2022/07/07 - 2022/07/07
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おくさん
How to Camino de Santiago13 カミーノマジック(中編)
カミーノ・マジックの紹介を始めたらこちらも長くなってしまったので前・後編に分割しましたが、あれもこれも拾っていたら結局また長くなったので三部作にしました。前回は銀の道での不思議な話で終わっていますが、今回は1年後3年後にスペインのカミーノ友達が私を訪ねてきてくれて再会した話から始まります。
・尋ねてきたフリアン
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
2017年プリミティボの道のアルベルゲには一番乗りでした。コンセントが隣にある唯一のベッドを確保してご満悦でしたが、あとからやって来たスペイングループが何か言ってます。話を聞いてみてもスペイン語なので殆ど分からない。メンバーの一人が自分のリュックから何か機械を出して見せました。あ、これは喘息の吸入器だなと分かったので、ひとつしかないコンセントのベッドが必要だったのか。そういうことならと気持ちよくベッドを譲りました。それが縁でこのグループとは仲良くなり、お陰で深い山を独りで歩かないで済みました。
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喘息の男はフリアンで、SNSでも友達になりました。それが縁で翌年はサモラから40kmの道を車を飛ばして私が泊まっているアルベルゲに会いに来てくれました。フリアンもカミーノ中毒で、コロナの今でも元気に歩いていることをSNSに投稿しています。
・尋ねてきたアナ -
2016年のフィステラの道ではスペイン女性と5日間を一緒に歩きました。天真爛漫を絵に描いたような女性で、これぞスペイン人です。アナはいつも道ばたで私が来るのを待ち伏せするような形で3回も会ったので、誰か安心できる人を道連れにしたかったのではないかと想像しました。
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3年後にアナが私の泊まっているアルベルゲまで百キロ超の道のりを車を飛ばして会いに来てくれました。ワインと缶詰を手みやげに持ってきてくれたけど、私は軽量化が命なので上げられる物がありませんでした。唯一、この年にサンチャゴの観光案内所で頂いた「Dual Pilgrim(二つの道の巡礼者)」のバッチがあったのでプレゼントしたら機嫌良く貰ってくれました。これは日本の熊野古道とサンチャゴ巡礼の両方を果たした人が貰えるバッチなので、巡礼にはそこそこ価値があるものなのですが、アナはその謂われを知らなかったのが幸いしました。
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アナと一緒のアルベルゲには日本人女性Cさんがいました。フランス人の道からフィステラまで歩いたソロの女性です。アナと三人でビールとワインを飲んで楽しく盛り上がりました。こういう時はスペイン女性の本領発揮でアナは大騒ぎして場を盛り上げてくれました。この女性とは2年後にポルトガルのリスボンで再会しました。
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2018年、Cさんは語学留学でリスボンに来ていました。私たちは三人ともSNSで繋がっていたので、日本にいる間からリスボンで会いましょうと約束していたのが実現しました。Cさんはリスボンに住んでいるのであちこち案内してくれてとても有りがたかったです。名前と顔出しも了解もらっていますが、やっぱり日本人なので伏せさせてもらいました。私はこの翌日にサンチャゴを目指して歩き始めました。
・ポルトガル人の道の仲間 -
フランス人のフィリップスとイタリア人のジャン・ピエール。フィリップスはいかにもフランス人みたいな顔してるし、ジャンはローマ兵士の衣装が似合いそうです。この二人はリスボン出発から一緒でした。ジャンは肥満ぎみなので歩くのが遅く、ときどき行方不明になりましたが、5日後、1週間後とかにひょっこり再会するのを繰り返して、サンチャゴ到着のアルベルゲでも再会しました。そのときジャンは「昨日はフィリップスがいたよ」と教えてくれました。ジャンはイタリア語しか喋らないのですが、何となく通じるので一緒にビールを飲んだりミサに誘われたりしました。
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リスボンを出発して3日後にチェコのパベルが仲間に加わりました。以降、この四人組は良い旅の相棒となりました。写真はコインブラのアルベルゲですが、8時になったらキッチンで飲み会しようと約束したものです。それぞれ飲みたい物を持ち寄っての節約飲み会でしたが楽しかった。この日ジャンは遅れていたのでいませんでした。
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翌2019年、サンチャゴからファティマを目指して逆歩きをしていたとき、ポンテデリマのアルベルゲ・ベッドルームに入っていくと後ろから肩を叩かれました。振り返るとそこにはフィリップスの姿が!!さすがにびっくりしました。フィリップスは髪の毛が長くなって、それを後ろでちょこんと結んでいましたが、着ているシャツは昨年と同じものだったので笑った。さっそくメールでパベルに報告すると、すぐに「クール」と返事が来ました。
・何度会っても忘れていた親子
これはカミーノ・マジックと言うほどではないと思いますが、私に取ってはとても不思議なエピソードでした。単に私が忘れっぽいだけの話かも知れませんが。 -
スペイン三大海岸のひとつ、カテドラレス海岸から戻って最初のアルベルゲ。隣の芝生では親子らしい三人がテントを設営していました。へー、女性でキャンプしながら巡礼する人を初めて見たよ。ワイルドだねーと話しかけると、にこにこと愛想の良い親子でした。
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二日後のアルベルゲでは最初から異常にフレンドリーな娘さんがいたけど、私はそれが一昨日立ち話をしたキャンピング親子とはまったく気づかなかったのです。(左の三人)可愛い娘さんなのに忘れっぽいのにも程があるってものです。この写真はフランス小母ちゃん二人と近くのチーズ工場に迷い込んだらチーズのでかいのを貰ったのでおすそ分けした所です。それでみんな笑顔になってます。
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更にその二日後、アルベルゲの前でまたキャンピング親子に再会しましたが、私はそれが二度会っていた親子とは気づかなかった。一緒に写真を撮ることになったら、娘さんが私の肩に手を回して来たので、初対面なのに随分フレンドリーな子だなぁと思ったけど悪い気はしませんでした。これが三度目に会う人だとは気づかないという間抜けぶり。彼女達はアルベルゲを後に夕方出発したので、一緒に行動していたフランス小母ちゃんに「何処に泊まるんだろう?」と尋ねたところ「彼女達はキャンピングだ」と教えて貰ったので、ここで初めて4日前に「ワイルドだねー」と声をかけた親子なのが分かったと言う間抜け具合。顔を覚えないのにも程があると言うものです。
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更に6日後、サンチャゴのアルベルゲ前で再会しました。さすがにこの時はキャンピング親子と言うのが分かっていたので、私も再会を喜ぶことが出来ました。彼女達は私と入れ替えにフィステラを目指して出発するところでした。今までは再会しても初対面の気になっていたので再会の喜びを表すことが出来なかったが、最後に会えたので良かった。
・フィステラ・ムシアの再会
私は5回の巡礼で毎回シメはフィステラとムシアまで歩いて終わりにしています。お陰で二つのアルベルゲにはそれぞれ仲良しが出来ました。 -
アルベルゲのボランティアの形態は良く分かってないのですが、場所によっては世界中からボランティアがやって来るところもありますが、どうやら地域の人が交代でやっているアルベルゲもあることを知りました。フィステラでは5回のうち4回も受付してくれたご婦人がいました。話したこともないのに私の名前を呼んでくれたことに興味を持ったので、一緒に写真を撮ったのが始まりで、そのご毎年一緒に写真を撮るようになりました。3回目にさよならするときは「来年も会うだろう」とさえ言ってくれたので、フィステラでの再会を楽しみにしていました。
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2019年からフィステラでの巡礼証明書の発行はアルベルゲから町のインフォメーションに移りました。アルベルゲでの発行では泊まりの人と証明書をもらいに来る人とで混雑するので遠慮してましたが、インフォは訪れる人が少なかったのでマリアに名前も書いてとお願いしたら機嫌良くサインしてくれました。私の後から知り合いのイタリア爺が同じように「わしにも名前を書いとくれ」と頼んだら「彼は4回も会っているから特別だ」と断られてしまいました。イタリア爺は気の毒にうなだれていました。
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フィステラの後はムシアまで歩いて巡礼を締めくくることが多いです。ムシアには3年連続で6泊お世話になっている私営アルベルゲ DelFin があって、今では親戚の家に帰って来たような気安さを覚えます。日本から何千キロも離れたスペインで、行けば家族のように迎えて貰える喜びを感じます。2019年に訪れた時は「クリス(息子)、ミチオが来たよーっ」と怒鳴っているのが聞こえました。バルでビールを飲ませてくれたり、おかみさんの手料理ランチも食べさせてもらいました。でもコロナの影響で昨年廃業したそうです。ムシアを訪れる目的の半分はここを再訪することだったのでとても残念。
中編はここまでです。後編はカミーノ・マジックと言う程のものではないけれど、私にとっては匹敵するようなエピソードと「超長距離を歩く巡礼者」を紹介します。
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