2022/10/08 - 2022/10/09
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chemireさん
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那覇の町を東西に分けて、その勝敗を競う「第52回 那覇大綱挽まつり/The Naha Great Tug of War 。
那覇大綱挽では「引」ではなく「挽」の字が使われています。
挽という字は力を込めて引っ張るという意味があり、巨大な綱が地面を往復し摩擦を起こす様子から、琉球王朝時代よりの慣習としてこの字が用いられているそうです。
いろいろな思いを込め3年ぶりに開かれた那覇大綱引きは、予想しない結果となってしまいました。
- 旅行の満足度
- 4.0
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10月9日(日)
「第52回 那覇大綱挽まつり/The Naha Great Tug of War 2022」開催。
那覇大綱挽の発祥は琉球王国時代の1450年頃だとされています。
明治以降は、お祝い綱として幾度も開催されていましたが、1935年(昭和10年)を最後に途絶え、戦後、沖縄の祖国復帰の前年1971年に那覇市制50周年記念事業として「10・10那覇空襲」の日に復活。
以来、年々盛況となって、1995年ギネスブックによって「世界一のわら綱」と認定されるに至り、毎年、体育の日(2020年よりスポーツの日)の前日の日曜日に開催されるようになりました。
その伝統行事の大綱挽も、新型コロナウイルスの感染拡大により2020・2021年の開催は中止。
今年は、感染予防対策を講じながら那覇市中心部の国道58号で3年ぶりに開催されることになりましたが、参加者が例年の約1/5の3200人に制限されネット申し込みで先着順の登録が必要という情報を知って、すぐに申し込み。
返信メールを何度も読み返して、指折り数えて待っていた日がやって来ました! -
綱挽の受付に行く前に現場をチェックすると、深夜の作業を経て大綱が道路中央に設置されていました。
この時点では一部の交通規制のため、綱の間近の走行が可能。初めてこの光景を見た観光客は、かなりびっくりすると思います。 -
東方:をぅーんな(男綱)
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西方:みーんな(女綱)
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重さ365kg、長さ365cm、直径40cm、西方の女綱と東方の男綱を結合させる「かぬち棒(頭貫棒)」が久茂地交差点前で待機しています。
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受付のためメールで指定された「パレットくもじ前広場」に行くと予想以上の混雑で、40分並んでリストバンドをゲット。
エリアによってバンドの色分けがされていました。 -
那覇大綱挽まつりでは綱挽以外にもいろんなイベントがありましたが、ここでは割愛。
リンゴ飴とかカラフルな綿菓子とか、屋台を見ているうちに時間となったので、指定エリアへ。
(コロナのせいで屋台って言葉を忘れるとこでした。久しぶりに見たリンゴ飴、買えばよかった。) -
歩道と車道はフェンスで仕切られ、リストバンドをつけた人だけが、ゲート代わりのテントをくぐって会場に入れます。
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14:30
ついに、松山交差点から泉崎交差点まで国道58号線が全面規制となり、ゲートを通り大綱のもとへ。
・・・・・・・・
1995年に「世界一のわら綱」をはじめとして、その後2回の計3回ギネスブックに認定されています。
ギネス記録
全長186m、総重量40.220t、綱直径1.58m
手綱数236本 、1本の長さ約7m
参加人員275,000人(うち、挽き手15.000人)
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今回は、新型コロナ感染予防対策として参加者を制限したことから綱を軽くするために、長さは例年より40m短い160m、太さは半分、手綱も少なくしたため総重量も20tと軽くなったそうです。
最終的な参加人数(挽き手)は2563名だと後日、発表がありました。 -
西エリアには繋がれる前の女綱が、今か今かとその時を待っています。
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入場したものの大綱挽はなかなか始まりません。
式典・挨拶、空手の演舞、旗頭(はたがしら)一斉、綱寄せ、支度(したく:歴史上の人物の演舞)、くす玉が割れ大綱挽がスタートと1時間以上かかります。
でも、待つのも楽しいものだしと思いながら、式典・挨拶が行われている間に大綱をチェック。
本綱、化粧綱、手綱と3つの綱が合さってできている綱は、近くで見ると迫力大。大人が余裕で乗れます。 -
本綱から枝分かれした手綱は200本・各7mで、等間隔にテープが巻かれています。この位置を目印に綱を持ち、ソーシャルディスタンスを保つようにということのようです。
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今回はエリアだけではなく、手綱の位置まで指定されたので、綱の端に貼られた番号を探したのですが、見つけるのがけっこう難しい。手綱が重なっていたり、持ち上げて記念写真を撮ったりする人もいて、通り過ぎてしまいました。
その上、22番が何本かあったので黒装束に腕章をつけた方に聞いてみたら、ホントはエリアごとにテープの色を変えるはずだったんだけどね・・・って。
準備段階の混乱の様子は想像に難くないのですが、私と同じように迷っている人も何人かいたので、来年はもっと工夫されるか、それよりも規制のない綱挽を願います! -
やっと式典も終わり、旗頭(はたがしら)一斉が始まりました。
現在、那覇大綱挽保存会登録の公式の伝統の旗頭は14旗。
東の旗頭:東一番、安里、壺屋、泊、久茂地、首里、真和志
西の旗頭:西一番、辻、久米、若狭・松山、垣花、泉崎、小禄
旗頭は、その形や色彩を争い、大旗の旗字は古今の名著から取った句柄が大書され町や村興しの目標となっているそう。 -
続いて空手の披露。
少し白っぽくなっているのは、爆竹の煙です。 -
クレーンに吊られ綱挽の始まりを知らせる、くす玉も登場しました。この様子を見守る「まんさーじ」と呼ばれるハチマキの独特な結び方をした後ろ姿が、とってもかっこいい。
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次は、「支度」と呼ばれる演者が登場し、中央の支度台へと向かって行きました。
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いよいよ綱寄せの開始です。本来の向きとは逆を向いて手綱を引っ張り、男綱と女綱を寄せて輪をくぐらせて「かぬち棒」を通し固定させます。
例年なら、これがとても大変だそう。大綱が簡単に動くわけはなく、綱方の声に合わせて挽いたり止めたりを繰り返します。
でも、今年はすぐに完了。
(いま思えば、この時点で事件は起きていたようです。) -
那覇大綱挽保存会のHPよりお借りしました。
綱を寄せ、かぬち棒で男綱と女綱が結合させる「かぬちちじ」。 -
これでやっと綱が挽ける状態となり、支度台上で「支度」が披露されます。
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沖縄の方言で呼ばれる衣装。
腰に巻いた「 いったんうーび(一反帯)」に旗頭をのせて支えます。 -
綱寄せが終わり、支度が始まるまでも時間がかかるので、東西各地域に分かれた旗頭が舞ったり演舞が始まりました。
棒術。
爆竹・鉦子の音が響き、お祭り気分が盛り上がります。 -
空手の披露も。離れていても、型が決まる時「シュッ」という半套の衣擦れ音が聞こえます。
そうこうしているうちに、縄の上に設けられた「支度台」で尚巴志と他魯毎の演舞が始まったので、急いで中央部へ。 -
「支度」。
尚巴志は1429年、南山王 他魯毎を滅ぼし第一尚氏王統による琉球王国最初の統一王朝を成立。 -
演者が見得を切る「支度」を見ていると、
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アナウンスもなく(聞いてなかっただけ?)突然に、くす玉が割れました。
あれ?くす玉を割る時って「第◯回那覇大綱挽の開催です」とかなんとか言って、とっても盛り上がる瞬間になるんじゃない? -
風向きにより西側に風船が流れ子供だけじゃなく大人も群がってゲットしていましたが、綱挽の合図が無いしなんとなく変な感じ。
すると、耳を疑うようなアナウンスが流れました。
「綱寄せの時に切れた部分が見つかったため、危険だと判断し綱挽は中止。かぬち棒が通されたので、今回は引き分けとします。」というような内容で、えっ?としか言えませんでした。 -
演者が支度台から降りる時になっても、くす玉から垂れ幕が降りてこない・・・
うまくいかない時って、いろいろケチがつくものなのね・・・ -
本来なら綱を挽くようにと手を振って合図する「綱方」が、退散するように呼びかけています。
でも、観客が綱に上って踊ったり記念写真を撮ったりと、お祭り気分はなかなか収まりません。 -
世話役方も綱の上へ。
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綱が挽かれることなく終了となりましたが、晴れやかな表情をされています。
綱を編む時から今日まで、いろいろとご苦労があったのだと思いますが、最後は笑顔で良かったです。 -
やっと垂れ幕が降りて、これでサマになった感じ。来年は、すべてが順調でありますように。
・・・・・・・・
参加者の減少に合わせて綱を軽くするため、例年より約40m短く太さも半分ほどにしたので強度が落ち、綱が切れたとみられるとネットにありました。 -
残念な結果となりましたが、仕方ない。
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名残惜しそうに時間ギリギリまで各地域の旗頭が舞っていました。
黒装束の「 むむぬちはんたー(股引半套)」を身にまとい、旗頭を舞わせる姿に魅了されてしまいます。
・・・・・・・・
西一番:八掛(はっち)
「凱歌」
諸葛孔明を象徴した旗頭で彼が指揮の際に使用した羽扇、輪(ゴゥ)に易の卦(八卦)、サンマー(灯籠下の部分)は交叉した軍配団扇を表す。
旗字は戦いに勝って師旅が歌うという故事に由来。 -
若狭・松山:京判やーま
「鎮群」
三枚の扇子を要で束ねた京判やーま(ちょうばん/ヤーマは道具、装置)。一升枡をかたどった枠の中に菊の紋様と、その下には、めでたい鶴と亀。
旗字は、町の平定と勇み心の群れを鎮めるという意味を持つそうです。 -
小禄:松竹梅
「小禄意氣昂(おろくいきたかし)」
うるく住民の心意気の表れ。 -
泉崎:巴(グーヤー)
「泉」
鼓燈籠に描かれた巴の模様グーヤーは湧き出る水の渦巻きを表し、生潤いに満ち人々の優しさと調和を目指したもの。旗字の泉は地名の発祥を示す。 -
久米。
今年の9月23日、沖縄戦で焼失した旗頭「青龍刀」を復活させたばかり。トゥールー(旗頭の頭の部分)には、上をまっすぐ向いた龍の頭を構え、旗字に「師」と書いてあるのが特徴。
久米の「まんさーじ」は紫色でひときわ目立ちます。 -
東一番:大結
「東」 -
垣花
「球陽」
・・・・・
『球陽』は、1743年から1745年にかけて琉球王国の正史として編纂され漢文で書かれた歴史書。書名の『球陽』は琉球の美称。
と、ここまでは調べられたのですが、旗字に選ばれた理由が分かりませんでした。 -
壷屋:炎(ふぬう)
「翔竜鳳雛(しょうりゅうほうすう)」
伝統ある焼物の町で炎により命を吹き込まれたもので、旗字は雛鳥が鳳となり竜のように天空を飛来する様を表現。 -
旗頭を美しく舞わせるように競演する「ガーエー(我栄)」。ずっと見ていたい光景でした。
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旗頭を見ながら、名残惜しそうに挽き手も退散。
コロナ禍となる前の2019年に開催された際も、綱が切れて綱挽が中断されたと言うアクシデントがあったので、来年こそは無事に最後まで開催してほしいと思います。 -
挽手や観客が減り始めた頃、松山交差点付近に現れた大縄を釣り上げて回収するクレーン車の集団。圧巻です。
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かっこいい!!
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大綱の回収の様子を見たかったのですが、時間切れで帰路につきました。
・・・・・・・・
「旗持」は、旗頭を見事に躍動させることを競い、子供たちの憧れとなるそう。地域のお祭りは、こんなふうに受け継がれていきます。
綱を編む後継者が育つのも、綱挽があってこそ。
綱挽は予想しない結果となってしまったけれど、未来の後継者のためにも、那覇まつりが開かれて良かったと思います。
来年も、また大綱挽に参加できますように。
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この旅行記へのコメント (2)
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- salsaladyさん 2022/11/04 09:47:00
- かぬち棒?ってなんだか。。。
- ☆琉球の名残のイヴェントですか?
☆男綱―女綱ーあからさまな戦いが合体されると.。。八岐大蛇が夫婦和合の印に?
☆沖縄なればこその古風な行事を、ずっと温存してほしい感じ~
- chemireさん からの返信 2022/11/05 13:41:13
- Re: かぬち棒?ってなんだか。。。
- 地方には奇祭と呼ばれてしまうような、きわどい形をしたお神輿で子孫繁栄や五穀豊穣を祈ったりする行事があるので、那覇綱挽も同様に行われているのだろうと思います。
那覇だけに限らず、コロナに負けず、伝統あるお祭りが続いていくと良いですね。
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