2020/09/15 - 2020/09/15
326位(同エリア2723件中)
キートンさん
この旅行記のスケジュール
もっと見る
閉じる
この旅行記スケジュールを元に
急きょ決めた35年ぶり、4日間(実質観光3日間)の北海道旅行。
2日目は、路線バスで積丹半島(神威岬と島武意海岸)まで足を伸ばしたいところなのだが、相変わらず天気予報は検索したサイトによって異なってどれを信じてよいかさっぱりわからない。
朝、雨は降っていないが、概ね天気は下り坂のようだ。
しかも、積丹半島から小樽へとくずれていく可能性が強い。
ホテルを出て、小樽までは2時間程度で行けるが、神威岬まではさらに2時間以上かかるし1日3往復しか便がない。
というわけで、積丹半島は3日目の天気に望みを託し、今日は1日小樽観光をすることにした。
学生時代の2回の北海道旅行では訪問できず、今回が初めての小樽。
定番の観光スポットを周るのはもちろんなのだが、小樽にはもうひとつの目的を考えていた。
2日目の前半は、これまでの旅でもしばしば行ってきた映画のロケ地めぐりをメインとした。
その作品は、「スワロウテイル」、「リリィ・シュシュのすべて」などで知られる岩井俊二監督の最初の長編映画「Love Letter」(1995年)。
「Love Letter」を知ってる人なら覚えがあるかな?というマニアックな旅行記となっております。
小樽の定番どころは後半にまわしたので、前編では通常観光で訪れるところはあまり出てきません。
あしからず・・・
※注意 コメントで思いっきりネタバレしてます。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- グルメ
- 3.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス スカイマーク JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- エイチ・アイ・エス
-
朝チェックした天気予報では、今日の小樽は概ね曇りのち雨。
7:00前にホテルを出発し、北海道中央バス札幌ターミナルを目指す。
今のところ、札幌市内は青空も見えている。 -
札幌ターミナル7:10発小樽行きの高速おたる号に乗車。
そこから乗車したのは私ひとりだけで、あまりのすき具合に拍子抜けしたが、高速に乗るまでに客が増えていった。
定刻より少し遅れて8:00頃、高速見晴(みはらし)に到着。
見晴は、JR函館本線の銭函駅に比較的近いバス停である。 -
高速見晴から高速沿いの道を札幌方向に300m弱歩くと、高速を横断する歩道橋がある。
歩道橋は落下防止の高いフェンスが設けられてるので、写真は撮りずらい。
(写真はフェンスのネットの影をトリミングしてカットしたもの) -
歩道橋の海側端まで来ると、銭函の市街地と石狩湾が見渡せる。
見晴という地名は伊達ではないようだ。 -
銭函は札幌駅と小樽駅の中間あたりで、JR函館本線はここから小樽に向かって海沿いを走って行く。
-
石狩湾を見ながら、映画「Love Letter」の主人公藤井樹(ふじいいつき)の自宅として撮影された場所に向かう。
とはいっても、撮影に使われた家は2007年の火災で焼失し、今は空地となっているはずなのだ。
あからさまに個人邸を目的に写真撮影するのは抵抗があるが、空地なら抵抗感はかなり薄らぐ。(あくまで個人的な感覚だが)
空地といってもストリートビューで見ると、映画で映っていた庭の白樺の木が残っているようなので、それを見るだけでも価値があると思う。
「Love Letter」(1995年)予告編
https://www.youtube.com/watch?v=M0UA1yrUTfs -
この砂利道を下った正面が目的地だったが、そこには衝撃の光景が目に映った。
家が建ってる !!! -
道の右側が、藤井樹の自宅として撮影された家があった場所。
目隠しの塀と平屋の家が新築されている。
やはりロケ地めぐりの人がいることを意識して建てられている気がしてならない。
「Love Letter」は日本での知名度は高くないが、中国、香港、台湾、韓国ではヒットした日本映画である。
特に韓国では、アニメ作品を除けば歴代最多の観客動員数となった日本映画である。
長らく日本の大衆文化を規制していた韓国が1998年になって解禁。
1999年に「Love Letter」が劇場公開され大ヒット、2度リバイバルされたという。
「Love Letter」のロケ地めぐりをする人は、おそらく、というより間違いなく日本人より韓国人の方が多かっただろう。昨年までは・・・ -
もうひとりの藤井樹(中山美穂)を捜して、渡辺博子(中山美穂)と秋葉茂(豊川悦司)がうろうろしていたあたり。
つまり、中山美穂はこの作品でひとり二役している。
渡辺博子のフィアンセだった藤井樹に宛てた手紙が同姓同名の女性の家に届いていた。
男性の藤井樹は2年前に雪山で遭難して他界、博子はフィアンセが昔住んでいたが国道になって今はない住所=天国に手紙を出したつもりだった。
映像では電柱は道の左ではなく、右にあって「銭函二丁目」との表示があった。
確かに銭函二丁目の近くではあるが、厳密にはここは見晴町だと思われる。 -
衝撃の事実が判明し、白樺の木すら見れないまま(見たのかもしれないが、肝心の白樺の幹が見えなかった)、銭函駅まで歩いた。
小樽行きの列車までちょっと時間があったので、海岸に来てみた。
小樽の方向は海岸沿いに鉄道が走っているのがわかる。 -
銭函8:47発の普通列車で小樽に向かう。
銭函駅 駅
-
石狩湾沿いを走る列車の車窓。
残念ながら窓が汚れている。 -
銭函から約20分で小樽に到着。
天気は下り坂なので、降りださないうちにできるだけ徒歩移動の行程を消化したいところだ。 -
小樽駅のすぐ北の通りにある、船見坂を上る。
目指すはその先のちょっとした山にある展望台だ。 -
最大15%と表示された船見坂。
映画の中で、郵便屋がバイクで上っていた坂である。 -
さらに坂を上って行くと、ハイキング道の入口がある。
ここからおそらく10分程度上って行くと、旭展望台というビューポイントがある。
映画「Love Letter」のストーリーは、神戸に住む渡辺博子と小樽に住む藤井樹の手紙のやりとりが軸になっている。
舞台は、主に小樽だが、前半は神戸のシーンも多い。
ただ、神戸のシーンも小樽で撮影されたようで、そのひとつが旭展望台である。 -
少し上ったところに立札が。
きっと案内図だろう。
と思いきや・・・ -
な、な、なんと・・・
本日二度目の衝撃の事実 !!!
「旭展望台10月3日まで工事中で通行止め」 -
しかたがないので、船見坂まで一旦戻って南へと歩き、小樽公園へとやってきた。
グランド横の上り坂は、渡辺と秋葉が乗ったタクシーが走る道。
藤井家を捜し当てた博子と秋葉だったが、樹は留守で博子は樹宛ての手紙をポストに投函し、藤井家をあとにする。
その時、樹を乗せたタクシーとすれちがい、樹を降ろしたタクシーが折り返して博子と秋葉を乗せる。
「あれ?何かお客さん、今さっき乗っけてた人によく似てるなぁ」
「えっ、俺?」
「違いますよ、隣のお嬢さん・・・いや、似てるなぁ・・・」 -
小樽公園のもっとも高い場所に見晴台広場がある。
ここでちょっと一休み。 -
見晴台広場とはいっても、いうほど見晴しが良いとわけではない。
-
小樽公園の見晴台広場から北東に下ったところに小樽市役所がある。
もちろんここにも目的があって来たわけだが、市役所の別館から本館へと建物内を移動していた時、見覚えのあるような雰囲気が・・・小樽市庁舎 名所・史跡
-
階段を上がったところは、樹が診察を待っていた場所だった!
これは思わぬサプライズ。
通りかかった職員らしき人に聞いてみたら、写真撮影OKということだったので撮らせてもらった。
小樽市役所の出入口や門のあたりは、樹が通った病院として出てきたとわかっていたが、病院内は別のところで撮影されたものだと思っていた。
映像ではここに長椅子が置かれていて、その右端で樹がうたた寝をしてしまう。
その時、樹の父がストレッチャーで運ばれていく夢を見る。 -
おそらく、樹の父がストレッチャーで運ばれていくシーンが撮影されたのはこの廊下だろう。
写真撮影時は気づかなかったが、右端にわずかに写っている大きなのっぽの古時計は、後に樹が病院に担ぎ込まれた時に樹の母が時間を確認した時計だと思われる。
よくこんな古い時計が今も残っていたものだ。 -
小樽市役所東側の出入口。
映画では「小樽厚生病院」として登場する。 -
小樽市役所から5号線に出て手宮までバスで移動しようと思ったが、本数が少なくかなり待たないと来ないので、結局徒歩で移動することにした。
途中、「サンモール」というアーケード街を通る。 -
石原裕次郎は、3歳から9歳までの少年期を小樽で過ごした。
小樽には石原裕次郎記念館があったが、2017年に惜しくも閉館した。
個人的には裕次郎といえば、若い頃の映画より刑事ドラマ「太陽にほえろ!」の印象が強い。
映画はたぶん数作しか見てないと思うが、印象に残っている「幕末太陽伝」や「太平洋ひとりぼっち」のポスターはここにはなかった。
仕事柄もあり、「黒部の太陽」を見てみたいが、いまだ果たされていない。 -
その向かいには、先月他界した渡哲也が主演した「西部警察」の映像が流されていた。
正直私は「西部警察」を見ていなかった。
渡哲也のドラマでは、松田優作が出演していた「大都会PART2」が一番好きだった。
「大都会PART3」以降、「西部警察」シリーズは派手さを前面に出して、リアリティーに欠け刑事ドラマとしての面白さがあまり感じられない気がした。 -
イチオシ
サンモールを抜けると、海側に少し移動して旧手宮線を北へと歩いた。
北海道で最初の鉄道開通区間の一部で、南小樽~手宮間の貨物線であった。 -
南小樽~手宮間はわずか2.8kmであるが、石炭や海産物の積み出しでにぎわった。
1985年に廃線となり、現在は散策路となっている。
自転車での走行は禁止されているようなので注意が必要。 -
旧手宮線を北へ進むと、小樽市総合博物館へと至る。
ここは総合博物館といいながら、実質は鉄道博物館といっていい展示内容らしい。
今日火曜日は定休日で入場できない。 -
でも、道端でこんな蒸気機関車を発見した。
-
そこから励ましの坂を上り、右折して手宮公園へと入っていく坂道。
この道は「Love Letter」の中で、中学への通学路として何度か出てくる。
特に印象的なのは、中学の頃の藤井樹(酒井美紀)が自転車で走行中、藤井樹(柏原崇)に紙袋を頭からかぶせられるシーン。
中山美穂が演じる藤井樹の中学時代を酒井美紀が演じている。
正直、中山美穂と酒井美紀が似ているとは言い難い。
実はこの映画、それ以外にもツッコミどころは結構ある。
しかし見終わるともう一度見たくなり、何度か見るとツッコミどころはどうでもよくなる。
まあ、見る人によって評価は分かれる作品だと思うが・・・ -
同じ坂道の反対方向。
映画が撮影された時期はいずれも晩秋から春先にかけてと思われ、木々の葉が完全に落葉した後なので、かなり雰囲気は異なっている。
当時なかった側溝(右側)が設置されているが、傾いた電柱はそのままだ。 -
藤井樹(柏原崇)が紙袋をかぶって自転車で駆け下りてきたあたりの斜面。
-
天気は下り坂のはずだったが、意外と晴れ間が見えている。
-
手宮公園案内図
現在地の近くにちょっと意外なものがある。 -
人があまり訪れないような場所に秘かに建っている。
「尼港殉難者追悼碑」
尼港(にこう)とは、現在のロシアのアムール川河口に位置するニコラエフスク・ナ・アムーレのこと。
そこで1920年(大正9年)3月、赤軍パルチザンによる大規模な住民虐殺事件が起こった。
日本人700人以上を含む全6000人を越える犠牲者を出した尼港事件である。
奇しくもちょうど100年前の事件となる。 -
1917年にロシア革命が起こり、ウラジミール・レーニンを指導者とする共産主義の赤軍と反革命軍の白軍が血で血を洗う内戦を繰り広げていた。
尼港には小樽から定期便で渡った日本人居留民がいたという。
日本はシベリア出兵で尼港に援軍を送っていたが、港が凍結し交通が遮断された冬に、4300名の赤軍パルチザン(共産主義ゲリラ部隊)が攻撃・占領し、軍人のみならず、民間人も無差別に虐殺したといわれる。 -
ちょっと横道にそれたが、ロケ地めぐりを再開し、手宮公園陸上競技場に。
3000m障害用の水濠もある立派な全天候型競技場となっている。 -
映画の中で、藤井樹(男)は陸上の選手だったが大会前に交通事故に遭い足を骨折してしまう。
エントリーできなかった樹(男)は、大会当日足が治りきらない状態で、コース外からレーンに乱入して走者を妨害するという事件を起こす。
映像ではトラックは全天候型ではなく、土のコースである。
ネットで調べた結果ではここで撮影されたという情報があるが、撮影後に全面改修されたことと季節が違うこともあり、実際来てみると決め手となるものが見当たらない。 -
それにしても、予想外に天気はくずれない。
まあ、ラッキーなことなのだが・・・ -
イチオシ
陸上競技場の東側は、手宮緑化植物園というエリアになっていて、海が見える気持ちのいいグリーンが広がっていた。
-
手宮公園は桜の名所でもあり、4月下旬から5月上旬に見頃となるようだ。
海が見下ろせる桜の名所っていいよね。 -
きれいに整備された緑の斜面。
-
ひょっとしてもう紅葉が始まりかけてる?
-
池もあって、日本庭園みたい。
-
やけに整備がゆきとどいてると思ったら、ちょうど草を刈り込んだ直後だった。
-
手宮公園をほぼ一周し終る頃、もう一箇所街を見下ろせる場所を見つけた。
-
手前に小樽市総合博物館、向こうに小樽運河が見える。
-
市街地に下りていく階段を見つけたので、そこを下りて行った。
小樽市総合博物館の細長い敷地に平行するように下りて行く。 -
12:00過ぎ、再び小樽市総合博物館のエントランス付近に戻ってきた。
指す指が、「ここが北海道鉄道ゼロマイルの地」だとアピールしている。
それにしてもレール幅に対して車輪が異様にデカい。 -
また少し歩いて運河公園。
運河公園に面して建つのは、小樽でも歴史的建造物としてよく知られる旧日本郵船小樽支店。
改修工事中で内部見学はできないという情報は仕入れていたが、工事ってよりによってそこなんかい! -
旧日本郵船小樽支店(右)と旧日本郵船小樽支店残荷倉庫(左)。
ともに小樽市の歴史的建造物に指定されている。
旧日本郵船小樽支店は、映画の中で藤井樹(女)が勤める図書館として登場する。
工事用ネットがかかっている出入口付近の階段部分で、樹と仕事仲間との会話シーン。 -
事の真相をつきとめるために、秋葉が博子になりすまして樹に手紙を送った。
「もしあなたが本当の藤井樹なら、何か証拠を見せてください。(手紙の文)」
「喧嘩売ってんのかしらね。だいたい最初に手紙よこしたの向こうよ。」
「ねえ、ちょっと送ってみなよ。」
「何を?」
「証拠よ。」
「どんな証拠よ。」
「住民票の写しとか。」
「なんで私がそんなもん提出しなきゃなんないのよ!」
「じゃあ、保険証は?」
「私ねぇ、もうこれ以上関わらないことに決めたの。いくら手紙が来ても相手してあげないわ。」
「樹、にせものよばわりされて黙ってる気?」
結局、樹は運転免許証の拡大コピーを同封して、「これが証拠よ。もう手紙書かないで さよなら」と絶交の手紙を博子に送る。
そして、秋葉は博子を誘ってもうひとりの藤井樹を捜しに小樽へと旅立つ。 -
イチオシ
小樽運河沿いを歩くと、対岸に廃墟感漂う北海製罐小樽工場第3倉庫が目をひく。
この倉庫をネットで検索すると、「ショッカーのアジト」というワードを目にする。
ショッカーとは初代仮面ライダーで登場する悪の組織。
つまりショッカーのアジトとして撮影が行われたことがあるのだという。
いまだに継続しているこのシリーズの初代といえば1971年(昭和46年)に始まった。
当時の小学校男子に大ウケし、様々な社会現象を巻き起こした。
実は私もまさにその世代である。 -
この第3倉庫には、建設当初から荷物を揚げ降ろしするエレベーターや製品を運河へ搬出するためのスパイラルシュートがあった。
このへんの廃墟感がたまらない。 -
12:30頃、小樽市観光物産プラザ「運河プラザ」に到着。
秋葉と博子も小樽に到着して最初にここを訪れている。
いいかげんお腹も減ったので、ここで昼食としよう。 -
とは思ったが、運河プラザの売店に弁当とかおにぎりとかも売ってないので、結局これが昼食となった。
ポテチは「小樽編」である。
ただ今ダイエット継続中で、半年ぶりくらいのポテチ解禁だ。 -
予想外に天気がもっていて青空も見えている。
こんなことだったら積丹半島に行っとけばよかった、と後悔するほどだ。
かわりに、ツウセンの13:30発「青の洞窟クルーズ」に乗船しようと思い電話してみたが、今日は波が高くて欠航だという。
イタリアのナポリでもカプリ島を断念したが、どうやら「青の洞窟」とは相性が悪いらしい。
さて、午前中に徒歩移動をかなりこなしたので、午後は落着いて小樽観光できそうだ。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
小樽(北海道) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 旅の原点に帰る北海道
0
60