信州の旅⑩　別所温泉 「松籟亭」で本場の松茸会席を食べてきました

2020/10/13 - 2020/10/15

別所温泉から少しだけ高台に在る「松籟亭」で本場の松茸コースを食べてみました。
以前、季節限定の松茸小屋「城山園」のビニールハウスのようなお店で松茸コースを食べたことがあったのですが、何か違う？という印象でした。
その時、このお店の前を通り「そうよ、こういうお店で食べてみたかった・・」と、妙にそそられたのを覚えています。
見た目から来るインスピレーションって意外と的中するものです。
今回、青木村の田沢温泉「ますや旅館」と別所温泉「旅館花屋」に泊まった２泊３日の旅の最後を締めくくる夕食で伺った「松籟亭」さんです。
10/15現在、地域共通クーポンは使えないお店なのがチョッと残念。

旅行３日目最終日　10/15（木）くもり
8：00「旅館花屋」にて朝食　　北向観音　　安楽寺国宝「八角三重塔」　別所神社　　常楽寺　「そば久」にてランチ　　外湯「大湯」入浴　「松籟亭」で松茸会席　　19：17「別所温泉駅」発　　20：46「上田駅」発はくたか576号　　21：46「大宮駅」着　　　　　　

エリア 別所温泉(長野)

• 旅行の満足度: 4.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー 新幹線 JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

昨夜泊まった「旅館花屋」で荷物は夕方まで預かって貰い、一日中別所温泉散策をして16：30に戻りました。
16：50　予めお願いしてあった松籟亭の送迎車が宿の玄関まで迎えに来てくれます。
そういうことってよくあるらしく、宿のスタッフも訳知り顔でした。

旅館 花屋 宿・ホテル

「松籟亭」は温泉街からは少し離れた高台に在ります。
車で５分弱の距離ですが、歩いて行くにはチトしんどいかも知れません。

四季のあじわい 松籟亭 グルメ・レストラン

玄関を入って直ぐの店内。
突き当りの奥には和室の個室が３部屋。
仕切りを外すと広間にもなります。
右側はテーブル席４卓ですが、コロナの関係で2卓しか稼働させていないとのことでした。

私が通されたのは玄関脇の2畳ほどの完全個室

入口側を望みます。
この日も６組の席全部が埋まっている満席状態でした。

障子を開けると窓からは上田の町並みが見渡せます。
私の席からはイマイチでしたが、突き当りの３部屋からならもっと良く眺められるんだろうなと思います。
一人客より、複数人のお客さんにより良い部屋を提供するのは仕方ないですよね。

本日のメニューです。
この店は自前の松茸山を有しているそうです。
でも、自然の産物なのでどうしても揃わない時は他所のものも使うとの事。

先付は松茸入り麩饅頭の蕪蒸し

お吸物は松茸の土瓶蒸しです。
めじ鮪の出汁に信州味噌溜りで味を調えたとか・・
すだちは入れない方が私は好きです。

土瓶蒸しの食べ方

前菜の桶盛り

信州サーモンの刺身は、

店特製の「松茸昆布醤油」を付けて頂きます。
この小瓶は持ち帰りOK。
暖かいご飯のお供に最適。

松茸の松前　イクラ乗せ　

松籟亭名物の鯖棒寿司と玉子焼き、
菊花の酢の物

日も落ちて、外は上田の夜景が広がります

メインはステーキなんかではありません。
松茸丸ごと一本焼きです。
左の巻物を解くと、

松茸の焼き方指南書です。
卓上にはＱＲコードが有って、スマホで読み込むと御主人が松茸を焼く手本の動画も見られます。

それ自体が美しい備長炭が熾されて運ばれて来ました。
そこら辺のＢＢＱの炭とは風格が異なります。
小さなこの一鉢で部屋全体がやわらかな温かさに包まれました。

傘の部分に切り目が入っていて一本を４分割するように下拵えされています。
藻塩と特製醤油が添えられており、すだちを絞ってお好みポン酢を作って食べてもいいとか・・
私は藻塩を少しつけて頂く方が美味しかった。

最初に白い方を上にして焼き、少し汗が出てきたらひっくり返して軽く焙って頂くそうです。
私、焼き過ぎたかもしれません　(u_u)

その後、名物の信州産牛サーロインと松茸のすき焼き。
割り下とお肉の相性に拘った一品です。

すき焼きの食べ方

お肉に火が入ったらすぐに卓上焜炉の火を消します

松茸の煮加減にはあまり拘らなくてもいいみたい。
とき卵を付けて頂きます。

揚物は松茸を天婦羅とフライ２種の調理法で。
すだちと藻塩とカラシが添えられています。

信州産牛肉の天婦羅はステーキソースで

松茸の玉地蒸し（茶碗蒸し）は本ズワイ蟹の銀餡かけ仕立。
全体を混ぜて頂きます。

〆の食事は土鍋で炊いた松茸御飯です

一組の客毎に釜焚きされます

一揃いです。
お米は「八重原米」を使用。
炊き込みご飯に良く合う少しモッチリした食感です。
松茸の清まし汁に、
自家製香の物はおかわり自由。

食べ切れないので、残りはおむすびにしてテイクアウトにして貰えました。

清まし汁に入っている松茸も存在感あり

玉子焼きはランチ・ディナーとも食べ放題です。
バイキング形式でなく係の人にお願いすれば際限なく？持って来てくれるそうです。
でも、残念ながらもうお腹一杯　(>_<)

デザートは真田REDアップル「秋映」と栗入り笹巻麩。
葡萄で有名な飯塚果樹園お勧めのシャインマスカットと赤いのは「真沙果」という葡萄。
器のカップも天然の経木が使われています。

笹巻の中は麩饅頭でした

暖簾の向こうは厨房

有名人の来店色紙も多数

洗面台に歯ブラシや紙コップが備えられていました

今回私が頼んだ「瑚珀」は税込16,500円のコースでした。
「雪月花」コースは焼き松茸2倍量の極上コースで22,000円。
「泰雅」は焼き松茸無しのお手軽コースで11,000円。
つまり、１本5,500円に相当するっていうことになります。

ウーン・・やっぱ同じ値段を出すならステーキのコースの方が満足感あるかも　~_~;
多分、生涯二度と無いであろう本場信州での松茸尽くしコースもこれでおしまいです。

この季節はやはり満席が続くので早い時期の予約は必須だと思います。

19：00　店を訪れてから２時間。
別所温泉駅まで店の方に送って貰いました。