1998/09/01 - 2019/12/31
163位(同エリア6975件中)
キートンさん
当分の間海外旅行など行けそうになさそな2020年。
外出自粛を機会に、過去の旅をテーマ別に振り返ってみようと始めた特別企画。
聖地巡礼というほど旅の主目的にはしていないが、都市観光も増えてきたここ数年は映画のロケ地を意識して街歩きをするようになった。
特にこだわりの作品に限定してロケ地をくまなくめぐるわけではなく、観光のついでに過去に見た作品の中で寄れそうなロケ地に行ってみるというスタイルである。
なので、作品数でいうと40を超えたが、1作品で1箇所しか行けてないものも多々ある。
それでロケ地めぐりといえるか?とお叱りを受けそうだが、ただの旅好きが道楽でやってることだと、あたたかい目で見ていただければと・・・
また、おじさんが過去に見た映画ということは、概ね古い作品が多いということでもあるので、あしからず。
旅行記として投稿するにあたって国などを選択する必要があるので、ここでは訪れたロケ地点が最も多かったイタリアのローマで投稿した。
※貼り付けたYouTubeの動画は削除されることがよくあります。
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1.「ローマの休日」(1953年/アメリカ)
監督:ウイリアム・ワイラー
出演:オードリー・ヘップバーン、グレゴリー・ペック、エディ・アルバート
ジャンル:ラブコメディ
主なロケ地:ローマ(イタリア)
訪問時期:2018年5月
いきなり定番中の定番登場である。
古いモノクロ作品でありながら、世代を問わず愛される奇跡のような傑作。
ローマを訪れたら映画好きでなくてもロケ地巡礼したくなるほど、ローマの名所が次々登場する。
まずは、アン王女(オードリー・ヘップバーン)と新聞記者ジョー(グレゴリー・ペック)が最初に出会う場所。
セヴェルスの凱旋門の横を通る道路である。
https://www.youtube.com/watch?v=HhknD6WNZn0 -
アン王女を尾行して来たジョーが、なんとかスクープ写真を撮りたいがために、女子生徒からカメラを借りようとするトレヴィの泉。
引率の先生ににらまれ未遂に終わるが、借りれたとしてどうやって返そうとしていたのか・・・トレヴィの泉 建造物
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トレヴィの泉の左側(東側)にある、アン王女が髪をショートにカットした美容院があった建物。
その時の「BARBIERE」は、今は「BAGS」になっている。 -
残念ながら暗くなってしまってから訪れたスペイン階段。
ショートカットにしたアン王女がジェラートを食べた場所として、あまりにも有名。
スペイン階段のシーンは2分ほどだが、トリニタ・デイ・モンティ教会の時計はカットの毎に動いていて、撮影に相当な時間がかかっていたことを示している。
ウイリアム・ワイラー監督は非常に凝った演出をすることで知られるが、意外とこういうところは気にしないらしい。
なお、現在はスペイン広場及び階段での飲食は禁止されている。 -
パンテオンの西側、ジョーがカメラマンのアービング(エディ・アルバート)にアン王女を引き会わすオープンカフェがあった場所。
コントのようなシーンの後、事情を理解したアービングはライター型カメラでアン王女を盗み撮りする。
ちなみにライター型カメラは、日本製「エコー8」という製品らしいが、ネガが小さくて画質はかなり悪かったらしい。
現在、オープン・カフェは見当たらないが、その地点から見える風景は、大きくは変わっていないように見える。 -
いわずと知れたコロッセオ。
ジョーとアン王女がスクーターに2人乗りし、アービングがそれを追いかけて、3人でコロッセオ観光。
後に挙げる「ドラゴンへの道」や「アマルフィ 女神の報酬」などでも登場する。 -
ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂がそびえるヴェネツィア広場。
コロッセオ観光の後、ジョーとアン王女がスクーターに2人乗りで走っていたところを交通整理の警官に停められる。
ジョーと警官が話をしている時に、アン王女がスクーターにまたがり大暴走。
沿道の人々は大迷惑・・・ -
結婚式に向かうところだったなどと嘘をついて釈放された後に来たのがサンタ・マリア・イン・コスメディン教会。
教会内には「ローマの休日」で最も有名なシーンのひとつ「真実の口」がある。
訪問時間が早くて開いてなかったので入場できなかった。 -
サンタンジェロ城からサンタンジェロ橋を渡った橋のたもとは船上パーティーが行われたところ。
アン王女を捜していた情報部員らと大乱闘になり、王女らしからぬおてんばシーンをアービングがスクープしまくり・・・
スクープ写真がどうなったかは、映画を見てからのお楽しみ。
(すでに十分ネタバレしちゃったが・・・) -
2.「太陽がいっぱい」(1960年/フランス・イタリア合作)
監督:ルネ・クレマン
出演:アラン・ドロン、マリー・ラフォレ、モーリス・ロネ
音楽:ニーノ・ロータ
ジャンル:サスペンス
主なロケ地:ローマ、イスキア島、ナポリ、プローチダ島(イタリア)
訪問時期:2018年5月
「ローマの休日」がオードリー・ヘップバーン出世作なら、「太陽がいっぱい」はアラン・ドロンの出世作である。
序盤のシーンで、トム・リプリー(アラン・ドロン)と会っていた富豪の道楽息子フィリップ(モーリス・ロネ)が盲人をからかって、無理やり杖を買ったのがポポロ広場の南側。
通りが分れる場所に、サンタ・マリア・イン・モンテサント教会(左)とサンタ・マリア・デイ・ミラーコリ教会(右)という、17世紀に建てられた双子教会がある。
https://www.youtube.com/watch?v=fYuehMmXPs0 -
トムがフィリップ殺害後に泊まっていたホテル・パラディーゾ。
この後、トムはサインを練習してパスポートを偽造し、フィリップ・グリンリーフになりすます。
映画ではホテルになっているが、実際の建物はホテルではない。 -
トムはフィリップになりすます準備を始めるために、まずパンテオン方面に向かった。
https://www.youtube.com/watch?v=uuohOmOM1Ug -
パンテオン前の広場に面する東側に、フィリップのサインを練習するためのプロジェクターを買ったカメラ店があった。
現在カメラ店はなく、おそらく両替店(オレンジ色の店舗)になっているところにあったと思われる。
「太陽がいっぱい」に関しては、ローマ以外で後にもう一度出てくるが、ひとまずここまで。 -
3.「天使と悪魔」(2009年/アメリカ)
監督:ロン・ハワード
出演:トム・ハンクス、アイェレット・ゾラー、ユアン・マクレガー
ジャンル:サスペンス
主なロケ地:バチカン、ローマ(イタリア)
訪問時期:2018年5月
「ダ・ヴィンチ・コード」の続編で、シリーズ第2作。
バチカンで次期ローマ教皇を決めるコンクラーヴェ開催のおり、次期教皇の有力候補である4人の枢機卿を拉致し殺害予告が届く。
バチカンのサン・ピエトロ広場はたびたび登場する。 -
ロバート・ラングドン(トム・ハンクス)が4人の枢機卿を捜す最初の手掛かりと推理した、ラファエロ・サンティの墓があるパンテオン。
https://www.youtube.com/watch?v=99dOPdlLIw0 -
サンタ・マリア・デル・ポポロ教会にあるキージ礼拝堂。
この礼拝堂の地下で焼印を捺された一人目の枢機卿の遺体が発見される。
キージ礼拝堂の右の彫刻は、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニの作品「ハバククと天使」。
この「ハバククと天使」の天使が指さす方向が、次の殺害現場を暗示していた。サンタ マリア デル ポポロ教会 寺院・教会
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ナヴォーナ広場の「四大河の噴水」もジャン・ロレンツォ・ベルニーニの彫刻として知られる。
4人目の枢機卿が沈められるがこの噴水。
溺死寸前の枢機卿の救出は息詰まるシーンである。
https://www.youtube.com/watch?v=Pw0CzPQdaE4
また、次に登場する「ドラゴンへの道」で、チェン(ノラ・ミャオ)とベンチに座って話をしていたタン・ロン(ブルース・リー)が娼婦に誘惑されるのも、この噴水前。
https://www.youtube.com/watch?v=DZrtgoxhfr8&list=PLBPVIBD3kh7M5Gvy77tjwnYxzvXSlLtRN -
4.「ドラゴンへの道」(1972年/香港)
監督:ブルース・リー
出演:ブルース・リー、ノラ・ミャオ、チャック・ノリス
ジャンル:アクション
主なロケ地:ローマ(イタリア)、香港
訪問時期:2018年5月
ブルース・リー主演3作目で、製作・監督・脚本も一人で四役を務めた。
香港映画で初めてローマロケを敢行した。
コロッセオはクライマックスのタン・ロン(ブルース・リー)VSゴードン(チャック・ノリス)の決闘場所である。
ただ、決闘シーンを実際にコロッセオで撮影したかどうかは疑わしいが・・・
https://www.youtube.com/watch?v=g2yoiYSQn3gコロッセオ 建造物
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5.「自転車泥棒」(1948年/イタリア)
監督:ヴィットリオ・デ・シーカ
出演:ランベルト・マジョラーニ、エンツォ・スタヨーラ
ジャンル:ヒューマンドラマ
主なロケ地:ローマ(イタリア)
訪問時期:2018年5月
戦後の貧困にあえぐローマのある市民の悲劇を描いた、イタリア映画の名作。
主人公のアントニオ(ランベルト・マジョラーニ)が自転車を置いてポスターを貼っていた壁。
ここで自転車を盗まれてしまう。
https://www.youtube.com/watch?v=jYtQ6xz-YnI -
自転車泥棒を追っかけて行く先にあるトンネル。
自転車で逃げる犯人に追いついたと思いきや、それは犯人ではなく、そこから果てしない犯人探しが始まる。
多くの失業者とモノ不足のため、たかが自転車1台失っただけで死活問題となり、真面目に生きる人をも追い詰めていく、敗戦間もないイタリアの姿が印象に残る作品である。 -
6.「アマルフィ 女神の報酬」(2009年/日本)
監督:西谷弘
出演:織田裕二、天海祐希、佐藤浩市
ジャンル:サスペンス
主なロケ地:ローマ、アマルフィなど(イタリア)
訪問時期:2018年5月
ローマ旅行中に誘拐された矢上紗江子(天海祐希)の娘を救出しようとする、外交官の黒田康作(織田裕二)の活躍を描いた作品。
身代金取引きのために犯人から指定された場所は、行くたびに変更されるが、2度目に指定されたのがサンタンジェロ城である。
https://www.youtube.com/watch?v=vDTUucu9NPQ -
そして3度目に指定された場所は、スペイン広場の階段を上ったところにあるトリニタ・デイ・モンティ教会。
その教会前の路上で紗江子が持っていたニセの身代金を入れたバッグが強奪される。 -
ところ変わって、舞台はアマルフィ海岸へ。
黒田(織田裕二)が車を停めて、一人で取引に向かう紗江子(天海祐希)に身代金を渡して見送るシーンはポジターノのビーチ。
その直後、紗江子は歩いてアマルフィ大聖堂前を通り、取引指定場所のロケ地はラベッロである。
ロケ地を知ってしまうと、歩いて移動する距離じゃないやん!と突っ込みたくなるところ。
しかし、事件の真の目的は身代金ではなく、終盤に向かって壮大な計画が姿を現してくるのである。
ちなみに、後半でイタリア大統領が出席するサラ・ブライトマンのコンサートシーンは、世界遺産ガゼルタ宮殿で撮影された。
ガゼルタ宮殿は、「スター・ウォーズ エピソード1」と「スター・ウォーズ エピソード2」、「天使と悪魔」もロケ地として使われた。 -
7.「イル・ポスティーノ」(1994年/イタリア)
監督:マイケル・ラドフォード
出演:マッシモ・トロイージ、フィリップ・ロワレ、マリア・グラツィア・クチノッタ
ジャンル:ヒューマンドラマ
主なロケ地:プローチダ島、エオリア諸島(イタリア)
訪問時期:2018年5月
ナポリ湾の島といえば、「青の洞窟」で知られるカプリ島が有名だが、プローチダ島も人気上昇中である。
パステルカラーの港町というのも人気の秘密だが、1軒のレストランが「イル・ポスティーノ」のロケ地となったことがきっかけとなった。
そのレストランは現在も営業している。
主役のマリオを演じたマッシモ・トロイージは、心臓の病気に侵されながらも治療より撮影を優先し、「イル・ポスティーノ」撮影終了の翌日に41歳の若さで亡くなったという。
https://www.youtube.com/watch?v=l-wrM1ptyHMイル マエストラーレ イタリアン
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プローチダ島の表玄関となる港は、「太陽がいっぱい」の1シーンで登場する。
フィリップ(モーリス・ロネ)と喧嘩したマルジュ(マリー・ラフォレ)がヨットを降りるシーンのロケ地である。
そのあと、トム・リプリー(アラン・ドロン)がヨット上で事件を起こすわけである。
ただ、「太陽がいっぱい」では、プローチダ島より多くのシーンが隣のイスキア島で撮影された。
ラストシーンはイスキア島のフェリーの港とは反対側の海岸で撮られていて、ロケ地めぐりをしようと思うと、ナポリから丸一日かかる。 -
8.「冷静と情熱のあいだ」(2001年/日本)
監督:中江功
出演:竹野内豊、ケリー・チャン
音楽:エンヤ
ジャンル:ラブストーリー
主なロケ地:フィレンツェ、ミラノ(イタリア)、東京(日本)
訪問時期:2018年5月
主人公の阿形順正(竹野内豊)は、フィレンツェの工房で働く、絵画の修復士。
学生時代の恋人で香港からの留学生だったあおい(ケリー・チャン)とは別れたが、友人からの情報で、あおいがミラノに住んでいることを知る。
https://www.youtube.com/watch?v=w4q2MoYoZBwミケランジェロ広場 広場・公園
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かつてあおいは順正に「10年後、30歳の誕生日にフィレンツェのドゥオーモのクーポラで会って」と約束していた。
はたして、あおいは約束の時にドゥオーモのクーポラに現れるのか・・・
過去を忘れられない男女のすれ違いを描いたラブスートーリー。
ケリー・チャンは、「インファナル・アフェア」などの出演作で知られるが、日本の曲も多くカバーする香港の歌手である。 -
9.「旅情」(1955年/イギリス・アメリカ合作)
監督:デヴィッド・リーン
出演:キャサリン・ヘップバーン、ロッサノ・ブラッツィ
ジャンル:ラブストーリー
主なロケ地:ヴェネチア(イタリア)
訪問時期:2008年9月
ヴェネチアが登場する映画は数々あれど、代表作のひとつがこの作品。
アメリカ人のキャリアウーマン、ジェーン(キャサリン・ヘップバーン)は、ヨーロッパ旅行の最後にヴェネチアを訪れる。
サン・マルコ広場でイタリア人のレナード(ロッサノ・ブラッツィ)と出会う。
恋愛に臆病な女と離婚を決意する男のラブストーリー。
ローマ×ヘップバーン=オードリーなら、ヴェネチア×ヘップバーン=キャサリンということである。
日本での人気はどう考えてもオードリーが上だが、アメリカでヘップバーンといえばキャサリンだという。(まあオードリーはアメリカ人ではないし)
オスカーを4度受賞(しかも全て主演女優賞)の唯一の俳優で、初受賞が1933年、4度目の受賞が1981年という芸歴の長さからいっても、ハリウッド史上最強といっても過言ではない大女優である。
監督は「戦場に架ける橋」「アラビアのロレンス」などで知られる巨匠デヴィッド・リーン。
https://www.youtube.com/watch?v=xSeW5v6Zufs -
10.「シャレード」(1963年/アメリカ)
監督:スタンリー・ドーネン
出演:オードリー・ヘップバーン、ケリー・グラント、ウォルター・マッソー
音楽:ヘンリー・マンシーニ
ジャンル:サスペンス
主なロケ地:パリ(フランス)
訪問時期:2015年6月
場所はイタリアからフランスに移って、パリである。
パリでもやはりこの女優の主演作から。
オードリー・ヘップバーンの主演作で少なくとも6作品はパリを舞台にしている。
そのうち3作しか見たことがないが、個人的に一番お気に入りの「シャレード」である。
サスペンスではありながら、ロマンスとユーモアセンス満載の傑作である。
ノートルダム大聖堂南のセーヌ川沿いは、レジーナ(ヘップバーン)とピーターと名乗る男(ケーリー・グラント)が犯人の推理をするシーンで出てくる。
ヘップバーンはローマだけでなく、ここでもアイスクリームを買って食べている。
https://www.youtube.com/watch?v=RZdHxsSQ4Sw -
ここはクライマックスシーンで、パレ・ロワイヤルに逃げてきたレジーナ(ヘップバーン)をめぐって、ケーリー・グラントとウォルター・マッソーが銃撃戦をする場所。
いったいどっちを信じればいいの~状態だったのが、ここでようやく真犯人が判明する。
そして最後にパレ・ロワイヤルの隣にあるコメディ・フランセーズの中に逃げ込み、間一髪で真犯人は奈落に落ちる。
ケーリー・グラント演じる人物が何者だったか明かされるラストシーンもおしゃれである。 -
11.「インセプション」(2010年/アメリカ)
監督:クリストファー・ノーラン
出演:レオナルド・デカプリオ、渡辺謙、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、エレン・ペイジ
音楽:ハンス・ジマー
ジャンル:SF・アクション
主なロケ地:パリ(フランス)、ロンドン(イギリス)、ロサンゼルス(アメリカ)など
訪問時期:2015年6月
斎藤(渡辺謙)の依頼を実行するためリーダーのコブ(ディカプリオ)が夢の世界を構築する設計士を探しレクチャーする場面でパリが舞台となる。
ビルアケム橋は、設計士として選んだ女子大生アリアドネ(エレン・ペイジ)が合わせ鏡で無限の柱列を創造するところ。
https://www.youtube.com/watch?v=YoHD9XEInc0 -
ビルアケム橋からメトロのパッシー駅に向かうとすぐに、アリアドネが創造する歩道橋とギリシャ風の円柱がある。
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アリアドネが最初にコブからレクチャーを受けるカフェ。
テーブルや木箱や舗装の石などが飛び散る場所。
(飛び散る物はCGだろうが) -
アリアドネが物理的なルールを無視して創造する、街がひっくり返るシーンの場所。
7区と15区に境界付近、メトロ6号線のセーブル・ルクルブやプルトゥイユ広場近くの街区である。 -
12.「アメリ」(2001年/フランス)
監督:ジャン・ピエール・ジェネ
出演:オドレイ・トトゥ、マチュー・カソヴィッツ
ジャンル:コメディ
主なロケ地:パリ(フランス)
訪問時期:2015年6月
フランスで記録的大ヒットした「アメリ」は、主にパリの北部を舞台にした作品で、ロケ地を訪れる人も多い。
なかでも主人公アメリ・プーラン(オドレイ・トトゥ)が働く「カフェ・デ・ドゥ・ムーラン」はよく知られている。
https://www.youtube.com/watch?v=BVbw9P3nWeMカフェ デ ドゥー ムーラン カフェ
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パリ東駅は、アメリがニノ(マチュー・カソヴィッツ)に2度目に出会う場所。
(最初の出会いはメトロのアベス駅)
証明写真機の下の何かを捜していたニノはある男を追って駅の外へと出て行く。
そのニノをアメリが追っかける。
そしてこの階段を駆け上って行く。
ニノが落として行ったスクラップブックの入ったバッグをアメリが拾う。
それをどうやってニノに返そうか、いろいろと作戦を立てる。
コミュニケーションが苦手なアメリが巻き起こすいたずらで、人にちょっとした幸せを与える、独特な雰囲気をもつ作品である。 -
13.「ビフォア・サンセット」(2004年/アメリカ)
監督:リチャード・リンクレイター
出演:イーサン・ホーク、ジュリー・テルピー
ジャンル:ラブストーリー
主なロケ地:パリ(フランス)
訪問時期:2015年6月
ジェシー(イーサン・ホーク)とセリーヌ(ジュリー・テルピー)がウィーンで出逢った「恋人までの距離」の続編で、それから9年後の再会を描いた作品。
ウィーンでの出来事を小説にしたジェシーが、プロモーションの取材で訪れていたのが「シェークスピア・アンド・カンパニー」という書店。
ここでセリーヌと9年ぶりの再会を果たす。
パリを舞台に、ほとんど二人の会話で成り立っているひとときのラブストーリーである。
https://www.youtube.com/watch?v=HurI2rFB_mkシェイクスピア アンド カンパニー書店 専門店
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14.「ボーン・アイデンティティー」(2002年/アメリカ)
監督:ダグ・リーマン
出演:マット・デイモン、フランカ・ポテンテ、クリス・クーパー
ジャンル:サスペンス・アクション
主なロケ地:パリ(フランス)、チューリッヒ(スイス)など
訪問時期:2015年6月
ジェイソン・ボーンシリーズ第1作。
記憶を失った元CIAの暗殺者ジェイソン・ボーン(マット・デイモン)が、極秘作戦の証拠隠滅のためにCIAから追われる逃亡劇。
チューリッヒの領事館で出逢ったマリー(フランカ・ポテンテ)と共にマリーの車でパリへと向かう。
パリ市街でのカーチェイスはこの作品のみどころのひとつだが、そのシーンはパリ北駅の駅前から始まる。
https://www.youtube.com/watch?v=p4bAVaZs170 -
ボーンが自分の過去にまつわる人物の情報を探ろうと、マリーを送りこんだのがホテル・レジーナ。
ボーンは外の電話ボックスからがマリーに指示を送ろうとしていたが、マリーは機転をきかして単独でうまく情報を入手する。
スパイアクションものの中では派手さは控えめだが、CGを使わないリアリティー重視の人気シリーズとなった。 -
15.「007ゴールドフィンガー」(1964年/イギリス)
監督:ガイ・ハミルトン
出演:ショーン・コネリー、ゲルト・フレーベ
ジャンル:スパイアクション
音楽:ジョン・バリー
主なロケ地:スイス各地など
訪問時期:2015年6月
今さら説明するまでもなく、ジェームズ・ボンドを主役とする007シリーズ3作目。
殺された姉の仇を討つためティリー(タニア・マレット)がゴールドフィンガーを狙撃しようとしたのが、フルカ峠からレアルプに下りていく九十九折りの道路。
写真はレアルプ駅付近から見た、その九十九折りの道路。
https://www.youtube.com/watch?v=3RdK51Igeqc -
レアルプからアンデルマット向かう道中で、ティリーの車をパンクさせる。
ティリーをボンドカーに乗せて最初に立ち寄ったガソリンスタンド。
現在はガソリンスタンドはなくなっており、「ホテル・オーロラ」となっている。
エントランスの大きなひさしが、ガソリンスタンドだった名残をとどめている。 -
16.「サウンド・オブ・ミュージック」(1965年/アメリカ)
監督:ロバート・ワイズ
出演:ジュリー・アンドリュ-ス、クリストファー・プラマー
ジャンル:ミュージカル
主なロケ地:ザルツブルクとその近郊(オーストリア)
訪問時期:2015年6月
いわずと知れたミュージカル映画の大ヒット作。
名曲ぞろいの中でも、日本人なら誰もが知るのが「ドレミの歌」。
トラップ家に家庭教師に来たマリア(ジュリー・アンドリュ-ス)が7人の子供たちを連れて山にピクニックに出かける。
遠くに城が見える草原で、子供たちに歌の基礎を教えるシーン。
城はホーエンヴェルフェン城、歌うのは「ドレミの歌」。
場所はザルツブルクの南、ヴェルフェンという駅から徒歩30~40分の高台である。
https://www.youtube.com/watch?v=drnBMAEA3AM -
ザルツブルク観光にモーツアルトと「サウンド・オブ・ミュージック」は欠かせない。
市街地の中にもたくさんロケ地がある。
「ドレミの歌」の後半はミラベル庭園で撮影された。
締めくくりはこの階段。
https://www.youtube.com/watch?v=Hatg0aLgENQ -
17.「アマデウス」(1984年/アメリカ)
監督:ミロス・フォアマン
出演:F・マーリー・エイブラハム、トム・ハルス、エリザベス・ベリッジ
ジャンル:ヒューマンドラマ(伝記)
主なロケ地:プラハ(チェコ)
訪問時期:2015年6月
モーツアルトの映画といえば、なんといっても「アマデウス」。
モーツアルトの才能を妬む音楽家サリエリの視点で描いた、ちょっとミステリータッチな作品である。
舞台はウィーンだが、ロケ地は中世の雰囲気を色濃く残すプラハである。
何気ない街の風景だが、何度か出てくる路地。
撮影されてから30年以上経ち、左側の壁は塗装し直されている。 -
モーツァルトの自宅として撮影された家屋。
ちなみに、監督のミロス・フォアマンはアメリカの映画監督ではあるが、もともとはチェコスロバキア出身だった。 -
18.「ミッションインポッシブル」(1996年/アメリカ)
監督:ブライアン・デ・パルマ
出演:トム・クルーズ、ジョン・ボイド、ジャン・レノ
ジャンル:スパイアクション
主なロケ地:プラハ(チェコ)、ロンドン(イギリス)など
訪問時期:2015年6月
プラハロケ作品をもうひとつ。
トム・クルーズの人気シリーズとなった「ミッションインポッシブル」の第1作、その最初のミッションはプラハのアメリカ大使館が舞台。
カレル橋から見たベージュの建物「リヒテンシュタイン宮」が、パーティーが行われたアメリカ大使館として登場する。
https://www.youtube.com/watch?v=a1N82nNFdZE -
大使館(右のリヒテンシュタイン宮)の裏口らしき扉から出てきたイーサン(トム・クルーズ)とサラがアベックを装い壁ドンしていたのが左の黄色い建物。
しかしミッションは狂い始め、次々とチームのメンバーに犠牲者が出る。 -
予期せぬ事態に、イーサンが右往左往する階段。
生き残ったイーサンは、その後裏切り者とみなされ、追われる立場になる。 -
19.「尼僧物語」(1959年/アメリカ)
監督:フレッド・ジンネマン
出演:オードリー・ヘップバーン、ピーター・フィンチ
ジャンル:ヒューマンドラマ(伝記)
主なロケ地:ブルージュ(ベルギー)、ベルギー領コンゴ(撮影当時)
訪問時期:2015年6月
尼僧を演じるというオードリー・ヘップバーンの中では異色の作品。
日本ではそれほど知名度は高くないようだが、ワーナー映画としては史上空前の大ヒットになったという。
物語の前半は尼僧になるための修行生活と精神病院での医療従事が描かれていて、舞台はベルギーである。
ロケの多くはブルージュで行われ、オープニングでこの石橋が出てくる。
https://www.youtube.com/watch?v=oDQnwinIjzc -
ポタリー聖母博物館は、主人公ガブリエルが最初に入る修道院として撮影された。
なお、物語後半の舞台はベルギー領コンゴ(アフリカ)で、実際にロケもコンゴで行ったという。 -
20.「007 ユア・アイズ・オンリー」(1981年/イギリス・アメリカ合作)
監督:ジョン・グレン
出演:ロジャー・ムーア、キョロル・ブーケ、トポル
ジャンル:スパイアクション
音楽:ビル・コンティ
主なロケ地:メテオラ、コルフ島(ギリシャ)、コルチナ・ダンペッツォ(イタリア)など
訪問時期:2018年4月
007シリーズ第12弾、ジェームズ・ボンドは3代目のロジャー・ムーア。
クライマックスは敵の組織のアジトとなっている岩の上の修道院へ潜入するシーン。
ロケ地はメテオラのアギア・トリアダ修道院である。
https://www.youtube.com/watch?v=8FDX6_BSas8 -
21.「007 ゴールデンアイ」(1995年/イギリス・アメリカ合作)
監督:マーティン・キャンベル
出演:ピアース・ブロスナン、ショーン・ビーン、イザベラ・スコルプコ
ジャンル:スパイアクション
主なロケ地:サンクトペテルブルク(ロシア)、プエルトリコなど
訪問時期:2019年8月
007シリーズ第17作、ジェームズ・ボンドは5代目のピアース・ブロスナン。
中盤の舞台はサンクトペテルブルク。
何と世界遺産の街中を戦車で追っかけっこするという無茶ぶり。
戦車はイサク聖堂前から黄色い建物前を通り、このゲートをくぐって行く。
https://www.youtube.com/watch?v=oMX7_z4ixFQ -
戦車が建物をぶっ壊して出てきたのが、モイカ川沿いの道路。
戦車を追ってきたジープはモイカ川へと転落。
戦車は一旦向こうに向った後、Uターンして手前に戻って来る。
この作品の中盤のみどころでもある。 -
22.「ひまわり」(1970年/イタリア・フランス・ソ連合作)
監督:ヴィットリオ・デ・シーカ
出演:ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストラヤンニ、リュドミラ・サベーリエワ
ジャンル:ヒューマンドラマ
音楽:ヘンリー・マンシーニ
主なロケ地:モスクワ、ウクライナ(撮影当時ソ連)、ミラノ(イタリア)
訪問時期:2019年8月
「自転車泥棒」などで知られるヴィットリオ・デ・シーカ監督の晩年の名作。
「ひまわり」は、西側諸国が初めてソ連で大規模ロケを行った映画でもある。
第二次世界大戦に出兵して消息不明になっていた夫を探しに、ジョバンナ(ソフィア・ローレン)はモスクワへとやってくる。
クレムリンの外側、国立歴史博物館、グム百貨店、赤の広場など、半世紀前のモスクワの姿が映っている。 -
ジョバンナがウクライナやモスクワで聞き込みを続けた末、ようやく消息不明だった夫アントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)の居場所をつきとめるシーン。
ロケ地は、モスクワ南部にある自然公園コローメンスコエのスパスキエ門付近。
撮影当時の門は真っ白だったが、門の形状は変わってないように見える。
スパスキエ門をくぐった先にあった夫アントニオが暮らしていた家は、今はもうない。
https://www.youtube.com/watch?v=M58Ry1o47PQ -
23.「ボーン・スプレマシー」(2004年/アメリカ)
監督:ポール・グリーングラス
出演:マット・デイモン、ジョアン・アレン、カール・アーバン、クリス・クーパー
ジャンル:サスペンス・アクション
主なロケ地:モスクワ(ロシア)、ベルリン(ドイツ)、ゴア(インド)など
訪問時期:2019年8月
ジェイソン・ボーンシリーズ第2作。
マリー(フランカ・ポテンテ)を殺された復讐に動き出したジェイソン・ボーン(マット・デイモン)は、逃走と捜索を重ね、やが過去の任務の記憶がよみがえってくる。
列車でベルリンからモスクワと向かい、降り立ったのがキエフ駅。
この駅前でタクシーを拾う。 -
マリーを殺した殺し屋キリルに再び狙われたボーンは、肩を撃たれながらもタクシーを奪って逃走。
モスクワ川沿いの右側(南側)がボーンが逃走した道路。
左側(北側)は前出の「ひまわり」でアントニオが引っ越しの時に通った道路。
現在左側はザリャジエ公園として整備されているが、2006年1月まではロシア・ホテルがあった。
「ボーン・スプレマシー」の逃走シーンに映っていたが、今はもうない。
https://www.youtube.com/watch?v=B67yQmg8xVE -
ピャートニツカヤ通りで南へと折れ、この交差点で横からキリルの車に衝突されスピンする。
モスクワでのカーチェイスは、「ボーン・スプレマシー」の見せ場のひとつである。 -
24.「ミッションインポッシブル/ゴースト・プロトコル」(2011年/アメリカ)
監督:ブラッド・バード
出演:トム・クルーズ、サイミン・ペッグ、ジェレミー・レナー
ジャンル:スパイアクション
主なロケ地:モスクワ(ロシア)、ドバイ(UAE)、ムンバイ(インド)など
訪問時期:2019年8月
トム・クルーズの人気シリーズ「ミッションインポッシブル」の第4作。
潜入したクレムリンを脱出した直後に爆発が起こり、イーサン(トム・クルーズ)が巻き込まれて負傷する。
訪問時、赤の広場では国際軍隊音楽祭の準備中で広範囲が立入禁止で、残念ながらその地点までは行けない状態だった。
https://www.youtube.com/watch?v=cYGVkLGyGqE -
訪問時期:2018年12月
ところ変わって、中盤の舞台となるアラブ首長国連邦のドバイ。
世界一の高層ビル、ブルジュ・ハリファの130階付近でミッションは行われる。
イーサンがビルの外壁(というか、ほぼガラス面)を上ったり下りたりするシーンは最大の見せ場ともいえる。 -
イーサンが核ミサイルの発射コードの書類を持つウィストロム(悪役)を追って行くシーンで出てくる門型の建物。
「シャマール」と呼ばれる砂嵐が迫ってくる印象的な場面である。
https://www.youtube.com/watch?v=ZXl9Q9RvavM -
25.「007 ロシアより愛をこめて」(1963年/イギリス)
監督:テレンス・ヤング
出演:ショーン・コネリー、ダニエラ・ビアンキ、ロバート・ショー
ジャンル:スパイアクション
音楽:ジョン・バリー
主なロケ地:イスタンブール(トルコ)、スコットランド(イギリス)
訪問時期:2009年5月
007シリーズ第2作、ジェームズ・ボンドは初代のショーン・コネリー。
前半の舞台はイスタンブール。
観光名所でもある地下宮殿は、ボートでソ連領事館を偵察しに行く時に出てくる。
ここは撮影当時は一般公開されていなかったが、1980年から観光のために公開されたという。
https://www.youtube.com/watch?v=t9AeIdMQqR8イスタンブル地下宮殿 城・宮殿
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この作品の名シーンとして、列車内での殺し屋グラント(ロバート・ショー)との死闘がある。
そのオリエント急行に乗るのは、始発駅となるスィルケジ駅である。
なお、ロバート・ショーはこれが出世作となり、後に「スティング」のギャングのボス、「ジョーズ」でサメの犠牲となる漁師などの役で知られる。 -
26.「007 私を愛したスパイ」(1977年/イギリス・アメリカ合作)
監督:ルイス・ギルバート
出演:ロジャー・ムーア、バーバラ・バック、リチャード・キール
ジャンル:スパイアクション
音楽:マービン・ハムリッシュ
主なロケ地:カイロ、ルクソール(エジプト)、サルジニア島(イタリア)など
訪問時期:2019年1月
続いて007シリーズ記念すべき第10作、前半の舞台はエジプトである。
ジェームズ・ボンド(ロジャー・ムーア)が最初に殺し屋と格闘することになるのが、現在のアンダースン博物館。
オスマン朝時代の2軒の邸宅を、1930年代に英国人の美術収集家アンダースンがひとつに改装した建築物である。
https://www.youtube.com/watch?v=ClkNJ0Ki26oアンダースン博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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そして2人目の殺し屋として登場するのが、シリーズ史上最強の怪物ジョーズ(リチャード・キール)である。
ギザのピラミッドの音と光のショーで、その不気味な正体を現わす。
なお、この作品と次に登場する「ナイル殺人事件」とは、ロケ地が結構重複している。
「ナイル殺人事件」では、富豪の娘リネット(ロイス・チャイルズ)と夫となるサイモン(サイモン・マッコーキンデール)がハネムーン中に乗馬を楽しむシーンで出てくる。 -
27.「ナイル殺人事件」(1978年/イギリス)
監督:ジョン・ギラーミン
出演:ピーター・ユスチノフ、サイモン・マッコーキンデール、ミア・ファロー、デヴィッド・ニーヴン
ジャンル:ミステリー
音楽:ニーノ・ロータ
主なロケ地:カイロ、ルクソール、アブシンベル(エジプト)など
訪問時期:2019年1月
頭上から大きな巨石がリネットとサイモンめがけて落ちてくる有名なシーンは、ルクソールにあるカルナック神殿の大列柱室で起きている。
https://www.youtube.com/watch?v=IGbdvoYa7iE
「007 私を愛したスパイ」で、ボンドとアニヤ・アマソワ少佐(バーバラ・バック)が殺し屋ジョーズ(リチャード・キール)を尾行するが、見失ってしまうのもここである。
尾行されているのを知っていたジョーズは二人をまいて、お約束のように上から二人めがけて巨石を落とす。
「007 私を愛したスパイ」と「ナイル殺人事件」はともに、アブシンベル神殿も登場し、公開時期も1年しか違わない。 -
28.「アラビアのロレンス」(1962年/イギリス・アメリカ合作)
監督:デヴィッド・リーン
出演:ピーター・オトゥール、アレック・ギネス、アンソニー・クイン、オマー・シャリフ
ジャンル:歴史(伝記)
音楽:モーリス・ジャール
主なロケ地:ワディ・ラム(ヨルダン)、ワルサザート(モロッコ)、セリビア、アルメリア(スペイン)など
訪問時期:2018年4月
イギリスが生んだ巨匠デヴィッド・リーンの代表作のひとつ。
実在のイギリス陸軍将校トマス・エドワード・ロレンスの半生を描いた壮大な歴史映画である。
多くの砂漠のシーンの撮影は過酷を極め、ロケーション撮影は2年以上を要したという。 -
ロレンス(ピーター・オトゥール)は、オスマン帝国軍が占領する港湾都市アカバを、無防備になっていた内陸側から攻める計画を立てる。
アラブ人を率いて進軍するシーンは、ヨルダンのワディ・ラムで撮影された。
巨大な岩山のある砂漠を、馬やラクダに乗った大軍が進む壮大なシーンである。
https://www.youtube.com/watch?v=QZOupbP3v_E -
29.「オデッセイ」(2015年/アメリカ)
監督:リドリー・スコット
出演:マット・デイモン、ジェシカ・チャスティン、マイケル・ペーニャ
ジャンル:SF
主なロケ地:ワディ・ラム(ヨルダン)など
訪問時期:2018年4月
事故で火星に一人残されたマーク・ワトニー(マット・デイモン)がいかに生きのび、クルーの仲間たちはいかに彼を救出するのか・・・
「オデッセイ」の大半のシーンは、火星と宇宙空間である。
火星で撮影は不可能なので、地球のどこかで火星っぽい場所での撮影となるわけだが、ロケ地として選ばれたのがワディ・ラムだった。
広大なワディ・ラムの中で、ロケ地をピンポイントで特定するまではできなかったが、火星をイメージさせる風景を堪能することはできた。
https://www.youtube.com/watch?v=3nb1nw8kCj4 -
30.「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」(1989年/アメリカ)
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:ハリソン・フォード、ショーン・コネリー
ジャンル:SF
主なロケ地:ペトラ(ヨルダン)、アーチーズ国立公園(アメリカ)など
訪問時期:2018年4月
ジョージ・ルーカスとスティーブン・スピルバーグが手を組んだインディ・ジョーンズ・シリーズの第3作。
終盤に聖杯が眠る寺院として登場するのが、ぺトラ遺跡のエル・カズネで撮影されたことはよく知られている。
https://www.youtube.com/watch?v=bGN0LuEXBYYエル ハズネ 史跡・遺跡
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オープニングでは、少年期のインディ(リバー・フェニックス)が描かれている。
このロケ地はアメリカのユタ州にあるアーチーズ国立公園である。
中でも洞窟内で盗掘されているシーンに、ダブルアーチが映っている。
https://www.youtube.com/watch?v=H6iXPe7jkKM -
31.「駅馬車」(1939年/アメリカ)
監督:ジョン・フォード
出演:ジョン・ウェイン、クレア・トレヴァー、トーマス・ミッチェル
ジャンル:西部劇
主なロケ地:モニュメントバレー(アメリカ)など
訪問時期:2010年4月
西部劇といえば、モニュメントバレーの風景をイメージする人は少なくないだろう。
初めてモニュメントバレーで映画の撮影を行ったのはジョン・フォードで、「駅馬車」の時だといわれる。
当初主役のリンゴ・キッド役にゲイリー・クーパー、ヒロインのダラス役にマレーネ・デートリッヒという大物を予定していたが、独立プロの低予算であったため、ダラス役にクレア・トレヴァー、リンゴ役に当時無名だったジョン・ウェインを起用した。
公開後、批評家から大絶賛され、興行的にも大成功となり、ジョン・ウェインは以後のフォード作品の看板役者に上りつめた。 -
32.「荒野の決闘」(1946年/アメリカ)
監督:ジョン・フォード
出演:ヘンリー・フォンダ、リンダ・ダーネル、ヴィクター・マチュア
ジャンル:西部劇
主なロケ地:モニュメントバレー(アメリカ)
訪問時期:2010年4月
モニュメントバレーのジョン・フォード・ポイントは、今やツアーなどでも訪れる名所となっている。
「駅馬車」以降も数々の作品でジョン・フォードはモニュメントバレーでロケを行ったが、そのポイントはしばしばカメラをセットしたお気に入りの場所だったようだ。
「駅馬車」と並んでフォード監督の最高傑作といわれるのが「荒野の決闘」である。
1881年10月にOK牧場で起きた銃撃戦を、保安官ワイアット・アープにヘンリー・フォンダ、ドク・ホリディにヴィクター・マチュアを配して映像化している。
この出来事は何度も映画化されているが、他の作品と異なるのは「荒野の決闘」がアクションよりもドラマ性を重視しているところである。
原題の「Oh My Darling Clementine」(いとしのクレメンタイン)は西部開拓時代の民謡で、日本では全く内容の異なる歌詞の曲で知られている。
https://www.youtube.com/watch?v=D_luDe3fXG0ジョンフォード ポイント 砂漠・荒野
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33.「フォレスト・ガンプ/一期一会」(1994年/アメリカ)
監督:ロバート・ゼメキス
出演:トム・ハンクス、サリー・フィールド、ロビン・ライト、ゲイリー・シニーズ
ジャンル:ヒューマンドラマ
主なロケ地:モニュメントバレー、ロサンゼルス、サウスカロライナ(アメリカ)など
訪問時期:2010年4月
純真な心と周囲の協力で数々の成功を収めていくフォレスト・ガンプ(トム・ハンクス)の半生を描いた作品。
後半で、フォレストはある日突然走り始める。
アメリカを横断するにしたがって、大勢の人々がフォレストの後ろを走るようになるが、突然走るのをやめてしまう。
走るのをやめた地点はモニュメントバレーにあり、フォレスト・ガンプ・ポイントと呼ばれるようになった。
https://www.youtube.com/watch?v=QgnJ8GpsBG8
ロバート・ゼメキスもモニュメントバレーがお気に入りだったのか、「バック・トゥー・ザ・フューチャーPART3」で、過去にタイムトラベルしてインディアンに追われるシーンをモニュメントバレーで撮っている。 -
34.「アルカトラズからの脱出」(1979年/アメリカ)
監督:ドン・シーゲル
出演:クリント・イーストウッド、パトリック・マクグーハン
ジャンル:サスペンス
主なロケ地:アルカトラズ島(アメリカ)
訪問時期:2013年7月
サンフランシスコの観光名所のひとつに、アルカトラズ刑務所がある。
脱出不可能といわれたアルカトラズ島の刑務所から、脱出に成功した可能性のある人物がフランク・モリスとアングリン兄弟である。
1962年6月に起こったこの脱獄を映画化したのが、クリント・イーストウッド主演の「アルカトラズからの脱出」である。
https://www.youtube.com/watch?v=-FsENYvEWbE -
運動場は囚人たちの情報交換の場所であった。
囚人たちの間で地位の高い人間でないと上の方の段に座ってはいけないというような暗黙のルールも描かれている。
https://www.youtube.com/watch?v=9zwK34SwvtM&list=PLkc29zvvoxV_3tokN3kLw87_jboSW4xiH&index=5
なお、「ザ・ロック」(1996年/アメリカ)もアルカトラズ島を主な舞台としているが、この時の撮影は一部のシーンを除いて政府が撮影を許可しなかったということで、大半がセットか他の場所での撮影だったという。 -
35.「めぐり逢えたら」(1993年/アメリカ)
監督:ノーラ・エフロン
出演:トム・ハンクス、メグ・ライアン
ジャンル:ラブコメディ
主なロケ地:シアトル、ニューヨークなど(アメリカ)
訪問時期:2013年7月
原題は「Sleepless in Seattle」(シアトルの眠れぬ男)。
妻を失くしたサム(トム・ハンクス)と結婚間近なのにサムのことが気になってしょうがないアニー(メグ・ライアン)を、サムの一人息子ジョナが仲をとりもつラブストーリー。
サムが住むのはシアトル、アニーが住むのはボルチモア。
新聞記者のアニーは、取材と称してシアトルへと行く。
https://www.youtube.com/watch?v=-Lj2U-cmyekケリーパーク 広場・公園
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観光客にも人気のパイク・プレイス・マーケットは、ランチシーンや買い物するシーンで登場する。
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「めぐり逢えたら」のクライマックスは、ニューヨークのエンパイア・ステート・ビルディング。
アニーが好きだった映画「めぐり逢い」(1957年)のストーリーともダブらせながら、エンパイア・ステート・ビルディングの展望台が運命の舞台となる。
https://www.youtube.com/watch?v=qeY1mkXqKgkエンパイア ステート ビル 現代・近代建築
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36.「キング・コング」
1933年作品/アメリカ
監督:メリアン・C・クーパー、アーネスト・B・シェードザック
出演:フェイ・レイ、ブルース・キャボット
ジャンル:モンスター
主なロケ地:ニューヨークなど(アメリカ)
2005年作品/アメリカ
監督:ピーター・ジャクソン
出演:ナオミ・ワッツ、ジャック・ブラック
ジャンル:モンスター
主なロケ地:ニューヨーク(アメリカ)、ニュージーランド
訪問時期:2014年3月
エンパイア・ステート・ビルディングといえば、避けて通れないのが「キング・コング」である。
1933年にオリジナルの作品が作られて以来、日本のゴジラシリーズも含めて様々な作品に登場するモンスターとなった。
オリジナルのストーリーを踏襲したリメイクは、ジョン・ギラーミン監督の1976年作品とピーター・ジャクソン監督の2005年作品が知られている。
ただ、1976年作品でキング・コングが上るビルは、エンパイア・ステート・ビルディングではなく、今はなき世界貿易センタービルだった。
1933年の作品は人形を1コマ毎に少しずつ動かしながら撮影する「ストップモーション」を駆使していて、映画界に衝撃を与えた。
CGの技術が進歩するまでは、大いに用いられた手法で、レイ・ハリーハウゼンや円谷英二にも影響を与えた。
1933年作品
https://www.youtube.com/watch?v=MMNICLfHE3M
2005年作品
https://www.youtube.com/watch?v=G1468YvhSw8エンパイア ステート ビル 現代・近代建築
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37.「逃走迷路」(1942年/アメリカ)
監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:ロバート・カミングス、プリシラ・レイン、ノーマン・ロイド
ジャンル:サスペンス
主なロケ地:ニューヨークなど(アメリカ)
訪問時期:2014年3月
ニューヨークのランドマークといえば「自由の女神」。
これも数々の映画で出てくるが、「サスペンスの神様」ともいわれるヒッチコックの「逃走迷路」では、クライマックスの衝撃的なシーンの舞台となっている。
https://www.youtube.com/watch?v=5MoEsWEcU9c
また、日本でも大ヒットした「猿の惑星」のラストシーンも印象的だ。
土に埋もれた自由の女神を発見し、猿に支配されていた惑星は時を経た地球だったことを知るのである。
https://www.youtube.com/watch?v=XvuM3DjvYf0 -
38.「帰らざる河」(1954年/アメリカ)
監督:オットー・プレミンジャー
出演:ロバート・ミッチャム、マリリン・モンロー
ジャンル:西部劇
主なロケ地:バンフ(カナダ)など
訪問時期:1998年9月
妖艶な容姿で世の男を魅了したマリリン・モンローは、ラブコメディの作品が多いが、西部劇にも出ている。
酒場で歌う「The River Of No Return」(帰らざる河)は、マリリン・モンローの代表的な曲のひとつ。
ゴールドラッシュのアメリカを舞台に、激流をいかだで下るシーンは有名。
そのシーンのロケ地が、カナダのバンフにあるボウ滝であるという。
https://www.youtube.com/watch?v=QCbECNhSPIIボウ滝 山・渓谷
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39.「007 ムーンレイカー」(1979年/イギリス)
監督:ルイス・ギルバート
出演:ロジャー・ムーア、ロイス・チャイルズ、リチャード・キール
ジャンル:スパイアクション
音楽:ジョン・バリー
主なロケ地:リオデジャネイロ、アマゾン川(ブラジル)、フロリダ(アメリカ)、ヴェネツィア(イタリア)など
訪問時期:2016年4月
007シリーズ第11作、ジェームズ・ボンドは3代目のロジャー・ムーア。
そして、殺し屋ジョーズ(リチャード・キール)が前作に続いて登場。
同じ殺し屋がシリーズ2作に連続して登場したのは後にも先にもジョーズのみである。
この作品でもジョーズは怪物ぶりを発揮。
オープニングのスカイダイビングではパラシュートが開かず絶体絶命のピンチを迎えるが、サーカスのテント上に落ちて命拾いをする。(偶然にも程がある)
リオデジャネイロではポン・ジ・アスーカルに架かるロープウェイ上で、ボンド&ホリー(ロイス・チャイルズ)の2人を相手に格闘。
ロープウェイが暴走して大破したがれきに埋もれるが、助けてもらった女性と恋に落ち、改心して後にボンドの味方をする。
https://www.youtube.com/watch?v=woDyKekeTTg -
過去に運行していたと思われるロープウェイの搬器(客車)。
手前の白いのが「007 ムーンレイカー」撮影時の搬器である。
現在の搬器は新しくなっている。 -
40.「ラストエンペラー」(1987年/イギリス・中国・イタリア合作)
監督:ベルナルド・ベルトルッチ
出演:ジョン・ローン、ジョアン・チェン、ピーター・オトゥール
ジャンル:歴史(伝記)
音楽:坂本龍一、デイヴィッド・バーン、蘇聡
主なロケ地:北京、大連(中国)など
訪問時期:2015年6月
清朝の最後の皇帝で、後に満州国皇帝となった溥儀(ジョン・ローン)の生涯を描いた作品。
観光名所である北京の故宮(紫禁城)を、中国政府の協力により数週間借りきって、世界初のロケーションを行った。
アカデミー賞とゴールデングローブ賞の作品賞受賞、音楽では坂本龍一も加わっていて、アカデミー賞作曲賞を日本人で初めて受賞した。
坂本龍一は甘粕正彦役で出演もしている。
https://www.youtube.com/watch?v=mTTeE1Lhbkg -
政治犯収容所に収容された溥儀の回想シーンで物語が進行していく。
溥儀は、わずか2歳で清の皇帝に即位してから、18歳の時の北京政変で強制退去させられるまで故宮の外に出ることを許されなかった。
なので回想の前半の舞台は故宮である。
中国最大の木造建築ともいわれる故宮の太和殿の内部に、即位式のシーンとラストシーンに登場する玉座がある。
残念ながら内部には入れず、ガラス越しでの見学のみ。太和殿 寺院・教会
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41.「007は二度死ぬ」(1967年/イギリス)
監督:ルイス・ギルバート
出演:ショーン・コネリー、丹波哲郎、浜美枝
ジャンル:スパイアクション
音楽:ジョン・バリー
主なロケ地:東京、兵庫、鹿児島など
訪問時期:2010年1月
007シリーズ第5作は日本が舞台。
東京オリンピック後で高度成長期の日本がある程度世界にも知られていたと思えるが、特殊部隊がいかにも忍者だったりと、違和感が否めない作品ではある。
姫路城では特殊部隊の訓練シーンの撮影で、手裏剣やら長刀やらで城壁などに損傷が出て、それ以来映画撮影を原則禁止にしたという。
https://www.youtube.com/watch?v=aj_raSIDLSc -
42.「ブラックレイン」(1989年/アメリカ)
監督:リドリー・スコット
出演:マイケル・ダグラス、高倉健、アンディ・ガルシア、松田優作
ジャンル:アクション
音楽:ハンス・ジマー
主なロケ地:大阪(日本)、ニューヨーク(アメリカ)など
訪問時期:2012年11月
主に大阪を舞台にした平成元年公開のアメリカ映画。
製鉄所内のシーンは新日本製鉄堺で行っていたが、途中で新日鉄側から苦情が出て中山製鉄所で撮影を続行したという。
撮影場所となった心斎橋の陸橋や道頓堀のキリンプラザ大阪や豊崎の打ちっぱなしゴルフ場はもうなくなり、梅田阪急のコンコースはリニューアルされた。
日本の主なキャストは、闘病中の撮影だった松田優作をはじめ、若山富三郎、安岡力也、高倉健、島木譲二、神山繁、内田裕也と次々に他界し、健在なのはガッツ石松、小野みゆき、國村隼くらいである。
公開当時に劇場で見た映画なので古い作品というイメージではないのだが、30年という月日は様々なことを変えてしまうものである。
https://www.youtube.com/watch?v=bcdsDNaGJxU -
43-1.「転校生」(1982年/日本)
監督:大林宣彦
出演:小林聡美、尾美としのり
ジャンル:青春・ファンタジー
43-2.「ふたり」(1991年/日本)
監督:大林宣彦
出演:石田ひかり、中嶋朋子
音楽:久石譲
ジャンル:青春・ファンタジー
主なロケ地:尾道(日本)
訪問時期:2010年1月
洋画もしくは海外ロケした邦画のロケ地めぐりを振り返ってみたのだが、最後にここを忘れるわけにはいかない。
この春82年の人生に幕を閉じた大林宣彦が生まれ育ち、多くの作品を撮った尾道である。
1988年頃、人生で初めて映画のロケ地めぐりを行ったのがここだった。
個人的には、ロケ地めぐりの原点なのである。
「転校生」や「ふたり」で出てくる海福寺近くの歩道橋は、2010年の再訪時に撮影したもの。
転校生
https://www.youtube.com/watch?v=9Pa40dHFHEk
ふたり
https://www.youtube.com/watch?v=Ru_K8DtKiwk -
ロケ地めぐりを振り返って作品を拾い上げてみると、シリーズ物のアクション映画が結構多いことに気がついた。
特にそのジャンルを好んで見ているとか、こだわってロケ地めぐりをしているわけではない。
これらの作品が世界の有名観光地で多くロケをしている傾向があること、そしてジェームス・ボンドやイーサン・ハントやジェイソン・ボーンがどれだけ世界の都市を駆け回っていたかということだろう。
その反面、ひとつの都市の中で完結していて、しかも名所が次々に登場する作品はロケ地めぐりがしやすいということもいえる。
その代表が「ローマの休日」だろう。
若者にもある程度の知名度がある名作で、世界有数の観光都市ローマの名所を観光すればおのずとロケ地めぐりになってしまう。
もう、「ローマの休日」=ロケ地めぐりの決定版というほかない。
結局、観光でローマに行く前に「ローマの休日」を見ておきましょう、ということでこの特別企画を締めさせていただきましょうか。
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この旅行記へのコメント (8)
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- sanhaoさん 2020/07/19 02:09:41
- 映画ロケ地巡りは旅行の王道ですね。
昨年イタリアに行きました。あの時行かなかったら暫く機会はなかったかも知れません。自分の年齢を考えるとラストチャンスだったかも知れませんのでラッキーでした。
早くコロナ禍が終息して皆が旅行できる様になればと願っています。
- キートンさん からの返信 2020/07/19 09:53:04
- RE: 映画ロケ地巡りは旅行の王道ですね。
- こんにちは、sanhaoさん。
書き込みありがとうございます。
イタリアは都市だけでなく海や山も美しくていろいろ楽しめますよね。
映画好きにもロケ地が多くて魅力的な国です。
> 早くコロナ禍が終息して皆が旅行できる様になればと願っています。
今のような海外どころか国内でさえ安心して旅行できない状況は、早く過ぎ去ってほしいですね。
キートン
-
- akikoさん 2020/06/08 15:07:50
- 素敵な映画のロケ地めぐり
- キートンさん、こんにちは!
旅行記を拝見していて、映画に触れておられることがよくあるので、きっと映画通でいらっしゃるのだろうと思っていましたが、今回のロケ地めぐりの総集編のような旅行記を見せてもらって納得!映画マニアの領域に入っていらっしゃるのですね!
いわゆる誰もが知る鉄板の映画だけでなく、アクションものから恋愛映画まで、ジャンルを問わず精通されていて、しかもそれぞれの映画のロケ地に足を運ばれているのですから、凄すぎます!!! 本当にびっくりポンでした(笑)
掲示板の豚のしっぽさんとのやりとりも楽しく見せてもらいました。”中途半端な人間” というくだりは信じられません!メッセージは書かせてもらっていないのですが、毎回美しい写真満載の素晴らしい旅行記で、まだ行けていないところが多いのですが、同じルートを旅してみたいと思っていました。
私の好きな映画もたくさんありましたが、特にベネチアが舞台の「旅情」は何度も見て、結局DVDも買いました。旅先であのような恋愛をするのはあまり現実的ではないですが、擬似体験をしたような気になり、胸がキュンとするとても素敵な映画でした。
映画に触発されたり、1枚の写真がキッカケで旅をしたくなることもありますね。
残念なことに今年は海外旅行ができそうになく、いつ行けるかわからない状態ですが、また海外に安心して行ける時が早く来ると良いですね~~
akiko
- キートンさん からの返信 2020/06/08 18:55:25
- RE: 素敵な映画のロケ地めぐり
- こんばんは、akikoさん。
書き込みありがとうございます。
身に余るお言葉の数々で恐縮します。
お気付きかもしれませんが、私のトラベラー名は、チャップリンやハロルド・ロイドとともに「世界三大喜劇王」と呼ばれたバスター・キートンの名を拝借させてもらってます。
残念ながらバスター・キートンの映画はほとんどサイレント期と古くて、ロケ地などわからず訪問はできていませんが・・・
>
> メッセージは書かせてもらっていないのですが、毎回美しい写真満載の素晴らしい旅行記で、まだ行けていないところが多いのですが、同じルートを旅してみたいと思っていました。
いえいえ、美しい写真といえば、akikoさんにはかないませんわ。
>
> 私の好きな映画もたくさんありましたが、特にベネチアが舞台の「旅情」は何度も見て、結局DVDも買いました。
ベネチアを観光したのは10年以上前のことで、当時はロケ地めぐりという意識はあまりなく、今回「旅情」を加えたのは後付け的なものになりました。
「旅情」を見たのはかなり昔で、もう一度見返そうと思いツタヤでレンタルしようと思ったのですが、置いてなくてガッカリです。
ベネチアなら「リトル・ロマンス」という作品も浮かんだのですが、やはり全編ベネチアロケと大女優が主演したことから「旅情」は外せないと思いました。
DVD見つけたら購入しなくては・・・
旅の目的も様々ですが、ロケ地を訪問して、過去に有名な俳優がそこで撮影していたと思うと、少しその映画に近づけた気分になりますね。
海外旅行は当分無理そうなので、またほかのテーマで過去の旅を振り返ってみようと思います。
では、また。
キートン
-
- 豚のしっぽさん 2020/05/31 13:22:37
- なんて罪作りなキートンさん 笑
- こんにちは、ご無沙汰しています
なかなかの大作ですね
時間かかったんじゃないですか!
同世代だから
当然どの作品にも思い入れがあり
全ての映画にコメントしたい所をグッと我慢(^^;;
だけどコレだけは言っておきたい
ローマの休日、あそこで終わるなんてあかんでしょ
どうせなら、ラストシーンも載せんか~い!!
って、思わずボヤいたよ 笑
何回も何回も何回も何十回も観た映画だけど
中途半端に終わられたら、なんかモヤモヤ
なので自分でYouTube検索して観ました
あースッキリした
シッポ
- キートンさん からの返信 2020/05/31 19:15:50
- Re: なんて罪作りなキートンさん 笑
- ご無沙汰です、しっぽさん。
中途半端な人間なんで、ロケ地めぐりも中途半端なんですわ。
未見の人にはラストシーンはバラさない方がよいかな?
と思ったんですけど、まあ都合のよい言い訳です。
今度ローマに行く機会があれば、ジョーのアパートと真実の口とラストの記者会見のコロンナ宮殿の訪問をノルマとさせていただきます。(いつになることやら・・・)
確かに、通常の旅行記を作成する倍くらい時間かかったかな?
こういう状況の時でないとこんな特別企画しなかっただろうから、いい機会だったかも。
「ローマの休日」以外に、お気に入りの作品は出てきたかな?
今は充電期ととらえて、次回はちょっと贅沢な旅ができたらいいですね。
では、また。
キートン
- 豚のしっぽさん からの返信 2020/05/31 20:40:31
- Re: なんて罪作りなキートンさん 笑
- >「ローマの休日」以外に、お気に入りの作品は出てきたかな?
そうだなぁ。。。
「太陽がいっぱい」を始め
超有名な映画は何度も見てるから、特別驚く事はなく
そう!そう!そうやんね~って感じなのに対して
すっかり忘れていたのが「転校生」
そしてそして何よりもラストが衝撃だった「猿の惑星」
あのラストは当時小学生だった私にはショックだったな
シッポ
- キートンさん からの返信 2020/05/31 21:25:51
- RE: Re: なんて罪作りなキートンさん 笑
- > 超有名な映画は何度も見てるから、特別驚く事はなく
なかなかの映画マニアですね、しっぽさん。
> そしてそして何よりもラストが衝撃だった「猿の惑星」
> あのラストは当時小学生だった私にはショックだったな
これは当時話題になった映画でしたよね。
地球じゃない惑星の知的生物が英語をしゃべってたら、偶然にもほどがあるやん!
いっぱい高層ビルとか建ってたはずなのに、なんで自由の女神だけ残ってたん?
などとあらさがしして突っ込んでいた記憶があります。
キートン
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