台風とか色々あった京都２泊３日　１日目

2022/09/17 - 2022/09/19

コロナ禍でANAマイレージが消化しきれず、期限の迫ったマイルを使って９月３連休の特典航空券を探したところ、なんと羽田→関空13:30発のフライトくらいしか残っていませんでした。これを使って和歌山か高知に足を伸ばそうかと妻に提案したところ興味を示さず、結局、京都に行くことになりました。事前に宮内庁が管理する京都仙洞御所と修学院離宮の参観予約を取得。ちょうど結婚40周年（ルビー婚式というそうです）になるので、その記念にふさわしいデスティネーションです。

９月１７日（土）晴れ
出発日が近づくにつれ台風14号の接近が伝えられ、不安を抱えての旅立ちです。
この日は実質的には移動だけですが、これまでのスタイルを踏襲し、１日単位で旅行記を記述します。

エリア 東山・祇園・北白川(京都)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 3.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー ANAグループ 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝はゆっくりと自宅を出て、たまプラーザ駅発11:00発の空港バスで羽田に向かいます。

たまプラーザ駅 駅

出だしは順調でしたが、さすがシルバーウィーク初日、東名高速下り線が大渋滞している影響で、首都高横浜北線を使う空港バスはインターチェンジに入ることすらできません。

スマホでNFLを観ていてふと気がつくと、バスは第三京浜を横浜に向かって走っています。どうやら横浜北線でトレーラーが横転する事故があり、迂回しているようです。

みなとみらい地区の街並み。
横浜北線が開通する前は、空港バスはこのルートだったので懐かしい眺めです。それにしてもみなとみらいは、見るたびに大変貌を遂げています。

横浜ベイブリッジを越えて、

鶴見つばさ橋です。
この辺りから再び大渋滞。

JFEスチール東日本製鉄所
普段はあっという間に通り過ぎますが、今日は渋滞でじっくり観察できます。

渋滞の原因は、案の定、東京湾アクアライン渋滞です。

いつもは55分で行ける羽田空港まで今日は80分かかりました。行動制限の無い久しぶりのシルバーウィーク、人々は動き始めています。

羽田空港ANAラウンジ
いつものようにB1Fのローソンでお弁当を買って、ラウンジで腹ごしらえ。

羽田空港国内線ANAラウンジ (本館南) 空港ラウンジ

今日は車の運転がないので、久しぶりにビールが飲めます。

搭乗口は67B。遠い。

機材はA320、全座席パーソナルモニター装備で退屈しません。

満席です。

台風接近で乱気流注意の機内アナウンスがありますが、関東上空はまだ晴れ間も見えます。

富士山は雲の上に顔を出しています。

名古屋上空も晴れています。

紀伊半島は厚い雲が覆っています。ようやく雲の下に出て、和歌山付近が見えます。

関西国際空港に着陸。FedExの貨物機が並んでいます。
旅客空港というより貨物空港？

関西国際空港 空港

久しぶりの関空です。

関西国際空港第一ターミナル 空港

羽田の活気に比べると、どこか侘しさが漂う関空です。

空港バスで京都に向かいます。

空港バス (関西国際空港) 乗り物

スカイゲートブリッジ

SiSりんくうタワー
ゲートタワーはバブル期にツインビルとして２棟建てる計画でしたが、関西国際空港の利用が伸びず結局１棟だけとなり、そのゲートタワーも倒産してしまいました。

阪和自動車道を北上します。
信貴山でしょうか？

近畿自動車道天理吹田線
見えているのは生駒山でしょう。私が大阪で仕事をしていたのは30年以上前。当時に比べ関西地方の高速道路は格段に整備されています。

門真JCT
ここから第二京阪道路（国道１号）に入ります。

久御山JCT
京滋バイパスと交差します。

京都市に入りました。
遠くに比叡山が見えます。

この後、京都駅八条口にバスは到着。そこから乗車賃無料（ホテル負担）のMKタクシーで宿泊地のハイアットリージェンシー京都に行く手筈でした。

ところがここで大問題発生。八条口のMKタクシーVIPステーションでタクシーを待つこと約20分、ようやく到着したタクシーのドライバーは日本語も不自由な外国人。京都の地理を全く知らないうえにカーナビの操作方法も不慣れ。運転技術もかなりあやしい。最初のうちは仕方なく私のGoogleマップを頼りに方向を指示していましたが、それも不安なのでカーナビの音声入力で私が目的地を入力し、それを頼りに冷や汗ものの運転でなんとかホテルまで辿り着いた次第です。

ホテリエの話では、コロナ禍で職を失った外国人約2,000人をMKタクシーが雇入れ、人手不足のタクシードライバーにしているそうです。免許を持っていない外国人にはドライビングを教え、免許を取らせているそう。そんな一人に運悪く当たってしまったようです。

ただ当事者の身になると、見ず知らずの外国で、生活のため必死の思いでタクシードライバーを務めていることに同情こそすれ、非難することはできません。

ハイアット リージェンシー 京都 宿・ホテル

夕食までの時間、市内散策で過ごします。ただし、午後６時前なので見どころの寺社はほとんど閉門しています。

私は大学の４年間を京都で過ごしていますが、下宿と大学の往復以外、ほとんど京都を知りません。

大谷本廟
名古屋の実家に帰るときは名神高速バスを利用していたので、国道１号沿いに大谷本廟があることは知っていましたが、立ち寄るのは初めてです。

大谷本廟 寺・神社・教会

サクッと眺めただけ。

清水坂を登ります。
清水寺が６時に閉門したので、帰途につく大勢の観光客とすれ違います。なかには外国人家族もいます。

清水坂 名所・史跡

法観寺五重塔が見えます。

三年坂
ちょっとだけ京都気分。

三年坂 (産寧坂) 名所・史跡

もう観光客はまばらです。

ほとんどの店は閉まっています。

二年坂
オリンパス一眼よりiPhoneの方が綺麗に撮れることが分かりました。レンズが明るいからかしら。写真はズブの素人です。

二年坂 名所・史跡

夕刻のそぞろ歩き。

ホテルまで市バスで帰ります。

夕食はハイアットのトラットリア・セッテ。午後7時に予約してあります。
写真は散策出発時に撮ったもの。

トラットリア セッテ ハイアット リージェンシー 京都 グルメ・レストラン

ほぼ満席で賑わっています。

私はネッビオーロのデキャンタ、妻はシチリアン・スプリッツアー。ベテラン・ウェイターと相談して決めました。

サービスのパンは３種類。

アンティパスト・ミスト
様々な前菜が味わえます。シェアしてこれだけの量。

フェデリーニ・セッテ・プレミアム・ポモドーロ
ウェイターいち押しのプリミ。これもシェアしたプレートで提供されます。
１粒300円の最高級ポモドーロを生とソースで味わい尽くすパスタ。ソースの方が甘みが強い。

ロブスターのズッパディペッシェ
当店のシグニチャーディッシュ。ズッパディペッシとは魚のスープという意味だそう。最近、テレビの『遠くに行きたい』で紹介され、オーダーが増えているそうです。

ピザ生地で包まれたプライパンの中で新鮮な魚介類が蒸し焼きになっています。目の前でピザ生地を切り開いてくれます。

中には新鮮な魚介類がいっぱい。生のロブスターにこだわっているそう。ビザ生地の上に取り分けてくれます。
やや塩辛い感じですが、いかにもな漁師飯。イイダコや小さなイカ、アサリ、ムール貝。それにロブスターももちろん美味しかったです。
ピザ生地ももちろんいただけます。絶品！料理長はピッツァイオーロ、日本ナポリピッツァ職人協会所属だそう。なるほど。

接客も上品かつ丁寧で申し分ありません。グルメサイトで高評価なのも納得です。
ゆったりと結婚40周年を祝う食事が楽しめました。

食後、地下の東山バーに立ち寄りました。
ホテルバー巡りは私の趣味です。

Touzanバー グルメ・レストラン

優雅で落ち着いた空間。

カウンターに並んでいるボトルを見て、「みんな我が家にある」と言ったら、それではと、バーテンダーが棚の奥から出してきました。

なんとアードベッグのコリーヴレッカンです（コリーヴレッカンとはスコットランド西海岸にある海峡の名前、日本的に言えば津軽海峡、それとも大渦潮が有名なので鳴門海峡かな）。

アードベッグは愛飲していますが、コリーヴレッカンはかねがね一度は飲んでみたいと思っていた希少なアイラ・モルト。今夜は飲むタイミングとしてもうってつけの機会です。
アイラの中でもトップクラスのピーティーさ。消毒薬のような特有のスモーキーな香りが特徴のアードベッグですが、そんな中にもフレッシュさを感じる１杯でした。

アルコールを受け付けない妻はフレッシュオレンジジュースを飲んで部屋に戻りました。
私はバーに留まってギムレットを注文。こちらもフレッシュライムジュースを使った珠玉の一杯、良い仕事をしています。

１日目はこうして大満足のうちに終わりました。