2020/09/15 - 2020/09/15
308位(同エリア2723件中)
キートンさん
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2020/09/15
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急きょ決めた35年ぶり、4日間(実質観光3日間)の北海道旅行。
2日目は、路線バスで積丹半島(神威岬と島武意海岸)まで足を伸ばしたいところだったが、不安定そうな天気のため小樽観光とした。
午前中に徒歩移動が多いロケ地めぐりを概ねこなしたので、午後は落着いて小樽観光の中心的エリアを攻めていこうか。
2~3の入場観光と街歩きをおり混ぜながら、最後は夕暮れ時の小樽運河で締めようという考えだが、問題はいつ崩れるかわからない空模様。
入場観光時はともかく、特に運河のライトアップはなんとか雨は避けたいところだが・・・
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- スカイマーク JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- エイチ・アイ・エス
-
日没時のライトアップも見る予定だが、まずは日中の小樽運河をぶらぶら。
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13:00を過ぎても、青空も見えてなんとか天気はもっている。
-
運河沿いから山側の色内通りを歩くと、石造りの歴史的建造物があった。
小樽芸術村・旧三井銀行小樽支店。
1927年竣工。
構造は、関東大震災を教訓に耐震技術を取り入れた鉄筋コンクリート造、外壁には北米産の花崗岩が使用されている。
2016年、ニトリが所有者となり、現在は日本近代絵画美術館となっている。 -
小樽芸術村は、旧北海道拓殖銀行小樽支店、旧三井銀行小樽支店、旧高橋倉庫の3つの歴史的建造物を利用し、似鳥美術館、ステンドグラス美術館などニトリが所有する美術・芸術品を展示する複合施設となっている。
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その中でも個人的に注目したのがステンドグラス美術館。
入場料は700円。 -
ステンドグラスが展示される旧高橋倉庫に一歩踏み入ると、たちまちステンドグラスの世界に包まれる。
ここから順路に沿って主な作品を紹介。 -
「種まく人」
19世紀末~20世紀初め イギリス
新約聖書の中の、信仰の大切さを説いた「種まく人」のエピソードを題材にしている。
絵画では、ジャン=フランソワ・ミレーの「種まく人」がよく知られている。 -
「マギの礼拝」
19世紀末~20世紀初め イギリス チャールズ・イーマーケンプ工房
イエス・キリストが生まれたことを知らせる星を見た東方の博士マギたちが、イエスを礼拝するために贈り物を持って訪れた。
右から2枚目に聖母マリアと幼子イエス、3枚目に星が描かれている。 -
「善き羊飼い」
1894年頃 イギリス
中央に「善き羊飼い」としてのイエス、その両脇にイエスの最初の弟子である聖ペトロと聖アンデレが描かれている。
所蔵作品の中で唯一、教会にはめられていた当時の木枠ごと保存されている。 -
「幼子よ我に来れ」(右)
1915年頃 イギリス ヒートン・バトラー&パイン工房
「信仰 慈善 希望」(左)
1906年頃 イギリス ジョーンズ&ウィリス工房 -
「磔刑図」
1890年~1900年頃 イギリス
十字架に架けられるイエスを中心に、聖母マリアやイエスの弟子、イギリスにゆかりの深い聖人などが描かれている。 -
「四人の聖人伝」
19世紀末~20世紀初め イギリス
上部に聖オズワルド(左端)や聖ゲオルギウス(右から2枚目)などの聖人、下部にそれぞれの聖人にまつわる物語が描かれている。 -
「神とイギリスの栄光」
1919年頃 イギリス
中央上部に描かれたイエスが、真下にいるイングランドの守護聖人ゲオルギウスに王冠を与えようとしている。
右から2枚目には鎧を着たジャンヌ・ダルクが描かれている。
イギリスの第一次世界大戦における戦勝記念と戦没者追悼の意を込めて製作された。
ステンドグラスの下には、19世紀イギリスの十字架と燭台が展示されている。 -
ここに所蔵されているステンドグラスは、19世紀後半から20世紀初頭にかけてイギリスで製作されていたもの。
20世紀後半のイギリスでは、人々の教会離れやまちの再開発などによって、いくつもの教会が取り壊された。
そうした教会から取り外され、数奇な運命をたどり日本へやって来た。イギリスで製作され数奇な運命をたどり日本にきたステンドグラスの数々 by キートンさんステンドグラス美術館 (旧高橋倉庫) 美術館・博物館
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本来教会などの建物で見られるステンドグラスは、外壁に設置され自然光で絵画のように浮き上がるものであるが、ここで展示されている作品のほとんどは裏から照明を当てているものと思われる。
なので、建物外側からはほんの一部のステンドグラスしか確認できない。 -
「富と慈悲 愛と収穫」
19世紀末~20世紀初め イギリス ヒートン・バトラー&パイン工房
左右それぞれ2枚に分れたパネルに描かれた人々の視線は主に中央に注がれている。
もともとは中央にイエスか聖母などの神聖な存在が描かれたパネルがもう1枚存在したと考えられる。 -
「悪竜を踏み敷く大天使聖ミカエル」
19世紀末~20世紀初め イギリス
聖ミカエルが踏みつけている悪竜は、キリスト教に敵対する者や、伝染病、人の悪い心などを表している。
大天使聖ミカエルは、ステンドグラスに描かれる天使の中でも有名だそうだが、個人的には「あの岩山に聖堂を建てよ」との聖ミカエルのお告げでフランスのモン・サン=ミッシェルができたという話で記憶に残っている。 -
階段で2階へ上ると、太い梁がむきだしになっていて、木骨石造の倉庫だったことを物語っている。
この旧高橋倉庫は、1923年(大正12年)に建てられたもので、大豆を収める倉庫となっていた。
骨組は木材、外壁に石材を使用しており、耐火性や遮熱性に優れ、工期短縮が可能で経済的であることから、このような倉庫が明治中期から大正にかけて小樽で多く造られたという。 -
「最後の晩餐」
1901年頃 イギリス アラン・バランタイン&ガーディナー工房
レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画であまりにも有名な新約聖書の一場面である。
イエスが弟子であるユダの裏切りを知りながら、処刑前夜にユダも含めた弟子たちと最後の食事をとる場面。
「この中に裏切り者がいる」と告げたイエスの言葉に驚く右端手前に描かれたユダは、裏切りで得た銀貨の入った袋を腰に付けている。 -
左から
「種まく人」
「善きサマリア人」
「善き羊飼い」
「放蕩息子の帰還」
19世紀末~20世紀初め イギリス -
「幼女よ我に来れ」
19世紀末 イギリス
中央2枚に、イエスの評判を聞いて大勢の母と子が祝福を求めて集まった場面。
左端に旧約聖書に登場するサムエルとアンナ、右端に新約聖書に登場するテモテとユーニスが描かれている。
旧約と新約から2組の親子が描かれたのは、時の経過を表現したものだと考えられる。 -
「幼女よ我に来れ」(上部ティンパヌム)
19世紀末 イギリス
前のステンドグラスの上部。
花型の部分には、左から「信仰」「愛」「希望」を象徴する人物が描かれている。
このように上部と下部を分けて展示されている作品もある。 -
「キリストの公生涯」
1875年頃
もともと10枚のパネルからなる高窓で構成されていたと考えられる。
この3枚のパネルは中央上部にはめられていたもので、中央には最も重要な磔刑と復活の図が描かれている。
鮮やかな青を基調にしていて、目を引く作品である。 -
ステンドグラス作成の方法がビデオで紹介されているほか、材料や道具が展示されている。
-
「聖オズワルドに守護される兵士」(左)
20世紀初め イギリス パーシー・ベーコン工房
聖オズワルドは、戦いに赴く前に十字架を立てて祈りを捧げ大勝利した。
「リチャード1世に守護される兵士」(右)
20世紀初め イギリス パーシー・ベーコン工房
赤い盾を持つリチャード1世は、十字軍で活躍したことから、イングランドの騎士道精神を象徴する王である。
いずれの作品も、戦いに赴く兵士の家族が、無事を祈って教会に寄進したものだと考えられる。 -
「この人を見よ 神を見よ 聖人達」
1890~1900年頃 イギリス クレイトン&ベル工房
中央の2枚にイエスが描かれている。
中央左側が磔にされる前のイエスで「この人を見よ」を意味するラテン語「Ecce Homo」、中央右側が復活したイエスで「神を見よ」を意味するラテン語「Ecce Deus」の文字が書かれている。 -
「カンタベリー物語」(中央)
20世紀初め イギリス
イングランドの詩人ジェフリー・チョーサーが14世紀に書いた「カンタベリー物語」を描いている。
騎士、粉屋、尼僧、免罪符売り、貿易商、医師、農夫など様々な階層の登場人物の特徴を、当時の最新技法を駆使して描き分けている。
「奏楽の天使」(両側)
19世紀末~20世紀初め イギリス
楽器を奏でて神を称える天使。
左側の天使はハンディーオルガンのような楽器ポルタティーヴを、右側の天使は弦楽器セラフィムをそれぞれ持っている。 -
イチオシ
「カンタベリー物語」の上部。
宗教色の強い作品が多い中で、物語の場面を描いているのが新鮮に映る。 -
イチオシ
2階から見た吹抜け部分。
館内の椅子に腰かけたりして休憩も兼ねるように観賞したので、滞在時間はゆうに1時間を越えていた。
一度にこれだけのステンドグラスを見たのはもちろん初めてのことで、なかなか見応えがあった。 -
ステンドグラス美術館から日銀通りに出た交差点に出抜小路があり、火の見櫓が建っている。
この火の見櫓は、日中展望台として一般に開放されている。 -
展望台といってもそれほど高くはないが、小樽運河を見渡すことができる。
小樽運河沿いの建物の中には、工事中なのか外壁部を青の幕で覆った建物が2つあるのが残念だ。 -
出抜小路は、古き良き時代の小樽の街並を再現した屋台村。
ノスタルジーな路地裏の飲み屋街といった感じ。
台の上に立つ小僧は、商売繁盛・立身出世をかなえる「うだつ小僧」というそうな。小樽出抜小路 名所・史跡
-
日銀通りと色内通りの交差点付近は、かつて「北のウォール街」と呼ばれた金融街だった。
ここは今回のロケ地めぐり最後の撮影ポイントとなる。
映画「Love Letter」で、博子と秋葉が小樽を去る時、秋葉の友人と別れる場所。
その時、自転車に乗った藤井樹が偶然通りかかり、博子と秋葉の前を通り過ぎて行く。 -
その直前に樹は、交差点の歩車道境界付近にあったポストに博子宛ての手紙を投函している。
現在そのポストはその位置にはない。
撮影当時からなくポストはセットだったのだろう。
映像を見れば、車道側からポストに投函している。
普通そんなポストの設置はしないはずだ。
そんなセットの設置のしかたに何か意図があったのかどうかはわからないが・・・ -
博子と秋葉の前を通り過ぎた直後、樹が「藤井さん」と声をかけられた気がして振り返ったあたり。
本来なら隣の交差点付近になるべきだが、先ほどと同じ交差点で撮影されたと思われる。
交通規制などの関係でそうなったのかもしれない。
ここで、突然歩行者天国にでもなったかのように車道に人があふれてくるという不自然な演出がされている。
樹はその人混みにまぎれて誰に声をかけられたのかわからない。
博子は振り返った樹を見て自分とそっくりなこと、その人が樹であることをおそらく確認したのだろう・・・
以上で、映画「Love Letter」のロケ地めぐりを締めとする。
小樽市内で今回行けなかったロケ地としては、ふたりの藤井樹が通っていた中学として撮影された朝里にある中学校、そしてファーストシーンが撮影されたとされる小樽天狗山のスキー場付近があげられる。
とはいえ、今までロケ地を訪れた映画は(訪れた観光地がたまたまロケ地だったのも含めて)40作品を越えるが、今回ほど気合の入ったロケ地めぐりは初めてだっただろう。
今までのロケ地めぐりの記録
https://4travel.jp/travelogue/11625895 -
かつての「北のウォール街」の一画に建つ、日本銀行旧小樽支店。
現在は、金融資料館となっている。 -
金融資料館は入場無料となっている。
入口を入ったところは日本銀行旧小樽支店の営業場カウンター。 -
回り込んで、内側から見たカウンター。
日本銀行旧小樽支店金融資料館 名所・史跡
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営業場は床から天井まで10.5mあり、柱のない大きな吹抜け空間となっている。
ここは歴史展示ゾーンとなっていて、日本銀行のあゆみやかつての北のウォール街などに関して、主にパネルによって解説している。 -
昭和を生きた世代にはなじみのある紙幣。
とはいっても、私にとってのなじみは五百円札と千円札あたり。
百円札は当時でもめったに見かけなかった。
ガキが聖徳太子に会えるのは、お年玉をもらった時くらいだった。
日本の紙幣の印刷技術は世界に誇れるものである。
日本で偽札に出逢う機会はほとんどないが(むしろ日本の偽札を見てみたいものだ)、外国では偽札が出回っていることも稀ではない。
中国で高額紙幣を使おうとすると、入念にチェックされたことがある。
日本では生まれてこのかたそんな経験したことがない。
そんな日本の現金の高い信用度は、キャッシュレス化が進まない一因になっているようだ。
現金の信用度が低い国で急速にキャッシュレス化が進んで、日本より先を行くとは皮肉な話である。 -
営業場から奥にも展示スペースがあるが、ここから先は諸般の事情で観覧休止となっている。
1億円の重さを体感できるコーナーはこの奥。
それにはそれほど興味はなかったが、厳重な金庫の中には入ってみたいところだったので残念だ。 -
日本銀行旧小樽支店の建築設計・現場監督は長野宇平治が担った。
長野宇平治は辰野金吾に師事し、数々の銀行建築を手がけた。
辰野金吾は、「日本近代建築の父」ともいわれる、明治時代を代表する建築家である。
代表作として、東京駅、日本銀行本店、日本銀行京都支店、大阪市中央公会堂、南天苑などがある。 -
アイヌの守神シマフクロウをモチーフにした塑像が、外壁に18体、内壁に12体施されている。
-
イチオシ
日本銀行旧小樽支店をあとに、堺町通りを南へと歩く。
日銀通りから50mも行くと、歴史的建造物に指定されている大正硝子館。
明治時代に建てられた旧名取高三郎商店である。 -
橋に大きな風鈴。
その向こうに、これも歴史的建造物に指定されている小樽浪漫館。
明治時代に建てられた旧百十三銀行小樽支店である。 -
堺町通りから西へと伸びる、「小樽出世前広場」との横断幕の路地。
ノスタルジーな木造建築が並ぶ。
左側に「小樽歴史館」があり、入口の扉が開いているのだが照明が消えていたので入らなかった。 -
再び堺町通りを南下。
16:00過ぎ頃、とうとう雨がぱらつき始めた。 -
16:10頃、堺町交差点に到着。
石造りの常夜灯、小樽オルゴール堂、洋菓子ルタオ本店などが建ち、メルヘン交差点とも呼ばれる。堺町交差点 (メルヘン交差点) 名所・史跡
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小樽オルゴール堂の前には高さ5.5mの蒸気時計がある。
バンクーバーのガスタウンにある蒸気時計とは姉妹関係であるという。
1994年にウィスラーブラッコムにスキー旅行に行った時、バンクーバーで1日観光した。
その時にガスタウンの蒸気時計を見た記憶がある。 -
堺町交差点で折り返して、かま栄の工場直売店に来た。
(株)かま栄 名所・史跡
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営業時間は18:00までで、16:25に到着したのでまず工場見学しようとしたが、製造作業は終わっていて清掃作業になっていた。
冷静に考えてみれば、もっともなことである。 -
かま栄のかまぼこができるまで。
ここには、かま栄カフェがありイートインスペースもあるので、お好みサンドかえびカツバーガーを食べようと思っていたが、売り切れだった。
かわりに揚げかまぼこを購入してイートインスペースで食べた。
チーズ入りが美味だった。 -
概ね考えていた小樽観光を消化できたので、あとは夕暮れ時の小樽運河を残すのみとなった。
小雨のぱらつく中、出抜小路へと戻ると、提灯に灯がともっていた。 -
小雨に風も強くなってきたので、しばらく近くの運河プラザで休憩しながら日没を待った。
17:50頃、小樽運河の中央橋に出てみた。
まだ、ライトアップという感じではない。 -
そう思っていたが、実はすでにライトが当っていたようだ。
意外に地味なライトアップのようである。 -
イチオシ
ライトアップされた運河を左に見ながら南へと歩く。
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18:00過ぎ、小雨がやむ気配もないので、このあたりで帰途へと向かうことにした。
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出抜小路の交差点を渡り小樽駅へと向かう。
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小樽運河は思いのほか淡いライトアップだったが、日本銀行旧小樽支店はかなり明るくライトアップされていた。
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18:30頃の小樽駅のホーム。
見送ってくれたのは、小樽にゆかりのある、今は亡き昭和の大スターだった。JR小樽駅 駅
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旅の原点に帰る北海道
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