2017/10/01 - 2017/10/04
348位(同エリア1674件中)
まりも母さん
2017 見たことの無い紅葉景色に会いに 立山を歩く1日目
https://4travel.jp/travelogue/11290801
つづきになります。
雄山に登りつつ立山の紅葉絶景を楽しむ、と言う、今回の旅の最大の目的は 昨日無事達成できました。
今日は・・・特に予定なくなっちゃったよ~。
ってな訳で、行き当たりばったりながら、
夕方 今日の宿である飛騨高山へ移動するまでの時間 引き続き、室堂と立山近辺で過ごす事にしました。
まずは 密かに狙っていた「雷鳥」を探す事にして、室堂平を散策。
その後、立山駅へ下山し 車で、アルペンルートからは良く見えなかった「称名滝」へ行ってみました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 高速・路線バス 自家用車 徒歩
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-
おはようございます。
いやぁ、おととい2時間位しか寝てないのや、ダンナの具合が悪いのもあって、
昨夜19時位からウトウトしちゃったから 何度も目が覚めて、時計を見ると「まだ23時前だよ~。」「もう明け方かな?と思ったら24時半だよ~」と夜が長い長い。
結局、良く寝たのだか、そうでもないのか判らぬまま、ご来光でも見る為か 早起きする人たちの物音で5時前には完全に目が覚めちゃったよね。
で、食事は6時から。ダンナの様子が心配でしたが、寝たらすっかり良くなったそうで、ご飯も食べられるって。
よかった~。今日も具合悪いなんて言われたら、高山はどうする?ここから私がひとりで運転して帰るのはキツイわ~と、色々考えちゃったよ。(だから良く寝られなかったのかも)
朝ごはんも昨夜同様 案内された席へ。
ご飯とお味噌汁は やはりお代わりOKらしい。
でも、私たちにはこれで、充分でした。残さず食べてまんぷく~。 -
室堂山荘は3つの建物があって、渡り廊下でつながっています。
私たちが泊まったのは、入り口から一番遠い建物だったので、
2つの渡り廊下を通るときはそれぞれ2回づつ建物の引き戸を開け閉めするのです。
今の季節はそうでもないけど、寒くなると、渡り廊下の所は激寒だろうなぁ。
10月になると雪が降る日もあるそうだから。
冬は営業していなくて、11月25日が最終日。春は4月中旬から営業です。
食事を済ませたら、小屋でやる事もないので、チェックアウト。
室堂平の散策へ向かいます。 -
山小屋を出て、隣にある「室堂小屋」を見学に行きました。
一箇所だけ扉が開いていて、中に入れます。中は展示室になっていました。
残念ながら、内部は撮影禁止。
日本最古の山小屋として 国指定重要文化財となっています。
立山へ信仰登山に来られる参拝者の為の宿泊施設であり 推定ではありますが、北室 享保11年(1726)南室 明和8年(1771)に建てられたとされています。
明治以降は登山や観光の為にも使われ、1980年代までは、補修を繰り返しつつ使われて来ました。
その後、調査の結果、文化財としての価値、復元可能である事も判明し
解体修理が行われました。
内部に残されている古い柱には 数多くの登山者の名前や出身地が刻まれていたりして、
昔はこんな事やってたんだなぁ~と思ったり、
信仰に関する展示を見たりしました。
この時間 特に管理者は居ませんでしたが、見学する人は募金をお願いしますって感じの料金箱がありました。 -
今日は、朝から曇り。朝焼けの山も見られなかったなぁ。
一瞬空がバラ色に染まってくるのが見えたけど、あっという間に曇っちゃった。
まぁ ガスでまわり真っ白でないだけマシかもしれない。
日が当たっていないから、景色は 昨日ほどの鮮やかさになりません。
昨日のうちに雄山に登ってよかったです。
当初は、今日、登る予定にしていましたからね。 -
室堂平の中で、昨日歩いていない方へ行ってみようと思います。
もしかしたら、雷鳥さんに会えるかもしれない。
それが、今日一番の希望ですね。
室堂山荘から、みどりが池の方へ歩きます。 -
「みどりが池」
池の脇を ぐるっと歩いて行くと、水面に雄山が映った景色が見られました。
今日は、曇りなので、結構寒いです。風もちょっとありますが、
ここは窪地だからなのか、風が凪いでバッチリ逆さ雄山が。 -
みどりが池を離れ、ハイマツの生える辺りへ
散策路はロープと杭で仕切られています。ロープの向こうにシラタマノキが見えました。
真っ白なまん丸の実がかわいいです。
なぜか、ピンクっぽい実のものもあり、そんなのを見ていると、鳥の鳴き声が聞こえました。 -
しばらく待つと、小鳥が数羽出て来ました。カヤクグリの群れでした。
5.6羽居ましたね。皆で同じ方向へ進むのです。
呼んでいるように先に進んだ鳥が鳴いているので、もしかしたら、親子なのかも?
この季節でまだ親離れしていないのはちょっと遅い気もしますが、
雪解けの遅いこんな高地では、雛が育つのも平地より遅いのかなぁ?なんて思ったりも。
住まいのある茨城では、めったに見られないカヤクグリ。
大体 色が地味で、名前の通り、すぐに藪に入ってしまうので、観察もあまりした事が無かったです。
今日は、今までで一番じっくりカヤクグリが見られました。 -
カヤクグリ見たと喜んで、歩いていると、向こうから来た女性が 「あっちに雷鳥居ましたよ。見てください」と 教えて下さいました。
「え!?雷鳥が!?」まりも母、ダーッシュ!標高高いのも忘れて、現場へダーッシュ!!
お~~ いましたよ~~~。
何人かの人が撮影しています。
散策路脇のロープの内側。2羽の雷鳥さんがトコトコ歩いていました。 -
まりも母のカメラは、ズームが効かないので、5m位先に居る雷鳥さんでもアップでは撮れない。
ダンナに、「撮って撮って」と頼みます。
これはダンナが撮ってくれた写真ね。
雷鳥さんは2羽居て、全く人間を気にする風でもなく、草のなかの何かを食べてトコトコ歩いています。
段々近づいてきて、柵で隔てられてはいますが、20cm位の所まで近づいて来ました。
余り、逃げないし 手を伸ばせば触れそうな位ですが、
絶対ライチョウに触るのはやめましょう!
高山にしかいない雷鳥は、気温の低い場所にいるので細菌に弱いです。
人が触れると、下界のばい菌がライチョウに付着して、死んでしまう事が考えられます。
全国で3000羽以下しかいないのです! -
2羽の雷鳥は、ちょっと離れた場所に居ますが、少し大きさが違っています。
大きい方の雷鳥はしきりに キュルクルゥみたいな わりとかわいい声で鳴いていて、
小さい方を呼んでいる感じがしました。親子なのではないか?と思ったのですが。
雷鳥は 秋以降グループを作り、冬は集団で過ごすのだそうで、そろそろそんな時期が近いのかもしれません。 -
5.6人の人が写真を撮っていましたが、雷鳥は全く気にする様子も無く、しばらくするとハイマツの後ろに入って行きました。
あ~~終に雷鳥さんを見る事ができたー!!
まりも母ちょ~~~感激です!
死ぬまでに見たいと思っていた野鳥 オオワシと雷鳥(動物園とかではなく)オオワシはここ毎年 涸沼で見る事ができておりますが、雷鳥は北アルプスか南アルプスの一部へ行かないと会えないなぁ、と。
立山に雷鳥が居る事は知っていましたが、相当ラッキーじゃないと見られないと 期待度20%位でいたのです。
かわいい鳴き声、くりくりした黒い目、のんびり歩く姿、ととてもかわいい雷鳥でした。
昨日に続き、立山に来た甲斐がありましたー!
雷鳥も隠れてしまったので、散策を続けます。 -
地獄谷の方へ行ってみます。
「火山ガス情報ステーション」があり、地獄谷あたりの火山ガス情報が表示してあります。 -
地獄谷は 学術的には「弥陀ヶ原火山」と呼ばれ、過去1万年に数回の水蒸気噴火を起こしています。
今も、活発な火山性ガスを噴出していて、谷の遊歩道は立入規制の通行止めとなっています。
エンマ台展望台から覗くと あちこちに水蒸気があがり、火山性ガスの臭いが漂って来ます。 -
地獄谷の近くにはロッジ立山連峰とか山小屋もありますが、風向きによっては臭くないのでしょうかね?
-
ギザギザの険しい山容が見える針地獄の剱岳。
臭い煙を吐き出している荒涼とした 地獄谷。
室堂から見える景色は、極楽も地獄もいっぺんに見えるって感じです。
畏敬を感じる霊山と言うのも判る気がします。 -
地獄谷の景色を見て、室堂ターミナルの方へ戻る事にします。
みくりが池のそばに、「みくりが池温泉」
日本最高所の天然温泉宿です。と、言っても旅館ではなくて、山小屋形式ですが。
日帰り温泉もやってます。
このあたりまで来た時、ポツポツと雨っぽいものが落ちて来ました。 -
今日の天気予報は、朝の段階でも、室堂は曇りで 夕方から崩れる感じでしたが、早くも雨が降り始めてしまいましたよ。
みくりが池の水面も雨粒で景色も写らなくなっちゃった。
ガスが出ていないだけマシですけど、つくづく、昨日のうちに雄山に登る事にしてよかったです。
今朝、室堂山荘の前で出会った、これから雄山へ登る、と話していたご家族連れの方たち まだ一ノ越まで着いていないだろうなぁ。
雨降ってきてしまって、気の毒・・・。寒い思いをしていないと良いけど。 -
ターミナル前のおいしい湧水をボトルに入れて、ターミナル脇の「立山自然保護センター」に入って中を見学します。
雷鳥についてのお勉強がここでできます。
日本には推定3000羽の雷鳥が居て、立山にはそのうち300羽弱が生息しているそうです。
受付で、「雷鳥見ましたよ」と言ったら、観察報告して行って下さいって。
見た場所や、様子と報告すると、雷鳥観察記念のスッテカーが頂けました。
時間はあるので、ゆっくり展示も見せて頂きました。 -
今日は、時間があるから、バスで途中下車して 弥陀ヶ原を散策してもいいかな?と思いましたが、この雨じゃ~ね。
と、いう事で、そのままバスとケーブルカーで立山駅へ戻る事にしました。 -
バスからの景色も天気が小雨まじりとなってしまったので、いまいちだった・・・。
美女平駅で 下から上がってくるケーブルカーに乗っているのは、観光の方たちばかり。
登山者は来るならもっと朝早くなんですね。 -
立山駅まで下りて来ました。
まだ午前中です。 -
今日は、チケット売り場に列もありません。
時間はたっぷりあるので、とりあえず車に戻ってからこの先の事を考えます。 -
駅前の駐車場はそれでもほぼ満車でした。
登山靴を脱いで、スニーカータイプの靴に履き替えます。
車内で、持っていたパンなどで、簡単に昼食を済ませます。
本当は山で食べるはずだったパンだけど、残っても 今夜は旅館の食事もあるからね~。
で、さっき、下りの高原バスから チラッとだけ見えた「称名滝」ここから車でアクセスすれば下から見る事ができるそうなので、行ってみる事にします。 -
立山駅前から滝近くの駐車場までは、車で15分ほど。
滝の手前 称名川の対岸には「悪城の壁」と言う巨大な一枚岩の大岸壁。
称名川によって削られてできたものだとか。
称名滝も元々はもっと下流にあったものが、長い年月をかけ、今の位置まで後退してきて その間に、悪城の壁も形成された、と考えられるそうです。
気がつかなかったけど、壁を眺める専用の展望台もあったようです。 -
もう少し進むと、称名平休憩所と駐車場、レストハウスなどがまとまってある場所がありました。
ここに車を停めて・・・え?滝見えないじゃん?と思ったら
ここから1.3キロ先だって~。しかも、びみょ~な登り坂・・・。
ご飯食べたばっかしで、坂道登りがなんともキツかった・・・。
1.3キロ 高低差100mほどらしいけど、舗装路の長い坂って妙に疲れるんだな・・・。
レインジャケット着て、傘さして、観瀑台へ歩きます・・・。 -
途中に解説板も。
全然知らない滝でしたが、国指定の名勝で天然記念物。
4段の滝で落差は350mもあるのだって。 -
だらだらした登り坂を上がって、称名川にかかる橋から滝が見えました。
雨も降ってはいますけど、それ以上に橋の上から見上ると、ものすごい水しぶき。
霧のようになった滝の水が、離れた橋の上まで飛んで来て、カメラのレンズにはすぐに水滴が付いちゃう。
ゆっくり写真なんて撮っていられない~。
と、いう事で、ここでは、雨でも降っていなくてもあんまし関係ない感じ・・・。 -
先に階段があり、それを登ると、観瀑台がありますので、そこから見る事にします。
ちょっと位置的には上がりましたが、まだまだ低い位置からの眺めなので、
4段の滝の一番上の段は見えない。
ですが、350mの落差は日本一なんだって。
まだ、この辺り、全く紅葉していませんけど、あとちょっとしたら、すごい絶景なのかも。 -
このV字谷の深さもすごいですし、壁面は火山性の柱状節理のようなものも見え、かなりの迫力。
おまけに、今は、秋のシーズンで見られませんが、この滝の右側に、雪解けシーズンはさらに落差の大きい500mの「ハンノキ滝」が出現するのですって!
どれだけの雪解け水なんー!と思いますね。
ハンノキ滝の方が 落差大きいのじゃないか!こっちが日本一じゃ???と思う所ですが、
出現したり消える滝なので、認められないって事もあるようなのです。
そんな文字どうりの「瀑布」の景色も見てみたいですね~。
今月末のNHKブラタモリで立山の放送があるようで、この称名滝や氷河の事も放送されるらしいです。
どんな解説が聞けるのか楽しみ。 -
しばらく滝を眺めていると、登山スタイルのお姉さんを撮影しながら上がってくるチームが来ました。
タレントの旅番組だったら、登山スタイルはしないから、これは、登山とか、トレッキング関連の番組でしょうかね?
見たことあるような女性でしたが、思い出せなかった・・・。
「称名滝」見物は雨が降ってしまったから、のオプションでした。
でも、考えてみると、滝ってどうせ水ジャージャーだから雨が降ってもあまり影響ないね。 と、いう事で、天候不良のオプションとしては、滝見物って案外よかったのかも。
さぁ、立山では見るもの見ましたので、ここから今夜の宿のある高山へ向かって、再出発です。
この続きは、
4年ぶりの飛騨高山 ちょっぴり母を思い出すセンチメンタルな1泊
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