室堂平　二日目の美味なる皿のサラバンド

2022/05/07 - 2022/05/12

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今回の旅行は「立山」目的が主体である。
立山は室堂の三連泊を中心に、福岡からの往復。
福岡県人には、別府には気が向いた時に一泊でひょいひょい行ける -いや日帰りも当然ながら範囲である- だが、立山は、遠き、遠き、憧れの地。
よって、三泊は悪天候でも悔いを残さぬ為！
しかもさらに経由地として、前後に一泊ずつ追加。自分には思い切った日程をみて、気分は海外的国内旅行であった。

5/7(土)　信濃大町 一泊
5/8(日)～5/11(水)　立山・室堂　三泊
5/11(土)　宇奈月温泉　一泊

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※このページは2022年5/9の旅行記です
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エリア 立山黒部(富山)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: ANAグループ 新幹線 JR特急 JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

ホテル立山、前日にチェックインして、初めての朝食

ホテル立山 宿・ホテル

この日の程度では、北国の人は
「吹雪いている」

とは、
言わないのかもしれない。
　

このコも…思っていないのだろうな…。


感動！！！

https://youtu.be/64XSb5hyKDU

むこうから歩いてきた。

すると現る　望遠レンジャーズ。
おかしいなぁ。誰も居なかったのになぁ…。いつの間に。

(望遠レンジャーズ。　ニンゲンのなりをしているが、察知能力と忍び足に優れ、奥深い地ほどその荷物 -すごいカメラ- を引っ提げることを喜びとしている、ガッツある地球星人のこと)

アイドル撮影会

↑鳥の方も心得ているとしか思えないシーン

　この日は、ゆっくり朝食を終え、10時頃ホテルを出て、そこら辺を散歩し始めた際に、雷鳥と出会い、心は大盛り上がりだったものの、なにぶんにも天気が良くない。
　雲でサングラス不要なのは良いが、風で雪が顔に吹き付けられるので、行動しづらい。それで一旦、ホテルに戻るべく、逃げもせずじっとしている雷鳥カップルと望遠レンジャーズを背に、その場を去ることに。

自分は「吹雪でも浸ってみたい！」と豪語していたわりには、外に出ると「うわっ、戻ろう」と思ってしまう。
　そんな時の楽しみは食事だ！「今日はホテルレストランで美味しいもの食べようね～」とお昼、勇んで部屋から降りていった。

食事できるところとしては、ホテル内に二ヶ所あり、そのうち一軒の『りんどう』は喫茶としての存在なので、食事メニュー選択肢が多めの『レストラン立山』に。時計は12時。
すると随分の行列。
　忙しそうなレストラン案内係の人に聞くと、「一時間待ち、それも約束できない」との返事。「じゃあ、部屋に電話して」「それはちょっと…」「一時間後に来ても入れるかは不明なのよね？」「はい、ただ13:30にはオーダーストップです」向こうもイライラしている。
「じゃあ明日の予約をしたい」「いや、受け付けてはいないので。ただ明日は団体予約が少なめで今日のようなことは無いと思いますが」
(そのやりとりの間、待たされている団体さんがじっとこちらを見つめている)

　私に言わせたら、それは色々ひどい話で、昼食時においては、ホテル滞在客であっても構われない、というか、宿泊しているホテルのレストランの予約をさせてくれないというケースは、海外を含めて初体験！
(海外ではレストランの予約は何時にするか、向こうから積極的に聞いてくる)
どこかの町で、そこら辺にいくつもお店があるなら問題は皆無だが、ここ室堂でのホテル滞在客は朝夕食は保証されていても、昼だって他に店はないのだ。（正確に言うと前述の『ティーラウンジ りんどう』と『立ち食い蕎麦屋』は室堂の駅に存在する）だから安心の食事予約の意味は大きいはず。
団体の来店は前もって判明しているのだから、個人の客に不便がないよう配慮するくらいはホテルとして必要なことでは？と考える私。レストラン入り口での会話に、慎ましやかを理想とする自分の『滞在優等生度合い』は、ますます地に落ちて行くのが自覚できた。

「こまったね。じゃあ、どうする？」と部屋に戻りながら連れが聞く。

前もって他の荷物と一緒にホテルに出していた宅急便からゴソゴソ。念のための食料の出番である。

しっかりしたアルミパックだが、パンパンに膨れている。
参考↓
https://www.tsm.toyama.toyama.jp/file_upload/100891/_main/100891_02.pdf

　そして朝、出ていく前に「小さなテープルでいいから部屋にほしい」と伝えておいたのが、早速大きく役目を果たすことになった。部屋にあった小さなカップにお湯を注いで、「いただきます」に至った。

☆。・゜。・。・゜・☆。

窓から見ていると、天気にはムラがあり、安定して良くなる感じでもなく待っていてももったいないので、やっぱ、ぼちぼち出ていきますか、ということに。

『みくりが池温泉』が向こうに見える。
わりとあたりに硫黄がぷーんと臭う。
（昨日、室堂についた時、硫黄臭に気づいた。ただ私たちの滞在ホテルは温泉ではなかった。しかし、ホテルを出るとまた硫黄がそこはかとなく香るのだ）

みくりが池はほぼ氷に覆われ

（方向を変えて）みくりが池周囲

『みくりが池』や『みくりが池温泉』は、インフォや観光マップを見ると、室堂の駅からいかにも近いイメージを抱いてしまうが、これは積雪のない時期の話だろう。雪に慣れぬ足で、オロオロ、よたよた、ズボズボ、ひーひー歩くと、その距離感は四～五倍になるのではないかしら。また平面を歩くのと、約2500m近い標高で雪を踏み歩くのとはかな～り感覚が異なる。

写真アルバムを見ると、『みくりが池温泉』の先にある『火山ガス情報ステーション』の写真が残っているので、このあたりでホテルに戻ることにしたようだ。
天気が…辛い…

花笠型のアンブレラハットは連れのお気に入り。
『モンベル』のアウトレット。私たちは何か必要になると、いつもこのサイトからクリックする。
あと、結構ご愛用なのが『ワークマンプラス』の実店舗。

「もうすぐ自分達のホテルだ～」と帰着を渇望する。
そこに「大丈夫か？」と不安になる場所。停まったショベルカーの横をすり抜けねばならない。

無理だ！雪が崩れて車が降ってくる！とさえ思い、恐れつつ…。

苦戦して、ホテルにやっともうすぐ到着しようかというところで、その安心感から反転、急展開の寄り道気分がふつふつと湧き…。
それが『立山自然保護センター』（ホテルの横）

入場無料で、雷鳥に関してと、立山黒部アルペンルートの地理や位置関係がなるほど！とわかる良い施設です。

ここへはホテル横から『雪の回廊』という通り道で行き来できる。
距離はとても短いものの、『雪の大谷』と『パノラマロード』の中間みたいな通路。

『パノラマロード』
ほんと、天気悪くて、そのおかげで、なかなか神秘です。

A second night of gastronomic delights at Hotel Tateyama.
(美味なる皿のサラバンド第2番 …(^^♪)

夕食は滞在中ずっと18時から。
この夜もどのお品も素晴らしく満喫させていただきました。
結構な品数を一時間でぺろりと食べ終えてしまうのも、後で考えるとすごい話だが、
満喫といえば…

ホテル立山 宿・ホテル

いよいよ日没になって晴れた空

清らか

大地はこの足元で。空は気体で今、ワタシとつながっている
冷たく澄んだ空気が入った心から　邪気が逃げ出ていく

(レストランの予約をさせろ…とかのネ(# ﾟДﾟ))

☆。・゜。・。・゜・☆。

この日はホテル主催、20時からの『スライド・ビデオ上映会』にも参加。
引き込まれるお話にくつろぎ、楽しむ。
そしてその後引き続き行われる『星空観察会』も。

室堂ターミナルの屋上の展望台。
寒く震えつつも見上げる　漆黒の空に煌めく星々。
美しい瞬きを忘れないように、
この室堂滞在を最後にしないようにしようっと。

☆。・゜。・。・゜・☆

good night ～★
（そして白い日々はさらに翌日へと続く）
https://4travel.jp/travelogue/11757779