![ツアー2日目の出発は午前9時50分という遅い設定でした。これはバスが鶴岡の会社に毎日戻るから早い時間に出発できないのだと思いました。午前中は最上川の舟下りだけなので、1時間早く出発すれば、昨日閉まった後に行った「松ヶ岡開墾場」もちゃんと見学できたのだと思います。ホテルでボケっとしていても仕方ないので、早々に温泉に入った後に「あつみ温泉朝市」までぶらぶら散歩してみました。温泉街といっても人は歩いていないのでちょっと嫌な予感がしていましたが、朝市といっても2軒の店が出ているだけでした。残り10軒くらいはシャッターが降りたままでした。ただ、全部の店で買い物をするわけではないので1軒開いていれば十分です。おばあさんの店であつみ温泉でしか売れない「摩耶山」の新酒と濁り酒が買えました。さらに妻は灰汁抜きした”こごみ”や”タラの芽”やら買い求めました。保冷材もいただいたのでたいそうな荷物になってしまいました。前の晩は隣の席のご夫婦に焼酎をごちそうになってしまったので、最上川の舟下りではお礼をしようと、開店したばかりの酒屋で「初孫」の冷酒を4本ばかり買い求めました。温泉街をぶらぶらしながらホテルに戻りましたが、ランクアップのホテル「萬国屋」は立派なホテルでした。そういえばワイナリーのスタッフの女性も尾渥美温泉に行くと言ったら「お泊りは萬国屋ですか?」と言っていました。朝食会場に行くともう皆さん食事が終わった後のようでガラガラでした。コンロでハタハタとイカを焼いたりと趣向を凝らした朝食でした。どれも美味しかったので2回お代りをしてしまいました。時間を持て余したツアーの方々の集合は早く、出発は少し早まりました。バスは一路最上川の中流に向かいます。「白糸の滝ドライブイン」でトイレ休憩があり、ここで飲み物も買えました。最上川下りの船はアルコール類も持ち込みが可能でした。このドライブインが舟下りの終点になるようです。バスは上流の「戸沢藩船番所」という関所を再現した施設で停車して、乗船時間まで自由時間になります。ちょうど今シーズンの舟下りの安全祈願祭が行われていました。保津川下りの事故の記憶も新しいのでありがたいことです。38人のツアーは2つに分かれ、2艘の船に分乗しました。前日は悪天候で結構だったようですが、この日はポカポカ陽気で最高の舟下りでした。1時間弱のクルーズなのですぐに食事をはじめ、昨晩のご夫婦と4人で冷酒で乾杯します。「初孫」の冷酒は以前に弟が持ってきてくれたことがあり、美味しかったので池袋の西武にお願いして取り寄せてもらったくらい気に入っていました。船内では船頭さんが唄を唄ってくれたり、川舟による運送についての説明をしてくれました。いくつかクイズもあったのですが、その全部を当てたのは嬉しかったのですが、無駄な運を使ってしまった気もします。楽しいクルーズはあっという間に終わり、午後は羽黒山へ向かいます。](https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_album/11/82/94/650x_11829400.jpg?updated_at=1684808819)
2023/04/25 - 2023/04/25
147位(同エリア191件中)
kojikojiさん
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ツアー2日目の出発は午前9時50分という遅い設定でした。これはバスが鶴岡の会社に毎日戻るから早い時間に出発できないのだと思いました。午前中は最上川の舟下りだけなので、1時間早く出発すれば、昨日閉まった後に行った「松ヶ岡開墾場」もちゃんと見学できたのだと思います。ホテルでボケっとしていても仕方ないので、早々に温泉に入った後に「あつみ温泉朝市」までぶらぶら散歩してみました。温泉街といっても人は歩いていないのでちょっと嫌な予感がしていましたが、朝市といっても2軒の店が出ているだけでした。残り10軒くらいはシャッターが降りたままでした。ただ、全部の店で買い物をするわけではないので1軒開いていれば十分です。おばあさんの店であつみ温泉でしか売れない「摩耶山」の新酒と濁り酒が買えました。さらに妻は灰汁抜きした”こごみ”や”タラの芽”やら買い求めました。保冷材もいただいたのでたいそうな荷物になってしまいました。前の晩は隣の席のご夫婦に焼酎をごちそうになってしまったので、最上川の舟下りではお礼をしようと、開店したばかりの酒屋で「初孫」の冷酒を4本ばかり買い求めました。温泉街をぶらぶらしながらホテルに戻りましたが、ランクアップのホテル「萬国屋」は立派なホテルでした。そういえばワイナリーのスタッフの女性も尾渥美温泉に行くと言ったら「お泊りは萬国屋ですか?」と言っていました。朝食会場に行くともう皆さん食事が終わった後のようでガラガラでした。コンロでハタハタとイカを焼いたりと趣向を凝らした朝食でした。どれも美味しかったので2回お代りをしてしまいました。時間を持て余したツアーの方々の集合は早く、出発は少し早まりました。バスは一路最上川の中流に向かいます。「白糸の滝ドライブイン」でトイレ休憩があり、ここで飲み物も買えました。最上川下りの船はアルコール類も持ち込みが可能でした。このドライブインが舟下りの終点になるようです。バスは上流の「戸沢藩船番所」という関所を再現した施設で停車して、乗船時間まで自由時間になります。ちょうど今シーズンの舟下りの安全祈願祭が行われていました。保津川下りの事故の記憶も新しいのでありがたいことです。38人のツアーは2つに分かれ、2艘の船に分乗しました。前日は悪天候で結構だったようですが、この日はポカポカ陽気で最高の舟下りでした。1時間弱のクルーズなのですぐに食事をはじめ、昨晩のご夫婦と4人で冷酒で乾杯します。「初孫」の冷酒は以前に弟が持ってきてくれたことがあり、美味しかったので池袋の西武にお願いして取り寄せてもらったくらい気に入っていました。船内では船頭さんが唄を唄ってくれたり、川舟による運送についての説明をしてくれました。いくつかクイズもあったのですが、その全部を当てたのは嬉しかったのですが、無駄な運を使ってしまった気もします。楽しいクルーズはあっという間に終わり、午後は羽黒山へ向かいます。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 観光バス 船 JALグループ 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
-
翌朝は5時過ぎに目が覚めてしまったのでまずはひと風呂浴びて目を覚まします。
庄内あつみ温泉 高見屋別邸久遠 宿・ホテル
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7時過ぎにホテルを出てあつみ温泉の中心部まで歩いていきます。川のほとりに出るとランクアップのホテルの「萬国屋」が見えました。
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Y字路には石碑とお地蔵様が置かれてありました。遠野を旅した時にさんざん見てきた石碑です。先日行った別府の国東半島でも庚申塔をいくつも見ました。江戸中期から後期にかけて「庚申塔」あるいは「庚申」と文字のみ彫り付ける形式が増え、道の交差している箇所や村落の入り口などに置かれました。
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庚申塔は中国より伝来した道教に由来する庚申信仰に基づいて建てられた石塔のことで、人間の体内にいるという三尸虫(さんしちゅう)という虫が、庚申の日の夜に寝ている間に天帝にその人間の悪事を報告しに行くとされていることから、それを避けるためとして庚申の日の夜は夜通し眠らないで天帝や猿田彦や青面金剛を祀り、勤行をしたり宴会をしたりする風習があります。
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出羽三山供養塔は「湯殿山」のみを刻むものと、「月山」「湯殿山」「羽黒山」の三山を刻むものがあります。湯殿山碑とも呼ばれ、このように上部に胎蔵界大日如来の種字「アーンク」を刻むことも多いです。
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歩いて15分くらいで「あつみ温泉朝市」に到着しました。ところがほとんどの店がシャッターが降りて、2軒だけが店開きしていました。この朝市も300年の歴史があり、自炊する湯治客に浜で揚がった魚介類や近郊の野菜を商ったのが始まりだそうです。能登の輪島の朝市と飛騨高山の朝市と並ぶ歴史があるようです。
あつみ温泉朝市 名所・史跡
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左側の店が品揃えが良いので覗いてみます。新鮮な独活(うど)や”あつみかぶ”の漬物が並んでいます。
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灰汁抜きした”こごみ”が600円!タラの芽が1パックぎゅうぎゅう詰めに入って500円という安さです。”こごみ”は保冷材も付けてくれるということです。タラの芽は友人のお土産の分も買い求めました。
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あつみ地区にそびえる名峰「摩耶山」の名を冠した日本酒は、摩耶山の山麓から引いた水で育った「はえぬき」と摩耶山の湧水を使用して仕込み、新酒は5,000本限定であつみ地区限定で販売されているそうです。
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それではと「摩耶山」のにごり酒としぼりたて原酒を1本づつ買うことにします。
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「あば」と呼ばれる売り子の女性とのかけあいが楽しい朝市でした。
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あつみ温泉の発見は大同2年の807年に手負いの鶴が湯浴して傷を癒していたとか、嘉祥2年の849年の大地震で温泉が湧きだしたなど伝えています。この湯が沢の如く流れ出るところを湯の神と崇めていましたが、後に湯蔵権現と称しそのそばに湯蔵権現堂を建立して奉祀しました。明治元年の神仏分離令により湯蔵権現を湯倉神社に、さらに明治22年に「温海温泉」と改称しました。昭和26年の湯温海大火災で類焼し、昭和29年に改築再建した由緒ある社のようです。
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この辺りは温泉街の中心のようで、総合380年の「かしわや旅館」など古き良き建物が残されています。
温海温泉 かしわや旅館 宿・ホテル
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ちょうど酒屋さんが店開きしたので立ち寄ると「初孫 吟醸生」が売っていたので4本買い求めました。この日のお昼は最上川の川下りと線愛の昼食が予定されていて、お酒は持ち込めるということを聞いていました。昨晩は焼酎をごちそうになったご夫婦に差し入れしようと思っていました。
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足湯「あんべ湯」という施設もありましたが、足湯に浸かっている時間はありません。温泉は飲めるということなのでちょっといただいてみます。
足湯 あんべ湯 温泉
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飲む温泉はヨーロッパに多く、エヴィアンでは麦藁の容器に入ったグラスとか、ブダペストでは持ち手が飲み口になったジョッキなど買い求めました。日本ではあまりポピュラーではないですが、そんな容器を作ったらよいのにと思います。
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温海川のほとりにまで出ました。この辺りは高級旅館が並ぶエリアのようです。
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水量を調整するダムがあり、流れる水の音が心地よいです。これくらいの段差ならアユが遡上しても登れそうです。
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川沿いにはこんなスペースが設けられています。温泉街ですが表を歩いている人の姿は全くありません。
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こんなソファーセットも置いてありました。調べていないけれどこういった家具はベルギー製が多いです。池袋の百貨店の屋上の庭園を造ったときにさんざん調べたことを思い出します。妻の指さす方向にはランクアップの「萬国屋」があります。
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ホテルに戻って朝食会場に向かいます。ツアーの他の人はもう食事を済ませたようで、我々以外はフリーのお客さんが2名ほどいただけでした。
庄内あつみ温泉 高見屋別邸久遠 宿・ホテル
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お昼はお弁当なのでしっかりいただいておきます。
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セルフでイカの一夜干しやハタハタが炭火で焼くことが出来ます。これは熱々でいただけるので美味しかったです。空いている時間だったので自分たちだけで使えました。
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こういった趣向はいいですね。ハタハタは熱々だと身離れも良く塩味もいい具合です。
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スタンダードな料理もありますが、半分くらいは山形の名物だったり、キノコなど山の味覚も多いです。
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山形名物の芋煮は豚肉味噌ベースの庄内風や、牛肉しょうゆベースの内陸風など日替わりになるのだそうです。ご飯は山形のおこめです。
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山形のだしは胡瓜と茄子とミョウガ、シソと昆布などを細かく漬けたものです。熱々ご飯に乗せると最高においしかったです。ほかにも冷や汁など地元の食材がたっぷりです。
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バスは午前9時50分という中途半端な時間に出発しました。もっと早く出発すれば昨日外観しか着ることの出来なかった「松ヶ丘開拓場」を見学できるのにと思います。庄内平野の冬は風が強いようで、津軽平野でも見た防風柵がここにもありました。その多くが折り畳み式なのには驚きます。
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2日目も天気は良く車窓からは鳥海山がきれいに見えました。2月に男鹿半島へ行った際には海に浮かぶ鳥海山がきれいでしたが、今回は南側の庄内平野から眺めています。
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反対側の車窓には月山が見えます。古くからの名では犂牛山(くろうしのやま)といい、牛が臥せっている様に似ていると思われたようです。
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JAの建物には「本場の味庄内米」の文字が見えます。その奥には鳥海山と絵になります。このJAの建物はカントリーエレベーターと呼ばれ、生産者の共同利用施設のことをいいます。この施設で米や小麦、大麦や大豆などを乾燥させ貯蔵し、調製から出荷までを一環して行っています。米を例にすると、農家でコンバインなどで刈り取られた籾がカントリーエレベーターに持ち込まれ、籾の重量が計られ、大型乾燥機により乾燥されます。
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ここ2年ほど東北を重点的に旅していますが、庄内平野は美しいと思います。里には春が来ていても山には雪が残る季節だというのもポイントだと思います。
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昨日は少し雲がかかっていましたが、この日は快晴でした。
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どこを切り取っても絵になります。
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田圃にも水が入れられ、もうすぐ田植えが始まるのだと感じさせます。
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バスは最上川に沿って山の中に入っていきます。今度は川沿いの山に柵山桜が美しい姿を見せてくれます。
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里の桜は終わっていましたが、これからが山桜の季節なので、バスで移動するには新緑と桜が楽しめて良かったです。mぅ少し桜が多かったら吉野山の千本桜にも負けないと思います。
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添乗員さんによると前日までの数日は強風のために最上川の川下りは運休していたそうです。そんなに天候に左右されるとは知らなかったので、実はラッキーだったのだと思いました。この翌日も悪天候で欠航だったようです。
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「白糸の滝ドライブイン」でトイレ休憩になりました。船で下ってくるのもここのようです。最近はどこも「道の駅」ばかりですが、こういった「ドライブイン」は懐かしいです。関越高速が出来る前は国道17号線を走って苗場などの上信越のスキー場へに向かったもので、必ず泊まるのが「並木ドライブイン」でした。中学の卒業旅行で友人たちと苗場に行ったときは子供だけの旅で、ちょっと大人になった気分でした。
白糸の滝ドライブイン お土産屋・直売所・特産品
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駐車場の脇からは最上川をはさんだ対岸の白糸の滝がきれいに見えました。新緑の葉の色のグラデーションが春の訪れを感じさせます。
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これ以上葉が茂ってしまうと滝の流れも見えなくなりそうです。滝の下には不動堂があるようで、赤い鳥居が見えました。
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最上峡には最上四十八滝という滝群があり、西端にある白糸の滝はその中でも最大だそうです。最上川に落ちる水が白糸のようであるところから名付けられた。
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松尾芭蕉は奥の細道で「白糸の滝は青葉の隙々に落ちて、仙人堂、岸に臨みて立つ。水みなぎつて舟危し」と詠んでいます。
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上流から川下りの舟が流れてきました。ガラス張りの屋根に囲われているので、これならば寒くもなく雨風もしのげます。
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この「白糸の滝ドライブイン」近くまでの10数キロをこれからこの船で下ると思うと楽しみになってきます。お土産や夜ホテルで飲むアルコールを買ってからバスに乗り込みます。
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車窓からも美しい最上川の川べりの景色が見渡せます。護岸されていない川の美しさを感じます。
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乗船場に戻る舟は川の流れに逆らって水しぶきを上げています。
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水の色もエメラルドグリーンに見えて、本当にこの日が晴れで良かったと思います。
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最上峡芭蕉ライン観光の乗り場は「戸沢藩船番所」という建物でした。ここでバスを降りますが、なにやらセレモニーを行っているようです。
戸沢藩船番所 グルメ・レストラン
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船番所は戸沢氏が領主になって整備され、藩ではこの場所を重要視して番所を設け、川舟荷物の出入りの監視や人物改めなどを行わせました。番所役人は新庄藩では中級武士以上である200石と2本の脇差を許すなど重要任務として捉えていました。明治維新後は全国の関所を廃止する事になり、船番所も時を同じくして廃止となっています。古口の川港の立場はしばらく続きますが、鉄道が敷かれると最上川舟運の衰退が始まっていきます。
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行われていたのは今年の舟下りの安全祈願祭でした。知床の事故や最近では京都の保津川下りでも事故がありましたから良いことだと思います。神主さんの祝詞とお祓いがありましたから、最後は神頼みなのでしょうか。最後に地元の小学生による「最上川舟唄」の披露もありました。
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舟の時間までしばらくあったのでのゆるキャラの「せんどう君」と記念写真を撮りました。
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最上川といえばNHKの連ドラの「おしん」が有名ですね。昭和58年の1983年4月から約1年の放送で、平均視聴率は52.6%、最高視聴率62.9%というお化け番組でした。普段は連ドラなど見ませんが、この時は会社の休憩室でお昼を食べながら見ていたのをよく覚えています。
最上峡芭蕉ライン観光 乗り物
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松尾芭蕉の顔ハメ看板に上手いことハマりました。最近はこういった手描きのものは減ってきて残念です。アメリカ人の画家のカシアス・マーセラス・クーリッジが「コミック・フォアグラウンド」という名前で1874年に特許を撮ったのが始まりと言われています。
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放送が流れて船着き場に向かいます。この番所はかなりの高台にあるので階段を下ることになります。今回のツアーは38名と添乗員さんなので、この日のバスの前半分と後ろ半分で2艘の舟に振り分けられました。
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階段の途中には過去の台風による最上川の増水の水位が表されていました。最上川は山形県を流れる一級河川最上川水系の本川で、流路延長の229キロは1つの都府県のみを流域とする河川としては日本国内最長で、日本三大急流の1つともいわれています。
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この日の船頭さんはHPやパンフレットでも紹介されている船頭役者の山科さんと云う方でした。この方は話や唄だけで、ちゃんと操船する船頭さんはもう1名いらっしゃいます。名前の通り役者の仕事もされているそうです。
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上手い具合に昨晩の食事でお世話になったご夫婦と向かい合わせに座れました。焼酎のお礼に朝市で買ってきた「初孫 吟醸生」をお渡しして乾杯しました。酒店で試飲用のカップを貰ってきて良かったです。
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今回のツアーは食事が全部ついているのがありがたいです。「最上川おしん弁当」は川マスのもろみ漬け、馬ガッキ煮、白山だだちゃ豆、イクラに真室川産の平茸の炒め物、金山産の米の娘豚の炒め物、新庄産の活鯉のうま煮、戸沢産の揚げ大根に季節のおひたしと味付玉子という山形が詰め込まれたものです。
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そして大きなアユの塩焼きです。上手に焼けているので頭から全部いただけました。こんな料理とアユなので日本酒がよく合いました。お弁当が1,630円にアユが500円まで含まれて旅行会社は大丈夫だろうかと思います。
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約12キロの距離を1時間かけて下っていきます。ポカポカ陽気の気持ち良い天気なので、窓を全開にすると川を渡る風が船内に流れ込んできます。
最上川 自然・景勝地
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まだ日本にこんな景色が残っていたのだと感心するような風景が楽しめます。鶴岡街道や陸羽西線とは反対側の川辺には誰も住んでいないので電柱の1本も道路もありません。
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誰も住んでいないので橋も架かっていません。川を渡るのは猪くらいだと船頭さんが教えてくれました。
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川の中ほどにこんな売店がありましたが、コロナ禍で営業を止めたままになっているそうです。昔は最上川1番の難所で、お客さんが一定の買い物をしないと船頭は舟を出さなかったそうです。
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船頭さんからのクイズで最上川の上流には大きな木の仏像が多いのは何故というものがありました。急に閃いて「荷物を運んだ舟が空身で上流へ戻る際の重り!」と答えると船頭さんはびっくりしていました。今まで当たったことがない問題だったようです。これは盛岡を旅した時に北上川について調べていて知ったことだった気がします。
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この辺りには駒形の滝や七滝や大滝といった滝をいくつか見ることが出来ます。
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船頭さんの「最上川舟歌」を聞きながらのクルーズは風情がありました。日本語バージョンの後は英語になり、中国語バージョンもありました。次のクイズは外国人の観光客が喜ぶ歌は何でしょうというものでした。これも閃いて「ドラえもん!」というとまた正解でした。昔中国の桂林の舟下りをした後にしばらく滞在した陽朔からバスで行った興平でカフェの女性がここには日本人の人が住んでいるというので会いに行ったことがありました。道すがらドラえもんについて語り合ったことが記憶に残っていました。
興平と漁村の旅:https://4travel.jp/travelogue/10350067 -
最上川高屋乗船場の対岸にある「外川神社(仙人堂)」は船でしか行けない神社として有名で、源義経が奥州に落ちのびた折の従者であった常陸坊海尊の開基と伝えられているそうです。松尾芭蕉の「五月雨を集めて早し最上川」は、仙人堂で詠まれたものと言われています。
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舟下り中には数か所流れの早い場所がありました。大きく揺れるようなことは無いので単純に楽しめました。
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先ほど休憩した白糸の滝の前も通過しました。そろそろ舟下りも終わりが近づきました。
白糸の滝 自然・景勝地
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「草薙頭首工」は最上川の水を最上峡から庄内平野の北部まで30キロも離れている田んぼに水を引いているものです。
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舟の執着の草薙港は「川の駅 最上峡くさなぎ」にありました。買い物をして表に出るとNHKのインタビューを受けました。先ほどの安全祈願祭の撮影のクルーでした。夕方のローカルニュースを楽しみに見ていたのですが、テレビに映ることはありませんでした。残念!
白糸の滝ドライブイン お土産屋・直売所・特産品
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「川の駅 最上峡くさなぎ」からはバスに乗って羽黒山に向かいます。ルートは最上川の支流の立谷沢川に沿っての道でした。
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そして再びの月山が姿を現してくれます。
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このルートの車窓も山桜がたくさん見えて美しかったです。
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昔は馬や牛などに犂(すき)を牽引させて行っていた田起こしも、現在ではトラクターなどの農業機械で簡単に出来るようになりました。ロータリ―の耕耘爪が土を起こしていきます。
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美しい河川敷の奥に突然鳥海山が見えたりと景色から目が離せません。
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バスが山間部に入り、高度が上がってくると道路脇の窪みに雪が見えてきました。出羽三山の中では一番標高の低い羽黒山ですが、まだ完全に春にはなっていないようです。
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酒田
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