異国が交わる街ながさき　詰め込み長崎⑦

2022/11/22 - 2022/11/26

全国旅行支援を利用した長崎4泊5日。
余裕と思っていた日程も、我が家の必須 100名城スタンプ2箇所、絶対に外せない池島炭鉱など色々組み込むとぎっちぎち。長崎見どころ多し。
11月は日も短いのよねぇ。

島原、波佐見、平戸、佐世保(九十九島)、ハウステンボス、池島炭鉱、外海の教会と稲佐山の夜景とまわって、いよいよ最終日。
グラバー園と大浦天主堂で長崎とフランス、イギリスとの歴史を学び、後半は鎖国の時代の長崎へ。

エリア 長崎市(長崎)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 高速・路線バス レンタカー JALグループ 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）
• 利用旅行会社: JTB

グラバー通りから徒歩で10分弱、孔子廟に到着。

ここに来るか決めていなかったので購入しなかったのですが、駅で｢ながさき観光きっぷ カルチャー｣を購入した方がお得でした。
https://www.at-nagasaki.jp/news/179　　
※R5.4～値上げされたようです､､､なんでも値上げですね(涙)

明治時代 清朝政府と在日華僑によって建造された中国様式の孔子廟です。
想像以上に本格的な廟でビックリ。さっきまでヨーロッパだったのに、中国へひとっ飛び！

カラフルなランタン。

大成殿前には孔子の弟子72賢人が両脇に並んでいます。
石像は等身大で重量1.8トン！北京美術工場で彫刻されたもの。

孔子廟 中国歴代博物館 美術館・博物館

子曰く、｢学びて思わざれば則ちくらし、思いて学ばざれば則ちあやうし｣
学ぶだけで考えなければ本当の理解はできない。考えるだけで人から学ばなければ考えが凝り固まり危険。

むか～し、学校で習ったなぁ。

11月下旬とは思えない暑さの中、早朝から歩き回ってヘロヘロ。
お腹も空いたし、路面電車に乗って中華街まで戻ります。

ホテルからすぐなのに、昨晩は来られなかった長崎新地中華街。
どこでランチしようかなぁと考えながらウロウロ。土曜日なので どのお店も観光客で賑わっています。

長崎新地中華街 名所・史跡

反対側の門まで歩いてきました。
バラの花のようなアイス｢ちりんちりんあいす｣が気になったけど、とりあえずランチ！(と思っていたら、食べ損ねました､､､)

迷った結果、老李(ラオリー)本店へ。
涼めたので良かったのですが、30分ほどウェイティング。
13:00を過ぎると待ち時間なし。

オーダーは飲茶ランチ￥1,430(税込み)。

中華刺身・水餃子・春巻き・ごま団子

老李 長崎中華街 総本店 グルメ・レストラン

いかしゅうまい・小籠包・ちまき(ミニ炒飯・ミニラーメンから選択)・デザート。

大好きな飲茶が色々食べられて大満足。もちろん、お味も美味でした。

近かったので｢唐人屋敷跡｣にも行ってみました。
鎖国時、密貿易を防ぐ為に中国商人たちを隔離したエリアです。当時は塀や堀で囲われており、長崎の商人たちも中には入れなかったそう。

現在は坂道沿いに 土神堂・天后堂・観音堂・福建会館の4堂が残っています。

唐人屋敷 象徴門(大門) 名所・史跡

その一つ、福建会館。
本館は原爆で倒壊したため、現存するのは正門と天后堂のみ。
和風と中国風をミックスした建物になっています。

福建会館 名所・史跡

天后堂には航海の女神 天后(上)聖母・媽祖さまが祀られています。媽祖さまにはアジアの色んな国でお目にかかります。

ちなみに、新地中華街はこの唐人屋敷エリアに住んでいた人々が今の中華街の辺りに移り住んだことで始まったそうです。
長崎と言えばランタンフェスティバルも有名ですし、今も脈々と受け継がれているんですね。

14:00 出島表門橋に到着。出島和蘭商館跡への玄関口です。

鎖国時に唯一ヨーロッパとの貿易が許されていた出島。｢扇形の島｣というイメージでしたが、明治以降 周囲が埋め立てられ、現在は陸続き。
表門橋は平成29年に江戸時代の旧出島橋の場所に架橋されたばかり。

出島橋 名所・史跡

街並みは平成8(1996)年から段階的に復元が進められ、現在はⅢ期まで終了。
長期的には四方に水面を確保し、19世紀初めの扇形の島を完全復元する計画だそうです。楽しみですね～

出島 名所・史跡

一番大きな建物｢カピタン(オランダ商館長)部屋｣は修繕中でしたが、2階の見学はできました。日本の役人や大名などが訪問した際の接待の場所でもあったらしく、眺めもいい。江戸時代には海に面していて風で涼めたとか。

乙名(おとな)部屋。
日本側の貿易事務や管理を担当していた出島乙名の執務部屋。

筆者蘭人部屋(オランダ人の書記の住居)。

館内では、出島から入ってきた蘭学を紹介。
｢解体新書｣もその一つ。

表門から出入りする人を見張る役人の詰所。
襖(ふすま)にはインドの更紗に似た華唐草紋様更紗模様。警備詰所的なところなのに華やか～

銅蔵。
輸出用の銅を収めた棹銅入箱(さおどういりばこ)。
1箱に1本半斤(300g)の棹銅を200本詰めたそうです。

出島の中にある出島、1/15のミニチュア。

尖塔をもつ旧出島神学校。ビルに埋もれています。
今朝 路面電車の駅に向かう途中に見かけ｢後で行ってみよう｣と思っていた建物でした。まさか出島の中だったとは､､､

旧石倉。
中には発掘調査で出土した考古資料を展示。

なんと、リボルバーも発掘されたそう。

原田マハさんの｢リボルバー｣を思い出す。作中に登場した ゴッホが自殺に使ったとされたリボルバーもこんな感じだったのかな。

一番船 船頭部屋。
19世紀初頭にオランダ船 船長が宿泊した建物。1階は倉庫として使用された土間を、2階は当時の居室を再現。

畳の部屋にアンティークなインテリアや雑貨がとっても可愛い。

出島が扇形と感じる曲線。

出島には2時間ほどの滞在。復元された建物ひとつひとつに色んな展示がされていました。本当はガイドツアーに参加したかったのですが、1日に3回しかないので時間が合わず残念。

もう少し時間がありそうだったので、眼鏡橋へ。
江戸時代に作られた日本初のアーチ式石橋。お天気が良く、風もなかったので水面にきれいにうつって、くっきりとした眼鏡になっています。

眼鏡橋 名所・史跡

護岸のハートストーン、気付かなかった､､､
反対側にも行ってみましたが、水面に橋がうつるのはこちら側だけなんですね～

ちょっぴり急ぎ足でホテルへ戻ります。
浜んまち商店街を通りました。

クリスマスツリーもきれい♪
お店も見たいけど、時間がーー。

新地中華街から長崎空港まではバス移動。５分遅れで到着したバスはほぼ満席。
私たちは大丈夫でしたが、後ろに並んでいた人たちは乗れず､､､運転手さんが｢社に連絡するので別のバスが来ます｣と言っていたので臨時バスが出るようでした。
混雑する時間帯は余裕が必要です。

長崎空港 空港

長崎の夜景もきれいだったけど、大阪もきれ～

空港でスーツケースを自宅に送り、身軽になって空港バスで京都まで。
せっかく大阪(伊丹)まで来たので 京都の紅葉も楽しんで帰ろうという欲張りプラン。明日も晴れそうです。

最後はちょっとばて気味でしたが、長崎の旅めいいっぱい楽しめました。行けなかった場所、また来訪したいです。

京都駅 駅

長崎で買ったお菓子。
九十九島せんぺい、清風堂のミニカステラ、ハウステンボス限定 柿の種、カステラ ラングドシャ、空港限定 クルス。

リピートしたいのは清風堂のカステラ。柑橘のざぼん味もチーズ味も美味しかった。空港では見かけなかったので街中でしか買えないかも。