2022/04/30 - 2022/05/08
252位(同エリア424件中)
RiEさん
旅行4日目。
チェックアウトを済ませて高畠を出発して、新潟を観光しながら宿泊地の鶴岡を目指す。
小国町は朝日連峰・飯豊連峰の雄大な山並みに包まれており、途中立ち寄った“道の駅:白い森おぐに”では、マタギの風習や文化を今も受け継ぐ人々が仕留めた熊を使った熊汁を販売していたので、あまりに寒かったから熊汁で身体を温めた。
村上市に移動すると急に日差しが強くなり、気温も上昇して汗ばむ陽気に。
かつて芭蕉が通ったという城下町の風情を感じさせる“黒塀通り”の、趣ある静かな町並みをゆっくり歩いた後は、鳥越山と狐崎の間11㎞にも及ぶ“笹川流れ”のダイナミックな景観を楽しみつつ、海浪による激しい浸蝕作用で創り出された奇岩・怪岩や岩礁など荒々しい自然美を鑑賞した。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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高畠は曇りがちで、チェックアウトを済ませて外に出ると9:00の時点で11℃しかなく肌寒く、新潟を目指す道中も雨が降ったかと思えば急に晴れて日差しが強くなったり…と移り変わりが激しく不安定だった。
途中で立ち寄った”道の駅:白い森おぐにのある小国町は、山の中にあるせいか10:00を過ぎても気温は9℃しかなく、あまりの風の強さで開けるとき両手じゃないと車のドアが持って行かれる。
福島も山形もGWらしからぬ厳しい寒さで、名古屋と1か月くらい気候がズレているようなイメージだった。
震えながら道の駅の建物に向かうと、その手前に【熊汁】と書かれた旗が見えたので後で覗くことに。道の駅 白い森おぐに 道の駅
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道の駅:白い森おぐにでは、地元で採れたきのこや山菜などの山の幸・漬物・銘菓・加工品・地酒・手作り工芸品などを販売している。
銘菓をバラ売りしていたので、ワインと相性良さそうなのを購入した。道の駅 白い森おぐに 道の駅
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熊の毛皮が飾られているこの屋台では、マタギの風習や文化を今も受け継ぐ人々が仕留めた熊を使った熊汁を販売している。
この熊汁の熊は小国の山で獲って自分たちで処理しているそうで、見慣れない熊脂も限定販売していた(アトピーや極度の乾燥肌に効く皮膚科要らずの万能脂と説明されたけど、サラダオイルのように伸びが良くてサラサラして匂いは無かった)。道の駅 白い森おぐに 道の駅
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大鍋から味噌のイイ匂いが広がる。
道の駅 白い森おぐに 道の駅
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【熊汁】600円
1口サイズの肉がゴロゴロ入っていて、今まで食べたことある熊汁の中でも1番大きいカットなのに柔らかく煮てあって驚いたけど、肉をよく見るとタワシのような熊の黒い毛が結構生えている(写真は映ってないのをあえて掲載)から「毛がスゴイ…」と思わず口にしたら、「毛ごと食べれるから」と言われたので食べてみると意外に毛は気にならず、コクがあるのに脂っぽさは無くて美味しい熊汁だった。道の駅 白い森おぐに 道の駅
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毛ごと食べれると教えてくれた人が山の方を指さしながら「スノーボードの平野選手が子供の頃、学校が終わると父親に連れられて練習してたスキー場だ」と教えてくれ、よく見ると垂れ幕が飾られていて夫は大興奮だった。
道の駅 白い森おぐに 道の駅
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小国町を出発した後も雨が降ったり止んだり不安定だったけど、新潟県村上市に近づくと天気が良くなった。
11時半少し前に駐車場が無料開放されている村上市役所に車を停められたので、先にランチを済ませてから観光しようと思っていたら、風に乗って漂う独特の匂いが鼻を掠める。
平安時代には京都の貴族たちへ献上されていたという村上の伝統文化:塩引鮭が、専門店の軒先にぶら下がっていた。越後村上 うおや グルメ・レストラン
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この時期は専門店でしか見ることが出来ないけど、毎年12月になると家庭用の保存食として各家の軒下でも吊るされ、村上の冬の風物詩として知られている。
塩引き鮭は城下町:村上ならではの切腹を嫌った習慣から、腹を割くときにすべてを切らずに一部を残し二つ割にして、腹の一部をつないだままにする止め腹で切り、下げるときも首吊りを連想させないよう頭を下にする特徴があり、数週間ほど干すのだそう。
干すことによって発酵熟成されてアミノ酸を豊富に含んだ独特のうま味が作り出される。
GW連休初日のせいか…村上名物の村上牛や村上鮭が楽しめる食事処はどこも長い行列が出来ていて、先を急ぐ私たちには待っている時間が無かったので、残念だけど村上は観光だけすることにした。越後村上 うおや グルメ・レストラン
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“安善小路 (黒塀通り)”はかつて芭蕉も歩いた小路で、旧町人町と寺町を結んでいる。
立て看板以降は墨黒の塀が続いているけど、これは城下町らしい昔ながらの黒板塀の景観に戻そうすため、2002年から市民らがブロック塀を黒塀に再生させるプロジェクトを始めたのだそう。安善小路 (黒塀通り) 名所・史跡
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桃色の花×新緑×朱色のもみじのコントラストが黒塀に映える。
安善小路 (黒塀通り) 名所・史跡
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T字路になっている右手側は、緩やかな下り坂で塩町方面に繋がる。
連続した黒塀は美しく、滑らかなカーブを描く石垣も城下町だった名残を感じさせた。安善小路 (黒塀通り) 名所・史跡
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T字路左手側に見えるのはどっしり構える蔵。
そのまま進んで…安善小路 (黒塀通り) 名所・史跡
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角を曲がると安善寺の楼門が姿を現した。
安善小路 (黒塀通り) 名所・史跡
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その隣にある割烹料理屋の庭が【城下町村上 春の庭 百景めぐり】の企画で公開してたから、覗かせてもらう。
安善小路 (黒塀通り) 名所・史跡
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道なりに歩いて行くといつの間にか“浄念寺”の敷地に入っていた。
ここは奥の細道の途中に芭蕉と曽良が参詣した寺院として知られていて、村上城主:間部詮房の菩提寺となっている。浄念寺 寺・神社・教会
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芝桜とウサギの置物が可愛らしい。
浄念寺 寺・神社・教会
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1818年に建てられた本堂は珍しい白壁土蔵造をしており、日本最大の大きさを誇ることから1991年に国の重要文化財に指定された。
本堂内は開放されているので靴を脱いで上がってみると、本尊の5mある阿弥陀如来の座像(木像・撮影禁止)の穏やかな表情が印象的だった。浄念寺 寺・神社・教会
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こちらの山門が正面らしい。
浄念寺 寺・神社・教会
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12:30過ぎに、国道345号に接する“道の駅:笹川流れ”に到着。
道の駅 笹川流れ 道の駅
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ここは道の駅とJR:羽越本線桑川駅に隣接し、週末などに運行される観光列車:海里が停車する駅。
道の駅 笹川流れ 道の駅
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1階では、村上市や新潟県内の海や山の幸をはじめとする特産品が多数並んでおり、館内屋台で販売していた海老の姿干しを購入した。
道の駅 笹川流れ 道の駅
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2階に上がると国道345号を跨いで架かる陸橋がある。
周囲を遮るものが無いから笹川流れに臨む絶好のポイントになっていて、美しいけど荒々しい海を眺められた。
笹川流れ 自然・景勝地
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正面に視線を移すと、沖には粟島の島影が見える。
笹川流れ 自然・景勝地
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左を向けばわずかに砂地が見えるけど、これだけ激しく打ち付ける波には敵わないようで極わずかだった。
それに、手で帽子を押さえてるのに飛ばされそうなくらい海風が強い。笹川流れ 自然・景勝地
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2階の食堂には行列ができていたので、1階に戻ってカリフォルニアスタイルの“cafe R SUN45”でランチをすることに。
道の駅 笹川流れ 道の駅
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【フィッシュバーガー】550円
【塩レモンスカッシュ】350円
肉厚な寒ダラ100%のハンバーガーはボリューム満点で、チェダーチーズが入っていて、バンズも美味しかった(セルフで電子レンジで温め可能)。
レモンスカッシュはスッキリした味わいをしており、レモンのほろ苦さが効いている。道の駅 笹川流れ 道の駅
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13:30前に道の駅を出発してドライブしていると、鳥越山と狐崎の間11㎞にも及ぶ笹川流れのダイナミックな景観がとめどなく押し寄せる。
海浪による激しい浸蝕作用で創り出された奇岩・怪岩や岩礁など荒々しい自然美が青い空に映えていた。 -
大きな岩が姿を現したのでもっと近くで見たいなと思っていたら、ちょうど駐車場があったから、付近を歩いてみることに。
波が荒いので泳ぐ海というよりは浜辺で水遊びを楽しむ場所らしく、岩裏の広い砂地でテントを張ってBBQしている人や、チェアで日光浴する人の姿もあり、急に夏っぽさを感じる。笹川流れ 自然・景勝地
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大きな岩をぐるっと回るとこんな形をしており、見る角度で随分印象が違うこの岩は笹川流れの絶景スポット:眼鏡岩。
笹川流れ 自然・景勝地
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長年にわたる波の侵食によって中央の洞穴は反対側と繋がっているけど、カヤックなどじゃないと通過は難しいみたい。
笹川流れ 自然・景勝地
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15:00に鶴岡に到着し、そのまま“庄内観光物産館ふるさと本舗”へ。
庄内地方をはじめとする地酒・土産・特産品・海産物を数多く取り揃えていて、刺身はもちろんのこと…ビーフジャーキーやチーズなどの加工品も扱っているのでおつまみはここで調達出来たけど、見てまわるのが大変なくらい広くて驚いた。庄内観光物産館ふるさと本舗 お土産屋・直売所・特産品
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広い駐車場を挟んで向かいには“平田牧場 庄内観光物産館店”があったので、ソーセージや生ハムを購入してから…
平田牧場 庄内観光物産館店 お土産屋・直売所・特産品
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今夜から3泊する“スーパーホテル山形 鶴岡”へ。
HOTELすぐ隣は7-イレブンで、徒歩数分の場所にスーパーがあるからとても便利だった。
詳しい口コミは下記をご覧くださいませ。
https://4travel.jp/dm_hotel_tips/14719839
明日はこの旅のハイライト!わざわざ鶴岡まで足を伸ばした理由でもあるクラゲ飼育で有名な“加茂水族館”と、会津や平泉と共に東北仏教文化の中心だった“羽黒山”に行く予定。
続きは07へ。スーパーホテル山形 鶴岡 宿・ホテル
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