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3月21日<br />和歌山県に入り、この日は「やどり温泉 いやしの湯」に泊まりました。温泉付きのコテージで素泊まり14200円+入湯税でした。コテージにはキッチンがついていて、電子レンジや冷蔵庫、炊飯器までありました。こたつもあるので我が家のようにくつろげました。ロフトもあって広々していて良かったです。コテージについている温泉は源泉かけ流しで、蛇口をひねるとpH8.5の弱アルカリ性のお湯がたっぷりとでました。お湯も良かったですし、湯舟も広々として気持ち良かったです。食堂も美味しそうでしたので、今度は食事付きでゆっくりと訪問したいと思いました。<br /><br />3月22日<br />「金剛峯寺前駐車場」に車を停め、「金剛峯寺」に行きました。堂々とした正門は金剛峯寺の建物の中で一番古いそうです。大玄関を見ながら右に回って参拝者入り口から入りました。拝観料は1000円を払って中に入ると、撮影禁止でしたが、大広間、持仏間、梅の間、柳の間など美しい襖絵のある部屋があり、それらを越えると、「新別殿」という大広間も見学することができました。「新別殿」には綺麗な曼荼羅も飾られていました。<br /><br />「金剛峯寺」を順路に沿って拝観していると、「蟠龍庭(ばんりゅうてい)」というお庭に出ました。雲海の中で雄、雌の一対の龍が向かい合い、奥殿を守っているように表現されているそうで、お大師さまご誕生の地である四国の花崗岩と京都の白川砂が使われているそうです。<br /><br />その後、「台所」を見学しました。実際に大勢のお坊さんの食事を賄ってきた場所だそうです。柱や梁も煤で真っ黒になっていました。一つの釜で98キロのご飯を炊くことができる大釜が三基並んでいて、三つで一度に二石(約2,000人分)のご飯を炊けるそうです。お彼岸のせいかお供えを配っていたのでありがたくいただいて拝観を終えました。<br /><br />「金剛峯寺」から500メートルほど歩くと「壇上伽藍」の「中門」着きました。金堂の正面手前の一段低い所に、そびえる五間二階の楼門で、持国天(じこくてん)像・多聞天(たもんてん)像のほか、広目天(こうもくてん)像・増長天(ぞうちょうてん)像の四天王がまつられていました。<br /><br />壇上伽藍(だんじょうがらん)はお大師さまが高野山をご開創された折、真っ先に整備へ着手した場所で、密教思想に基づく塔やお堂が見られました。「胎蔵曼荼羅」の世界を表しているといわれていて、金剛峯寺の高野山「一山境内地」の中核にあたるということです。<br /><br />「中門」をくぐると目の前に「金堂」がありました。「金堂」は高野山御開創当時、お大師さまの手で最初期に建設されたお堂で、「講堂」と呼ばれていたそうです。高野山の総本堂として「壇上伽藍」の中央部にありました。<br /><br />「金堂」の隣に「根本大塔」がありました。真言密教の根本道場におけるシンボルとして建立されたので「根本大塔」というのだそうです。堂内は有料かつ撮影禁止でしたが、本尊は胎蔵大日如来で堂内そのものが立体の曼荼羅として構成されていました。<br /><br />「根本大塔」を背に「金剛峯寺前駐車場」方向に戻っていくと、「不動堂」がありました。やもすると見逃しそうな地味な建物ですが、四人の工匠がそれぞれの随意に造ったため、お堂の四隅はすべて形が違っているのだそうです。<br /><br />「不動堂」の近くに「大会堂」がありました。五間四面のお堂で、五辻斎院(ごつじさいいん)内親王というお方が、父帝の追福のため建立した建物だということでした。今は、法会執行の際の集会所的役割で使われているそうです。<br /><br />「大会堂」の近くに「東塔」がありました。「根本大塔」より小ぶりで色も地味目ですが綺麗な塔でした。天保14年(1843年)に焼失してからしばらくの間再建されず、140年たった昭和59年(1984年)に再建されたものだということです。<br /><br />「金剛峯寺前駐車場」を出発し、奥之院一の橋近くの路肩の駐車場に車を停めて奥之院参道に入ると「町石」がありました。道しるべとして「根本大塔」から1町(約109メートル)おきに建てられているもので、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録されているそうです。<br /><br />奥之院参道は杉木立に囲まれていて、「武田信玄・勝頼墓所」、弘法大師が腰かけたという「腰かけ石」、「石田三成供墓所」、「明智光秀墓所」、「初代市川團十郎墓所」、水に姿が映っているのが見えないと、3年以内に病で亡くなるという「姿見の井戸」、耳をあてると極楽の声に似た音が聞こえるという「禅尼上智碑」、「密厳堂」、「芭蕉句碑」、「安芸浅野家墓所」、家康の次男「結城秀康石廟」、「豊臣家墓所」、「織田信長墓所」と誰もが知っている戦国武将、大名、著名人の供養塔が無数に並んでいました。<br /><br />「奥之院参道」を抜けると「御廟橋」に出ました。この先はお大師様がいまだに瞑想を続けられている「聖地の中の聖地」であるということで張り詰めた雰囲気がありました。この先は写真撮影が許されないので最後に写真が取れた場所でした。<br /><br />「御廟橋」のたもとに「水向け地蔵」さんがいらっしゃいました。地蔵の前には水が湧いていて、たくさんの経木(水卒塔婆)に水を注いでいる方がいらっしゃいました。そうして亡くなった人の冥福を祈るのだそうです。<br /><br />「御廟橋」を渡って「弘法大師御廟」を参拝しました。今でもお大師さまが肉身をこの世にとどめ、深い禅定に入られているといわれる大師信仰の中心聖地だけあって、撮影禁止なのがわかる緊張感が漂っている、とても厳かな場所でした。<br /><br />「高野山奥の院」を出発し、1時間ほど走って「谷瀬の吊り橋」に行きました。国道168号線沿いではなく、対岸の無料駐車場に停めて橋を渡りました。国道168号線沿いではなく対岸に無料駐車場があったので、そこに車を停めて橋を渡りました。先日渡った静岡の「夢の吊り橋」の方が、橋や周辺の景色は上かと思いましたが、長さ297.7mと日本一の長さを誇る吊り橋はなかなか渡りごたえがありました。<br /><br />「谷瀬の吊り橋」から30分ほどで道の駅「十津川郷」に到着しました。本当は「そば処 行仙」で蕎麦を食べたかったのですが、残念ながら15時で閉店した直後でしたので、足湯にだけ浸かって先に進むことにしました。<br /><br />道の駅「十津川郷」から30分ほどで道の駅「奥熊野古道ほんぐう」に到着しました。まずはイートインコーナーで「山菜そば・めはりセット」800円をいただきました。久しぶりの「めはり寿司」ですが、目を見張って口に入れると、高菜の漬物とご飯と醤油ダレの味が口いっぱいに広がって美味しかったです。そして「山菜そば」の汁を飲むと、これまた「めはり寿司」とよく合いました。そばもしゃきしゃきしていてとても美味しかったです。素朴ですが飽きの来ないやさしい味でした。そして、食べ終わった後、「熊野古道」に関する展示を見ました。とても勉強になり、こちらもお勧めです。<br /><br />道の駅「奥熊野古道ほんぐう」で「山菜そば・めはりセット」をいただいたあと、もう少し食べたかったので、周辺を調べましたが、なかなか飲食店が見つからない中、唯一見つけられたのが「ほん和か」でした。すりおろしニンニクで炒めているという「スタミナ焼きそば」530円と「豚モダン」900円を注文しました。鉄板付きのテーブルですが、ご主人が調理場で調理して、温かい鉄板の上で食べるというスタイルでした。「スタミナ焼きそば」は目玉焼きも乗っていてなかなか豪華でした。ニンニクも効いていて味も悪くなかったです。「豚モダン」も懐かしい感じの味でした。周辺に家も少ない中、「なんでこんなところに」と思わせるくらい駐車場が大きく建物も大きなお店で、値段も手ごろでしたので、休日や夜に家族で集まって、わいわいやれるファミレスのようなお店でした。<br /><br />川湯温泉では同じ山水館グループの「川湯まつや」を素泊まりで7500円で予約していたのですが、臨時休館で「川湯みどりや」さんに変更ということになりました。あきらかに「川湯みどりや」さんのほうが豪華な感じでしたのでラッキーでした。素泊まりのせいか部屋に入るとすでに布団がセッティングされていました。窓の外には大塔川と河原の露天風呂が見えました。「湯浴み着」を着て入る混浴で誰も入っていなかったので早速入ってみました。お湯はpH7.1とほぼ中性。ゆったりと流れる川を見ながらの露天風呂はとても気持ちよかったです。<br /><br />3月23日<br />川湯温泉「川湯みどりや」を出発し、10分ほどで「湯の峰温泉」に到着しました。温泉街に入ったところに「湯の峰温泉駐車場」という無料の駐車場があったので、そちらに車を停め、川沿いを200メートルほど歩いて「つぼ湯」に行きました。<br /><br />9時ちょっと前に待ち時間なし1番札で受付ができました。料金は1人400円でした。20年ぶりのつぼ湯です。小屋に入ると、石でできた小さな湯舟がありました。pH7.0で中性ですが、かなり硫黄の臭いのする白濁したお湯でした。1番風呂のせいかとても熱かったので、温泉成分をあまり薄めないよう最小限に水で冷ましました。その間、つぼ湯で蘇生したという「小栗判官物語」を読んで待ちました。いよいよ入ってみると、湯舟は意外と深さがあり、岩穴の底からお湯がぽこぽこと湧いていました。二人なら十分の広さもあり、お湯も良かったですし、とても気持ちよかったです。<br /><br />つぼ湯に入った後、川沿いに引き返し、「湯の峰温泉 湯筒」に立ち寄りました。「湯筒」ではぼこぼことお湯が湧いていました。今回は時間が無かったのでできませんでしたが、前回来たときは、細いサツマイモを買い、茹でて食べました。とても美味しかったので今度は再び挑戦したいです。<br /><br />「湯の峰温泉」を出発し、10分ほどで「熊野本宮大社」に到着しました。参道沿いの158段の石段には「熊野大権現」の幟がはためいていました。石段の途中に、「まずは祓戸大神(はらえどのおおかみ)でお参りをするよう」との看板が出ていたので、お参りをしました。ここで身を祓い清めるのだそうです。石段を登りきると、境内には拝殿とシンボルの「八咫烏」と神門がありました。神門をくぐると、御社殿がありました。撮影禁止の厳粛な聖地を、①証誠殿、②中御前、③西御前、④東御前、⑤満山社の順にお参りました。<br /><br />「産田社」を出ると、大きな鳥居が見えてきました。日本一の大鳥居なのだそうです。鳥居をくぐると桜がとても綺麗で、世界遺産の石碑もありました。木々の間を抜けると、熊野大社の旧社地に出ました。大斎原には二基の石祠が建てられて神々が祀られていました。<br /><br />「熊野本宮大社」を出発し、20分ほどで道の駅「瀞峡街道 熊野川」に到着しました。川の参詣路として川自体が世界で初めて登録された世界遺産「熊野川」の大きな標識がありました。目の前にはゆったりと熊野川が流れていて、川舟下りが体験できる「熊野川川舟センター」もありました。<br /><br />道の駅「瀞峡街道 熊野川」の「かあちゃんの店」で昼食をいただきました。「茶がゆ定食」680円、「めはりずし」130円×2個、「かあちゃん定食」850円のご飯大盛+100円を注文しました。「かあちゃん定食」にはコロッけ、ハンバーグ、煮物など総菜5品にご飯、汁物、漬物がついていました。コロッケがほくほくで美味しかったです。みそ汁もとても美味しかったです。コスパを考えても満足度の高いメニューでした。「茶がゆ定食」は茶がゆに焼魚など総菜3品がついていました。さっぱりしていて美味しかったです。「めはりずし」も美味しかったですが、このラインナップだとちょっと浮いてしまったので、やっぱり蕎麦あたりと組み合わせたほうが美味しいかと思いました。<br /><br />道の駅「瀞峡街道 熊野川」から熊野川沿いを走ること40分、無料の「大門坂駐車場」に車を停めて、大門坂入り口から世界遺産「熊野古道 大門坂」を登りました。博物学者の南方熊楠が那智原生林を研究するために滞在した旅館の後を見ながら、鳥居をくぐって、振ヶ瀬橋を渡り、那智山の霊域に入ると、「祈り石」のひとつ「鏡石」がありました。そして、坂の両脇に夫婦杉がそびえていました。<br /><br />南方熊楠によって伐採の危機から守られた大門坂の原生林の間を登ってくと、「多富気王子(たふけおうじ)」がありました。王子は参詣途上で儀礼を行う場所で、多富気王子は熊野九十九王子の最後の王子社跡だということです。<br /><br />「多富気王子」からさらに大門坂を登り、関所跡「十一文関跡」を通り過ぎ、祈り石の「唐斗石」の間から那智の滝を拝み、大門坂の大門があった広場、晴明橋の石材を越え、さらに石段を登って「那智山」に向かいました。鳥居を潜ってさらに石段を登ると「熊野那智大社」に到着しました。<br /><br />御本殿は特別参入しないと入れなさそうでしたので、まずは拝殿を参拝しました。その後、八咫烏と御縣彦社(みあがたひこしゃ)を見た後、「樟霊社(しょうれいしゃ)」には平重盛の御手植えと伝わる樹齢約850年の御神木の大樟がありました。幹が空洞化していて、胎内くぐりができるということでしたので、護摩木(300円)をいただき洞窟をくぐり抜け、開運祈願ができました。<br /><br />「熊野那智大社」のすぐ隣に「那智山青岸渡寺(せいがんとじ)」がありました。西国三十三カ所観音霊場の第一番札所であり、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産の1つでした。「本堂」の右側広場の高台からは、那智大滝や三重塔を綺麗に見ることができました。<br /><br />那智山青岸渡寺の三重塔を見ながら山を下り、飛瀧神社に行きました。杉木立の参道を下りきると「光ヶ峯遥拝石」がありました。熊野の神様が降臨したと伝えられている光ヶ峯に通じていて、「一回なでると縁結び・心願成就、二回なでると金運隆昌・家内安全、三回なでると厄除け・身体健康」の力をいただけるそうで、二回なでてみました。そして正面には、那智の滝の雄大な姿が見られました。<br /><br />飛瀧神社のご神体「那智の滝」は133メートルの高さから滝つぼに流れ落ちていました。太古の昔から神として崇拝されてきた那智の滝はその姿を見るだけで神々しさも感じられました。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産の1つにも登録されていました。<br /><br />「大門坂駐車場」に戻り、10分ほどで道の駅「なち」に到着しました。「熊野那智世界遺産情報センター」が併設されていて、「那智山宮曼荼羅(那智参詣曼荼羅)」、「京都から那智までの道のり」などの展示を見ることができました。また、直売所では「せとか」300円と「三宝柑」150円を買うことができました。<br /><br />紀伊勝浦駅前の「Hotel&amp;RentaCar660」に泊まりました。ツインルーム素泊まりで8800円が、じゃらんのクーポンで1200円引きでした。部屋は壁が薄くて周りの音がただ漏れなのが残念でした。<br /><br />夕飯は予約して「いちりん」に行きました。日本酒とお造り「おまかせ盛り合わせ5種」1850円と「くじら盛り合わせ」(1~2人用)1650円を注文しました。「おまかせ盛り合わせ5種」は仕事が丁寧で、上品に仕上げられていたのですが、名物の鮪の味が、いつも神奈川で食べている三崎の鮪と比べて若い感じだったのでちょっともの足りなく感じてしまいました。「くじら盛り合わせ」はめったに食べないので食べられて良かったですが、まあ、こんなものかなという感じでした。<br /><br />「いちりん」で軽く食べた後「竹原」にはしごをしました。「名物まぐろ定食」1500円(税抜)と「さしみ盛り合わせ定食」1500円(制抜)を注文しました。まずは「名物まぐろ定食」から。見るからに美味そうな脂の乗ったまぐろは、ねっとりとした旨味があって美味しかったです。親父さんがボソッと「うまいでしょ」って言ったとおり、自慢の鮪はいい味でした。そして「まぐろのタタキ」も初めて食べましたが美味かったです。こちらは「名物まぐろ定食」のお造りの鮪の2/3くらいが別の魚に置き換わったものでした。どれも味は悪くないのですが、やっぱりまぐろが一番うまかったので、次回は「名物まぐろ定食」一本でいいのかなと思いました。<br /><br />温泉は全く期待していなかったのですが、源泉かけ流しで、湯舟も大きく、塩素臭くもなくとても良かったです。pH7.0と中性で、ちょっと塩味のある食塩泉でした。<br /><br />3月24日<br />「Hotel&amp;RentaCar660」を出発し、20分ほどで「熊野速玉大社」に到着しました。無料駐車場に車を停め、大鳥居をくぐると、右手に「八咫烏神社」があり、その対面に「熊野速玉大社御神木の梛(ナギ)」がありました。ナキは葉脈が縦に入り切れにくく破れにくいため縁結びの御利益があるとのことです。<br /><br />神門をくぐると「拝殿」があったので、まず拝殿を参拝しました。そのあと、正面の第一殿(結宮)、第二殿(速玉宮)、上三殿、八社殿と順番にお参りをしました。八社殿の隣には「新宮神社」やさざれ石、世界遺産の石碑もありました。授与所には「御神木の梛(ナギ)」の実で作られているなぎ人形が置いてありました。縁結び、家内安全のお守りなのだそうです。<br /><br />「熊野速玉大社」から車で2分、無料駐車場に車を停め、赤い橋の奥に「神倉山」がありました。桜が綺麗に咲いていました。鳥居の先に石段が壁のようにそびえていました。杖が箱に入れて置いてあったので借りて登りました。石段を登りきると開けたあたりに出て、ここも桜が綺麗でした。<br /><br />「神倉山」の石段を登りきると開けたあたりに出て、ここも桜が綺麗でした。その先に鳥居があり、鳥居の先は熊野の神々が降臨したという聖域でした。鳥居の先に「神倉神社 手水鉢」がありました。「黒雲母花崗斑岩の巨大な石を加工して作られたもので、新宮城主第2代水野重良が、下野国那須城主の大関高増の母の延命と繁栄を祈願して寄進したもの」という説明板がついていました。<br /><br />「神倉神社 手水鉢」越えて岩壁を削るようにつけられた道を進むと、岩壁の上に神倉神社が見えてきました。神社の上には「ゴトビキ岩」が崖にせり出していて、神社が岩を支えているよう鎮座していました。「ゴトビキ岩」は熊野の神々が最初に降臨されたご神体であり、熊野信仰の原点だということでした。<br /><br />「神倉神社」から20分ほどで補陀洛渡海で名高く世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産の1つ「補陀洛山寺」に着きました。拝観料はありませんでしたが、100円の線香かろうそくをいただいて本堂を見させていただく感じでした。補陀洛渡海が描かれた那智山宮曼荼羅を見ることができました。<br /><br />「補陀洛山寺」に復元された「補陀落渡海船」がありました。生きながらに南海の観音浄土(補陀落浄土)をめざして行われた捨身行「補陀落渡海」というものが行われていたということを知り、「補陀落渡海」を肌で感じることができました。<br />

世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」ドライブ紀行2021年3月その2(和歌山編)

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2021/03/21 - 2021/03/24

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まめ夫婦

まめ夫婦さん

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3月21日
和歌山県に入り、この日は「やどり温泉 いやしの湯」に泊まりました。温泉付きのコテージで素泊まり14200円+入湯税でした。コテージにはキッチンがついていて、電子レンジや冷蔵庫、炊飯器までありました。こたつもあるので我が家のようにくつろげました。ロフトもあって広々していて良かったです。コテージについている温泉は源泉かけ流しで、蛇口をひねるとpH8.5の弱アルカリ性のお湯がたっぷりとでました。お湯も良かったですし、湯舟も広々として気持ち良かったです。食堂も美味しそうでしたので、今度は食事付きでゆっくりと訪問したいと思いました。

3月22日
「金剛峯寺前駐車場」に車を停め、「金剛峯寺」に行きました。堂々とした正門は金剛峯寺の建物の中で一番古いそうです。大玄関を見ながら右に回って参拝者入り口から入りました。拝観料は1000円を払って中に入ると、撮影禁止でしたが、大広間、持仏間、梅の間、柳の間など美しい襖絵のある部屋があり、それらを越えると、「新別殿」という大広間も見学することができました。「新別殿」には綺麗な曼荼羅も飾られていました。

「金剛峯寺」を順路に沿って拝観していると、「蟠龍庭(ばんりゅうてい)」というお庭に出ました。雲海の中で雄、雌の一対の龍が向かい合い、奥殿を守っているように表現されているそうで、お大師さまご誕生の地である四国の花崗岩と京都の白川砂が使われているそうです。

その後、「台所」を見学しました。実際に大勢のお坊さんの食事を賄ってきた場所だそうです。柱や梁も煤で真っ黒になっていました。一つの釜で98キロのご飯を炊くことができる大釜が三基並んでいて、三つで一度に二石(約2,000人分)のご飯を炊けるそうです。お彼岸のせいかお供えを配っていたのでありがたくいただいて拝観を終えました。

「金剛峯寺」から500メートルほど歩くと「壇上伽藍」の「中門」着きました。金堂の正面手前の一段低い所に、そびえる五間二階の楼門で、持国天(じこくてん)像・多聞天(たもんてん)像のほか、広目天(こうもくてん)像・増長天(ぞうちょうてん)像の四天王がまつられていました。

壇上伽藍(だんじょうがらん)はお大師さまが高野山をご開創された折、真っ先に整備へ着手した場所で、密教思想に基づく塔やお堂が見られました。「胎蔵曼荼羅」の世界を表しているといわれていて、金剛峯寺の高野山「一山境内地」の中核にあたるということです。

「中門」をくぐると目の前に「金堂」がありました。「金堂」は高野山御開創当時、お大師さまの手で最初期に建設されたお堂で、「講堂」と呼ばれていたそうです。高野山の総本堂として「壇上伽藍」の中央部にありました。

「金堂」の隣に「根本大塔」がありました。真言密教の根本道場におけるシンボルとして建立されたので「根本大塔」というのだそうです。堂内は有料かつ撮影禁止でしたが、本尊は胎蔵大日如来で堂内そのものが立体の曼荼羅として構成されていました。

「根本大塔」を背に「金剛峯寺前駐車場」方向に戻っていくと、「不動堂」がありました。やもすると見逃しそうな地味な建物ですが、四人の工匠がそれぞれの随意に造ったため、お堂の四隅はすべて形が違っているのだそうです。

「不動堂」の近くに「大会堂」がありました。五間四面のお堂で、五辻斎院(ごつじさいいん)内親王というお方が、父帝の追福のため建立した建物だということでした。今は、法会執行の際の集会所的役割で使われているそうです。

「大会堂」の近くに「東塔」がありました。「根本大塔」より小ぶりで色も地味目ですが綺麗な塔でした。天保14年(1843年)に焼失してからしばらくの間再建されず、140年たった昭和59年(1984年)に再建されたものだということです。

「金剛峯寺前駐車場」を出発し、奥之院一の橋近くの路肩の駐車場に車を停めて奥之院参道に入ると「町石」がありました。道しるべとして「根本大塔」から1町(約109メートル)おきに建てられているもので、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録されているそうです。

奥之院参道は杉木立に囲まれていて、「武田信玄・勝頼墓所」、弘法大師が腰かけたという「腰かけ石」、「石田三成供墓所」、「明智光秀墓所」、「初代市川團十郎墓所」、水に姿が映っているのが見えないと、3年以内に病で亡くなるという「姿見の井戸」、耳をあてると極楽の声に似た音が聞こえるという「禅尼上智碑」、「密厳堂」、「芭蕉句碑」、「安芸浅野家墓所」、家康の次男「結城秀康石廟」、「豊臣家墓所」、「織田信長墓所」と誰もが知っている戦国武将、大名、著名人の供養塔が無数に並んでいました。

「奥之院参道」を抜けると「御廟橋」に出ました。この先はお大師様がいまだに瞑想を続けられている「聖地の中の聖地」であるということで張り詰めた雰囲気がありました。この先は写真撮影が許されないので最後に写真が取れた場所でした。

「御廟橋」のたもとに「水向け地蔵」さんがいらっしゃいました。地蔵の前には水が湧いていて、たくさんの経木(水卒塔婆)に水を注いでいる方がいらっしゃいました。そうして亡くなった人の冥福を祈るのだそうです。

「御廟橋」を渡って「弘法大師御廟」を参拝しました。今でもお大師さまが肉身をこの世にとどめ、深い禅定に入られているといわれる大師信仰の中心聖地だけあって、撮影禁止なのがわかる緊張感が漂っている、とても厳かな場所でした。

「高野山奥の院」を出発し、1時間ほど走って「谷瀬の吊り橋」に行きました。国道168号線沿いではなく、対岸の無料駐車場に停めて橋を渡りました。国道168号線沿いではなく対岸に無料駐車場があったので、そこに車を停めて橋を渡りました。先日渡った静岡の「夢の吊り橋」の方が、橋や周辺の景色は上かと思いましたが、長さ297.7mと日本一の長さを誇る吊り橋はなかなか渡りごたえがありました。

「谷瀬の吊り橋」から30分ほどで道の駅「十津川郷」に到着しました。本当は「そば処 行仙」で蕎麦を食べたかったのですが、残念ながら15時で閉店した直後でしたので、足湯にだけ浸かって先に進むことにしました。

道の駅「十津川郷」から30分ほどで道の駅「奥熊野古道ほんぐう」に到着しました。まずはイートインコーナーで「山菜そば・めはりセット」800円をいただきました。久しぶりの「めはり寿司」ですが、目を見張って口に入れると、高菜の漬物とご飯と醤油ダレの味が口いっぱいに広がって美味しかったです。そして「山菜そば」の汁を飲むと、これまた「めはり寿司」とよく合いました。そばもしゃきしゃきしていてとても美味しかったです。素朴ですが飽きの来ないやさしい味でした。そして、食べ終わった後、「熊野古道」に関する展示を見ました。とても勉強になり、こちらもお勧めです。

道の駅「奥熊野古道ほんぐう」で「山菜そば・めはりセット」をいただいたあと、もう少し食べたかったので、周辺を調べましたが、なかなか飲食店が見つからない中、唯一見つけられたのが「ほん和か」でした。すりおろしニンニクで炒めているという「スタミナ焼きそば」530円と「豚モダン」900円を注文しました。鉄板付きのテーブルですが、ご主人が調理場で調理して、温かい鉄板の上で食べるというスタイルでした。「スタミナ焼きそば」は目玉焼きも乗っていてなかなか豪華でした。ニンニクも効いていて味も悪くなかったです。「豚モダン」も懐かしい感じの味でした。周辺に家も少ない中、「なんでこんなところに」と思わせるくらい駐車場が大きく建物も大きなお店で、値段も手ごろでしたので、休日や夜に家族で集まって、わいわいやれるファミレスのようなお店でした。

川湯温泉では同じ山水館グループの「川湯まつや」を素泊まりで7500円で予約していたのですが、臨時休館で「川湯みどりや」さんに変更ということになりました。あきらかに「川湯みどりや」さんのほうが豪華な感じでしたのでラッキーでした。素泊まりのせいか部屋に入るとすでに布団がセッティングされていました。窓の外には大塔川と河原の露天風呂が見えました。「湯浴み着」を着て入る混浴で誰も入っていなかったので早速入ってみました。お湯はpH7.1とほぼ中性。ゆったりと流れる川を見ながらの露天風呂はとても気持ちよかったです。

3月23日
川湯温泉「川湯みどりや」を出発し、10分ほどで「湯の峰温泉」に到着しました。温泉街に入ったところに「湯の峰温泉駐車場」という無料の駐車場があったので、そちらに車を停め、川沿いを200メートルほど歩いて「つぼ湯」に行きました。

9時ちょっと前に待ち時間なし1番札で受付ができました。料金は1人400円でした。20年ぶりのつぼ湯です。小屋に入ると、石でできた小さな湯舟がありました。pH7.0で中性ですが、かなり硫黄の臭いのする白濁したお湯でした。1番風呂のせいかとても熱かったので、温泉成分をあまり薄めないよう最小限に水で冷ましました。その間、つぼ湯で蘇生したという「小栗判官物語」を読んで待ちました。いよいよ入ってみると、湯舟は意外と深さがあり、岩穴の底からお湯がぽこぽこと湧いていました。二人なら十分の広さもあり、お湯も良かったですし、とても気持ちよかったです。

つぼ湯に入った後、川沿いに引き返し、「湯の峰温泉 湯筒」に立ち寄りました。「湯筒」ではぼこぼことお湯が湧いていました。今回は時間が無かったのでできませんでしたが、前回来たときは、細いサツマイモを買い、茹でて食べました。とても美味しかったので今度は再び挑戦したいです。

「湯の峰温泉」を出発し、10分ほどで「熊野本宮大社」に到着しました。参道沿いの158段の石段には「熊野大権現」の幟がはためいていました。石段の途中に、「まずは祓戸大神(はらえどのおおかみ)でお参りをするよう」との看板が出ていたので、お参りをしました。ここで身を祓い清めるのだそうです。石段を登りきると、境内には拝殿とシンボルの「八咫烏」と神門がありました。神門をくぐると、御社殿がありました。撮影禁止の厳粛な聖地を、①証誠殿、②中御前、③西御前、④東御前、⑤満山社の順にお参りました。

「産田社」を出ると、大きな鳥居が見えてきました。日本一の大鳥居なのだそうです。鳥居をくぐると桜がとても綺麗で、世界遺産の石碑もありました。木々の間を抜けると、熊野大社の旧社地に出ました。大斎原には二基の石祠が建てられて神々が祀られていました。

「熊野本宮大社」を出発し、20分ほどで道の駅「瀞峡街道 熊野川」に到着しました。川の参詣路として川自体が世界で初めて登録された世界遺産「熊野川」の大きな標識がありました。目の前にはゆったりと熊野川が流れていて、川舟下りが体験できる「熊野川川舟センター」もありました。

道の駅「瀞峡街道 熊野川」の「かあちゃんの店」で昼食をいただきました。「茶がゆ定食」680円、「めはりずし」130円×2個、「かあちゃん定食」850円のご飯大盛+100円を注文しました。「かあちゃん定食」にはコロッけ、ハンバーグ、煮物など総菜5品にご飯、汁物、漬物がついていました。コロッケがほくほくで美味しかったです。みそ汁もとても美味しかったです。コスパを考えても満足度の高いメニューでした。「茶がゆ定食」は茶がゆに焼魚など総菜3品がついていました。さっぱりしていて美味しかったです。「めはりずし」も美味しかったですが、このラインナップだとちょっと浮いてしまったので、やっぱり蕎麦あたりと組み合わせたほうが美味しいかと思いました。

道の駅「瀞峡街道 熊野川」から熊野川沿いを走ること40分、無料の「大門坂駐車場」に車を停めて、大門坂入り口から世界遺産「熊野古道 大門坂」を登りました。博物学者の南方熊楠が那智原生林を研究するために滞在した旅館の後を見ながら、鳥居をくぐって、振ヶ瀬橋を渡り、那智山の霊域に入ると、「祈り石」のひとつ「鏡石」がありました。そして、坂の両脇に夫婦杉がそびえていました。

南方熊楠によって伐採の危機から守られた大門坂の原生林の間を登ってくと、「多富気王子(たふけおうじ)」がありました。王子は参詣途上で儀礼を行う場所で、多富気王子は熊野九十九王子の最後の王子社跡だということです。

「多富気王子」からさらに大門坂を登り、関所跡「十一文関跡」を通り過ぎ、祈り石の「唐斗石」の間から那智の滝を拝み、大門坂の大門があった広場、晴明橋の石材を越え、さらに石段を登って「那智山」に向かいました。鳥居を潜ってさらに石段を登ると「熊野那智大社」に到着しました。

御本殿は特別参入しないと入れなさそうでしたので、まずは拝殿を参拝しました。その後、八咫烏と御縣彦社(みあがたひこしゃ)を見た後、「樟霊社(しょうれいしゃ)」には平重盛の御手植えと伝わる樹齢約850年の御神木の大樟がありました。幹が空洞化していて、胎内くぐりができるということでしたので、護摩木(300円)をいただき洞窟をくぐり抜け、開運祈願ができました。

「熊野那智大社」のすぐ隣に「那智山青岸渡寺(せいがんとじ)」がありました。西国三十三カ所観音霊場の第一番札所であり、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産の1つでした。「本堂」の右側広場の高台からは、那智大滝や三重塔を綺麗に見ることができました。

那智山青岸渡寺の三重塔を見ながら山を下り、飛瀧神社に行きました。杉木立の参道を下りきると「光ヶ峯遥拝石」がありました。熊野の神様が降臨したと伝えられている光ヶ峯に通じていて、「一回なでると縁結び・心願成就、二回なでると金運隆昌・家内安全、三回なでると厄除け・身体健康」の力をいただけるそうで、二回なでてみました。そして正面には、那智の滝の雄大な姿が見られました。

飛瀧神社のご神体「那智の滝」は133メートルの高さから滝つぼに流れ落ちていました。太古の昔から神として崇拝されてきた那智の滝はその姿を見るだけで神々しさも感じられました。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産の1つにも登録されていました。

「大門坂駐車場」に戻り、10分ほどで道の駅「なち」に到着しました。「熊野那智世界遺産情報センター」が併設されていて、「那智山宮曼荼羅(那智参詣曼荼羅)」、「京都から那智までの道のり」などの展示を見ることができました。また、直売所では「せとか」300円と「三宝柑」150円を買うことができました。

紀伊勝浦駅前の「Hotel&RentaCar660」に泊まりました。ツインルーム素泊まりで8800円が、じゃらんのクーポンで1200円引きでした。部屋は壁が薄くて周りの音がただ漏れなのが残念でした。

夕飯は予約して「いちりん」に行きました。日本酒とお造り「おまかせ盛り合わせ5種」1850円と「くじら盛り合わせ」(1~2人用)1650円を注文しました。「おまかせ盛り合わせ5種」は仕事が丁寧で、上品に仕上げられていたのですが、名物の鮪の味が、いつも神奈川で食べている三崎の鮪と比べて若い感じだったのでちょっともの足りなく感じてしまいました。「くじら盛り合わせ」はめったに食べないので食べられて良かったですが、まあ、こんなものかなという感じでした。

「いちりん」で軽く食べた後「竹原」にはしごをしました。「名物まぐろ定食」1500円(税抜)と「さしみ盛り合わせ定食」1500円(制抜)を注文しました。まずは「名物まぐろ定食」から。見るからに美味そうな脂の乗ったまぐろは、ねっとりとした旨味があって美味しかったです。親父さんがボソッと「うまいでしょ」って言ったとおり、自慢の鮪はいい味でした。そして「まぐろのタタキ」も初めて食べましたが美味かったです。こちらは「名物まぐろ定食」のお造りの鮪の2/3くらいが別の魚に置き換わったものでした。どれも味は悪くないのですが、やっぱりまぐろが一番うまかったので、次回は「名物まぐろ定食」一本でいいのかなと思いました。

温泉は全く期待していなかったのですが、源泉かけ流しで、湯舟も大きく、塩素臭くもなくとても良かったです。pH7.0と中性で、ちょっと塩味のある食塩泉でした。

3月24日
「Hotel&RentaCar660」を出発し、20分ほどで「熊野速玉大社」に到着しました。無料駐車場に車を停め、大鳥居をくぐると、右手に「八咫烏神社」があり、その対面に「熊野速玉大社御神木の梛(ナギ)」がありました。ナキは葉脈が縦に入り切れにくく破れにくいため縁結びの御利益があるとのことです。

神門をくぐると「拝殿」があったので、まず拝殿を参拝しました。そのあと、正面の第一殿(結宮)、第二殿(速玉宮)、上三殿、八社殿と順番にお参りをしました。八社殿の隣には「新宮神社」やさざれ石、世界遺産の石碑もありました。授与所には「御神木の梛(ナギ)」の実で作られているなぎ人形が置いてありました。縁結び、家内安全のお守りなのだそうです。

「熊野速玉大社」から車で2分、無料駐車場に車を停め、赤い橋の奥に「神倉山」がありました。桜が綺麗に咲いていました。鳥居の先に石段が壁のようにそびえていました。杖が箱に入れて置いてあったので借りて登りました。石段を登りきると開けたあたりに出て、ここも桜が綺麗でした。

「神倉山」の石段を登りきると開けたあたりに出て、ここも桜が綺麗でした。その先に鳥居があり、鳥居の先は熊野の神々が降臨したという聖域でした。鳥居の先に「神倉神社 手水鉢」がありました。「黒雲母花崗斑岩の巨大な石を加工して作られたもので、新宮城主第2代水野重良が、下野国那須城主の大関高増の母の延命と繁栄を祈願して寄進したもの」という説明板がついていました。

「神倉神社 手水鉢」越えて岩壁を削るようにつけられた道を進むと、岩壁の上に神倉神社が見えてきました。神社の上には「ゴトビキ岩」が崖にせり出していて、神社が岩を支えているよう鎮座していました。「ゴトビキ岩」は熊野の神々が最初に降臨されたご神体であり、熊野信仰の原点だということでした。

「神倉神社」から20分ほどで補陀洛渡海で名高く世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産の1つ「補陀洛山寺」に着きました。拝観料はありませんでしたが、100円の線香かろうそくをいただいて本堂を見させていただく感じでした。補陀洛渡海が描かれた那智山宮曼荼羅を見ることができました。

「補陀洛山寺」に復元された「補陀落渡海船」がありました。生きながらに南海の観音浄土(補陀落浄土)をめざして行われた捨身行「補陀落渡海」というものが行われていたということを知り、「補陀落渡海」を肌で感じることができました。

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
ホテル
4.0
グルメ
4.0
ショッピング
4.0
交通
4.0
同行者
カップル・夫婦
一人あたり費用
5万円 - 10万円
交通手段
自家用車 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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