６月の北東北　残雪、新緑、秘湯を巡る旅　１１．焼走り熔岩流と小岩井農場

2022/06/10 - 2022/06/10

２０２２年６月9日（木）　晴れ
　旅の最終日は岩手山の麓を半周して秋田空港に向かう。その途中で岩手山焼走り熔岩流と小岩井農場に立ち寄った。
　岩手山焼走り熔岩流は江戸時代に噴火によって流れ出した溶岩が、岩手山をバックに黒々とした溶岩台地を造っていた。とても静かで台地を渡る風の音が聞こえた。小岩井農場を訪れたのは２度目。今回は重要文化財の建物や施設が残る明治開業当時のエリアをじっくり見学した。

【旅程】
　6/05　伊丹空港→秋田空港→田沢湖→想いでの潟分校→乳頭温泉湯巡り（妙の湯、蟹場、大釜、国民休暇村）→乳頭温泉郷・黒湯温泉（泊）
　6/06　乳頭温泉郷湯巡り（孫六、鶴の湯）→玉川温泉（立寄り湯と自然探求路の散策）→八幡平アスピーテライン→藤七温泉・彩雲荘（泊）
　6/07　八幡平ハイキング（ドラゴンアイ、源太森）→後生掛温泉（立寄り湯と自然探求路の散策）→大沼→蒸けの湯温泉→藤七温泉・彩雲荘（泊）
　6/08　黒谷地湿原→八幡平アスピーテライン→松尾鉱山跡→松川温泉地熱発電所→松川温泉郷湯巡り（松川荘、峡雲荘）→松川温泉・松楓荘（泊）
★6/09　岩手山焼走り→小岩井農場→重伝建角館の街歩き→秋田空港→伊丹空港

エリア 小岩井(岩手)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: レンタカー 徒歩

　８：３５　松楓荘を出発。

松川温泉 松楓荘 宿・ホテル

　道路わきに「水芭蕉群」の案内板が。

芭蕉沼 名所・史跡

　気になるので車を停めて行ってみます。

　ブナの森の中の小道を行くと、

　間もなく水芭蕉の大群生。

芭蕉沼 名所・史跡

　既に大株に育っているが、雪解けの開花時期はさぞ見事だろう。

　八幡平樹海ラインから岩手山パノラマラインへ。

　気になる岩手山の頂上は昨日から雲の中。

　岩手山焼走り国際交流村。天文台と温泉付宿泊施設がありました。

岩手山焼走り国際交流村 名所・史跡

　９：１９　国際交流村の少し先の駐車場に停車。

　ここから岩手山焼走り自然観察路を歩きます。

　岩手山の北東斜面から流れ出た安山岩の黒い岩石帯を歩くことができる観察路です。

焼走り熔岩流 自然・景勝地

　１７００年代に噴火して３００年余り。今でも樹木はほとんど育たず当時の噴火の様相がそのまま残されています。

　岩手山側には少し樹木がありますが、

　反対側は一面溶岩の台地。

焼走り熔岩流 自然・景勝地

　溶岩の塊。

　大きさは一抱えからこ親指大まで。

　焼走り熔岩流

　焼走り熔岩流

焼走り熔岩流 自然・景勝地

　焼走り熔岩流

　耳を澄ませてみましょう。
　目を閉じて３分間、何種類の音が聞こえましたか？
　溶岩流を渡る風の音も含めてください。
　野鳥の鳴き声は何種類ですか？

　３０分ほど歩いて駐車場に戻り、岩手山麓を回って小岩井農場に向かいます。

　１０：２２　小岩井農場に到着。

小岩井農場まきば園 テーマパーク

　農場内を散策します。

　重要文化財ギャラリー

　小岩井農場の歴史を説明したヘリテージウォール。

　広大な敷地には

　イギリスのカントリーサイドを思わせる羊の放牧。

　この一帯は遊具やカフェがあるレジャー地区。

小岩井農場まきば園 テーマパーク

　古い牧場施設が残る歴史地区は県道を渡った西側一帯。

　ここからが歴史地区。

　近代日本の畜産の歴史を伝える建物や施設が残っていて、それらの多くは重要文化財になっています。

　小岩井農場資料館。
　岩手山南麓の広大な荒地に小岩井農場が開設されたのは１８９１年（明治２４年）。

小岩井農場資料館 美術館・博物館

　牧場の開設に尽力したのは小野義眞（左）、岩崎彌之助（中）、井上勝（右）。小岩井という名前は、小野、岩崎、井上、3人の名字から１字ずつ取って作られたものです。

　展示品

　展示品

　展示品

　一号牛舎。内部を見ることが出来ます。

小岩井農場 上丸牛舎 名所・史跡

　今でも中で牛が飼育されていました。

　木造建物は当時のものだが搾乳機器は最新式。

　四号牛舎

　四号牛舎

　四号牛舎の飼料サイロ

　四号牛舎

　これらは明治末期から昭和初期にかけて建設されたものです。

　旧育牛部倉庫

　旧育牛部倉庫

　旧育牛部倉庫

　２つの大きなサイロがあります。

　一号サイロと二号サイロ

小岩井農場 一号 二号サイロ 名所・史跡

　レンガ造り

小岩井農場 一号 二号サイロ 名所・史跡

　秤量剪蹄室

　ここで家畜の体重を計ったり、蹄を削ったりしたのか。

　大きな三号牛舎

　二号牛舎

　二号牛舎

　二号牛舎の内部

　岩手山の山頂は最後まで雲の中でした。

　歴史地区の見学を終え、

　併設のレストランでジンギスカン料理のランチ

牧場館ジンギスカン食堂 グルメ・レストラン

　１２：１０　小岩井農場を出発し、最後の目的地である角館へ。