な官庁があったのだろうか

大宰府政庁跡 名所・史跡

　「都督府古址」とある。都督府とは太宰府の唐名だ

大宰府政庁跡 名所・史跡

　太宰府政庁跡から坂本八幡宮、国分寺へ。写真は「令和」の元号ゆかり場所として知られる坂本八幡宮だ。小ぶりな神社だが、今、旬の場所だ

坂本八幡宮 寺・神社・教会

　令和のいわれを記した石碑。境内には当時の菅官房長官が掲げた元号の文字の額で記念写真が撮れるコーナーも

坂本八幡宮 寺・神社・教会

　太宰府の歴史を紹介する「ふれあい館」。国分寺跡近くにある

太宰府市文化ふれあい館 美術館・博物館

　筑前国分寺跡。七重塔がそびえていたとされる。奥に見えるのが、現在の国分寺

筑前国分寺跡 名所・史跡

　現在の国分寺。花が多く、四季折々に楽しめる境内だ

筑前国分寺 寺・神社・教会

　この日の宿泊は福岡市赤坂のホテルJALシティ福岡。施設はきれいで、場所も便利だ

ホテルJALシティ福岡 天神 宿・ホテル

　夕飯は「炉端百式」で。炉端スタイルをアレンジしてアトラクション豊かな空間をつくりあげている。写真は本気のアジフライ

炉端 百式 グルメ・レストラン

　2日目はあいにくの雨。予定していた観光は見送り、雨天でも歩ける商店街や地下街でショッピング

新天町商店街 市場・商店街

　ランチに向う途中に見つけた福岡警固教会。歴史を感じる

福岡警固教会 寺・神社・教会

　旅の最後はランチ。博多名物の水炊きを選んだ。大濠公園近くの「橙」。ランチだったが、開店と同時に予約客で満席だった。最初は鶏肉、続いて野菜、最後の〆は雑炊を追加でオーダーした

橙 グルメ・レストラン

　帰途へ。博多駅

博多駅 駅

　駅前銅像は黒田長政の家臣である母里太兵衛。個人的に駅前の銅像はその地のスターが選ばれるものだと思っている。岐阜駅前の織田信長、赤穂駅前の大石内蔵助、大分駅前の大友宗麟などなど。ここは福岡民謡の黒田節が選ばれた

黒田節銅像 名所・史跡