2022/12/11 - 2022/12/11
1760位(同エリア2580件中)
kojikojiさん
- kojikojiさんTOP
- 旅行記1484冊
- クチコミ1138件
- Q&A回答73件
- 2,685,198アクセス
- フォロワー151人
この旅行記のスケジュール
もっと見る
閉じる
この旅行記スケジュールを元に
ツアー3日目です。昨晩から宿泊している「オリエンタルホテル沖縄リゾート&スパ」はマリオットホテルだっただけあって、部屋のグレードも高く、気持ちの良い滞在が出来ました。朝食前には館内で朝市が開かれていて、見たこともない野菜なども売っていますが、まだ3日間沖縄にいるので買うことは出来ません。朝食も昨晩と同じ「ビュッフェ&グリル クワッチ」でした。美味しいジュースを何種類か飲んで、セルフで海苔を炙って沖縄名物のポークたまごおにぎりを作ることも出来ました。そしてシェフの作ってくれるハンバーガーもいただきました。サラダにはたっぷりスモークサーモンとブルーチーズをのせてシーザーサラダを作りましたが、最高に美味しかったです。コーヒーもゆっくりいただいて、ツアー3日目は午前9時にスタートしました。まずは40分ほど走った高台にある「嵐山展望台」からスタートします。ツアー会社もよくこんな場所を見つけたというのが第1印象でした。小さな展望台からは屋我地島と本島の間の内湾がきれいに見渡せました。バスのドライバーさんが詳しく説明してくれるのでこの日のルートについてもよく分かりました。ここまで来るバスの車内では添乗員から”添乗員とバスガイドの違い”についての説明がありました。要は自分はツアーを円滑に進めるのが役目であって、観光案内はしないということのようでした。これにはバスの車内全員が絶句したようでした。元々は海外の添乗をしていたというので、国内の添乗はプライドが許さないのかもしれません。まあどうでもよいことではありました。ガイドしないならしないで良いのですが、急にクイズを出してみたり、自分で出した問題の答えが面白いのかマイク越しに大きな声で笑うので、白けた空気が流れます。「嵐山展望台」からは「屋我地島」を通り抜けて、「古宇利大橋」を通過して「古宇利島」に入ります。この1つ1つがツアーのタイトルの”沖縄の20景”になります。古宇利島に着くと皆さんは海岸に急ぎますが、我々は駐車場脇の小さな道の駅に向かいます。6年前に来たときはたくさんのおばぁがいて、島で作られたお菓子やモズクや果物を売っていました。ところが様子が違うので店の方に尋ねてみると、22年の5月に経営が変わったということでした。それでも面白いものがあったので買い物を済ませました。一応少し時間があったので海岸にも行ってみました。古宇利島の観光が終わると同じルートで本島に戻り、名護半島を海岸線に沿って走り、「海洋博公園」の駐車場に向かいます。ここで約2時間30分の自由時間と自由昼食になります。皆さんはここで「美ら海水族館」に向かいますが、我々は「海洋博物館」に向かいます。ところが妻が「おきちゃん劇場」でイルカショーを観たいというのでここでお別れします。この旅行記では隣接する「おきなわ郷土村」を先にして、「海洋博物館」は次の旅行記で紹介します。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 観光バス タクシー ANAグループ 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
PR
-
朝早く目が覚めたので海岸線まで散歩してみようかと思い表に出てみたものの、突然のスコールで慌てて部屋に戻りました。この日の天気が少々心配になります。
オリエンタルホテル 沖縄リゾート&スパ 宿・ホテル
-
朝食会場の前で朝市が開かれるというので少し早めにロビー階に降りてみました。野球のグローブくらい巨大な山芋には大きさと値段にびっくり。調べてみるとこの山芋は1株100キロにも肥大するそうで、本島中部地域ではその大きさを競うヤマイモスーブ(勝負)が毎年開催されているそうです。宇宙芋はエアーポテトと呼ばれ、東南アジアが原産の山芋の一種で、ツルに出来る大きなムカゴがエアーポテト(宇宙芋)と呼ばれるそうです。
-
島かぼちゃと呼ばれるものには大きさや形がいろいろあるようです。これは沖縄にかぼちゃが伝わった後、個々の農家が種を自家採種し、繰り返し栽培していく中で他品種との交配や変異によって生まれてきたと言われています。表皮の色は収穫して間が無い物は緑の地にクリーム色の模様が見られますが、完熟してから収穫した物や長期間貯蔵していると全体にオレンジ色になってきます。
-
秋ウコンがそのままの姿で売られていました。ドリンクや粉末を見ることはありますが、根菜のままの姿は初めて見ました。まさにターメリックですね。これこそ高いのかと思いましたが、それほどの値段ではありませんでした。
-
ベトナムのホイアンの市場で青いパパイヤを買い求め、シンカフェのクッキングツアーでパパイヤサラダを作ったことを思い出します。ハヤトウリは熱帯アメリカ原産のの植物で、日本には大正6年の1917年に鹿児島に渡って来たため、「隼人の瓜」ということで、ハヤトウリという名前になったそうです。台湾では「佛手瓜」と呼ばれるそうで、これは手を合わせたような姿から命名されたのでしょう。
-
シークァサーはかなり黄色くなっているので、これならばミカンのように食べられるかとも思いましたが買うには至りませんでした。
-
パッションフルーツもかなり大きいサイズなので250円は安い気もしますが、東南アジアのホテルに行ったら朝食のレストランに反割りしたものがずらりと並んでいるのを思い出すと、ちょっと買う気にはなれません。
-
妻は大好きなスイカを見ていましたが、さすがに重たいので手は出ないようです。以前の中国の旅で市場に行ってスイカを買ったら巨大なものが1個50円ほどで、甘くておいしかったのですが、大きすぎてホテルの冷蔵庫に入らなくて困ったことがありました。
-
朝食のレストランは前の晩の食事と同じ「ビュッフェ&グリル クワッチ」だったので行く前から期待が出来ました。
Qwachi グルメ・レストラン
-
沖縄名物のポークたまごおにぎりも海苔を炙るところから始まり、ご飯を乗せて、卵焼きとスパムも乗せます。調子に乗って作ったら巨大なものになってしまいました。
-
シェフの作ってくれるハンバーガーは人気のようで列が出来ていました。そこのソースやチェダーチーズやケチャップなどは自分の好みで味付けできます。これはパテも含め最高に美味しかったです。
-
レタスにスモークサーモンを敷き詰め、ブルーチーズをたくさん乗せて、スープ用のクルトンを散らし、フレンチドレッシングを掛けたら美味しかったです。
-
朝食もメニューが豊富で2日かけても全部は食べられませんでした。
-
もずく入りゆしどうふは体に沁みる優しい味です。
-
チアシード入りのヨーグルトにベリーをたくさん乗せて食べたら健康になった気がします。淹れたてのカフェラテも美味しいです。おかげで体重を落とすように医師に指導されていながら絶賛増量中です。
-
この日の出発は午前9時と遅めなので一度部屋に戻りゆっくりしました。早朝はスコールがありましたが、天気は回復してきているようです。
-
ホテルの裏側には「かねひで喜瀬カントリークラブ」と「ザ・リッツ・カールトン 沖縄」がある以外は手付かずの自然の森が広がっています。
-
海側には「ハレクラニ沖縄」のヨーロッパ風の瀟洒な建物が見えます。よく見ると外壁には花ブロックが使われているようです。
-
朝のロビーは昨日と全く違う雰囲気で、ガラス張りの天井から差し込む朝日で輝いています。夜は輝いていたイジュ・シャンデリアも眠りについているようです。
-
首里城の正殿の前に1対で立っている「大龍柱(だいりゅうちゅう)」を模したものが入り口に立っていました。最終日に「首里城」へは行きますが、焼け落ちた正殿を見るのは忍びない気もします。
-
午前9時にホテルを出たバスは北上を続け、本部半島(もとぶはんとう)も真っすぐ通り抜け、羽地内海(はねじないかい)に出たところから山の中に入りました。登り切った台地には一面の茶畑がありました。沖縄は琉球の時代からお茶貧乏であったようです。沖縄の蒸し暑い気候のため、お茶の需要は高かったのですが、島内の生産量が少なく、日本本土や台湾から輸入に依存し、外貨の流出を招いていました。琉球王府時代から平成に至るまで、島内の生産量を増やし安く流通させる多くの政策が施行されましたが、大きく安定した事業に成長することは難しかったそうです。
-
お茶畑の先にはパイナップル畑が広がりますが、シーズンではないようでパイナップルの実はなっていませんでした。
-
旅行会社もよくこんな場所を見つけたなと思うような場所に「嵐山展望台」がありました。コンクリート造りの2階建ての展望台はそれほどの高さもありません。
嵐山展望台 自然・景勝地
-
階段を登り切った壁には翼が描かれていました。以前クリスマスマーケット巡りでザルツブルグに行った時にツリーのオーナメントまで翼が吊られたエリアがありました。そこでも同じような写真を撮りましたが、よく見るとレッド・ブルがスポンサーになっていました。
-
ほんの数メートル登っただけですが、こんな景色が広がっていました。手前は「羽地内海(はねじないかい)」と呼ばれる島で囲われた内海です。
-
正面に見える「屋我地島」の右手には「奥武島」や海中を渡る橋まで見渡せます。その奥はやんばると呼ばれる沖縄本島北部が続きます。
-
内海には名前も地図に載らないような小島が浮かんでいます。添乗員は何も説明してくれませんが、バスのドライバーさんが詳しく説明してくれるのがありがたかったです。
-
後で「古宇利島」へ行く際に渡る「ワルミ大橋」も教えてもらわなければ写真に撮ることも無かったと思います。
-
伊勢志摩の海岸線や松島の小島のような景色を連想させます。
-
カメラのレンズを望遠にして撮ってみると「古宇利島」までもはっきり見えました。
-
これから行く「古宇利大橋」と島の中にある「古宇利タワー」も見えます。このタワーには前回も行っていませんが、今回も行くことは無いようです。
古宇利大橋 名所・史跡
-
気になった白い建物があったので調べてみると「ララコートシーサイド屋我地」という雑誌や情報誌には載っていない沖縄北部の隠れ家、絶景コンドミニアムでした。車があれば泊まってみたいと思う立地です。
-
こんな内海をボートでクルーズしたら楽しいでしょうね。いろいろなことを想像してしまう風景です。見学を切り上げてバスは「ワルミ大橋」を渡り、「屋我地島」を通り抜けて「古宇利大橋」に向かいます。
-
「古宇利大橋」の上からはよくウミガメが見えるそうです。添乗員に代わってドライバーさんがマイクで案内してくれます。
-
今帰仁村にある運天港から伊平屋島を結ぶフェリーがちょうど入港するタイミングでした。
-
300名乗りの大型フェリー「フェリーいへや」が通年運航している航路です。フェリーに乗るのが好きで地中海のフェリーの多くを乗り、コロナ禍になってからは国内のフェリーを乗る旅をしていますが、なかなか数が多くて思ったように進みません。
-
あっという間に橋を渡り切り、「古宇利島の駅 ソラハシ」の駐車場でバスを降ります。他のツアーメンバーの方は海岸線へ急ぎますが、妻と2人で売店に駆け込みました。ここでの自由時間は20分しかありません。
古宇利島 自然・景勝地
-
前回来たときはおばぁが何人もいて野菜や果物やお菓子を売っていたのですが、何となく小ぎれいになっています。店の方に尋ねると今年の5月に経営が変わったといううことです。ちょうど初物の島らっきょうが売っていたので買い求めましたが、やっぱりこの島の野菜は美味しいです。
古宇利島の駅ソラハシ 道の駅
-
前回は買い求めたスナックパインやピンクパインは今回はパスです。妻はいつも何か買ってもらっていましたが、ここへ一緒に来た母がいないと思うと寂しい気分です。モズクも美味しいのですが、先ほど大量に買ってしまったので諦めました。
-
5分ほど時間があったので海岸線にも出てみました。皆さん先に戻っているので誰もいません。
-
「古宇利大橋」のたもとにも行ってみます。
-
相変わらず美しい海です。残念ながらウミガメは見ることは出来ませんでした。
-
今回も行くことのなかったオーシャンタワーです。この島にはハート形の岩もあるのですが、ほとんどのツアーは橋を渡って、この海岸に立ち寄るだけです。
古宇利オーシャンタワー 名所・史跡
-
「屋我地島」へ戻る際は橋の反対側の景色が楽しめます。昨日と同じように逆光になって海面が輝き、「ノッチ」と呼ばれるサンゴ礁の岩がシルエットになって浮かび上がります。
-
先ほど「嵐山展望台」から「ワルミ大橋」がすごい高さにあると知ったので、お尻がモゾモゾします。展望台を探してみますが、見つけることは出来ませんでした。
-
午前11時前に「海洋博公園」の観光バスの駐車場に到着しました。ここで自由時間になり、再集合は午後1時50分になりました。この間で「海洋博公園」の見学とお昼を食べなければなりません。
海洋博公園 公園・植物園
-
ほとんど全員が「美ら海水族館」に向かい、団体割引券を添乗員が買い求めるので先に行ってしまいました。水族館には行かないけど「おきちゃん劇場」でイルカショーを観たい人がいたけど、「水族館のチケットを買わないとみられません。」添乗員は案内していたけど、大丈夫か心配になります。妻はイルカショーを観たいというのでここでお別れです。イルカショーは無料で観ることが出来ます。
-
ここへ来るのは3回目ですが、最初に来たのは40年近く前でした。那覇の仕事で知り合った人の軽トラでやんばるを周った後にここで休憩しました。そのときは沖縄海洋博の終わった後で、人工島「アクアポリス」が錆びて無残な姿をさらしていました。
-
妻と別れて久し振りに自由な時間を得ました。前回母と3人で来たときは「美ら海水族館」を見学してイルカショーを観た後はこの「おきなわ郷土村」を少し見ただけで時間切れになってしまいました。
-
今回は「おきなわ郷土村」を見て、その後に念願の「海洋文化館」も見学します。ここでは17世紀から19世紀の琉球王国時代の沖縄の村落を再現しています。御嶽(ウタキ)や拝井泉(ウガミガー)、神アサギといった伝統的な村落形態のなかに民家や高倉が立ち並びます。
おきなわ郷土村 (おもろ植物園) 公園・植物園
-
今回は「琉球村」でも沖縄の古民家を見学してきましたが、ここでももう一度学ぶことが出来て復習になります。妻はイルカショーの時間まで30分待って、その後15分ほどのショーを観て、戻って来るので1時間ちょっとで「おきなわ郷土村」と「海洋文化館」を見学しなければなりません。
-
「地頭代の家(ジトゥデーヌヤ)」
地頭代とは王朝時代(1429~1879年)各間切(マギリ:現在の市町村)の地頭(領主)の代官として、地方行政を担当した人のことで、間切番所(現在の町村役場)の最高の役で、諸般の行政を監理する役目を担っていました。 -
さすがに今まで見てきた民家とは格式が違い、「ヒンプン」と呼ばれる衝立もただの石垣の延長ではなく、赤瓦を積んだ「瓦塀」になっています。「ヒンプン」は表から建物の内部が直接見えないように造られたもので、外から魔が入ってくるのを防ぐという呪術的な意味をもち、屋敷の内と外の仕切りの役目も果たします。中国では塀風門と呼ばれますが、これはキョンシーなどが真っすぐ前にしか進めない(横に曲がらないと中に入れない)という考えに基づいています。この家の「ヒンプン」には慶事にしか開けられない中門も設けられています。
-
地頭代の家の間取りは沖縄の民家の典型で、東南に面して床の間の一番座、その隣りに仏間の二番座、そして居間にあたる三番座が置かれ、裏側には子女の居室となる一番裏座、二番裏座、産室にもなる地炉をもつ三番裏座が配されています。
-
ここにある建物は古いものを移築したのではなく、伝統的な技術を伝えて再現されているようです。真新しい材木が当時の生活をより強く感じさせてくれるようです。邸内の展示物も見たかったのですが、そこまで時間が無かったのが残念です。
-
「農村の行政組織と土地制度」についての案内板は非常に興味深かったです。なかなかこのような内容は調べられるものでもありません。「間切」という王府の決めた行政区分の中に同じ祖先から発生した集落単位が複数あり、そのムラの中に「原(ハル)」という小字のような土地区分があります。地頭代の下にも補佐役や、管理する土地によって役職があり、収入役や書記などを考えると現在の役所と変わりがなかったのだなと感じます。
-
「日常の暮らしの座」では女性や子供の部屋であった裏座について説明がされていました。馬ぐゎーは11月に行った遠野の「馬っこつなぎ」を思い出させます。
-
台所に置かれた封をした甕が気になりました。重さは確認しませんでしたが、もしかすると本当に泡盛でも入っていたのかもしれません。
-
「庭と前の家(アシャギ)」
一般的な民家の中庭は作業場所であったり実用的な戸外空間でしたが、この家では沖縄独自の庭が設けられていました。 -
離れ座敷は「前の家」または「アサギ」といわれ、隠居部屋あるいは来客の宿泊などに用いる離家になっています。
-
埼玉にあった父の実家の家にも離れがあり、おじいさんが隠居部屋として住んでいたことを思い出します。裏木戸から竹藪を延々と歩き、その先にあった畑で一緒に野菜を採ったことを覚えています。
-
「ノロの家」
「ノロ」とは村落の神事祭祀を司る神女のことです。「ノロ」は村人の健康と豊作を祈り豊作に感謝する祭りを司る役目をもっていて、王国時代には首里王府から辞令を受けたノロが、それぞれの間切(マギリ)に数人ずつ配され、各自数カ所の神祭りを管轄していました。 -
その住居の間取りは一般民家と大きな違いはありませんが、屋敷内に「ノロ火の神(ヒヌカン)」を祀る、「ノロ殿内(ドゥンチ)」といわれる建物があります。
-
沖縄の家の多くは仏壇とは別に火の神である「ヒヌカン」を祀っています。「琉球村」の住宅の台所にも「ヒヌカン」を祀っているところを見ることが出来ましたが、ここはそれが建物になっています。
-
「ヒヌカン」は女性が拝み、守り伝えてきましたが、香炉(ウコール)の中の灰に神が宿るといわれ、その家の女性が独するする時には代々守られてきた香炉の灰をいただき、継承することもあったそうです。
-
三つ足の香炉(ウコール)を中心に一対の花生け(ハナイチ)を置き、ここにはイヌマキ(チャーギ)を生けます。供え物用の茶碗も茶托に乗せて一対置かれます。
-
「公職としてのノロ」
沖縄では古くから自然崇拝や祖霊崇拝の信仰があり、その祭祀を行うのは女性でした。集落の創始者の家筋とされる家が根屋(ニーヤ)と呼ばれ、そこから選ばれた女性の根神(ニーガン)が祭祀を執り行います。 -
複数の村を併合した按司(アジ)と呼ばれる首長が活躍した時代にも主に按司の妹がノロとしてそれにあたりました。第2尚氏王統 尚真の時代になると祭祀を司る神女職は聞得大君(キコエオオキミ)のもとに組織化され、各地のノロも王府により任命されて、その統制下に入りました。
-
「ノロ殿内(ドゥンチ)」といわれる建物がある以外は典型的な琉球の住宅の造りです。母屋(ウフヤ)自体に玄関はなく、開口部の大きな縁側から出入りするのが一般的です。縁側は主だった部屋に面しているため、家の主も客人も、中庭(ナー)から家の各部屋に上がれるようになっています。母屋の縁側には大きく張り出すような庇があり、これを「雨端(アマハジ)」といいます。南国特有の厳しい直射日光や雨が直接屋内に入り込むのを防ぐ働きがあり、雨宿りにも便利な造りです。
-
「石敢當(セキガントウ)と石垣」
「ノロの家」を出ると石敢當(セキガントウ)が置かれてありました。「ヒンプン」にも魔除けの意味がありますが、石敢當も中国伝来の魔除けの風習です。沖縄では悪霊や魔物を総じて「マジムン」と呼びますが、キョンシーと同じように真っすぐ進む性質を持っています。丁字路や三叉路の突き当りに当たるとそのまま家の中に入ってきてしまうため、石敢當の文字を刻んだ石碑を立てて侵入を防ぎます。 -
屋敷周りに見られる「石囲い」は一般の民家では家を新築した際に海岸より運んだサンゴ石灰岩を積んで出来たものや、畑地の造成や耕作中に出てきた石を運んで積み上げたものが多いです。一般民家の「野面積み」に対し、裕福な屋敷になると「相方積み」や「布積み」が用いられ、昨日見学した「座喜味城跡」のような城(グスク)でも見ることが出来ます。
-
「沖縄の民家・穴屋(アナヤ―)」
内地の建築様式とは違った名称なので、写真に撮っておかないと後で調べようがありません。 -
この建物がつくられたのは昭和初期ですが、建築様式としては最古の穴屋形式を伝える建物です。建物は主屋と台所(殿小)の二棟からなり、四隅の柱はすべてサンゴ石灰岩を使用し、床は低く(当時は板床)屋根は小丸太組の茅葺です。
-
壁は2棟とも二重のチニブ壁(竹壁)に茅をつめ、台所のかまど周りの壁はサンゴ石灰岩の野面棲で目地には土をつめてあります。そして、2棟の屋根の接する部分に樋を設け、雨水を背後に流すよう勾配がつけられています。
-
南部の曲り家や北陸の合掌造りの茅葺屋根の小屋組みも美しいですが、沖縄の民家の小屋組にも感動してしまいます。限られた材料で構成された用の美を感じます。
-
沖縄では昔から家の庭で簡単にできる野菜などを栽培する家庭菜園がありました。この家庭菜園のことを「アタイグァー」といい、栽培していたのは沖縄で伝統的に食べられているシマヤサイが中心でした。ゴーヤー(苦瓜)、ンーチェーバー(エンサイ)、ニガナ(ホソバワダン)、ハンダマ(水前寺菜)など、いろいろなシマヤサイを植えて、おかず用として収穫していました。
-
穀物を貯蔵する倉には、いわゆる高倉と波照間島にみられた高床倉および地倉の3つの種類があげられます。高倉は床を思いきり上げ通風をよくして湿気を防ぎ、また柱の上部に「ねずみ返し」の板をはめこむなど、穀物の保存に工夫がなされています。
-
柱は円形で、建物の大きさによって4本、6本、9本などとし、その上に床をつくり、寄棟の屋根をかけてあり、屋根は茅葺が多いですが竹を使ったものもあるようです。
-
訪れた時は茅葺の吹き替え作業をしている最中でしたが、立ち止まって見学する時間はありません。
-
クロトンを見るとバリ島を思い出してしまいます。海岸を離れて田園地帯を車で走っているとどこまでも続く田んぼを見ることが出来ます。その所々にこのクロトンが1本植えられています。その理由を現地の方に聞いてみたら、土地の所有区分の境界に植えられていると教えてもらいました。2時間50分の自由時間ですが、敷地が広大なので移動に時間がかかり、だんだん焦ってきます。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
2022沖縄周遊5日間の旅
-
前の旅行記
トラピックス 美しき20景に出会う ぐるっと沖縄大周遊の旅5日間(3)海中道路を渡って果報パンタで塩を買い、...
2022/12/10~
沖縄市・うるま市・伊計島
-
次の旅行記
トラピックス 美しき20景に出会う ぐるっと沖縄大周遊の旅5日間(5)念願の海洋博公園にある海洋文化館の見学...
2022/12/11~
美ら海・本部・今帰仁
-
トラピックス 美しき20景に出会う ぐるっと沖縄大周遊の旅5日間(1)快晴の東京から雨の沖縄へ向かい、リザン...
2022/12/09~
恩納・読谷
-
トラピックス 美しき20景に出会う ぐるっと沖縄大周遊の旅5日間(2)残波岬の御菓子御殿から座喜味城跡と琉球...
2022/12/10~
恩納・読谷
-
トラピックス 美しき20景に出会う ぐるっと沖縄大周遊の旅5日間(3)海中道路を渡って果報パンタで塩を買い、...
2022/12/10~
沖縄市・うるま市・伊計島
-
トラピックス 美しき20景に出会う ぐるっと沖縄大周遊の旅5日間(4)嵐山展望台からやんばるを望み、古宇利島...
2022/12/11~
美ら海・本部・今帰仁
-
トラピックス 美しき20景に出会う ぐるっと沖縄大周遊の旅5日間(5)念願の海洋博公園にある海洋文化館の見学...
2022/12/11~
美ら海・本部・今帰仁
-
トラピックス 美しき20景に出会う ぐるっと沖縄大周遊の旅5日間(6)海洋博公園の熱帯ドリームセンターでブー...
2022/12/11~
美ら海・本部・今帰仁
-
トラピックス 美しき20景に出会う ぐるっと沖縄大周遊の旅5日間(7)やんばるの海岸線を走り、辺戸岬から与論...
2022/12/11~
国頭・大宜味
-
トラピックス 美しき20景に出会う ぐるっと沖縄大周遊の旅5日間(8)斎場御嶽を参拝し、知念岬公園からコマカ...
2022/12/12~
知念・玉城・八重瀬
-
トラピックス 美しき20景に出会う ぐるっと沖縄大周遊の旅5日間(9)おきなわワールドでエイサーを楽しみ、珊...
2022/12/12~
知念・玉城・八重瀬
-
トラピックス 美しき20景に出会う ぐるっと沖縄大周遊の旅5日間(10)ひめゆりの塔と琉球ガラス村を訪ね、「...
2022/12/12~
糸満・ひめゆり
-
トラピックス 美しき20景に出会う ぐるっと沖縄大周遊の旅5日間(11)焼け落ちた首里城に心を痛め、那覇空港...
2022/12/13~
那覇
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
この旅行で行ったスポット
もっと見る
この旅行で行ったグルメ・レストラン
美ら海・本部・今帰仁(沖縄) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 2022沖縄周遊5日間の旅
0
80