2022/05/19 - 2022/05/19
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kojikojiさん
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黒部川を遡ったバスは午後1時に宇奈月温泉に到着しました。一度駅構内に入って、添乗員さんから列車に乗るまでのオリエンがあって解散になります。50分ほどの自由時間であれば、お昼を食べないでここまで来てくれれば良かったのにとも思いますが、温泉街にはこれといった飲食店も無さそうでした。駅前にある「黒部川電気記念館」に行ってみました。大正時代に始まる関西電力の黒部川の水力電源開発についての資料が展示してあり勉強になりました。これから乗るトロッコ電車も元々は電源開発にともないダムの建設資材や作業員を運ぶための鉄道として誕生しています。商店街らしいものは駅付近には無いので、新旧の山彦橋を望める川沿いに出てみたり、動力車が展示されている「トロッコ広場」や富山地方鉄道の宇奈月温泉駅に行ってみたり。電車にあまり興味のない妻は宇奈月温泉で作られている「ますの寿司」を見つけて大喜びです。翌日の夜に家に帰ってから晩御飯にすると言って2つも買っています。
午後2時前に再集合して午後2時14分発の笹平駅行きのトロッコ電車に乗ります。そう、到着した5月19日までは笹平駅までしか開通していなく、翌日からは鐘釣駅までが開通するタイミングでした。ツアーの参加日を延ばそうかと思いましたが、立山の雪が日々溶けていくので変更はしませんでした。結果的には天気も良かったので正解だったのではないかと思います。トロッコ電車も長く乗りたい気持ちもありますが、往復乗ることを考えないと意外に疲れることも分かりました。ゴールデンウィークも済んだせいか電車はガラガラで、18人で2車両があてがわれたので1人1列座ることが出来ました。笹平駅までは約30分ですが、この日はフェーン現象の影響もあって、富山市内は30℃を越えていました。宇奈月温泉も27℃だったのでオープンエアーの車内は暑いくらいでした。添乗員さんからはトンネル内は寒いので羽織るものは持って行った方が良いと言われていましたが、シャツ1枚でもトンネル内が涼しくて気持ちよかったくらいです。笹平駅では20分ほど駅で折り返しの出発を待つのですが、駅のホームには黒部渓谷鉄道のスタッフの方がたくさんいらして、カメラのシャッターを押してくれたり、駅員さんの帽子を貸し出したり、お客さんが飽きない工夫がされていました。通常は下車できない笹平駅なので、周辺には観光スポットもありませんから。往復して1時間30分ほどでしたが、これで十分という気分でした。笹平駅の先にも絶景があるのだと思いますし、河原で温泉も楽しめるようですが、早くホテルに入って温泉に浸かりたい気分です。両親が地元の友人と作った山の会で黒部渓谷へ行く話をしていたことを思い出しました。同じトロッコ電車にも乗っているはずなので感慨深い旅でもありました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 観光バス 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- エイチ・アイ・エス
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午後1時に宇奈月温泉駅前に到着しました。バスは駅前の駐車場に留め置きになります。一度全員で駅の構内に入って、集合場所と時間の確認があって50分ほどの自由時間になりました。
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駅のお土産物屋で絵葉書を買ってスタンプを押した後は周辺を散策してみることにします。寒いことばかり考えてきましたが、富山市内は30℃を越え、宇奈月温泉でも27℃になっていました。
宇奈月駅 駅
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駅前にある「黒部川電気記念館」に入ってみることにします。大正時代に始まる関西電力の黒部川の水力電源開発についての展示があるようです。
黒部川電気記念館 美術館・博物館
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トロッコ電車も元々は電源開発にともないダムの建設資材や作業員を運ぶための鉄道として誕生しています。
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記念館の前には黒部専用鉄道電気機関車(EB5号機)が展示してありました。日本に現存する数少ないアメリカのジェフリー社製の機関車です。
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この機関車は黒部川電源開発の初期から半世紀にわたって作業人員や資材の輸送に活躍したそうです。当時は天候が悪くても人が機関車の上に乗って集電ポールを操作していたそうです。大正15年に運転を開始して昭和46年に現在の黒部渓谷鉄道になりました。
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展示されているものはじっくり見学すれば30分くらいかかると思いますが、昨年の黒部ダムの旅行の際にいろいろ勉強していることもあり、10分くらいで切り上げました。
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どうしても線路の方が気になるので近くまで行ってみます。妻は駅の方に戻って買い物するのでここで別れました。
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現在のED形電気機関車が行ったり来たりしています。宇奈月駅は折り返し駅なので切り離された機関車はスイッチバックして最後尾に連結されて先頭車になります。
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現在の主流のEDRタイプの機関車は類似形のEHR形と合わせて14両が活躍しているそうです。通常は2両を連結した重連で運行しています。
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こんな姿はなかなか見ることが出来ないので、鉄道マニアでなくても興味深く見ることが出来ます。
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こちらはここから黒部トロッコ電車に乗る「宇奈月駅」です。
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そして富山からここまで来る富山地方鉄道本線の「宇奈月温泉駅」です。本線の名前の通り立山アルペンルートの乗り物も富山地方鉄道の傘下です。ここまで来る途中に西武線を走っていたレッドアロー号を見た気がしたので調べてみると譲渡された車両があるということが分かりました。
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この車両は京阪3000系電車で、現在は富山地方鉄道10030形電車という名称に変わっています。ただこの路線は狭軌のため、実際には車体のみの譲渡だそうです。
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トロッコ電車の「宇奈月駅」の看板の上には昭和を感じる旅館の広告が掲示されています。よく見るとこの日に泊まる「延對寺荘」のものでした。
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妻から電話が掛かってきて、駅前の「有磯きときと庵」の「ますの寿司」が売っていて翌日の晩御飯にしたいのだけどということでした。1つ1,700円ということですが2個買ってもらいました。保冷バックは持ってきているので保冷材だけもらってバスの中でも冷やしておけました。
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宇奈月温泉には鱒の押しずしを作っている店が3軒あり、富山全体では数十軒のお店があるようです。東京に住んでいると富山の駅弁で有名になった「源」くらいしか知らないので驚きです。
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団体客の記念写真用のトロッコ電車の模型はものすごいリアルです。遠目に見ると緑の中に本物の機関車のように見えます。
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宇奈月駅の裏側に回ると黒部川と新旧の山彦橋が見えました。手前の旧山彦橋は1986年の宇奈月ダム建設に伴って上流の少し高い位置に新山彦橋ができるまでは黒部峡谷鉄道の列車が渡っていまたそうです。
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1924年竣工にされた橋は、専門的には2ヒンジスパンドレルブレーストバランストアーチと呼ばれるものです。
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現在は歩行者用の橋になっているので歩いている人の姿が見えました。新しく架けられた新山彦橋へはトンネルを抜けていくようです。
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近くにある「トロッコ広場」には古いタイプの機関車が展示されていました。日本電力専用鉄道時代の1934年に黒部川第三発電所建設に備えて製造された、凸形車体を持つ東洋電機製の機関車です。
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1957年にナニワ工機で車体を新造したため、車体が他の機関車より丸味を帯びています。欅平駅に常駐して関西電力黒部専用鉄道の「欅平下部駅(竪坑下部駅・欅平駅の構内扱い)」との間で入換に使用されているが、機関車入替えのため本線で工事用列車を牽引することもあったそうです。
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このED11も2013年12月で運用を離脱して、「宇奈月駅」近くのハフ10客車とともに保存展示されています。
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真正面から眺めると線路の幅の狭さに目が行きます。新幹線の線路の半分くらいと聞きましたが、ピンと来ませんでしたが確かに狭いです。
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「宇奈月駅」の前には地元の食事処「河鹿」の釜めしの自動販売機がありました。宇奈月温泉には駅から離れたところにコンビニが1軒しかなく、午前6時頃の電車に乗る観光客のために設置されたそうです。
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既にその多くが売り切れになっていました。ウインナーとコーンが750円ですが、紅ズワイガニの入った1,450円までバラエティに富んでいます。
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そろそろ午後1時50分の集合時間です。団体の5番入り口に向かいます。
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駅構内にはこれから見ることが出来る景色と共に新旧の機関車の姿がレリーフになっています。
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看板の下にはフックがあって、ツアーの旗が引っ掛けられるようになっています。これを手に持ってずっと掲げているのは大変だと思います。
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5月19日までは「宇奈月駅」と「笹平駅」の間の折り返し運転ですが、ここより山の中の「笹平駅」で27度ということは、この辺りは富山市内と同じ30℃くらいあったのかもしれません。
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「猫又(ねこまた)駅」は猫に追われたねずみが岸壁を登れずに引き返し、追ってきた「猫もまた」同じように引き返したことから来ているそうです。
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午後2時過ぎに改札が始まり、ホームに降ります。我々以外にクラブツーリズムのツアーが1組いらっしゃいましたが、団体によって乗る車両は決められています。
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我々の電車を牽いてくれる機関車です。
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先ほども見えた「延對寺荘」の看板と富山に本部のある置き薬の中央薬品の頭痛薬ズバリの看板が昭和の雰囲気を醸し出しています。
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我々の乗る車両は3号車と4号車でした。18人なので1人1列の割り当てです。
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後方には3100形リラックス客車と呼ばれる窓付きの客車も5両連結されています。この天気と暑さですから乗っている方はいなかったのではないでしょうか。
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日本に3社4路線しかないナローゲージ(特殊狭軌線)の線路です。線路幅(ゲージ) が762ミリしかない特殊狭軌は在来線の狭軌1,067ミリの7割ほど、新幹線で採用される国際標準軌1,435ミリの半分ほどしかありません。ナローゲージは日本では三岐鉄道北勢線(三重県桑名市・いなべ市)、四日市あすなろう鉄道の内部線と八王子線(三重県四日市市)とここにしかありません。
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午後2時14分に「宇奈月駅」を出発しました。トンネルに入る手前でバスのドライバーさんが我々に手を振ってくれていました。翌日には立山駅の構内で見送ってくれましたし、扇沢駅では出迎えてくれました。どれだけ良い人なんでしょう。
新山彦橋 名所・史跡
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新山彦橋を越えると再びトンネルに入ります。添乗員さんからは「トンネル内は寒いので何か羽織るものを用意してください。」と言われていましたが、この中が涼しくて一番気持ちよかったです。
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宇奈月ダムによって造られた湖は少し白いグリーン色をしています。スイスの氷河の雪解け水のような色合いにイタリアのティラノからスイスのサン・モリッツへ向かうベル二ナ急行の旅を思い出しました。
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雪解けと共に宇奈月湖に流れ込んだ木くずや落ち葉や倒木を取り除く作業が行われています。これらのゴミは「流芥(りゅうかい)」と呼ばれます。ダムの中に流れ込むとタービンが壊れる原因になるので、「網場(あば)」と呼ばれるロープのようなもので流れ込まないようになっています。
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湖面に気を取られていたら目の前に「新柳原発電所」が見えてきました。昭和2年の1927年に建設された柳河原発電所が宇奈月ダムの完成により水没することになり、平成5年の1993年に下流70メートルの地点に「新柳河原発電所」が建設されました。
柳橋駅 駅
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30年以上前にオーストリアのメルクから1日かけてウィーンまで下ったドナウ川の河畔で見た古城のような姿です。ワッハウ渓谷だけ乗船すればよかったのですが、ユーレイルパスで無料になるので、終着点のウィーンまで乗ってしまいました。後半は景色も面白くも無くてロック(閘門)を越えるのにやたら時間がかかった記憶あります。
新柳河原発電所 名所・史跡
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発電所の中にまで引き込み線があります。何か悪の組織の秘密基地のような怪しい雰囲気を感じさせます。
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この路線は水力発電の資材を運ぶための専用鉄道でしたが、当初から地元の人々を「便乗」という形で乗せていたそうです。その噂を聞いた一般の人々や登山者などからも「乗りたい」という要望が来るようになったそうです。
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昭和4年から一般のお客も乗せるようになりましたが、「便乗証」には「便乘ノ安全ニ付テハ一切保證致シマセン」と書かれていたそうです。
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しばらくは宇奈月湖の湖面を眺めますが、その美しさにはため息が出ます。1991年に旅したスイスで行ったエッシネン湖を思い出しました。貸しボートを1時間借りたのですが、景色の大きさに距離の感覚がマヒして、時間までに戻れなくなったことがありました。
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「とちの湯」の脇にある沢は砂防ダムがいくつも造られていました。土砂が流れ込むと堆砂の進行と共にダムの貯水量が減り、取水障害も起こってダムの寿命が縮まる可能性があると聞いたことがあります。
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対岸に横一直線に見えるのは湯菜月温泉の源泉から温泉街へお湯を運ぶパイプラインだそうです。
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ツアーで乗れる車両の最後方に座ったのはカーブに差し掛かった時に見える先頭の機関車の写真が撮りたかったからです。
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渓谷に架かる吊り橋は渡るのが怖そうです。これは手摺があるので人間用の橋だと思います。
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線路の脇に「仏石」の看板がありました。車内では室井滋の路線案内の放送もあるので、見どころを見逃すことはありません。
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見えるのはほんの一瞬なので周囲を探してしまいます。赤い帽子と前掛けをしているので何とか見つけることが出来ました。
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仏様の姿に似ているので、かつては入山者が道中の安全を祈願したとの言い伝えもあるそうです。
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また吊り橋がありましたが、これも人間用でしょうか。人間用の橋でも猿は渡れるので姿を探しますが見当たりませんでした。三陸の浄土ヶ浜では頭の上にウミネコがとまりましたが、運を使い果たしたのかもしれません。
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昨年の旅では扇沢の柏原新道登山口の近くで猿の姿を見かけたので間違いなくいるのだと思います。
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こんな景色を眺めていたら久しぶりにスイスの山々を旅してみたくなりました。スイスには妻を連れて行っていないので、いつかとは思っていますが昨今の円安は海外旅行には不利です。円高の時にドルとユーロは両替して手持ちはありますが、スイスフランまでは考えていませんでした。
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手前の渓谷には猿のための橋が架かっていますが、だいぶ傷んでいるようです。
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「黒薙駅(くろなぎ)」に停車しました。ちょうど黒薙温泉へ登る階段の前だったので温泉に浸かってみたくなります。特に歩いたわけでもないのに汗ばむような天気です。
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駅では数名の方が降りられましたが、たぶん温泉に行かれるのだと思うと羨ましい気分になります。
黒薙駅 駅
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黒薙駅のすぐ先には水色に塗られた「後曳橋(あとびきばし)」があります。高さ60メートルで長さ64メートルの橋あるそうです。沿線で最も険しい谷で、入山者が「思わず後ずさりをする」ということから名付けられたそうです。
後曳橋 名所・史跡
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そしてまたトンネルに入ります。涼しくて気持ちがいいです。
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トンネルを抜けてカーブを過ぎると「笹平駅」に到着します。ここでの折り返しは訪れた5月19日までで、翌日からは「鐘釣駅」まで延長されます。
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駅に到着すると入れ替わりに「鐘釣駅」から「宇奈月駅」行きの電車が発車しました。最後尾にはオト形の貨物車が連結されています。
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乗客を扱っているのは「宇奈月駅」と「黒薙駅」、「欅平駅」と「鐘釣駅」の4駅のみで、他の駅は行き違い目的以外に発電所への作業員や資材の運搬で使われるだけです。この時期にしか下車できないのである意味レアな駅です。
笹平駅 駅
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宇奈月行きの電車が行ってしまってから我々の電車は少し先まで行って、スイッチバックでホームに入ります。機関車は切り離した後にもう1度脇の線路にスイッチバックして最後尾に連結するために戻ってきます。
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機関車は一度「黒薙駅」の方に向かいます。
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そしてポイントを切り替えて最後尾に入ってきます。
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なかなか見ることは出来ない作業なので見入ってしまいます。他の乗客の方は気が付かないようで、案内の放送が流れてから押し寄せてきました。
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手慣れたものであっという間の作業でした。しかし狭い運転席です。
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連結作業が終わってしまった後は特に駅周辺に出られるわけでも無く、景色が良いわけでもないので、ただ座席で待っているのかと思っていました。ところが駅員さんや会社のスタッフの方々がたくさんいらして、このようなフリップボードを持たせてくれてカメラのシャッターを押してくださいます。
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他にも子供の頃に電車ごっこしたような恰好をして、駅員さんの帽子を借りて記念写真も撮れます。運転手と車掌さんの設定のようですが、雇われドライバーと金持ちの奥さんのように見えてしまうのは何故でしょう。
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次の電車がやって来るまでの20分くらいは飽きることも無く楽しむことが出来ました。先ほどの入れ替えの手順で我々は宇奈月に向かって山を下ります。ほとんどの方が往路と同じ席に座っていました。
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下りの列車は3100形リラックス客車5両と1000形の普通客車8両の内の5両が先を走っているので、車両の写真はさらに撮りやすくなりました。
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「黒薙駅」に到着しました。どこの駅も駅員さんは手を振って見送ってくれるので気持ちよいです。
黒薙駅 駅
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復路は同じような写真になってしまうので、望遠レンズで景色を切り取ることにしました。清々しい新緑の美しさを感じます。
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「笹平駅」は標高327メートルだったので初夏の風景を楽しめましたが、翌日の立山はまだ真冬のような景色でした。
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雪が降るときに空気中の微細な粒子を取り込んで、積もっていたものが雪解けとともに水と一緒に川に流れ込むことから水中で微粒子が光を乱反射して川の色が白っぽく見えます。氷河の溶けた水なども同様で、流れの緩い深いところでは青緑色に見えます。
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このような水色を雪代(ゆきしろ)と呼びますが、きれいな言葉だと思います。
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「森石駅」に到着しました。この駅も関西電力専用駅のために一般客の利用は出来ません。側線が2本あり客車が留置されていました。
森石駅 駅
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サンタクロースみたいな「仏石」に旅の無事をお願いします。
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奥には温泉のパイプで、手前は猿用の吊り橋のようです。
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帰りも猿が吊り橋を渡るところは見られませんでした。
猿専用吊り橋 名所・史跡
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「とちの湯」は宇奈月湖のほとりにある温泉入浴施設で、湖に面した露天風呂からは、木々の緑を映した静かな湖面やトロッコ電車が峡谷を走るすがたを眺められるそうです。京都の嵐山のトロッコ電車の対岸にも昔は「嵐峡館」という風光明媚な旅館がありました。その旅館がつぶれた数年後には「星のや京都」になってしまったのは残念です。我が家の財力では泊まることは出来ません。
とちの湯 グルメ・レストラン
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黒部峡谷では少し残った雪にも目を追ってしまいましたが、翌日は飽きるほどの積雪を見ることが出来ました。
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桜も終わって花が少ない季節でしたが、桐が釣鐘型をした薄い紫色の上品な花を咲かせていました。
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次は紅葉の季節に来たいものですが、個人で来るよりもツアーに乗っかった方が便利な地域だと感じました。
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東山魁夷の描いた御射鹿池とまではいかないですが、中国の雲南省の九塞溝や黄龍を思い出すような景色です。
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「湖面橋」は宇奈月ダム建設時に資材運搬用道路として橋が架けられたそうです。長さ約186メートルで赤い半円形が翠色の湖面に映えます。湖面には「網場(あば)」と呼ばれる防護柵が浮かんでいます。
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湖面の掃除はまだまだ時間がかかりそうです。作業員の方は電車が通るたびに手を振ってくれます。
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黒部川は源流を北アルプスのほぼ中央にそびえる鷲羽岳に発し、日本海に注ぐ日本でも屈指の急流河川です。「宇奈月ダム」は洪水を防ぎ、下流域を災害から守るとともに豊富な水を水道水や発電に生かす多目的ダムとして建設されています。
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「宇奈月駅」に向かう最後のトンネルです。
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トンネルを越えると新旧の山彦橋が重なって見えます。
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その奥には今晩宿泊する宇奈月温泉のホテルが見えます。
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片道約30分と駅での20分を入れて約1時間30分のトロッコの列車旅でした。これがさらに先へ進むと往復する時間がかかるので、これで十分かなという気にもなります。
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いつか全線踏破はしてみたいと思いますが、背もたれの無いベンチシートは疲れますし、早朝からの移動の後なので眠気を誘う揺れ具合でした。
黒部峡谷鉄道 (トロッコ電車) 乗り物
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「宇奈月駅」でバスに乗り込み、ほんの少しですが温泉街を移動します。富山地方鉄道の「宇奈月温泉駅」の前には温泉の噴水がありました。 横には北村西望作の「夢」というブロンズ像が置かれてあります。
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線路を渡ってこの日宿泊する「延對寺荘」に向かいます。
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