愛するドイツの回顧録～ごはん編～　その１２（２０１９年４月～５月　１０回めのドイツ旅）

2019/04/30 - 2019/05/08

２０１９年ＧＷのドイツ旅のごはんの記録です。
１０回めの渡独、そして平成最後の日に旅立った記念すべき旅。
そしてこれが現在のところ最後のドイツ旅です。
昨年も同じ時期に計画していましたが、もちろんコロナ禍により断念。
そういう訳で色々な思いのこもった旅になりました。
時事も少し織り交ぜながらのごはんの記録です。
お付き合いのほどお願いします。

ご参考までに全旅程です。
４月３０日（火）　福岡～羽田～フランクフルト～ゲンゲンバッハ
５月　１日（水）　ゲンゲンバッハから黒い森の小さな村巡り
５月　２日（木）　ゲンゲンバッハ～ドナウエッシンゲン
　　　　　　　　　　～コンスタンツ～メーアスブルク
５月　３日（金）　メーアスブルク～ユーバーリンゲン～リンダウ
　　　　　　　　　　～メーアスブルク
５月　４日（土）　メーアスブルク～シュトゥットガルト
　　　　　　　　　　～シュヴェービッシュ・ハル
５月　５日（日）　シュヴェービッシュ・ハル～アウクスブルク
５月　６日（月）　アウクスブルク～ドナウヴェルト
　　　　　　　　　　～ディンケルスビュール～ネルトリンゲン
　　　　　　　　　　～アウクスブルク
５月　７日（火）　アウクスブルク～ウルム
　　　　　　　　　　～フランクフルト国際空港より帰国便
５月　８日（水）　羽田～福岡

エリア ドイツ

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 船 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

平成３１年４月３０日（火）。
１０回めのドイツ旅に出発しました。図らずもこの日は平成最後の日。
記念すべき旅になりました。
まずは、早めに着いた福岡空港でのんびりコーヒーを飲んで羽田へ。

羽田からお昼前頃発のＡＮＡ便でフランクフルトへ。
しばらくお別れの日本のビールをいただきましょう。

１回めの機内食。
日本時間の１３：１５頃で、ちょうどランチですね。
ビーフハンバーグ、ピラフ、小さい巻き寿司、枝豆、サラダ、クラッカー、クリームチーズ、パンなど。
食後にハーゲンダッツアイスとコーヒーを。

録画のＮＨＫニュース（４月３０日　朝６：００）を見ると、やはりこの話題。
４月１日に新元号「令和」が発表されて以降、伊勢神宮や、昭和天皇山稜への参拝（親謁の儀）等、退位の行事が数々行われたわけですが、この日は１７：００から正殿松の間において「退位礼正殿の儀」。
２００年以上ぶりという生前のご退位。

実にご英断であったと、私個人は思います。
「平成」から「令和」へ変わるその日、日本国内で家族と過ごすべきだったかと実は後悔もありました。
こんなことは生きているうちにもうないかもしれないのですからね。
ですが行くと決めた旅。存分に楽しむしかないと気持ちを切り替えました。

夜中にオレンジジュースとマヨたまごパンの軽食。

到着２時間ほど前に２回めの機内食。
しばらくお米もいただかないかなと和食にしました。
（でも、翌日のランチで早速食べることになるのですが。）
白身魚の照り焼きに野菜の煮物、きんぴら、卵焼き、フルーツなど。

夕方少し前にフランクフルトに到着後、この日から２泊するゲンゲンバッハまで鉄道移動。
宿泊したホテルのレストランで、少し遅めの時間からディナーを。
黒い森の小さな村、アルピルスバッハのビールがあったのでいただきました。

たっぷりのサラダ。

たっぷりのポメス。

そして大好きなシュニッツェル。私のＴＨＥドイツごはんです。
しかも２枚！こちらにもポメスが付いていて、お腹いっぱに！
ドイツらしいお料理を、ドイツらしいボリュームで提供いただきました。（笑）
どれも美味しかったです。

ドイツ最初の夜が明けて、５月１日（水）。
日本では新しい時代「令和」が始まった日でした。
朝の散歩をして８：００頃から朝食を。

この日は黒い森の小さな村々を訪ねました。
ゲンゲンバッハからまずはアルピルスバッハへ。
そこからシルタッハ～ヴォルファッハ～ハスラッハと。
ランチはシルタッハのホテルレストランでいただきました。
アルピルスバッハのビールかと思いきや、ドナウエッシンゲンのフュルステンブルクでした。

お米とはしばらくお別れと思っていたのに、メニューにカレーという文字を見たらオーダーせずにいられませんでした。
ココナツの効いたエスニックカレー。美味しくいただきました。

そこからヴォルファッハ～ハスラッハと訪ね、これはハスラッハでいただいたアプリコットアイス。
お天気に恵まれ暑いくらいでしたので、アイス屋さんは大人気でした。

夕刻ゲンゲンバッハへ戻り散歩したのち夕食に。
いろいろ迷いましたが、泊まっていたホテル前のワインハウスに行ってみました。
たまにはビールなしで最初からワインを♪

町の紋章の入ったコースター。

食事はフラムクーヘンを。

おかわりもしていい気分。

５月２日。
２泊したゲンゲンバッハを発ってボーデン湖畔の大好きな町メーアスブルクまで移動します。
まずは朝食をたっぷりいただいて。

黒い森を南へ移動して途中ドナウエッシンゲンに立ち寄り、改修されたドナウの泉を見てコンスタンツまで来ました。
ランチはボーデン湖畔の「和議の館」にて。
宗教会議の舞台となった建物。上階はイベントホールだそうですが、前庭と１階はレストランです。
この町４度めにして、初めてお邪魔しました。
ビールは南ドイツでよく出会うロートハウスです。

そして、アンズ茸（Ｐｆｉｆｆｅｒｌｉｎｇ）のシュペッツェレ。
シュヴァーベン地方の名物、ショートパスタですね。
アンズ茸は夏～秋が旬のもので、その季節でなければ食べることはできないと信じこんでいたので（ＧＷに旅する私はこれまで出会ったことがなかったので）、まさかここでいただくことができるとは夢にも思っていませんでした。
冷凍か乾物か缶詰めなのか、何であっても感激でした。
食感はよく、ただアンズの香りがするのでこの名前が付いているとのことですが、香りはわかりませんでした。
でも、お野菜もたっぷりで美味しくいただきました。
次はやはり旬の時期に食べてみたいものです。

そこからフェリーで大好きなメーアスブルクへ。
４年ぶり４度めの町をなつかしく散策して夕食前にこちらを１杯いただきました。
下の町の通りにある人気のワイン屋さんの店先にて。

夕食にはまたロートハウスを。

お食事はこちらを。
シュヴァーヴェン名物、マウルタッシェンです。
なんだか茶色いかたまりであまり見た目はよろしくないですが、お味はもうバツグン！
とってもテイスティでこれまでいただいたマウルタッシェンで一番美味でした！

食後の散歩時にヘーゼルナッツのアイスを。
暮れなずむボーデン湖を眺めながら、最高です。

コーヒーも。

５月３日。
宿泊した「ホテル　ツム　シフ」にてゆっくりたっぷり朝食を。
ここのブッフェは充実の内容で、宿泊するのが楽しみです。

ゆっくりカフェオレまでいただいて。

この日はボーデン湖近郊はどこも雨で、いっそのことメーアスブルクに留まってのんびりしようかとも思ったのですが、ジャーマンレイルパスを１日分残すことになるのが惜しくて（貧乏性）、午後からお天気回復しそうなリンダウまで出かけることに。
その前にバスでユーバーリンゲンまで行き（やはりここは雨）、そこから一気にＤＢ移動しました。
これは列車待ちの際にユーバーリンゲンの駅売店で摂った軽いランチ。

雨が上がったリンダウを楽しみ、ＤＢとバスでメーアスブルクへ戻りました。
夕刻にまた前日と同じくワイン屋さんへ。

そして夕食は過去にも入ったことのある小さなかわいいレストランへ。

ここではいつもボーデン湖で獲れるマスの一種”Ｆｅｌｃｈｅｎ”のソテーをいただいていたのですが、この時は初めてシュニッツェルを。
野菜もたっぷり付いて、美味しい一品でした。

かわいいカップでコーヒーも。

５月４日。
メーアスブルクの２泊はあっという間。
また充実の朝食をゆっくりたっぷりいただいて移動です。
名残り惜しいですが、この日はシュトュットガルトでうれしいジョイントが♪
メーアスブルクからフェリーとＤＢを乗り継いで３時間ほどの道のりでした。

シュトュットガルトでお会いしたのはトラベラーのとんちゃん健康一番さんご夫妻。
スケジュールを調整してマインツから来て下さいました。
ランチをご一緒します。
お店はとんちゃんさんがチョイスしてくれたビアホール。
店先にビール窯があって早速テンションアップです。

ドイツでの５回めのジョイントに乾杯！

とんちゃん旦那様はシュヴァインハクセ。
こんな巨大なのは初めて見ました！

とんちゃんさんはマウルタッシェンとサラダ。

私は朝食を食べ過ぎていたのでスナックプレートのような軽めのものを。
軽いといってもカリーヴルストとマウルタッシェンがしっかり盛られていましたが。（笑）

は～、幸せ♪

ヴァイツェンに、

デュンケルに、何度も乾杯を♪

この日は何かお祭りがったようで女の子はこのようにディアンドル、男子はレダーホーゼン姿のグループをたくさん見かけました。
この彼女たち、樽をオーダーしていい飲みっぷりでした。

そしてシュトュットガルトでのジョイントを満喫して、この日の宿泊地シュヴェービィッシュ・ハルへ向かいました。
移動中に乗り継ぎのハイルブロンのＹｏｒｍａ’ｓで買ったフルーツカップ♪
いつ食べても美味しく満足です。

シュヴェービィッシュ・ハル着後、夕刻の町を歩いて、宿泊したホテルのレストランで夕食を。

まずはこの地方で造られているビールを。

お料理は大好きな旬のシュパーゲルを。
ハムと共にクレープに包まれ、オランデーズソースのかかった一品。
この組み合わせは初めてでした。とても美味しくいただきました。

勧められてデザートも。
バニラアイスにベリーソースがとてもマッチした美味しい一皿でした。

最後はコーヒーで。

お会計をお願いしたらこんな木箱が。素敵ですね。

部屋へ戻ったら、テレビでは新天皇の一般参賀の模様が。
こんな遠い国でも報じられる、日本の歴史的な時期でした。
新しい時代に入ったことを異国で感じるのは貴重な経験でした。

５月５日。
朝の散策のあと、ホテルでゆっくり朝食をいただきました。

満足の内容でした♪

シュヴェービィッシュ・ハルからアウクスブルクへ移動して、たっぷり半日の町歩きを。
ですが見どころが多く、見残したところが多数あります。是非また再訪したいものです。
こちらはランチをいただいた「ラーツケラー」。
この町のビールをいただきました。

お料理はケーゼ・シュペッツェレを。
見た目以上にすごいボリュームで、スーパー満腹に！

夕食はシュヴァーベン地方の料理が楽しめる「バウエルンタンツ（Ｂａｕｅｒｎｔａｎｚ）」にて。
店の壁にあったプレートに書かれた内容によると、１５７２年開店ということですから４５０年近くの歴史が。１８世紀後半にはかのヴォルフガング・アマデウス・モーツアルトも通ったような記述もありました。
●公式ＨＰ
http://www.bauerntanz-augsburg.de/

午後にたっぷり観光をしてもボリューミーだったランチがまだ影響しており、スープとサラダという軽い内容に。

コーヒーをいただいてごちそうさまでした。

５月６日。
アウクスブルクの一夜めが明けて、この日はロマンティック街道の小さな町へ足を延ばしました。
朝食は移動の列車の中で。
お気に入りのＹｏｒｍａ’ｓのフルーツカップとクロワッサン、カフェオレ。

ナッツの付いたチョコドーナツも買っていました。

アウクスブルクからドナウヴェルトを訪ねたあとディンケルスビュールへ。
ランチはそこで。

ここでも大好きなシュニッツェルを。

コーヒーにはこんなユニークな形のスプーンが付いてきました。

ランチをたっぷりいただいたのに、次の町ネルトリンゲンでは屋内市場でチーズのスープを。濃厚でした♪

帰り際に時間があったのでパン屋さんでコーヒーを。
バックの木組みがたまりません。

アウクスブルクへ戻り、この旅最後の夕食に。
少々くたびれていて町の中心まで出る気力がなく、ホテル近くのイタリアンレストランに入りました。
めずらしくプロセッコなどいただいて。

食事はシーフードのパスタ。魚介がたっぷりと入り、お味もｇｏｏｄ！
いいディナーになりました。

２杯めのラドラーがやってきて、このジョッキを見てはっと思い出しました。
そうだ、ビールのＲＩＥＧＥＬＥの醸造所とレストランが駅前にあったのでした！
そこに行くのもよかったな～・・・。
が、しかし。こちらのお料理も美味しかったしウエイターさんも感じがよかったし。
よしとしましょう。

ホテルへ戻ってテレビを見ていたらこのニュースが。
最近何かと話題の多いヘンリー王子ですが、この日、２０１９年５月６日の早朝に第１子アーチー王子が誕生されたのでした。

５月７日。
とうとう帰国の日です。
アウクスブルクを発って、ウルムに寄り道してフランクフルト空港へ向かいます。
朝食は移動のＩＣ車内でチョコクロワッサンとフルーツジュースを。

２０１０年に訪ねて以来、９年ぶり２度めのウルムに降り立ち、ゆっくりと町歩きを。お天気も回復してくれて幸運でした。
ランチは”漁師の一角”にあるレストランにて。

かわいいコースター。

旅の最後にいただいたのはやはりシュパーゲルと・・・

シュニッツェル。
本当にどれだけ好きなのか。（笑）
私の中での、ＴＨＥドイツ！のメニュー。７泊９日のこの旅で、４回食べていました。

そしてとうとう帰国便。
帰りの”ヴァルシュタイナー”はやはりさみしい気分。

２時間ほどして最初の機内食。
チキンソテーのほうれん草ソース、チキンライス、野菜サラダ、パン、細巻き寿司にサーモン寿司、フルーツ。
飲み物はワインをいただいて。

到着前の機内食。
スクランブルエッグとハッシュドポテトのコンチネンタルブレックファースト。
奥の黄色いものはコーンサラダかと思ったら小さくカットされたパイナップルでした。
これで２０１９年ＧＷ旅は終了しました。

＜おまけ＞
購入してきた食品やお菓子など。
こちらは空港の”Ｔｅｇｕｔ．．．”で購入の小さい薄めスライスの食パン。
気に入っていて、昨年に続いて買ってきました。

この辺も同じく”Ｔｅｇｕｔ．．．”にて。
お土産用のスープやナッツ、ビーフジャーキーなど。

アウクスブルクの”ミューラー”で買ったチョコレートたち。

こちらも”ミューラー”で。職場へのバラまき系です。

こうしてこれまでのドイツ旅のごはんの記録は完結です。
次にドイツへ行けるのはいつになることか・・・。
気が遠くなりますがきっとその日が来ると信じて今は辛抱ですね。
ごはん編を終えて、また別の回顧録を書くのもいいなと目論んでもおりますが、ひとまずしばし休憩。
長々お付き合いいただき本当にありがとうございました。