2023/04/25 - 2023/04/26
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kojikojiさん
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この旅行記のスケジュール
2023/04/25
この旅行記スケジュールを元に
今回のツアーのメインである「最上川舟下り」と「羽黒山参拝」が終わり、2日目の宿のある湯野浜温泉に向かいます。バスの車窓からは鳥海山と月山が交互に見えています。海沿いの温泉街をしばらく走ると「亀や」に到着しました。別府温泉では「亀の井ホテル」でしたし、このところ亀づいています。今回の旅も格安のツアーだったので宿泊するホテルや食事にも過度な期待は持っていませんでしたが、この「亀や」は入り口のゲートをくぐったところから高級感が漂っています。毎度のように一度ロビーに集合して部屋のカギを受け取りますが、ロビーのインテリアもセンスが良くて驚いてしまいます。鍵を貰うと我先に部屋に向かうので、どうしてもエレベーターが混んでしまいます。いつも最後に部屋に向かうようにしていますが、しばらくロビーの内装や飾られた調度品などを見て周りました。フロント横の売店もよくあるお土産屋ではなく、セレクトショップのようです。部屋は6階の海側で目の前に日本海が広がっています。手前にソファセットがあり、畳の部屋に大きなベットが2床置いてあります。部屋も広くてセンスも良いので嬉しくなってしまいます。しばらくは部屋で日本海の夕日を眺め、缶チューハイを飲んで寛ぎました。夕食は2階の「大海」という部屋で、ホテルオリジナルの和会席をいただきます。庄内産のサクラマスやふぐ刺身、鯛の姿造りなんて結婚記念日にはもってこいの料理です。器のセンスも良いし料理はどれも地産の食材を使っていて美味しかったです。テーブルはパーテーションで仕切られていて、仲良くしていただいたご夫婦とは隣同士でも話は出来ないのが残念でした。食事も中盤に差し掛かるとまた声がかかり、焼酎のお裾分けをいただきました。最後にはに見切れなかった分を備後といただいてしまったのですが、ホテルのスタッフの方はお盆とアイスペールを用意して「お部屋でごゆっくりどうぞ。」と持たせてくれます。料理を出すタイミングや説明などもしっかりしているし、細やかな気配りの出来る方の多いホテルだと感心しました。部屋に戻って潮騒をつまみに焼酎をいただいた後は大浴場に向かいますが、遅い時間だったので誰もいませんでした。ここの風呂もまだ新しいのか気持ちよく入ることが出来ました。翌日も出発が御前10時と遅いので、朝食前に海岸線を少し散歩しました。妻は部屋から手を振ってくれました。海岸線に出ると北の方に鳥海山がきれいに見えます。少し遠くまで歩きましたが、小雨になってきたのでホテルに戻ります。温泉街のようなものは無さそうなのがちょっと残念です。朝食は2階の「眺海(ちょうかい)」という広間でしたが、セルフの料理以外はセットになったSNS映えする可愛らしいものでした。この料理もどれも美味しくてご飯が進みます。ホテルを出発する際は従業員の皆さんが見送ってくれるのですが、Uターンして海岸線の道を戻ってきてもまだ手を振ってくれているのが印象的でした。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 観光バス 船 JALグループ ANAグループ 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
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羽黒山の観光が終わるとツアー2日目の観光も終わり、バスは宿泊する湯野浜温泉に向かいます。
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花蘇芳(はなずおう)が1本だけきれいに咲いていました。庄内はいろいろな花が咲いていましたが、残念なのはソメイヨシノが散っていたことだけです。
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月山は夕方まできれいに見えています。
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翌日は雨の予報なので、月山はこれが見納めになりそうです。
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巨大な庄内柿のオブジェをいくつか見ました。羽黒地区の庄内柿は品質が良く果肉が綿密に引き締まり、糖度も高くて上品な甘さで知られているそうです。今上天皇が皇位継承した際に行われた大嘗祭に羽黒地域で生産された庄内柿が献上されています。
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熊本の国東半島で満開だった菜の花は山形の庄内でも満開です。
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鳥海山のある北の方向へバスは進んでいきます。
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バスは1時間ほどで湯野浜温泉の中に入り、海岸線をしばらく走って「亀や」の前に停まりました。
KAMEYA HOTEL 宿・ホテル
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ずいぶん高級なホテルの外観にびっくりします。
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門の中には滝が流れ、古い扁額が掛かっています。
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このホテルにも羽黒山の「松例祭りの引き綱」が納められてありました。羽黒山周辺でも縄の一部だけでしたが、ここのは小学校の綱引きの縄を思い出すほどのボリュームがあります。
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エントランスもこんな設えで、三日月形の砂張の釣り花入れが吊られています。
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庄内箪笥は芭蕉も俳句を詠んだ「最上川」周辺の庄内地方で作られていた箪笥です。これが本当に反のものかは分かりませんが、産地なので間違いないと思いました。銅の花入れに生けられた白い花もセンス良いです。
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一度全員でロビーに集まって、ホテルの方からの説明を受けます。その後は添乗員さんから食事と翌日の出発の説明があって解散になります。
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しばらくはエレベーターが混むのでロビーの見学をしていました。
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古い旅館時代の引き戸などが残されてインテリアに再利用されているところに好感が持てます。
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枯山水の庭が設えてありますが、後から余計な鶴の置物や鯉の置物を置いたのは誰でしょう。
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「閑坐聴松風」は一切の雑念を捨て、静かに座ってただ松風の音を聴くという意味です。 心が急いでいれば気付かぬことが多いが、静かに座って耳を 済ませば澄み渡った音が聞こえてくるというなかなか達せない境地です。
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この旅館に伝わるものでしょうか。古い大黒像も昔はきれいだったのだと思います。
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長寿を象徴する縁起のよい蓑亀が矢を咥えています。「亀や」の屋号を表したものだと分かります。元々は風呂敷にでも使われたのでしょうか。
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有田焼の新しい飾り物ですが、宝尽くしのおめでたいデザインです。
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1階には「蔵」という庄内の地酒を提供するバーがありましたが、午後5時30分までの営業だったので入ることは出来ませんでした。18種類の地酒がおちょこ3杯で500円で飲み比べが出来るようでした。
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4色のタイルカーペットをランダムに貼っただけですが、センスの良さを感じます。
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フロントの脇にはお土産店ではなく、セレクトショップといった方が良いセンスの良い店があり、秋田やそれ以外の工芸品も並んでいました。
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太鼓橋を渡ってエレベーターに向かいます。ツアーの方々がいなくなってしまうとひと気が無くなってしまいました。
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ロビーも立派なので部屋にもちょっとは期待していました。
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入り口脇に冷蔵庫や冷水ポット、あちゃ用のポットや茶櫃がセットされています。
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10畳の和室にベットが置かれ、奥にはソファが置かれてあります。
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ちょうど日が落ちるタイミングだったので部屋の奥まで光が当たります。
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その光の具合がとてもきれいでした。
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奥のソファは部屋飲みするにはちょうど良い具合でした。
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全室がオーシャンビューなのだと思います。上層階の方が景色は良いと思います。
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4月の終わりの穏やかな夕方です。
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部屋のバスルームは使うことはありませんでした。
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洗面台は使いやすかったですし、スペースもあるので2人分の洗面用具もストレスなく置けます。
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独立したトイレもありがたいです。
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残念ながら日本海に沈む夕日を見ることは出来ませんでした。
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2月に行った男鹿半島の夕日は美しかったのを思い出します。ホテルの右手には鳥海山があり、それを超えると秋田県は近いです。
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部屋でくつろいでいるとすっかり暗くなってしまいました。
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夕食は2階の「大海」という宴会場でいただきます。
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説明は何もありませんが、亀に乗った姿から「古事記」にある槁根津日子(さおねつひこ)なのだと分かります。神武天皇が東征において速吸門で出会った国津神で、船路の先導者となります。「古事記」では亀の甲羅の上に乗っていたのを棹をさし渡し御船に引き入れて槁根津日子の名を賜ったとあります。ここでも「亀や」の屋号を感じさせます。
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この日はちょうど結婚記念日だったので、豪華な晩御飯は嬉しいです。
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mぅ何年目か忘れましたが、また1年よろしくお願いいたします。
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「亀や懐石」のメニューです。最初に一献、都岐沙羅の里。
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先付けは鶴岡名物の胡麻豆富の餡掛けです。生姜とニラが添えられています。修験の山である羽黒山の精進料理ですが、すり胡麻ではなく片栗粉を用いて作り、甘い餡を掛けるのが庄内特有の食べ方のようです。
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膳菜は藤の筒向付にクリームチーズ寄せ、車海老、筍、わらび、木の芽味噌が敷かれてあります。
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膳菜は3品あり、こちらは河豚の唐揚げです。昨年末から九州の小倉、下関、大分の臼杵、そして山形の庄内とふぐに縁のある年です。
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赤こごみの胡麻和え。この時期の庄内は山菜が豊富で、あつみ温泉の朝市で買い求めたタラの芽や蕨なども美味しかったです。
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結婚記念日のために用意してもらったみたいな鯛の姿造りです。昨日の鯛のかぶと揚げも美味しかったですが、この鯛の刺身も美味しかったです。土佐醤油でいただきました。
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真ふぐの薄造りとありましたが、臼杵のふぐのように食べ応えのある肉厚です。
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温物は庄内豚のしゃぶしゃぶです。これは胡麻ダレでいただきましたが、ボリュームのあるお肉で柔らかくて美味しかったです。
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焼き物は春鱒と山菜天婦羅です。3月から5月に日本海でとれる本鱒は桜鱒とも呼ばれる幻の高級魚だそうです。脂がのって美味しいです。
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蒸し物は海老と鶏肉と銀杏の入った具だくさんの茶碗蒸しでした。大きな蒸し碗が嬉しいです。
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野菜の潮汁仕立てと庄内産の雪若丸のご飯と漬物が頃合いも見計らって出されます。仲居さんや係りの方の気配りは素晴らしいと思いました。料理についてもちゃんと説明してくださいます。
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宴会場はテーブルごとに仕切られているので、昨晩のようにお隣さんとお話しすることは出来ませんでした。こちらも頃合いを見計らってお隣から焼酎の水割りが届きました。
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お隣のご夫婦は先に部屋に戻るということで、ボトルをいただいてしまいました。するとしてくださいました。仲居さんがお盆と氷を用意してくださいました。
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ということで焼酎の水割りセットを持って部屋に戻ります。
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部屋の奥のソファスペースはお酒を飲むには便利でした。結局吉四六を全部飲んでしまいました。
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遅い時間になってようやくお風呂に向かいました。
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しばらくお別れです。
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男湯は先客と入れ違いに貸し切り状態になりました。
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ロビーも部屋もきれいで、食事も美味しかった上に温泉もきれいでした。
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露天風呂からは潮騒の音だけが聞こえます。
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桧の湯船も気持ちよいです。源泉かけ流しなので溢れるお湯がもったいない気もします。
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申し訳ないほど格安のツアーでありながら、こんな素晴らしい旅館に泊めていただき、結婚記念日を祝うことが出来ました。
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翌朝は小雨模様のあいにくの天気でしたが、一番肝心な前日の天気が良かったので良しとしましょう。
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出発は午前10時と遅いので、温泉に浸かった後に散歩に出かけました。ホテルの前には「阿部興十郎翁像」があります。ここ湯野浜町の温泉宿の長男として生れ、のち叔父の阿部与十郎の養子となり、大正9年に県会議員となり県道やトンネル開発などに力を尽したそうです。また亀屋ホテル経営者として、当時としては珍しい旅館付属の自動車部を運営し、東北一の温泉旅館を経営しました。
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神社に何でライオンの像が置かれているのか気になったので、ホテルの方に尋ねてみると、古い時代のホテルの建物の屋上の庭園に置かれてあったものだということでした。
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古い門扉の石柱だけが残されています。
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入り口の滝の裏には日本庭園があり、その奥には古い木造の3階建ての建物が残されています。修復工事中でしたが、由緒のある建物なのだと感じます。
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海岸線に向かうと古い公衆電話がありました。最近公衆電話の電話ボックスを見掛けることも少なくなりました。40年くらい前まではよく使った記憶が蘇ってきます。
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今回は立派なホテルに泊めていただきました。
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部屋から妻が手を振っています。早朝の散歩など誘っても来ることはありません。
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海岸に出ると北側には鳥海山がきれいに見えました。まだたくさんの雪が残っています。
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日本海とは思えない静かな朝でした。
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散歩する人の姿もなく、きれいな砂紋残されています。
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1821年に酒田の俳人が湯野浜湯治でつけた日記に、この辺りの子供たちが「瀬のし」と呼ばれる1枚板で波乗りをしている様子を綴って、これが現在のサーフィンのルーツと言われています。これを記念して湯野浜温泉街の国道112号線沿いに、サーファーの像が建っています。
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ホテルの前には地元の方のための公衆浴場がありました。この時は施設点検でしばらく休業になっていました。
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混雑している時間をさけて午前9時前に朝食に向かいました。「眺海」という朝食会場です。
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ここにも古い旅館時代の調度品や美術品が飾られていました。「亀や」の屋号からも浦島太郎の乙姫だと分かります。その姿は頭に龍の飾りが見られることから、、ワタツミ(海神)の娘だという「万葉集」の長歌に詠まれる浦島子伝説に由来するもののようです。浦島子伝説は中国の唐代に流行していた竜生九子伝説の影響を受けていました。
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あでやかな乙姫に比べると浦島太郎はシンプルな姿です。明治以降に描かれた襖絵ですが、きれいな状態で残されていることに驚きます。また、往時の「亀や」の姿を見てみたい気になります。
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朝食は「小鉢御膳」という木箱に納められたものでした。
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メニューのイラストそのままの料理が届きました。これはインスタ映えしますし、料理はどれも美味しかったです。
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左上から飲むヨーグルトに自家製の漬物、中央の3つは玉こんにゃく、温泉たまご、セロリと人参の酢の物、右側は省内の家庭料理のゆで大根にねぎ味噌が掛かっています。
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右手前は”亀やサラダ”で、サニーレタスにカイワレ大根、常玉ねぎ、鮪にニンニク醤油ドレッシングを掛けます。
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上段右がサラダのドレッシングで、真ん中がほうれん草のオイル和え、左の瓶は”鶏団子のしゃぶ瓶”です。ちょっと洋風の味でトマトの味が効いています。下段がご飯のお供のなめ茸梅肉和え、れんこん生姜煮、切り干し大根です。
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鰰の一夜干しに甘辛の胡麻味噌のしそ巻きです。ご繁多炊き立ての庄内米の”つや姫”、味噌汁はカツオと炒り子出汁、庄内浜ふのりと手毬麩でした。
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フルーツポンチと自家製の小菓子とコーヒー。出発まで時間があるのでゆっくり出来ました。
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ホテルの入り口には飲める温泉もありました。日本ではあまり気かけませんが、ヨーロッパだとこちらの方がポピュラーだったりします。各地の温泉地で飲用のカップやグラスが売っているので集めるのも楽しいです。
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とても良い旅館だったので記念写真を撮りました。
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見送りの仲居さんが気が付いて、シャッターを押してくださいました。最後まで楽しい滞在が出来ました。
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