2022/10/21 - 2022/10/22
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まつじゅんさん
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この旅行記スケジュールを元に
私が学生時代を過ごした奈良を訪ねる旅。
Ver.1は、私の小・中・高校を訪ねた青春時代の想い出巡り。
Ver.2では、吉野山の散策と吉野荘湯川屋の宿泊記。
そして最後 Ver.3は談山神社から安倍文殊院です。
私、奈良県に20年暮らしていましたが、初めての訪問となります。
吉野山の散策を終え、昼前に出発し談山神社に向かいます。
車なら30分一寸で移動できたのは驚きでしたが、バス等の公共交通機関では、移動に桜井廻りで3時間弱かかるようです。
私の高校時代は、吉野町ですが結構山の中にある滝畑、国栖(ゆりやんレトリィバァさんの出身地)、三茶屋や隣町の大宇陀町からバスで通学してきた人もいましたが、今はどうなんでしょうかね。
吉野町は奈良県の中部という分類なのですが、属している吉野郡は奈良県の60%以上を占める大きな区域で、こちらが南部となるのでしょうが、殆どが山林ですので人口密度17.1人/km2と少ないですが、自然豊かな修験道の修行地でもあります。
奈良観光というと、どうしても北部の平野部が中心となるようですが、少々不便でも車を上手に利用すれば凄く便利になっています。
是非吉野地方に足を運んで欲しい、と思います。
表紙は有名な談山神社の十三重塔です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 2.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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私の暮らしていた頃は、吉野から桜井方面は山越えの難所が多かったですが、2003年に新鹿路トンネルの開通や、2005年にバイパス道路が開通して、大型車の通行もできるようになったようです。
快適な2車線道路が続いており、30分で談山神社に到着です。
大きな駐車場がありますが、紅葉の頃は満車となるようです。談山神社 寺・神社・教会
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談山神社は、旧社格は別格官幣社で、現在は神社本庁の別表神社です。
明治の神仏分離以前は「多武峯妙楽寺」という寺院だったようですが、十三重塔をはじめとした建物は、寺院建築をそのまま使用しており、神仏習合の雰囲気を現在も良く残しています。
寺伝によると、678年に藤原氏の祖である中臣鎌足の長男 定恵が、墓を摂津国安威(阿武山古墳)から移し、墓の上に十三重塔を造立したのが発祥と言われています。
祭神:藤原鎌足公
御利益は末社を含め、縁結び(東殿)、火の神様(荒神社)、商売繁盛(如意輪観音、三天稲荷神社)、水の神様(龍神社)、木の神様(杉山神社)と多種多様です。 -
参道脇に保護柵に囲まれた立派な石灯籠がありました。
重要文化財に指定されているようで、後醍醐天皇の寄進と伝えられているようです。
花崗岩製、六角型で基礎から宝珠まで完存していて、1331年辛未 二月日願主敬白 大工利弘という刻銘があります。
高さは約255cmと大きめの灯籠ですね。 -
談山という名前の由来は、中臣鎌足と中大兄皇子が645年5月に、大化の改新の談合を多武峰にて行い、後に「談い山」「談所ヶ森」と呼んだ事と言われてています。
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石段を登っていくと右手に拝殿・ 楼門・東西透廊が見えてきます。
石段を登り切った広場は、蹴鞠で有名な庭で、神社の全体を見渡すことが出来ます。 -
そして左手には、談山神社の象徴ともいえる十三重塔が見えます。
藤原鎌足公の長男 定慧和尚が、父の供養のために680年に創建した塔婆塔で、1173年に境内全域が興福寺の焼き討ちで焼失し、1532年に再建された塔です。
現存する世界唯一の木造十三重塔で、重要文化財に指定されています。 -
美しいフォルムですね。
桧皮葺で高さ16.17mの塔です。
初層のみが特に大きく、二層以上は軸部が低くなっており、初層の組物は肘木持出し、軒は二軒繁垂木です。
塔には縁がなく、中央間板唐戸、脇間連子窓、相輪は七輪で九輪が多い中で珍しいです。
ちなみに初日に訪れた當麻寺の相輪は八輪でした。 -
鎌足の長男 定慧和尚が十三重塔、弟の藤原不比等が701年に神殿を建立し、父の像を安置したとされています。
この辺りは多武峰と呼ばれており、山及び一帯の寺院を指し、日本書紀によると飛鳥時代に道教を信奉していた斉明天皇が、「多武峰の山頂付近に石塁や高殿を築いて両槻宮とした。」とあり、「日本三代実録」には、858年「多武峰墓を藤原鎌足の墓とし、十陵四墓の例に入れる。」と記されています。
多武峯街道は、談山神社の一の鳥居から、談山神社のある多武峯までの古道です。 -
拝殿や本殿等、建物の多くは見事な朱色に彩られています。
本殿は三間社春日造で、鎌足像が祀られ、日光東照宮造営の手本になったといわれています。
自然豊かな周囲とのコントラストが鮮やかで、「春の桜」「夏の新緑」「秋の紅葉」「冬の雪化粧」と、四季折々の景観を楽しめる場所となっています。 -
朱塗の舞台造である拝殿は、1520年に造営と言われています。
建物の周囲を、景色や鎌足をモチーフにした燈籠を見ながら歩く事が出来ます。
折れ曲る東西透廊は 本殿を囲む特異な形態を持っていて、檜皮葺の屋根が美しい建物です。 -
重要文化財の神廟拝所 (旧講堂)の内部です。
定慧和尚が679年、鎌足公供養のため創建した妙楽寺の講堂で、塔の正面に仏堂をつくる特徴的な伽藍構成の建物です。
内部壁面には羅漢と天女の像が描かれています。
1668年に再建された建物です。 -
境内には沢山の末社があります。
左が権殿です。
970年、摂政右大臣藤原伊尹の立願によって創建され、如覚―多武峰少将藤原高光―が阿弥陀像を安置した元の常行堂です。
建立以来500年、大修理を終えたもので、室町時代より「伝統と革新」の芸能に携わる人々の守り神としてや、芸能上達願う「祈りの場」となっているようです。
右が末社・比叡神社本殿で、1627年に造営された一間社流造、千鳥破風及び軒唐破風付、桧皮葺の小社ながらも豪華な建物です。
もとは飛鳥の大原にあった大原宮で、移築され明治維新までは山王宮と呼ばれていました。 -
むすびの岩座です。
古来より神の鎮まる岩座といわれ、岩を撫でて恋愛や人間関係、事業など「むすびの願い事」を祈願すると、願いを叶えてくれるといわれています。
また祈願後に、おみくじを引いたり、お守りをお受けしますと、より願いが叶うといわれているらしいです。 -
最後に向かったのは、桜井にある安倍文殊院です。
創建は645年という、歴史のあるお寺で、祈祷寺として1300年以上の歴史がある、檀家さんを持たないという珍しい寺院の一つです。
本尊は「三人寄れば文殊の智恵」で有名な文殊菩薩で、4人の脇侍を連れて雲海を渡り、お説法の旅に出かけている姿を現しています。
獅子に乗る文殊菩薩を中心に、左に維摩居士と須菩提、右に獅子の手綱を持つ優填王と先導役の善財童子、という四人の脇士を伴う「渡海文殊群像」で、全てが国宝に指定されています。
某TVでご本尊が紹介され、圧倒的な迫力を感じ、是非とも拝顔させて頂きたいと今回の旅程に組み入れました。
大和七福神(信貴山朝護孫子寺、久米寺、長谷寺、おふさ観音、談山神社、當麻寺中之坊、安倍文殊院)に大神神社が加わり、大和七福八宝の会が発足されています。安倍文殊院 寺・神社・教会
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1665年に再建された本堂で、元安倍寺 満願寺の本堂です。
七間四面の入母屋造、本瓦葺に礼堂が附設されています。
本堂奥には、御本尊である文殊菩薩を安置する大収蔵庫が続いています。
高さ7mという御本尊は、思っていた以上に大きく、凄く感動いたしました。
獅子の目が凄く印象的で、何を見ているのか聞くと、先導する善財童子の姿を追っているとの事でした。 -
内部は撮影禁止の為、大迫力の国宝はパンフレットから転載です。
凄い迫力で圧倒されました。 -
陰陽師 安倍晴明をお祀りしている、方位災難除けの金閣浮御堂です。
堂内の六面の壁面には、室町時代作の秘仏 十二天御尊軸がお祀りされています。
私達の習性で、池=鯉=餌やりと言う流れで、池の鯉&亀に餌を投げていました。 -
「天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも」
古今和歌集に収録されている、有名な詩ですが、帰りたくても帰れなかった、悲劇の人物として取り上げられることの多い遣唐使 阿倍仲麻呂の生誕地という説があるようです。
境内に設置されている、望郷の歌碑です。
唐の皇帝 玄宗の信頼を得て重用されていて、最初は本人の希望もあって帰国しなかったようですが、日に日に募る思いを抑えることができなくなり、ついに帰国の途につくことになります。
ただ、帰国の航海途中、暴風雨に遭いベトナムまで流され、殺されかけながらも長安に辿り着いたのですが、結果的に日本へ帰国することなく、唐の地で没することになってしまいました。 -
境内にある西古墳です。
飛鳥時代に造立された古墳で、国の「特別史跡」に指定されています。
内部は645年当時のまま保存されており、花崗岩を加工した左右対称の石組で構成されています。
玄室の天井岩は一枚石で、15㎡あり中央部分はアーチ状に削られています。
内部には、弘法大師造と伝わる「願掛け不動」がお祀りされていますが、本来は初の左大臣で創建者の安倍倉梯麻呂の墓と伝えられているようです。文殊院西古墳 名所・史跡
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秋の蜘蛛の元、コスモスが綺麗です。
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従来のコスモスの品種に加え、様々な種類のコスモスからなる「コスモス迷路」が設けられています。
池前の花壇も、コスモスが植えられていて秋の風物詩となっているようです。 -
金剛、葛城の山々の夕焼を見ながら、夕食を・・・と思います。
夕食は三輪の「山和」で、とろろめしを頂いてと思っていたのですが、ランチで完売との事でお店は営業されていませんでした。
近くの三輪素麺のお店も、軒並み夕食営業はされていないようで、困ってしまいましたが、とりあえず残ったクーポンを消費するため、近鉄尺土駅近くの農産物直拝所で買い物を済ませ、R165で屯鶴峯の脇をすり抜けて大阪に入りました。
何か食べて帰ろうという事で、目に入った看板に惹かれ「かつ庵 八尾東久宝寺店」に入店です。
期待はしていませんでしたが、カツ&カツの方が私の口には断然合っていました。
という事で、メニューの写真のみで、味はご想像ください。
食事を終え、中央環状線経由で無事帰着いたしました。
今回、これまで。ごはん処 かつ庵 八尾東久宝寺店 グルメ・レストラン
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