星のブランコと七曜星降臨の地として知られる星田妙見宮　巨石信仰で知られる大阪・交野を歩く

2021/12/04 - 2021/12/06

月に数度の関西行脚。
所要の合間に、観光したり食に走ったり。

このところ、JR東海ツアーズのずらし旅を利用することが多い。
行き先によって様々なオマケが付いてくるホテルと新幹線がセットになった契約切符なのだけれど、毎度利用するのは京阪電車の1日券が付いた“星のブランコと巨石パワースポット巡り”というもの。

京阪電車の1日乗車券は、ありがたく使わせていただいているが、毎回星のブランコの利用券は使わずに破棄。
そんなことで、たまには行ってみるかと、京都から枚方市経由で交野市へ。
星のブランコと星田妙見宮へ行ってみた。

知られざる東京大阪キャンペーンなんてものも行われているし・・・


大阪と奈良県の県境にある交野市。
その交野市の星田妙見宮には降星伝説がある。
平安時代に弘法大師(空海)がこの地で修行していた時に空から星が降り、落ちた隕石がご神体になったとという。（弘法大師は星を降らせたという説もある。）

七夕伝説発祥の地としても知られる交野周辺には“星”のつく地名も多く、天の川(という川が流れている)や、磐船という地名も残されている。
因みに磐船とは、神が乗って天空を駆けめぐる舟のことである。

日本書紀には饒速日命（にぎはやひのみこと）は高天原から「天の磐船」に乗って、河内国河上哮ケ峯に降臨した。とあるらしい。
哮ケ峯は交野にある磐船神社周辺の一帯を指す。

あまり知られていない大阪のはずれを歩いてみました。

エリア 寝屋川・枚方・交野(大阪)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 新幹線

京阪電車の1日乗車券を持っていざ出陣。

向かうは星のブランコのあるほしだ田園地

枚方市で交野線に乗り換え。
交野線はちょっと不思議なデザインの車両が走っている。

京阪交野線 乗り物

まず降り立ったのは郡津駅

郡津と書いて“こうづ”

この辺りは不思議な地名が多い、枚方(ひらかた)、交野(かたの)、私市(きさいち)
放出(はばてん)なんてその最たるものだ。

手打そば 乃田 グルメ・レストラン

なにはなくとも腹ごしらえ。

大阪イチという人もいる手打ちそば乃田の鴨つけ蕎麦。

美味いじゃないですか。関西で食べた蕎麦では一番かもしれないな。
本日のそばは北海道美瑛産となっていた。

蕎麦湯も美味い。

うどんの町大阪のそれまたこんな外れに美味い蕎麦屋があるなんて正直驚いた。
夜にきて一杯やりたいなあ。

さてさて京阪電車・交野線の終点私市駅。

14:00

ちょっと遅くなっちゃいましたね。

私市駅 駅

奈良県はすぐお隣。

看板に従って向かいましょう。

天の川の川沿いを上流向かって。

天の川 (七夕伝説) 自然・景勝地

紅葉もそろそろ終わりですかね。

14:30

あと15分

名残の紅葉に目を奪われたりしながらゆるゆると。

道は、途中木道になっていたり山道だったり。

ピトンの小屋に到着。

14:45

私市駅から小一時間ってとこですね。

ほしのあまんというゆるキャラ？

そういえばふなっしーをはじめとするゆるキャラを最近見かけないな。

結構本格的な壁。

チャレンジしたいが先を急ぐ。

見えてきました、星のぶらんこ

星のブランコ 名所・史跡

しかしまあ、なぜこの橋をここに架けたのか不思議。

因みに寄付BOXは設置されているが、通行は無料だ。

星のブランコ 名所・史跡

橋の上から下を覗いてみる。

足元の隙間から下が見える。

前を歩く男性、膝震えてますけど・・・

渡り切って、さてどうする。

1）来た道を私市へ戻る
2) 磐船神社へ行き岩窟めぐり
3) 星田妙見宮へ向かう

選択肢はこの三つ。

迷った末に、
3)星田妙見宮へ向かうを選択。

磐船神社の岩窟めぐりは以前に経験済なので行ったことが無い星田妙見宮へ行ってみますか。

星のブランコから磐船神社へと巡るコースに旅行記は下記に。

不思議の大阪探検記　歴史探訪と立ち飲みツアー１/3
https://4travel.jp/travelogue/10889420

山を下って住宅街に出るも、どこにいるのかさっぱりわからない。

交野が原は鷹狩の場としても有名である。
桓武天皇や嵯峨天皇が鷹狩をしたのはこのあたりだろうか、と想像しながら丘を登る。

星田妙見宮

鳥居を発見。
一礼して中へ。

星田妙見宮 寺・神社・教会

鳥居は古かったが階段は新しい。

階段を登るといきなり視界が開けた。
向こうに見えるは高槻方面か・・・

左手は六甲山らしい。

平安時代、弘法大師が交野へ来られた折、獅子窟寺吉祥院の獅子の洞窟に入り、佛眼仏母尊の秘法を唱えられると、天上より七曜の星(北斗七星)が降り、それらの星が３ヶ所に分かれて地上に落ちたと伝わります。この時よりここに大師自ら［三光清岩正身の妙見］と称してお祀りされました。

とHPにある。

https://www.hoshida-myoken.com/

星田妙見宮 寺・神社・教会

なかなか独特な狛犬

こちらがご神体。
弘法大師が降らせたとされる。

神様の御座ともいわれている。


おおよそ２６０万年前の頃繰り返し起こった土石流と山の斜面の崩壊の結果、このあたり一帯の地質は、花崗岩の巨石と風化した土砂が堆積し現在のようになった、ということらしいが、
神話を支持することにいたしましょう。

谷の奥に、星の森あり。
星の杜あり。
其神は牽牛織女也。

2月8日　星祭り
７月７日　七夕祭り

ちょっと訪れてみたい。

どうやら、最初に潜った鳥居は裏の入り口のようだ。

山を下ると紅葉が見事な参道が現れた。

こちらが表参道ですね。

電線がちょっと興ざめだけれど、今年見た紅葉の中では一番かもしれない。

大阪の紅葉の穴場と言って差し支えないだろう。

しかし交野の紅葉がきれいだなんて今の今まで知らなかった。

大阪も広いな。

まさに知られざる大阪。

滝があったのだけれど残念ながら糸を引くくらいの水量。

ところで、星田妙見宮の妙見ってなんだ？

と調べてみると、

妙見・妙見菩薩の略。北極星を神格化したものといわれ，国土を守護し，災厄を除き，福寿を増益するという菩薩。尊星王，北辰菩薩ともいう

という記述を見つけた。

坂本竜馬も学んだ千葉周作を流祖とする北辰一刀流はこの妙見信仰に拠るものらしい。

さてそろそろ駅に向かいますか。
星のブランコを目指して、ついでに立ち寄った星田妙見宮ではあるけれどこちらのほうがインパクト大。
来年の紅葉の時期にまた訪れたい。

夕暮れの町を20分ほど歩いて、河内磐船駅前に到着。

流石に歩き疲れて駅前の八剣伝という居酒屋に立ち寄り。

八剣伝 JR河内磐船駅前店 グルメ・レストラン

喉を潤して外に出るとすっかり夜のとばりが下りていました。

今夜は淀屋橋に泊まり、明日は京都へ向かいます。

大谷本廟と伏見の割烹　京都での長い1日
https://4travel.jp/travelogue/11730722
へ続く。

八剣伝 JR河内磐船駅前店 グルメ・レストラン

この旅行記へのコメント （2）

• pacorinさん 2021/12/30 22:33:36

  星のブランコと磐船神社

  y_0236さん、こんばんは
  
  このエリア、関西ローカルの番組で紹介されていたのを見て、前から気になっているのですが、何気にアクセスが面倒で未訪問なのです。紅葉の時期、良いですね。来年行きたいなぁ～。
  
  今年も旅行記へのご訪問ありがとうございました。2022年はもっと自由に旅ができるようになりますように。良いお年をお迎えください。
  
  pacorin
  
  

  y_0236さん からの返信 2022/01/01 17:01:13

  RE: 星のブランコと磐船神社

  あけましておめでとうございます。
  
  星田園地、アクセス良くないですよねえ。
  そんなところに関東からわざわざ行くのもいかがなものかと思いながら歩いていました。
  今回は行けなかったんですが磐船神社は是非一度。胎内巡り、なかなかです。
  星田妙見宮の紅葉も良かったなあ。
  
  毎月の京都・大阪通いもあの旅で終わりです。
  
  
  旅行記を拝見する度、毎回上手に遊んでいらっしゃる、と感服しています。
  オミクロン、気にはなりますがpacorinさんも素敵な旅を。
  
  y_0236
  
  
  
  > y_0236さん、こんばんは
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  > このエリア、関西ローカルの番組で紹介されていたのを見て、前から気になっているのですが、何気にアクセスが面倒で未訪問なのです。紅葉の時期、良いですね。来年行きたいなぁ?。
  >
  > 今年も旅行記へのご訪問ありがとうございました。2022年はもっと自由に旅ができるようになりますように。良いお年をお迎えください。
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  > pacorin
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