2020/10/13 - 2020/10/15
19132位(同エリア29117件中)
実結樹さん
この旅行記スケジュールを元に
長野県小県郡青木村は上田市や別所温泉の隣に在り、日本で唯一国宝を有している村です。
「見返りの塔」とも言われる美しい国宝「大法寺三重塔」は一見の価値あり。
また、宝島社のアンケートにより「日本で一番住みたい村」ランキング第一位にも選ばれました。
この4月に郷土の偉人:東急電鉄の生みの親ともいえる五島慶太の偉業を称え「五島慶太未来創造館」も開館しました。
松茸の産地ということもあり、この時季は「道の駅あおき」には松茸がズラっと並びます。
松茸の引力に引き寄せられ、田沢温泉の登録有形文化財「ますや旅館」に宿を取って村内を1日歩いてみました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 新幹線 JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
自宅最寄駅を始発で発ち、八高線の「小川町駅」を経由して「高崎駅」で新幹線に乗り換え30分、
7:53 「上田駅」着。
7:59 千曲バス青木線に乗って約25分、上田駅 駅
-
8:24 「当郷バス停」で降車します。
料金は300円定額制。
案内表示に従って「国宝大法寺三重塔」に向かいます。
最初は平坦な道ですが、 -
山の中腹のお寺のことゆえ、途中からは少しきつめの坂道になります。
広い車道の参道は平成4年に開通しました。 -
8:50 バス停から1km。
約15分で「大法寺」着。 -
駐車場にあった案内図。
ここにはトイレもあります。 -
まず、本堂にお参りです
-
本堂脇の榧(カヤ)の木は樹齢500年。
天然記念物になっています。 -
参道に並ぶ羅漢様
-
9:00 拝観料は自主投入制で300円。
看板に「許可なく撮影禁止」とあったので住職さんにお伺いをたてたところ拝観料を納めればOKなんだそうです。
国宝維持協力金ですね。
外から三重塔は見えないようになっています。 -
観音堂の御本尊は平安中期作の十一面観音立像で脇侍と共に重要文化財に指定されています。
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今上天皇が皇太子の時にここから三重塔を撮影されたそうです
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こんな写真を撮られたのでしょうか?
大法寺 寺・神社・教会
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裏に廻り小高い所に上って見たところです。
一層目の檜皮葺の屋根が多少大きめに造られており、シンプルでバランスの取れた美しさです。
鎌倉時代後期から南北朝時代(1333年頃)に造られたものとのことです。大法寺 寺・神社・教会
-
さっき上がって来た車道とは別の歩行者専用の参道が惣門から真っ直ぐに続いています。
歩きならこちらの方が近道かも知れません。 -
9:30 階段下に「青木村郷土美術館」があります
青木村郷土美術館 美術館・博物館
-
入って右側の展示室はフラッシュなしなら撮影OK。
左側は平成16年作の馬場良治氏の手になる三重塔の内陣の復原模写壁画が展示されており撮影は禁止です。
唐草の葉を背景に極彩色の鳥や花が描かれていました。 -
正面の絵画「国宝三重塔」の作者は生島潔氏
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カフェが併設されており、
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美術館の入館料200円にプラス300円で飲み物とお菓子がセットになっています
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ドリンクは青木村産100%のりんごのフレッシュジュースにしました。
ストローは紙製でした。 -
お菓子は3種類の中から選べますが、上田市の「千野」という和菓子屋さんの焼き菓子「石いも伝説」が一番大きかった (^^; ので、それを選びました。
弘法大師とケチケチ婆さんの地元の逸話に因んだお菓子です。
他の二つは、干菓子の「青木三山」、落雁の「国宝みかえりの塔」。 -
ソーシャル何とやらでテーブル間隔がだだっ広い店内。
10:00 30分ほどの滞在で美術館&カフェを後にします。 -
カフェの女将さんに教えて貰った近道はのどかな風景です。
遠くの山は別名「冠者岳」ともいわれる「子檀嶺岳」。 -
10:15 道すがら目に入った「令制東山道浦野駅」(推定)は「りょうせい とうさんどう うらののうまや」と読みます。
8世紀初頭の大和朝廷において、都と地方間の物資輸送に重要な役割を果たした東山道の道の駅的存在だったようです。 -
10:30 「五島慶太翁記念公園」へ
-
昭和56年に長男の東急電鉄社長:昇氏が父の出身地に頌徳碑を建立しました
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この近辺の田んぼの稲藁はこうして干すんですね?
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浦野川に架かる「殿戸橋」を渡り、きつめの坂道を上がって行くと、
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「日吉神社」が現れます
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平安時代からこの地域は浦野荘といわれ、
-
滋賀県;比叡山麓の「日吉大社」の社領だった縁で建てられました
https://4travel.jp/travelogue/11579859 -
集落の最上部に在る、五島(小林)慶太の生家跡は平成30年に落雷で焼失し、ブルーシートが掛かっていました。
ここがそうなのかと訊ける人とも出会わず、表示も無いので現地ではそれとは分かりませんでした。
消防車が上がって来るのも大変な集落の外れです。
近辺には小林家という立派なお宅が何軒もありました。 -
西に向かい国道143号線を田沢温泉方面に進みます
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「道の駅あおき」で出迎えてくれた青木村のイメージキャラクター「アオキノコちゃん」。
青木村の「あ」の字とキノコをコラボさせたキャラかな?
2015年には国土交通省の「重点道の駅」に選定されています。道の駅あおき 道の駅
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こちらには過去2回来たことがありますが、
2017年に全面建替えされ、見違えるようです。 -
いくつかの建物に分かれており、こちらは北側の食事処の棟です
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11:30「味処こまゆみ」でランチにします
こまゆみ グルメ・レストラン
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一番人気の「天ざるそば」税込1,280円を注文。
食券式で注文し、番号を呼ばれて配膳口に取りに行きます。
天婦羅はズッキーニ・海老・茄子・かぼちゃ・舞茸・・
松茸は流石に入ってないよね (u_u) -
青木村特産の「タチアカネ」という品種の蕎麦粉を使った手打ち蕎麦です。
倒れにくく、実が最初は茜色だということから命名されました。
畑で名残の花実をやっと見つけて撮りました。
赤いのは実で、収穫時期には茶色くなるそうです。
赤い実の上は本来は純白の花びら。
畑を埋め尽くして一斉に咲く開花期は綺麗でしょうね。 -
独特の風味と甘みのあるお蕎麦です
-
木のぬくもりが感じられる広くて明るい店内。
見晴らしのいい窓際にカウンター席が10席ほど有り、おひとり様でも気兼ねなく利用できます。 -
蕎麦打ちの実演をガラス戸越しに見られます
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西側の農産物直売所
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高い天井で広々としていて、地元の特産品が売られています
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マ・ツ・タ・ケ 松茸だ!
しか~し、産地といえど手は出ないぞ (>_<) -
1本22,000円もする松茸です。
一体どなたがお買い上げになるのでしょうか?
レストラン・直売所共にGoToトラベルの地域共通クーポンが使えます。 -
こちらは、東側の情報発信・休憩施設「ぷらっと家(ホーム)あおき」。
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天井の高い明るいスペースです。
村のPR動画が流れる80インチの大型モニター。
地元企業の製品や村の特産品を紹介するスペースなどがあります。 -
トイレも超綺麗
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道の駅の目印ともなる143号線沿いの「エネ空あおきタワー」
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風力と太陽光のハイブリッド発電システムを採用した青木村のシンボルタワーです
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143号線をさらに西に進みます。
両側には一面のタチアカネのそば畑。
新蕎麦はもう少し先、11月からだそうです。 -
セブンイレブンの青木村店で今夜のビールを調達
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「青木バスターミナル」は、昔、ここまで鉄道が来ていた頃の名残です
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13:20 村役場は意外に斬新な造り
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13:45 今年の4月に開館した「五島慶太未来創造館」。
たまたま青木村の北村村長さんが館内を案内して下さいました(お写真掲載許可済)。
背後の車輪は東急玉川線(現東急世田谷線)の80形、東急線の3000系で使われていたスポーク車輪で、東急㈱から寄贈されました。
前駅は「軌跡」、次の駅は「わたしの未来」です。 -
消失していましたが、先程訪れた五島慶太の生家を模した外観です。
同じ敷地内には木造平屋建ての村立図書館もあります。 -
「五島慶太未来創造館」は東急グループや国の交付金や寄付等多くの支援の下、村費は一円も使わずに開館しました。
今回の青木村来訪の一番の目的です。 -
順路に沿って展示がされています
1青木村の歴史と文化
2慶太の生い立ち
3実業家・教育者・文化人として
4ふるさとや家族への想い
「五島美術館」所蔵の国宝「源氏物語絵巻」の
4K映像
5慶太の功績、そして未来へ -
流石に達筆ですね
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9番の「生まれ変わったらなりたいもの」は・・?
答えは政治家だそうです。 -
VRで生家の中の様子を疑似体験できます。
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西側の建物には
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「義民資料展示室」と「栗林一石路資料展示室」のある「歴史文化資料館」があります。
青木村は「義民の郷あおき」として、江戸時代、身を挺して圧政に立ち向かった村の勇者を何人も輩出した土地柄である事も有名で、義民太皷などの伝統文化も継承されています。 -
また、懐かしい昭和の頃の物品を展示する、
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「民俗資料館」もあり、そこに通じる、
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通路脇には、古代遺跡発掘土器も展示されていました。
14:40 「未来創造館」を後にして田沢温泉に向かいます。 -
田沢温泉まではゆるい上り坂を2km。
荷物を背負っているので40分掛かりました。 -
途中の「市神社」の欅の木は凄い古木です
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旧県社「子檀嶺神社」の前を通り、
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15:20 木造3階建て、登録有形文化財の「ますや旅館」に到着です
田沢温泉 ますや旅館 宿・ホテル
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