酒、山、歴史・史跡巡り等々が好きな平凡でちょっと変わった日本人の旅です。多くの方には理解も共感も得られません。<br />　今回は行けてなかったところを中心に、あちこちうろうろする旅になりました。なかば写真整理の一環としての、個人の備忘録的なものです。

2014年冬欧州周遊物好きの旅（三日目）その１

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2014/12/20 - 2015/01/01

3961位(同エリア6058件中)

エリア

ウィーン(オーストリア)

旅行の満足度: 5.0

同行者: 一人旅

一人あたり費用: 30万円 - 50万円

交通手段: 鉄道

旅行の手配内容: 個別手配

　早朝のミュンヘン中央駅。デカい装飾とイルミネーションがクリスマスの雰囲気を盛り上げます。朝早いのに、結構、人多い。
　泊まったホテルは素泊まりだったので朝食を物色。トルティーヤで包んだ美味しそうなサンドイッチが。上の３つはどれも１個３．２５ユーロ。
　さて、搭乗する「レイルジェット」が到着。オーストリア国鉄のＩＣＥとでも言えばいいのでしょうか。今日はウィーンに向かいます。
　今回の旅も、全期間、ユーレルパス１等を使用。欧州のオープンサロン型１等車は横３席（１人席＋２人席）で、レイルジェットの車内も同様で高級感があり快適でした。一人旅なのでだいたい１人席に座りますが、長時間乗車でも気がねなくくつろげます。
　クリスマス頃の南ドイツの山寄りの地域は、てっきり一面、雪景色かと思ってましたが、この年は雪はありませんでした。
　ミュンヘン出発後２時間程の車窓から見えてきたのは、おそらくベルヒテスガーデン付近の山々。今回はベルヒテスガーデンは行かないので、心なしか後ろ髪引かれる感じで遠ざかっていきます。
　駅で買ったトルティーヤのサンドイッチとパウラナー・ヘーフェヴァイスビア。車窓の景色を楽しみながらの朝食、欧州・鉄道の旅はこれがいいんですよ ♪
　綺麗な景色が続きます。
　昼前にウィーン中央駅に到着。地下鉄を乗り継いで、今日の当初の目的地へ向かいます。
　お城のような建物が見えてきました。
　ＡＲＳＥＮＡＬ（兵器庫）の文字が。
　ゴツい扉を抜けて先に進むと。
　さらに建物がありました。ウィーン軍事史博物館です。
　中は結構広く余裕がある感じで、色々と展示されていました。
　ハプスブルク家の最終形態、オーストリア＝ハンガリー帝国のフランツ・ヨーゼフⅠ世が着用した軍服等です。
　この博物館では１７世紀からWW１頃のものを中心に展示してありました。ＷＷ１頃の大砲です。
　弾もデカい。
　飛行機が兵器として初めて登場したのもＷＷ１でした。
　お目当ての展示物がありました。ＷＷ１勃発の引き金となったサラエボ事件で、オーストリア大公フランツ・フェルディナンドが暗殺された時に着ていた軍服です。
　大雑把には、大公暗殺→ＷＷ１勃発→ドイツ参戦・敗北→帝政ドイツ消滅→ナチスの出現・台頭→ＷＷ２勃発の流れであり、その後の世界史に与えた影響を考えると、この軍服の持つ歴史的な意味・重みがずっしりと感じられました。
　胸の部分が破れてます。手当てする際に切り裂いたものらしいです。かすかに残る服の汚れは血痕でしょうか。その生々しさを目の当たりにして、さらに厳かな気持ちになりました。
　暗殺時に乗っていた車も展示してありました。軍服も車もよく現存してたなぁ・・・、と感慨深く感じました。
　気持ち的には既に十分なものを見た感じになりましたが、その他のものも見て回ります。
　ナチス時代の展示。
　
　ＷＷ１当時の軍艦の模型がありました。
　例によって、中がわかるようにしてある展示物でした。
　WW１の潜水艦の艦橋。現在、オーストリア、ハンガリーはそれぞれ海に面してませんが、オーストリア=ハンガリー帝国当時はアドリア海沿岸に領土を有しており、海上交通路の確保のため、それなりの規模の海軍を持っていました。
　近世の展示物も沢山あります。
　甲冑等の展示の一部。甲冑も色々なものが沢山ありました。
　私は、ドラクエに始まり、スカイリム等の中世風オープンワールド系のゲームも嗜むので、こちらの方も興味深く見学できました。
　刀剣、槍などの武器もいっぱい。
　ここ、建物自体も芸術的というか、壮麗・重厚で見るに値します。
　軍事史博物館の見学を終え街中へ。