錦秋の古都京都17の世界遺産を巡る②（高山寺、天龍寺、西芳寺、銀閣寺、西本願寺、東寺、龍安寺）

2018/12/04 - 2018/12/07

2018年12月に京都の17の世界遺産全てを巡るツアーに参加しました。自由が利かない団体旅行ではありますが、インバウンド全盛期、どこの観光地も激混みで、3泊4日の個人旅行ではこれだけの行程は絶対に廻りきれなかったと思います。自由が縛られる旅行ではありましたが、観光バスでの移動だったので、すいすいと目的地まで連れていっていただき、同行者とも和気あいあいとした雰囲気の中、文化財や世界遺産を中心にたくさんの場所を見学することができました。時間に余裕ができたときはホテルから出かけ、人気のスイーツやお土産も買うことができて満足の旅となりました。

エリア 京都

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 観光バス JALグループ 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: 読売旅行

＝錦模様の古都京都世界遺産を巡る①＝から続きます。

旅の2日目で、前旅行記①で12月5日の下鴨神社を出たあとで、高山寺に向かう所から紹介します。今回②で巡るスポットは

12月5日
①高山寺
②嵐山
③天龍寺
④西芳寺
⑤銀閣寺
⑥哲学の道
⑦西本願寺
　～都ホテル～
12月6日
①東寺
②龍安寺

以上の順に巡りました。今回も駆け足での訪問の記録となりましたが、お付き合いいただければ幸いです。

山の奥のお寺なので駐車場でバスを降りてから「もうそろそろ？」「まだなの？」と思いながら、息を切らせながら狭く急な階段をかなり登りました。

高山寺 寺・神社・教会

やっと着きました。高山寺の国宝「石水院」への入口です。かなり古い感じのお寺です。

高山寺 寺・神社・教会

ここは漫画のルーツともいわれている国宝の「 鳥獣人物戯画」を所蔵するお寺です。開祖・明恵上人が伝えた日本最古の茶畑もあるそうです。壁にはもちろん鳥獣戯画の模写が展示されていました。

高山寺 寺・神社・教会

お土産用に鳥獣戯画の絵や置物も販売していました。辺りを見回しても鳥獣戯画一色という感じでした。

高山寺 寺・神社・教会

石水院からの眺めです。高い場所なのでさすがに紅葉はほぼ終わっていました。

高山寺 寺・神社・教会

でも、庭の低木には真赤なナンテン？違う？何の実でしょう？可愛らしい実がなっています。

高山寺 寺・神社・教会

石水院の廊下の中央に華厳経に出てくる若者の姿をした善財童子と呼ばれる像があります。

高山寺 寺・神社・教会

少年の像？風貌が可愛らしく、特徴的でした。

高山寺 寺・神社・教会

石水院でいただいた御朱印です。

高山寺 寺・神社・教会

高山寺を後にして、バスは市街地に向かい南下し、渡月橋まで来ました。
嵐山の紅葉もそろそろ終わりでしょうか。

渡月橋 名所・史跡

次の訪問は天龍寺です。入口の庫裏は白と茶のコントラストが美しい建物で紅葉もまだ健在です。

天龍寺 寺・神社・教会

庫裏を正面から見上げると屋根の上に怖い顔の鬼瓦が見えました。

天龍寺 寺・神社・教会

世界遺産天龍寺の曹源池庭園です。

天龍寺 寺・神社・教会

日本初の作庭家ともいわれる夢窓疎石が初代住職だそうです。

天龍寺 寺・神社・教会

大方丈から見る絵がよく写真になっています。集合時刻を気にしながら急いで別に拝観料を払い大方丈へ向かいます。

天龍寺 寺・神社・教会

方丈横には色鮮やかな紅葉。

天龍寺 寺・神社・教会

やはり方丈から眺める漕元池庭園は格別です。京都市内の寺社はどこでもそうでしょうか。警備員の方がちょっと怖い顔で見守っていますね。

天龍寺 寺・神社・教会

方丈にある雲竜図の襖絵もなかなか迫力がありました。ガラスで覆っているので反射して見づらいのが残念ですが。

天龍寺 寺・神社・教会

小方丈から眺めた大方丈と漕元池です。

天龍寺 寺・神社・教会

多宝殿の拝観もできるチケットなので急いで移動します。方丈から長い廊下を進みますが、途中の中庭のかえでの木が見事に紅葉していて、思わず立ち止まりました。

天龍寺 寺・神社・教会

多宝殿です。

天龍寺 寺・神社・教会

ここは後醍醐天皇を聖廟として安置されている場所です。

天龍寺 寺・神社・教会

中央に後醍醐天皇の像、両側に歴代天皇の尊牌が祀られているそうです。

天龍寺 寺・神社・教会

多宝殿の庭を見ながらまた方丈へ戻ります。

天龍寺 寺・神社・教会

大方丈は広い畳敷きの部屋で縁側以外はこの通り、ほとんど人はいません。大の字になって寝そべりたくなります。

天龍寺 寺・神社・教会

達磨の図もインパクトがありました。

天龍寺 寺・神社・教会

あっという間に時間が過ぎました。

天龍寺 寺・神社・教会

方丈を後にします。

天龍寺 寺・神社・教会

天龍寺の御朱印もいただき。

天龍寺 寺・神社・教会

参道の紅葉をながめながら、バスまで戻りました。

天龍寺 寺・神社・教会

バス内でお弁当の昼食です。朝早いのでお腹がぺこぺこであっという間に食べてしまいました。京都らしい和風のお弁当でおいしかったです。

天龍寺 寺・神社・教会

西芳寺に向かいます。

西芳寺（苔寺） 寺・神社・教会

西芳寺です。ここは1日の拝観の回数と時間が決まっていて人数制限があるので事前申込が必要だそうです（今回は旅行者にお任せでしたが）。

西芳寺（苔寺） 寺・神社・教会

本堂で般若心経と坐禅和讃の唱和を何回か繰り返した後 、木札に願い事を書いて奉納します。 その後に庭を見学するので時間がかかりましたが貴重な経験でした。

西芳寺（苔寺） 寺・神社・教会

庭は確かに全体が緑色に苔むしていて何か別世界に入り込んだような感じがしました。苔の種類は１２０種類ほどもあるそうです。

西芳寺 苔の庭 公園・植物園

この庭の特徴は穴のような地形の中に庭があり、中央に池があるということです。

西芳寺 苔の庭 公園・植物園

周りは土塀で囲まれ樹木が茂っているため、風が入らなく乾燥しずらく苔の繁殖するのにとても適した環境なのだそうです。

西芳寺 苔の庭 公園・植物園

それにしても見事な苔の庭でした。

西芳寺 苔の庭 公園・植物園

こちらの御朱印は何と２ページの見開きで、顔のイラスト付きです。レアで何か得した気分になりました。

西芳寺（苔寺） 寺・神社・教会

銀閣寺を訪問しました。入口から入るとすぐに砂を波型に盛り上げた銀沙灘と月の光を反射し銀閣を照らすと言われる向月台がありました。心が安らぐ空間です。

銀閣寺 (慈照寺) 寺・神社・教会

木々に囲まれた展望所から見る銀閣も風情があります。

銀閣寺 (慈照寺) 寺・神社・教会

境内の紅葉が書院造の銀閣にぴったり合いますね。黄色、橙色に染まった紅葉は細密画のようです。

銀閣寺 (慈照寺) 寺・神社・教会

回遊式庭園なので、ぐるっと回って眺めることができます。枯山水庭園や苔庭も趣がありました。

銀閣寺 (慈照寺) 寺・神社・教会

詫び錆びの世界そのものです。

銀閣寺 (慈照寺) 寺・神社・教会

木造建築と砂や石のモニュメントが不思議な感じで一体化しています。

銀閣寺 (慈照寺) 寺・神社・教会

忘れずに御朱印もいただきました。

銀閣寺 (慈照寺) 寺・神社・教会

銀閣寺の参道にはたくさんのお店が出ています。

まつばや グルメ・レストラン

「まつばや」さんで抹茶ソフトをいただきました。中には休憩所もありたくさんの人で賑わっていました。

まつばや グルメ・レストラン

バスまでに戻る道すがら通路を横切って哲学の道が続いていました。

哲学の道 名所・史跡

桜のころはきれいでしょうね。

哲学の道 名所・史跡

市内の中心部に入り西本願寺に着きました。浄土真宗のお寺で大きなイチョウの木が有名な場所です。ここは重要文化財の阿弥陀堂門です。

西本願寺(お西さん) 寺・神社・教会

同じく重要文化財の御影堂門です。とても高く大きな門です。

西本願寺(お西さん) 寺・神社・教会

境内から見た御影堂門です。

西本願寺(お西さん) 寺・神社・教会

阿弥陀堂です。敷地内には附属の学校があるようで時折、子どもの姿も見かけました。こちらのお寺では残念ながら御朱印は発行していません。

西本願寺(お西さん) 寺・神社・教会

有名な逆さイチョウの木です。過去に大火災の際、枝から水が飛び出してきて、またたく間に火が消えたという言い伝えがあるそうです。幾分散っていますが、まだ見応えがありました。

西本願寺(お西さん) 寺・神社・教会

今日もバス移動がメインでしたが、歩いた距離も結構ありました。全部で7か所の世界遺産を見学できました。都ホテルに戻りほっと一息。

都ホテル 京都八条 宿・ホテル

夕食はバイキングレストラン「プレジール」でいただきました。

バイキングレストラン ル・プレジール グルメ・レストラン

よく見ると、このホテルには食事ができるレストランが6か所もあるんですね。

バイキングレストラン ル・プレジール グルメ・レストラン

品数が多く、つい食べ過ぎてしまいました。

バイキングレストラン ル・プレジール グルメ・レストラン

デザートも種類が多く、この通り欲張ってしまいました。それにしても食べ過ぎですね。

バイキングレストラン ル・プレジール グルメ・レストラン

12月6日、京都旅行３日目です。ホテルの和食レストラン「京大和」で朝食をいただきました。

京大和屋 グルメ・レストラン

こちらのお店はセットメニューです。優しい味の和食でした。昨日は食べ過ぎてお腹がもたれ気味なので丁度よかったです。

京大和屋 グルメ・レストラン

12月6日、今日の最初の訪問場所は市内中心にある東寺です。食堂で受付けをして、左手に五重塔を見ながら進むと金堂があります。薬師三尊像が祀られているそうです。

東寺(教王護国寺) 寺・神社・教会

境内の紅葉は最盛期は過ぎているものの見応えのある場所はまだ多くありました。

東寺(教王護国寺) 寺・神社・教会

東寺と言えば五重塔ですね。高さは５５ｍで木造の建築物では日本一だそうです。京都のランドマークで確かに市内ほぼどこからでも眺めら、自分の位置を確認できるスポットですね。

東寺(教王護国寺) 寺・神社・教会

瓢箪池周辺の庭から五重塔を眺めました。

東寺(教王護国寺) 寺・神社・教会

まだ紅葉も残り、赤、黄、緑、黒等の色の対比が美しいスポットでした。

東寺(教王護国寺) 寺・神社・教会

落雷などによって4度焼失した五重塔でしたが、そのたびに、多くの僧が奔走して再建してきました。今の五重塔は、1644年に再建した5代目ということです。

東寺(教王護国寺) 寺・神社・教会

東寺でいただいた御朱印です。

東寺(教王護国寺) 寺・神社・教会

そして、次に龍安寺を訪問しました。

龍安寺 寺・神社・教会

庫裡で受け付けをして中に入ります。

龍安寺 寺・神社・教会

言わずと知れた石庭でお馴染みのお寺ですが、こちらの庭園は是非訪れたかった場所で、何故か強く惹かれます。派手さはないのですが、心が落ち着く枯山水は日本人の心にしっくり来るのですね。

龍安寺 寺・神社・教会

座って眺めるとどこから眺めても必ず1個は他の石に隠れて見えないように作られているそうです。

龍安寺 寺・神社・教会

１５個の石があるそうですが、確かに同じ場所からはどう数えても１４個でした。

龍安寺 寺・神社・教会

全体を歩いて廻って眺めると、隠れた石を見つけることができました。なるほど全体を数えると15個になります。

龍安寺 寺・神社・教会

方丈の庭には「知足の蹲」（ちそくのつくばい）と呼ばれる手水がありました。静かで落ち着いた和の佇まいです。

龍安寺 寺・神社・教会

やや色があせてきた庭の紅葉ですが、色とりどりの葉が錦模様に広がっています。

龍安寺 寺・神社・教会

赤と黄のグラデーションが美しい見ごろの葉もありました。

龍安寺 寺・神社・教会

御本尊の名ではなく、「石庭」の文字が力強く書かれた豪快な御朱印でした。

この後は、
＝錦秋の古都京都17の世界遺産を巡る③＝に続きます。

龍安寺 寺・神社・教会

この旅行記へのコメント （4）

• akikoさん 2020/10/24 11:04:25

  京都周遊の2日目も秋景色がいっぱい

  takaさん、こんにちは。
  
  引き続き、京都の旅の後編を拝見しました。
  この日は、本当にハードスケジュールだったようですね～
  
  最初に行かれた高山寺は、栂尾の山奥の神護寺のさらに奥にあるお寺ですね。そのような山奥のお寺ですが由緒があり、国宝の「 鳥獣人物戯画」が所蔵されているのは聞いていました。本物は大切に保管され、私たちが見ることができるのは模写なのですね。
  善財童子がある廊下から見える高山寺の紅葉は見たことがあり、もう少し早ければ見事な紅葉がご覧になれたと思います。タイミングが少しズレることは旅先でよくありますね(^_-)-☆
  
  次に訪れた天龍寺では、方丈横の紅葉は錦繍の帯のようですね。漕元池は四季折々美しい風景を見せてくれます。秋も美しいですね～
  
  西芳寺は苔好きにはたまらないお寺で、事前申し込みをしてまでも行く価値があります。最近は若い女性で苔が好きな方が増え「苔女（コケじょ）」という呼び方もあるそうです。西芳寺には120種類もの品種があるのですね！
  
  銀閣寺の「黄色、橙色に染まった紅葉は細密画のよう..」とコメントがあるお写真、いろんな色合いのもみじがミックスされてとっても素敵です！銀閣寺の後で、晩秋なのに抹茶ソフトを食べられたtakaさんにニヤリとなりました。私も大好きです♪ それから、ディナーでのデザートの写真にもニヤリ。勝手に、また親近感を感じています（笑）
  
  3日目は、京都では外せない東寺と龍安寺も訪問されて・・・終わりかと思いきや、続編もあるとのこと。楽しみにしています。
  
  akiko

  takaさん からの返信 2020/10/24 13:27:37

  Re: 京都周遊の2日目も秋景色がいっぱい

  akikoさん、こんにちは。
  　
  いつもていねいなお便りをいただきありがとうございます。今回は、前編の続きですが、たくさんの場所を一度に見学できるのは私のような田舎者にとってはとてもありがたいことなのですが、正直せわしかったです。そもそもこのツアーの予約は、それまで遠出の旅をしたことがなかった私が急遽、出かけたい！と一念発起して探したために、丁度いい時季の同じツアーは既に埋まっていて、仕方なくこの時季のツアーにした訳なのです。
  
  　私の興味あるスポットは関西に多いのでそちらにお住まいというakikoさんは本当にうらやましいです。また「紅葉大好き」で、遅い時期ではありましたが、各スポットごとにポツンポツンとですがきれいな紅葉があったのは救いでした。「寺社と紅葉」と言うコラボ自体が歴史の浅い北海道には少なく、魅力ですね。
  
  　西芳寺の苔も見事だったですが、こちら般若心経を写経したのが今となってはいい経験でした。恐らく、個人旅行では自ら好んでそんな経験はしないと思いました。
  
  　所々、スイーツと言うよりも限られた時間内、通りすがりのお店での「おやつタイム」でしたが楽しみの一つでした。個人旅行したときにはakikoさんのように、前もって調べておいたおいしいお店をみつけて巡ってみたいものですね。食べ物にはまだ欲があってビュッフェスタイルのレストランは私にとって要注意なのです。取りすぎ、食べ過ぎて苦しくなり後で後悔するのです。恥ずかしい限りです。
  
  　続編はいつできるかわかりませんががんばりたいと思います。ありがとうございました。
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　taka
  
  

• ももであさん 2020/10/22 19:08:55

  結界のその先に

  takaさん こんばんは♪
  
  3泊4日で17もの世界遺産を巡るとはもはや修行。
  聖黙法談の心で梵行に励み、民衆の仏心を托鉢するという大誓願を
  お持ちなのですね?
  
  な～んて、鳥獣戯画のフィギュアが5,000円とはぶったまげました。
  西芳寺では、キリッとした顔のご本尊イラストがいかしてますね。
  描ける人はお一人だけ。その方が休めば手に入らないレア物です。
  
  実はバイクで30分も走れば京の都というところに棲息しているの
  ですが、ほぼほぼこれら世界遺産の中へ入ったことはありません。
  昔から有料の結界へは入れない体質なのです。
  
  takaさんのブログでまだ見ぬ、'あなたの知らない世界'をたっぷりと
  堪能させていただきました。
  

  takaさん からの返信 2020/10/22 21:27:55

  RE: 結界のその先に

  ももであさん、こんばんは。
  
  　拙い旅行記、読んでいただくだけで十分なのですが、わざわざお言葉をいただき本当に恐縮です。3泊4日で世界遺産を巡るという時間に追われる旅は、自分の意思で自分が思い描くように動くということからは程遠く、ももであさんにとっては修行以外の何物でもないかも知れませんね。確かに、ももであさんの旅行記とは正反対の世界です。
  
  　だから、未知の世界に自ら飛び込んでいく、自分にはない世界を作り上げているももであさんの痛快、爽快、自由闊達な旅にはある意味憧れがあります。
  
  　これからも、ももであさんの旅行記でわたしのできない世界を疑似体験したいと思っています。どうぞよろしくお願いします。
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 taka