
2022/02/06 - 2022/02/07
21位(同エリア150件中)
万歩計さん
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2022年2月6日 雪
今年の天気予報では最高気温はー3℃で大雪注意報も。宿を三春屋から隣の三浦屋に移った。三浦屋旅館の建物は築100年以上で外観も昔の湯治宿そのもの。冬は雪の重みで玄関が開きにくくなるという。
午前中から昼過ぎにかけ雪の降る中を肘折温泉とその周囲をくまなく歩き、2つの共同浴場で立寄り湯をした。静かな温泉街と月山を望む風景は水墨画の世界だった。しかし屋根に上って雪落としすご初老の御夫婦の姿を見ると、ドカ雪を見たくてやってきた自分が少し後ろめたかった。
宿に戻って少し昼寝。その後は温泉と炬燵で読書三昧。心のこもった夕食が美味しかった。
【旅程】
2/5 関西空港→仙台空港→仙台駅→新庄駅→肘折幻想雪回廊→肘折温泉・三春屋旅館(泊)
★2/6 雪の肘折温泉散策→共同浴場「上の湯」(立寄り湯)→肘折希望大橋→肘折いで湯館(立寄り湯)→肘折温泉・三浦屋旅館(泊)
★2/7 肘折温泉→新庄駅→山寺駅→山寺見物→山形市内散策→山形駅→蔵王温泉・伊藤屋旅館(泊)
2/8 蔵王ロープウェイ→雪の蔵王かんじきハイキング→蔵王温泉共同浴場の湯巡り→蔵王温泉・伊藤屋旅館(泊)
2/9 蔵王温泉→山形駅→仙台駅→仙台空港→関西空港
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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三春屋旅館をチェックアウトして隣の三浦屋旅館へ。
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イチオシ
三浦屋旅館の建物は築100年以上。ここは丸屋旅館と並んで外観も昔のまま。
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雨戸袋に屋号、壁には「肘折こけし」が描かれています
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古い建物の奥は後に増築された部分か。
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玄関を開けようとしたが固い。「雪の重みで冬はこうです。」とご主人。荷物を預けて身軽な格好で温泉巡りスタート。
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三浦旅館の前は松井旅館。江戸時代は肘折の町医者でした。肘折温泉では昼間に旅館の湯巡りが出来ます。
肘折温泉 松井旅館 宿・ホテル
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バス停前の案内板を見ながら暫し思案。まず温泉街の中を歩いて、その後周囲に行ってみよう。
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というこので、昨日も歩いた温泉街の通りを進みます。道はこの1本のみ。
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松屋は明治時代に手彫りで掘った40mの洞窟の奥に湧く温泉があります。残念ながら立寄り湯はやってません。
肘折温泉 手掘り洞窟温泉 松屋 宿・ホテル
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狭い通りの両側に建つ旅館は3階か4階建て。
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大友屋旅館の玄関横に源泉
肘折温泉 大友屋旅館 宿・ホテル
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イチオシ
旧郵便局舎。昭和12年築のハイカラ建築で現在はイベントに使われています。施錠されて中は見学できません。
旧肘折温泉郵便局 名所・史跡
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この辺りが肘折温泉の中間。道路はここでクランク状に曲がり、
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イチオシ
南に旅館街が続きます。
肘折温泉 丸屋 宿・ホテル
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歴史ある温泉街の多くに廃墟旅館が出る中で、
亀屋旅館 宿・ホテル
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ここ肘折温泉はどこも潰れず頑張っているのには感心しました。
肘折温泉郷 温泉
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ここが村営バスの終点。
大蔵村営バス 乗り物
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旅館もここまで。
旅館 伝蔵 宿・ホテル
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後は商店や民家が数軒あって、
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どの家もこうして玄関を雪から守っています。
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突き当りに湯守小屋。この先が源泉公園ですが冬季は閉鎖しているようです。
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道路はこの手前で銅山川を渡り、温泉街の外に出ます。
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イチオシ
銅山川は半分雪の下。温泉街の対岸に民家が並んでいます。
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上流側には肘折ダムの堰堤。その手前が源泉公園で、足湯や石造りの源泉ドームがあるそうです。
肘折砂防えん堤 名所・史跡
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イチオシ
この静けさは、まさに水墨画の世界。
銅山川 自然・景勝地
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対岸を上流に向かって少し歩いてみます。この4km先は月山の登山口ですが、
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高い雪の壁が続くだけなので引き返しました。
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温泉街に戻る頃には又雪が激しくなりました。
ゑびす屋 宿・ホテル
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湯坐神社や地蔵倉に行く道はこの通り。いずれも肘折温泉の開湯縁起に係わる場所です。
湯坐神社 寺・神社・教会
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丸屋旅館の軒先に長ーい氷柱。
肘折温泉 丸屋 宿・ホテル
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1泊2食で1万円前後が多い肘折温泉の中にあって、ここはチョットお高め。
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イチオシ
共同浴場「上の湯」。ここで立寄り湯。
肘折温泉 上の湯 温泉
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宿泊者は宿で無料券をもらえます。
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広い浴槽から立ち上る湯気。暗い場所での撮影が得意のカメラでも、レンズが曇ればどうにもならない。
肘折温泉 上の湯 温泉
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地蔵様の台座から源泉を贅沢にかけ流し。
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肘折温泉にしては温めの湯。長湯しました。
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田舎家のオススメはとりもつラーメンとのこと。昼は蕎麦と決めてるのでパス。
田舎家 グルメ・レストラン
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除雪にはショベルカーが出動。
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屋根から落ちた雪はショベルカーで運ぶか、
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温泉水の流れる下水溝の蓋を開け、シャベルで投入します。
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温泉街を出て昨日バスで来た道を登っていきます。
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屋根に上って雪を落とすご主人と、
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その下で雪を運ぶ奥さん。ドカ雪を見たくてやってきた自分が少し後ろめたい。
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この先にちょっと行きたい場所があります。
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それがこの肘折希望(のぞみ)大橋。螺旋を描く巨大なループ橋です。
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昨日バスでこの橋を渡る時、月山を背景にした肘折温泉の全景が見えました。
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その場所まで歩くのですが距離の長いこと。
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イチオシ
やっと目的地に到着。月山を背景にループ橋と肘折温泉の全景を入れたベストショット。
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イチオシ
少し場所を変えて月山と肘折温泉のみ。
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イチオシ
アイゼンのおかげで滑らず下りてきました。
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ループ橋の近くに日帰り温泉「肘折いで湯館」。
肘折いでゆ館 温泉
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ここでも立寄り湯。
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2018年2月13日に積雪445cmを記録した肘折温泉では、雪の時期に「ドカ雪・大雪割キャンペーン」を実施しています。
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24時間の降雪量が30cmオーバーだと400円引き(2月はダブルポイント!)。今日は27cmのため入浴料は通常の450円と云う訳。
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広い浴室には普通の湯船と浅い寝ころび湯。
肘折いでゆ館 温泉
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肘折温泉にしては温めの湯。降りしきる雪を窓越しに見ながら寝湯でゆっくり。
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広い浴室を40分ほど独占しました。
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「肘折いで湯館」に行く地元のお年寄りがちらほら。
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そろそろ昼食の時間。温泉街へ下りていきます。
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大雪にかすむループ橋。
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まだ歩いていない北から肘折温泉に入ります。
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屋根の雪下ろしだけでなく入口には雪除け。雪国の暮らしは本当に大変です。
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湯宿・元河原湯は「日本秘湯を守る会」の宿。
肘折温泉 湯宿 元河原湯 宿・ホテル
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蕎麦屋さんの前まで来ましたが、何と大雪で橋が閉鎖状態。店に電話したら、「回り道になるけど別の橋を渡って下さい。」とのこと。
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言われた通り200m程離れた橋を渡り、
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昨夜の雪回廊の道を行きます。
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蝋燭を灯していた雪洞の多くは、半日の雪で隠れています。
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そば処「寿屋」。美味しい蕎麦が評判の店です。
寿屋 グルメ・レストラン
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新しい郵便局は蕎麦屋の横にお引越し。
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入口で店員さんが箒で雪を落としてくれます。「大変だね。今年は雪が多いの?」と尋ねたら、「まだまだ降る降る。もっと降る」と涼しい顔。
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天婦羅蕎麦を注文。揚げたての舞茸のサクサク感と蕎麦の香りが最高でした。
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蕎麦屋さんを出ると雪が止んでいました。
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橋を渡り、
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雪回廊の会場を振り返って、
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13:30 三浦屋旅館に戻ってきました。
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案内されたのは炬燵のある6畳和室。女将さんが淹れてくれた熱いお茶が、冷えた体に沁みました。
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鴨居の上に半三郎音頭。
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古風な絵も
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隣の部屋とは襖一つで仕切られてます。今日の宿泊は一人だけなので布団は隣の部屋に敷かれています。
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早速お風呂へ。廊下に沿って襖で仕切られた部屋が続く古い湯治場スタイルです。
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窓からの眺め
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最初に本館1階の温泉へ。
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三浦屋旅館にはお風呂が2か所。ここは組合2号源泉でナトリウム塩化物・炭酸水素塩温泉、源泉温度85.1℃。
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狭い浴室に石の湯船。
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温泉成分で石は茶色に変色。
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壁には渓流の写真パネルが填め込まれています。
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う~、溶ける~。
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人心地ついたところで館内を探検。玄関の手前部分は100年以上経つ旅館の主屋。
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雪の重みで軋んだ玄関の引き戸。屋根の雪下ろしは大きな建物のため、ひと冬に数回業者に委託するそうす。費用が大変だろうなぁ。
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障子張りの客室が並びます。
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山形県の古い温泉案内図。
肘折温泉の旅館は全て屋号と人名の組み合わせでカッコいい。 -
下にひときわ大きく「肘折新温泉 明治三十九年発見 三浦屋号 三原半三郎」。かっては肘折温泉を代表する旅館だったことが窺えます
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昭和27年の三浦屋源泉の温泉分析表。
女将さんによると昔は源泉があるのは三浦屋の他数軒で、他の旅館の客は「もらい湯」に来ていたそうです。現在は組合泉として他の旅館にも融通されています。 -
一段高くなった奥の増築部分は現在家人の生活スペース。ここは実直そうな初老夫婦だけで切り盛りされているようです。
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増築部分にも小さな家族風呂。ここもお使いください、とのこと。
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この旅館も階段は急。
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2階には洗面台と簡単な自炊場
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ひと回りして部屋に戻ってきました。この後炬燵で少し昼寝。
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のつもりが、2時間近く寝ていました。
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イチオシ
外に出たらまた雪が降っています。
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昼寝が過ぎて立寄り湯の時間は終わってました。
若松屋村井六助 宿・ホテル
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仕方なく夕食の地酒「花羽陽」を買って戻りました。
肘折温泉横山仁右エ門商店 グルメ・レストラン
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夕食はやはり部屋で。焼酎派の万歩計もこの料理にはやはり日本酒です。
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山形といえば「芋煮」。
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一休みして今度は別館の家族風呂へ。
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入口にお地蔵さん。
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こちらの方はやや広めで洗い場も数か所。
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温泉は地下100mから自噴しています。
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翌朝、朝風呂の後すこし散歩。
肘折温泉 お宿 大穀屋 宿・ホテル
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学校へ行く子供。
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帰って朝食。
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ここでもチェックアウト時にお米のお土産を頂きました。お世話になりました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ポテのお散歩さん 2022/12/31 21:04:31
- 豪雪地帯の温泉
- 万歩計さん こんばんは。
あと数時間で新年を迎える今、この雪深い肘折温泉の旅行記を拝見するのは
とってもおつな時間です(^^)
今まで経験した事も無い豪雪は、日本だけでなく世界を歩かれた
万歩計さんならではの旅行記に感じます。
私の場合、この深い雪を歩くのは大変なので、雪が融ける春に行くのが
良さそうです。
とても良いお湯だそうですね。 いつか行ってみたい温泉地です。
万歩計さん、旅行記を通して私の行った事の無い また行く事が出来ない
国内・海外の様々な景色を見せて頂き、ありがとうございました。
今年もあと数時間となりました。
よいお年をお迎えください。
来年も旅行記を楽しみにしています(*^-^*)
ポテ
- 万歩計さん からの返信 2022/12/31 22:39:30
- Re: 豪雪地帯の温泉
- ポテさん こんばんは。何時もありがとうございます。
大晦日この時間帯TVはどこのチャンネルを若者向けの歌番組、バラエティ番組、お笑い番組にドタバタスポーツ。特にNHKの若者迎合に嫌気がさしています。大河ドラマ「鎌倉殿」の時代背景は色々な作品を読んでいて、すごく楽しみにしていました。しかし1回目のちゃらけたキャラクターにガッカリ、以降一回も見ませんでした。
こういうへそ曲がりの爺さんには、やはりYouTubeが一番です。懐メロやギターの名演奏を聞いたり、囲碁対局を見たり、とにかく選択肢が多いのが魅力です。
コロナに終息の兆しが見えたものの、ロシアのウクライナ侵攻の成り行きは全く予想が出来ません。中国や北朝鮮も不気味。物質文明は進歩しても人間の本質は何も変わらないのか。この愚かさが人類を滅ぼすことを真剣に危惧するこの頃です。とは言え個人に何が出来るわけでもない。来年も平和なうちに国内の小さな旅を続けていきます。
今年は多くの旅行記を読んでいただき、コメントも頂き有難うございました。どうぞよいお年をお迎えください。
来年もよろしくお願いします。
万歩計
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