2020/07/18 - 2020/07/25
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ミズ旅撮る人さん
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北海道滝上(たきのうえ)町と言えば、丘一面がピンク色に染まる芝桜公園で有名です。
しかし、その公園のすぐそばに秘密の花園があることは、知られていません。
「陽殖園」は、高橋武市という人が、65年もの歳月を掛けて(昭和30年創立)、
手塩にかけて創って来た巨大な庭です。
なにしろ、山の一角をすっぽり丸ごと庭にしてしまっているので、
面積は約8万㎡もあります。庭であって、「ガーデン」ではない所に注意してください。
「陽殖園」は、自然の姿をそのまま使った庭で、囲い込んだり、
噴水やパーゴラのあるようなガーデンではありません。
北海道は「ガーデン街道」を観光の目玉に売り込んでいますが、
人工的に造られた庭と、日本古来の自然な庭との違いをじっくり味わうことが出来ます。
場所が旭川よりも更に北にあるため、
営業期間はGW4/29から9月最後の日曜日までです。
わずか5ヵ月しか見ることの出来ない貴重な庭を訪れました。
帯広から北上したので、途中、糠平湖のタウシュベツ川橋梁を見学しました。
国道273号線沿いには、旧士幌線の橋梁がたくさん見られます。
廃線の旅の代表のような場所です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
帯広から真北に向かって上士幌町を経由し、国道273号線で糠平湖へ。
湖の手前には、旧国鉄士幌線の第三・四音更(おとふけ)川橋梁が
あります。
現在は遊歩道として整備されているので、
気軽に橋の上を歩ける場所もあります。第三音更川橋梁 名所・史跡
-
糠平湖南端には、ぬかびら温泉があり、
かつては国鉄士幌線が走っていました。
そのため、ここには鉄道資料館や、糠平川橋梁などの鉄道遺産が
多く点在しています。
廃線跡を利用した「森のトロッコ鉄道エコレール」もあります。
乗り場は、三の沢駐車場横です。
http://www.ecorail.jp/ -
三の沢橋梁、五の沢橋梁と案内看板が現れると、
糠平湖の北端に近い場所に、この看板が現れます。
500m手前にも看板はあるので、見逃すことはありません。
展望台は、国道と糠平湖の間にあり、小さな駐車場があります。 -
車を停めて、林の中を歩いて行きます。
「展望広場まで180m」です。 -
途中、かつての士幌線の線路跡を横断します。
ここはウクライナで近年有名になった「愛のトンネル」に
負けていないのでは? -
展望広場からは、タウシュベツ川橋梁は、こんな風に見えます。
三の沢橋梁などとは違い、糠平湖の対岸にあるのです。
タウシュベツ川橋梁は、最初に士幌線が敷かれた時の線路にありました。
その後、糠平ダムの建設によりコースを対岸に移したため、
士幌線の廃線跡は湖の両岸にあるのです。 -
毎年、水没するのでだいぶ摩耗しています。
やがては、アーチ部分が崩落するのでしょうね。
2010年の7月にここを訪れた時は、見事に水没していて、
どこにあるのかもわかりませんでした。
「例年なら6月から沈み始め、10月には完全に水没し、
翌年1月にならないと見えない」と説明板にありました。
自然が相手のことなので、例年通りには行かなくても当たり前。
同じ7月でも年が違えば全然違うようなので、月にこだわらず、
行くだけ行ってみましょう。
士幌線は、1925年に帯広から士幌間が開通し、
1939年に十勝三股までの78.3kmが完成しました。
1955年に糠平ダム建設のために、ルートを変更、
1987年に廃線となりました。 -
さて、三国峠を経て大雪湖を通って上川町に至り、少し東に向かってから一気に北上して滝上(たきのうえ)町に来ました。
「芝ざくら滝上公園」の前を通り過ぎ、道の駅の先を曲がります。
曲がり角には、「日本一変わっている花園」という文字があります。
わざわざ園主の姓名まで明記してあるところに、意気込みを感じます。 -
その先は狭い山道で、知らなかったら絶対に入って行かないような
道です。
山道はさして長くはなく、やがてぽっかりと開けた場所に出ました。
ここが駐車場になっていて、観光バスまで来るんだそうな。
そもそも私がここを見つけたのは、大手旅行会社のパンフレットでした。陽殖園 公園・植物園
-
小径を進むと、掘っ立て小屋(失礼)があり、
園主の高橋武市さんが待っていました。
ここで入園料1,000円を払い、受付簿に記入すると、
園内の地図が書かれているチラシと、
熊除けの鈴の付いたベルトを渡されました。
熊除けの必要な庭だなんて!さすがは北海道。
チラシには近年エゾシカも増えているそうで、
落とし物に注意とありました。 -
確かに、翌日、更に北の浜頓別を走っている時に、エゾシカを見ました。
昔はキタキツネやエゾシカを見ることは稀でしたが、
ここ10年くらいは見て当たり前。
山間部に行くと、よく見掛けます。見たことがないのはヒグマくらい。
増えていますね。 -
清楚な花に迎えられ、いざ。と思うのですが、なにせ周りは植物だらけ。
進む道もわからない。
小屋の右側面を進んで、用水池を見ながら上り坂を歩いて行きます。 -
う・わ~~!この可愛らしい花は何?早速テンションが上がります。
「陽殖園」には、一切植物に関する説明はありません。
植物園のような名前札もありません。
園主に花の名前を尋ねてもいいですが、2つまでだそうです。
詳しく知りたい人は、「園主特別園内ガイド」があります。
毎週日曜日の朝8時30分から(集合8時20分)、
10時頃まで案内してくれます。
入園料込みで2,000円です。一人からOKです。 -
用水池です。ご覧のように、あくまでも自然の庭です。
美しく整えられたガーデンを好まれる方には、向かないかもしれません。 -
白いムクゲ?なんだか、妙に不安になって来ました。
およそ、何と言う花なのかわからない。
こんなにいろいろ咲いているというのに、見知った花がない。
これは一体・・・。
つまりは、自分の知っている花なんて、
さしずめガーデンセンターで売っている花程度のものなのでした。
この事実を突き付けられたのは、結構痛かったです。
「無知の知」ということですね。 -
これは、「陽殖園」で配布された地図です。
左下に受付と用水池があります。
広い園内に張り巡らされた小道が描かれています。
数字が付されていますが、順路を示したものではありません。
辿ってみると、9の次の10はかなり遠くにあります。
一筆書きで巡るのではなく、それこそ適当に、
岐路に出たら好きな道を選ぶのが「陽殖園」の歩き方です。
この地図は、実際の距離を反映していません。
遠そうに見えても近かったり、狭い場所に見えても広かったり、
でも山の中なんてこんな風に地図で書く物ではないんだろうな
というのが、巡り終えてからの実感です。
主な岐路には地図上の番号を明示してあるので、迷うことはありません。 -
用水池から「0」に至る一本道があります。
まっすぐな坂道で、左手は山の斜面です。
その斜面が高いので、頭のはるか上から、
花畑が覆いかぶさるように迫って来ます。
よくこれだけの花が咲いているものだと、感心するほどです。 -
最も目を惹いたのが、この花です。
「松明(たいまつ)草」別名ベルガモット(またはモナルダ)といいます。
赤い花を咲かせるのは、ディディマ種です。
他にはピンクや白のある多年草です。
この花を、私は見たことがなく、その迫力にびっくりしました。
この時期、「陽殖園」の主役は、文句なしにこの花です。 -
「陽殖園」のエントランスを飾る道は文字通り「花道」と
なっていました。 -
松明のように赤い炎を捧げるハーブが夏を演出します。
ピンクや白もあるそうですが、ここにはこの赤いディディマ種で
なければいけません。
この強烈なインパクトは、とても重要です。 -
咲き始めは、まだ色がくすんでいて、
これから燃え盛る炎のような花になって行くのでしょう。
その風情は、秋の代表的な花「曼珠沙華(彼岸花)」にも似ています。
こういう凛とした花って好きだなあ。 -
坂道を辿って行くと、だんだんと斜面が低くなり、
上の様子がわかってきます。 -
「ヤマトラノオ」なんだろうか。
長い花穂がまるでマンモスの牙のように丸くなって楽しい風情です。 -
ルドヴェキアのような黄色いマーガレット系の花が山道を彩ります。
-
見上げると、上から見下ろす坊主頭が1つ、2つ、3つ・・・
あれは何?ルリタマアザミ(エキノプス)だろうか。
あのポンポン好きだなあ。
そして、周りの草が斑入りのため、
明るくていいコントラストを創り出しています。 -
このピンクは・・・まずい、どの花を見ても惚れ込んでしまう・・
それなのに、「君の名は」と問うことも出来ず。 -
はあ、可愛らし過ぎる。2つの蕾が絶妙。こんな花、見たことがない。
この敷地内には、800種類以上の花が植えられているそうです。
それらの花の管理、品種改良迄すべて一人でやっておられます。
そのため、電話での問い合わせは、
夜21時~21時半がよく(屋外作業が多いため)、
日中は12時20~35分なのだそうだ。 -
こんなに繁茂しているものなんだ。きっと増やして行ったんだろうけど、
この道がこうなるまでに、何年掛かったんだろう。
西洋風の寄せ植えとは違い、それでいてまったくの自然でもない。
「北海道ガーデン街道」の名立たるガーデンに行きましたが、
この時期で素敵な状態を保っているガーデンは殆どありません。
春の花が終わってしまうと、一気に草が伸びてしまうため、
だらしなくなったり、秋の庭に作り変えるため、休業中の庭もあります。
「陽殖園」は、わざわざ「春」用の庭などと、
季節ごとに見せ場を作ることが無いので、
5か月間、いつでも自然体です。 -
振り返って、来し方を臨みます。
一見、草茫々のような山道がどれだけ魅力的なことか。
手にした地図の、「0」にすら辿り着いていないというのに、
こんなことでこの先大丈夫なんだろうか。 -
萩に似た花が咲いています。花の名前を考えるのは、もう止めました。
あるがままの花を愛でればいいんです(言い訳?)。 -
フロックス?。石竹のような花が固まって咲いています。
-
きっとハーブや山野草のファンには、狂喜乱舞の庭なんだろうな。
こんなにわからない花ばかりだとメゲるということを、
この日初めて知りました。 -
松明草のピンクバージョン。
こうなると松明よりベルガモットの名前の方が似合うかな。 -
やはり松明草は赤。
-
土手などで見掛けるような草花なのに、どうしてここにあると
すごく素敵なんだろう。 -
大きなギボウシの葉と花の間に、別の花が咲いていて、
ダイナミックです。 -
ギボウシ(擬宝珠)は、ホスタとも言い、日陰でも良く育つので、
樹間に見られることも多いです。
つぼみが橋の欄干に付いている擬宝珠(ぎぼし)に似ていることから、
名付けられました。
どこが似ているんだろうなあ。 -
ようやく「0」地点に到達しました。
まだ「1」ですらないんだもんなあ。
でもどうして0から始まるんだろう? -
「0」地点で折り返して、「1」を目指します。
上の道は、なだらかな坂道です。 -
斑入りの葉がステキ。ピンク色の花を優しく包んでいます。
-
こちらは細長い葉にシュッと斑が入って、格好いい。
斑入りの葉だけでは、インパクトがないけど、
そこにピンクの花が絡んでいる所が絶妙。
まるで自然の生け花です。 -
「陽殖園」の庭は、ここを撮れというお仕着せのポイントが無く、
自分の感性で撮りたい所を撮るので、バリエーションは無限です。
いつ、だれが撮っても同じ場所なんてことがないのが、素晴らしい。 -
今度は、小さな赤い実が存在を主張します。
-
赤い実なんて、南天とか万両・千両、ナナカマドくらいしか
知らないけど、それらよりも小さくて、そのくせ元気。 -
ウワオ!松明草が群生してる。迫力団体だなあ。
-
この空間を捉らまえる喜び。
だんだんわかって来た。
この庭の素晴らしい所は、一つの種類だけで完成するのではなく、
周りの別な草花が補完して、景色を創っている所です。 -
なんだか、この旅行記は松明草の花集になってしまいそう。
淡いピンクの花が、松明草より少し低く咲いている。これが大事な所。 -
「1」の角に「本日の見学コース」という表示がありました。
この方向は「2」ではなく「10」に向かう道です。
あれ?こっちがいいの?
いきなりコースアウト。草木の繁茂する山道に分け入って行きます。 -
珍しく山吹色の花が咲いています。
もう盛りは過ぎてしまったようですが、
場面の展開が感じられて、新たな期待が膨らみます。 -
結局、「10」から「2」に向かいました。
「1」から「2」へ直進するのと、どう違ったんだろう?
特筆するような景色はなかったというか、
ただの草深い山道だったような気がします。
「2」に辿り着くと、この花畑です。なんて贅沢なんでしょう。 -
奥には白い紫陽花のアナベルが咲いています。
ここでは、紫陽花がこの時期(7月中旬)に咲くんですね。
そこに、濃いピンクの花。素敵な取り合わせ。 -
イチオシ
黄色いマーガレットコスモスが参戦することで、
申し分のないバランスが生まれます。 -
う~ん、どこまでも続く松明草の群落。
宿根草で、地下茎で増えるとは言え、
ここまでになるには、どれだけ掛かったんだろう。
真夏を彩るのには欠かせない存在の松明草。存在感は群を抜いています。
ここで、雨が降って来ました。ちょっと降れば止むのかわからない雨で、この先もどれだけ歩くのかわかりません。
園内のコースを全部歩くと5km近くになるといいます。
これまで登って来た山道を思うと、戻りたくは無いですが、
一旦車に戻って傘を取って来ました。 -
再びコースに復帰します。今度は1から2に直進しました。
おお、今までとは異なるピンクの花枝。
匂いはしないけど、ピンクジャスミンかしら? -
こちらは、少し大きな白花。すごく清涼感があって、すてき。
その下の巨大なフキが北海道らしい。
帯広の近くに足寄(あしょろ)という町があります。
松山千春の生家のあることで有名になりました。
その名産品に「螺湾蕗(ラワンブキ)」があります。
人の背丈より高く育つジャイアント蕗です。 -
「螺湾(らわん)」というのは、産地の地名です。
阿寒湖に向かう途中の国道241号線沿いにあります。
かつて通りかかった時に、収穫をしていたので、
遠目でしたが撮影しました。
かつての北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線足寄駅
(2006年廃止)、
現在は「道の駅あしょろ銀河ホール21」で販売しています。
2階は、松山千春のメモリアルホールになっています。 -
白い菖蒲が咲いていました。
菖蒲には様々な色の物があるというのに、ここには白一色だけ。 -
2から3へ至る道の隣に「小島池」というのがあり、
小川もあるようなので、そちらに行きました。
後で気が付いたのですが、ここで小島池に来てしまうと、
「園主が生まれた元の家の跡」という場所を見損なってしまうのでした。
傘を差しながらカメラを構えるので、地図は濡れてビショビショ。
じっくりと見ることが出来なかったのも敗因、と言い訳しておこう。 -
エゾミソハギ。
池というか大きな水たまりというか、と言った感じの小島池。
池に何か水生植物が咲いているかなと思いましたが、
縁に咲く一般的な植物のみ。
ただ、山の中だけでは単調になるので、
変化を求めるならこちらのコースへどうぞ。 -
こんな感じで、水辺を歩きます。水辺だからと言って、
蚊が多いということはなかったです。 -
萩のような印象の花。夏の野山には当たり前に咲いていそうです。
-
この一帯は、何故かピンク色の花ばかりで、もう殆どが実になっている
ルピナスも、この1本だけはまだまだ咲きそうです。
園内には、かなりの数のルピナスが植わっており、
最盛期には見応えがあったものと思われます。
惜しかったなあ。 -
エゾミソハギが並びます。手前の菖蒲は薄いピンク色。
緑色をした池に映えるように、ピンク色が多いのかしら? -
この池は殆ど自然のままの池なので、
見方によっては草茫々の荒れ地に見えるかもしれません。
しかし、自然そのものの形態を残しているので、
豊かな生態系を維持している筈です。
蝉の声は良く聞こえたけれど、カエルの歌は聞こえなかったなあ。
そうそう、ウグイスが実によく長く鳴いていました。
ホーホケキョの後のケキョケキョ部分が、とっても長いんです。
よく息が続くもんだわ。
最初の「ホー」の部分で息を吸い込んで、「ホケキョ」で吐き出します。 -
4から5付近で見掛けた、木に登るクレマチス。
あそこまで登るとは、天晴れ!
フェンスやパーゴラに絡ませているのはよく見ますが、
こうして木に登るクレマチスは、初めて見ました。
自然の姿っていいなあ。 -
「ヤマトラノオ」?
ここでは、植物が旺盛な生命力を遺憾なく発揮します。 -
松明草の群落は、5くらいまで。その後は林間部に入ります。
-
花が紫色だったら、ツルニチニチソウのような花。
本来、里山というのはこういう植物がたくさん、
当たり前にあったのだろう。 -
4の地点には「園主が小学校4年生の時より水くみした谷底の井戸の跡」があります。
気にしていなかったので、覗き込まなかったのですが、
これだと思います。 -
山紫陽花の楚々とした花が咲いています。
園芸種の豪華な花とは違い、山の緑の中にひっそりと佇んでいます。
見ていると、涼し気な雰囲気です。 -
イチオシ
なんて可愛らしい花なんでしょう!
ここに来て、こればかり言っている気もするけれど・・・
ピンクのグラデーションになった小花が散りばめられた木は、
なんだろうなあ。 -
かなり背の高い木なんです。まるで竹みたい。
-
低い位置には、ピンクの濃い山紫陽花が咲いています。
およそ800種類もの植物が植わっているという「陽殖園」。
今、花を付けているのは、そのうちのどれくらいだろう。 -
5から6に至る道は、普通の山の中の道といった感じで、
きっと違う季節なら、見つけるものがあるのだろうと思われます。
6の先は、小山のマークがあるように、険しくなるだけなので、
Uターンして7にやって来ました。
ここは、ちょっと広くなっていて、小道が分岐しています。
どの道を選んでもいいのだけれど、
悲しいかな次の8を目指してしまいます。 -
8付近では、信じられないくらい巨大なバラの花束が待っていました。
ハマナスの花は、もう終わっているようで見られなかったけれど、
見事なツルバラが見られました。
前日に帯広の「十勝ヒルズ」に行ったのですが、ハマナスは
若干咲いていました。
あの香りは絶品ですね。
ブルガリアのカザンラクは、ブルガリアン・ローズの産地です。
ちょうどバラの収穫期に訪れて、バラを摘みましたが、
さすがに素晴らしい匂いでした。
ハマナスは、そのバラに似ています。 -
ウサギの尻尾のようなムラサキツメクサのような花が
足元に咲いています。 -
北海道の原生花園などでは、これによく似た、
でもかなり大きな花がたくさん咲いています。
この花は、コスモスみたいな感じで咲いています。
北海道の花のバリエーションと言ったら! -
これも山紫陽花なのかな?
夏に相応しい白い花が、本当にたくさん咲いています。 -
カワラナデシコに似てるかな?
-
松明草とバラ。少しルピナスの残り花がチラホラ点在しています。
8から9辺りです。かなり高低差あり、湿地ありで、
あまり写真を撮っていません。 -
都忘れ。山村などの民家には、当たり前に見られる花ですね。
-
ピンクのレースのような花。この辺りに密生しています。
-
ホタルブクロ。白があるんだ。
-
こちらの方がイメージ通りかな?
-
一番外側の道は、木々の間をすり抜けるように歩く森林浴コースです。
-
白い桔梗が咲いています。珍しい花が多いです。
「陽殖園」の案内には、「マツボックリ、その他枯れ花などを
持ち帰らないでください。」とあります。
これくらいはいいだろうとか、自分だけは持って行ってもいいだろうと
考える、甘えた自己中心的な人が、散見されるんだそうです。 -
12以降の地点の固まる区域は、このような山間コースです。
木々の向こうに並行した道がいくつもあります。
この道は、行ったり来たりで、あまり先に進むことは
考えないコースですね。
それこそ、花だけでなく、「道の風景を楽しめる花園」らしい、
歩くことを楽しむ空間です。
残念なことに、雨がしっかり降っていて、
歩く歩調が速足になってしまいました。 -
空木(うつぎ)。
-
隣り合う道を辿って、行ったり来たりしています。
山の中なのに、足元の道がこんなに平坦なんです。
これを、たった一人の老人が維持しているなんて、すごいです。 -
下野(しもつけ)草。高原などで見られます。
-
珍しく、とってもカラフルな空間です。
濃いピンクの撫子に、紫の桔梗。
なんとなく、撫子がS字を描いていて、
桔梗がこちらを向いていてくれれば、言うことなしだったな。 -
ここにも、木に登るクレマチスがありました。
-
エリカ山と書かれた小高い場所には2つの池があります。
「トンボ池」と「ショウブ池」です。
この周辺は、草が繁茂していて、
地図のどの辺りにいるのかわかりませんでした。
池にはコウホネ(河骨)がいっぱい。 -
あたりは、草が生い茂って、ちょっと雑然とした感じに見えますが、
よく見ると、既に豆が出来たルピナスがたくさんあります。
咲いている時期なら、ここは最高に豪勢な場所だったことでしょう。
こういう種を持って行ってしまう人がいるんだろうな。
「花盗人」は、持ち主の承諾がなければ、立派な泥棒です。 -
白いクレマチス。
-
わ~い、赤い実だ。
-
ツツジ。もう季節は終わりですが、数輪咲いていました。
シャクナゲも最後の白い花を咲かせていました。
ショウブ池では、水芭蕉が巨大に育ったものが池を覆っていました。 -
エリカ山は、0地点のすぐ上に当たります。
適当に歩いて、0に戻って来ました。
これを下れば、受付に戻ります。
2~3人で、2時間以上かけて見て回ってと案内されているのに、
雨でゆっくり見るには、ちょっとビショビショでした。 -
これが受付です。
園主は不在だったので、お借りした熊鈴ベルトを置いて、
駐車場に向かいました。
すると、わざわざ園主が降りて来てくださって、少し話が出来ました。
道外から来たのに、どうしてこの園のことを知ったのかと質問されて、
大手旅行会社の名前を出しました。ツアーがあったのでと。
この旅行記を見た人が、ここを訪れて、「旅行記を書いている人がいる」と伝えてくれるといいな。
すばらしい庭を造ってくれた園主にお礼の気持ちを込めて、
書いてみました。
「陽殖園」は、10時~17時迄の営業で、
14時30分迄に入園する必要があります。
2020年の定休日は木曜だけですが、
来年から火・水・木曜をお休みとするそうです。
また、2020年10月24・25日には、
通常営業は終わっていますが、
特別に「日帰りモミジ狩り」が企画されています。
25日の朝には園主のガイドがあるので、お問い合わせください。
TEL0158-29-2391
時間帯については旅行記内を参照ください。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- 電動自転車さん 2020/08/10 20:48:20
- 素晴らしい!
- 素晴らしい旅行記ありがとうございます!
なんて素晴らしい場所!
いるだけで体の中にお花の香りが入ってくれそうです。
一人で造られたなんて!
行ってみたい!
電動自転車
- ミズ旅撮る人さん からの返信 2020/08/11 11:11:20
- RE: 素晴らしい!
- 電動自転車さんへ
> 素晴らしい旅行記ありがとうございます!
過分なお言葉をありがとうございます。
素晴らしいのは何と言っても、「陽殖園」ですよね。
有名なガーデナーたちが腕を競って、人工的な庭を披露する中、
これだけ自然体で、変化に富んだ庭を造っている人がいるなんて、びっくりです。
>
> なんて素晴らしい場所!
> いるだけで体の中にお花の香りが入ってくれそうです。
雨が降っていたからか、ほとんど花の香りはしなかったです。
バラが終わってしまっていたし、ルピナスも豆になっていたし。
ピーク時には、きっと素晴らしい芳香が楽しめたことでしょう。
園主によると、一番の見ごろは、6月末から7月上旬なんだそうです。
私は、ちょっと遅かったです。
> 行ってみたい!
北海道の中でも、自力で行くにはちょっと難しい場所です。
もし、車を運転されないのでしたら、「陽殖園」とタッグを組んでいる「ホテル渓谷」で、紋別空港への送迎をしているそうです。
ここに泊まるのが一番近いので、朝8:20集合の園主によるガイドに参加できます。
来年からは、営業する曜日が少なくなりますので、ご注意ください。
書き込み、ありがとうございました。
>
>
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