お仕事帰りにサクッと奈良♪ 奈良ホテルに泊まってみたら・・・

2020/07/10 - 2020/07/11

延べ宿泊客数が徳島県に次ぐ全国ワースト２位(2018年)だという奈良県。

ある日、「ここよさげじゃない～？」と友人から送られてきたNIPPONIA HOTELのリンク（https://www.naramachistay.com/）

良さげだけど、ちょっとお高いわ～と思っていたところに、某旅行社から『奈良ホテル「三笠」のフレンチディナーコース付き 1泊2食 14,900円！』という庶民的な案内メールが届いた♪

以前から何となく気になっていた関西を代表するクラッシックホテル、奈良ホテル。「酒蔵ホテルの半額やし！」ってことでソッコー予約して出かけてみましたが、なんだかツッコミどころの多い滞在となったのでした。。。( *´艸｀)

エリア 奈良市(奈良)

• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: JRローカル 私鉄 徒歩

得意の午後休で会社を抜け出し、サクッとやってきたのは奈良！最後に来たのは5年前の曽爾高原かな？電車で奈良に行くときは大抵近鉄を使うんだけど、今回はJRにしてみました。京都からガラガラの「みやこ路快速」で45分♪

関連旅行記：『曽爾高原でススキ野原をお散歩』
https://4travel.jp/travelogue/11078337

せんとくーん！！

10年前、遷都1300年のイベント時に見た「せんとくんなら知っている」のダンスが衝撃的すぎて！ダンスというか、その歌のメロディーと歌詞がツボりすぎて後からYouTubeで何回も見ちゃったのよね( *´艸｀)

「せんとくんダンス」
https://www.youtube.com/watch?v=8JM_LuiOFKw

何気にJR奈良駅って初めてかも。平城京♪平城京♪と歌いながら駅舎を見学。

3代目駅舎なんだって。

JR 奈良駅 名所・史跡

で、駅を出ると博物館のような建物があり・・・

中に入ると奈良市観光協会のマスコットキャラクター「しかまろくん」がお出迎え。平日の午後だし、ソーシャルディスタンスを気にするほどの人はいませんでしたが。

観光案内所になっているこの建物は・・・

奈良駅の2代目駅舎なのでした。屋根が寺院風で和洋折衷なおもしろい建物ですね。

奈良市総合観光案内所 (JR奈良駅旧駅舎) 名所・史跡

新旧駅舎のコラボ。

カフェ コジカ
http://www.cojica-nara.com/

三条通りをぶらぶら歩いてやってきたのはこちらの古民家カフェ。

カフェ コジカ グルメ・レストラン

先客が帰っていって、一瞬一人で貸し切りとなりました。「密」の心配ゼロです。

遅めのお昼をいただきました。店内には鹿グッズがいっぱい。

超～蒸し暑いけど、この時期は雨が降っていないだけでもラッキーです。三条通りをさらに歩きます。

第一鹿さん発見。何気に登場しますね～さすが奈良。

やってきたのは奈良県庁。平日の8時30分から17時30分まで、屋上広場が開放されているのです。
http://www.pref.nara.jp/4203.htm

奈良県庁 名所・史跡

せんとくーん！

入口で守衛のおじさんに「屋上広場があるんですよね？」って聞いたら、「さらに階段を上れば展望室もあるよ」と教えてくれました。

エレベーターで屋上階まで上がって、そこから階段で展望室にやってきました。
おー、目の前には興福寺の五重塔が。良い眺めです。

五重塔と中金堂。

生駒山方面。

「きたまち」方面。

若草山と東大寺大仏殿。

大人になってから大仏さんを見た記憶がないなぁ・・・

正倉院展は一度も見たことないかも。

五重塔をアップで。

広場に降りてきました。

お花やベンチがあって良い感じ♪

ちょっと雨がパラついてきたので、ホテルに向かいます。

鹿さん♪

わらわら・・・

立派な角ですね～

てへぺろ。

興福寺を抜けていこう。

興福寺
https://www.kohfukuji.com/

法相宗の大本山。その前身である「山階寺」は、天智８年(669)に藤原鎌足が重い病気を患った際に、夫人である鏡女王が夫の回復を祈願して造営したものと伝えられているそうな。「興福寺」と名付けられたのは、和銅３年(710)、平城遷都の時なんだって。

興福寺 寺・神社・教会

五重塔
天平２年(730)、興福寺の創建者である藤原不比等の娘光明皇后の発願で建立。現在の塔は応永33年(1426)頃に再建されたものだそう。

中金堂
興福寺伽藍の中心になる最も重要な建物。

興福寺 中金堂 寺・神社・教会

こんにちは♪

南円堂
「西国三十三所」の第九番札所。

興福寺 南円堂 寺・神社・教会

猿沢池に出てきました。スタバがありますね。

猿沢池 名所・史跡

ラヴリーなバンビちゃん
小鹿は警戒心が強いのか、あんまり近くには来てくれませんでした。

おおっ、こんな普通の道路に鹿さんたちが悠々と等間隔で歩いている！車が鹿をよけながら通っていました。

素敵すぎる光景☆

近道って書いてあったら行くでしょ。

なんか裏門から入ってきたみたい。結婚式ができる聖ラファエル教会。

げっ、階段(>_<)　この蒸し暑い時期には車で来るのが正解ですね。ホテルバスは4月からずっと運休しています。

車道に出てきました。人が少ないことを期待していたけど、続々とタクシーや県外ナンバーの自家用車がやってきます。ちなみに、1泊2食付きのお得なプランは【営業再開記念セール】として、公式HPにも載っているおすすめ宿泊プランなので、旅行会社経由でなくてもほとんどこのプランで泊っているのではなかろうかという印象でした。

和風な建物が見えました。

奈良ホテル
https://www.narahotel.co.jp/

1909年（明治42）10月開業。木造2階建ての本館は辰野金吾、片岡安の設計による。（Wikiより）

奈良ホテル 宿・ホテル

瓦葺で本当に和風なんですね～

入り口にはアルコール消毒液が置いてありました。一歩足を踏み入れるとこんな感じ。チェックインの窓口は２つなので順番待ちです。

あ、これってトラベラーさんの旅行記で見たやだわ。鳥居付きのマントルピース。そして横の絵は上村松園の『花嫁』。

・ご宿泊の際、チェックイン時に検温・体調確認にご協力ください。（体温37.5度以上のお客様には、お部屋にて待機いただき、医療機関の受診をお勧めしております。）

って書いてあったし、おでこか手首にピッとやるのかな？って思ったけど、特に何もなく。名前を書いてチェックイン。部屋は「おまかせ」での予約だったので、なんとなく新館の方かと思いきや「本館の2階でございます」。ってことで、階段をのぼります。

上ってすぐのお部屋でした。

あらぁ～狭いのね～というのが第一印象。友人は後から来る予定だったので、先に部屋の写真だけ撮ってしまいましょ。

ノスタルジックな雰囲気。壁が「和」です。

マントルピースは大正時代まで実際に使用されていたようです。

ほぼホテルの正面です。

バスルームは新しい感じ。

部屋の写真を撮ったところで、朝食券やらプレゼント引換券なんかの紙切れ類をチェックしていて気づいてしまった・・・「部屋番号　pocorin」って名前違うし！
そういやさっき、食事の時間を予約するところで「pocorin様ですね」って言われて、「いえ、pacorinです」ってやり取りしたけど、こういうことだったのか！名字の最初の文字と最後の文字は合ってたけど、違う名前やし！
おまけに宿泊予約時から夕食は18時で指定していたにもかかわらず、「よろしければ19時45分からもできますが・・・」とか、いかにも18時は混んでますアピールをしてきて変だなとは思っていたのよね。

電話するより下りた方が早いわとフロントに直行、結局「申し訳ございません。間違えて他の方のお部屋を案内してしまいました・・・」だって。口頭で名前言って、紙にも書いて、間違える～？って感じですが。結局お部屋は新館で、さっきは近いから勝手に行けと（遠回しに）言ってたのに、「ご案内いたします」と長い廊下を歩いて新館のお部屋に移動したのでした。やれやれ。

新館はフロント階から下に降りる構造になっていて、一番下の階のお部屋でした。が、入った瞬間「さっきより広いや～ん」という印象。

本館のお部屋を見せてもらって、泊まるのは広い方だし結果オーライだわ♪

カーテン開けたらこんな感じ。

さて、友人が到着するまでホテル内を散策しましょ。皇族の方や宿泊した有名人の写真などが展示されていました。高浜虚子が新聞記者時代に宿泊した際のエピソードが面白かったです。

「和」な欄干がおもしろい。

そういえば、雰囲気良さげな「ザ・バー」に行ってみたかったのに、コロナ禍のせいなのか営業休止中でした。謎なタイミングで「Go To トラベル」キャンペーンが始まるし、そろそろ再開してるかもね。

そしてこのロビーにあるのは・・・

あの有名な「アインシュタインのピアノ」♪

1900年頃のハリントン社製アップライトピアノです。アインシュタインと言えば、生誕地のウルムに行ったな～

関連旅行記：『友だちたずねてドイツ旅　<3>　大聖堂からアインシュタインが生まれた町を眺める　ウルム編』
https://4travel.jp/travelogue/10858714

「ティーラウンジ」のサインがレトロかわいい。

とってもクラシックで素敵なホテルだけど、梅雨のせいか本当に古いせいか、なんだか全体的に湿っぽい雰囲気（笑）pacorinには「猫に小判」な印象が否めない・・・ソフト面でもいきなりチェックイン間違えるしさ。

友人が到着したので、特典のホテルオリジナルクッキーをもらいにショップへ。3種類から選べて、アーモンドキャラメルをもらいました。
ちなみに、ホテル公式HPのプランの特典はウェルカムドリンクチケットのようです。

18時にメインダイニングルーム「三笠」へ。耐震補強工事を終え、4月15日にグランドオープンしました。

・レストラン入口での検温・体調確認にご協力ください。
（体温37.5度以上のお客様、咳症状をお持ちのお客様、体調の悪いお客様のご利用はお控えいただいております。）

って書いてあったけど、ノーチェックでした。人のいない間に撮ったけど、あっという間に満席に。ざっと見た感じ、お客の平均年齢は余裕で60歳以上。

ドリンクメニューのグラスワインは1,200円～、3杯のセットも4,500円ぐらいしていたのでボトルの方がいいかね～とワインリストをリクエストしてみたら、分厚いバインダーのようなリストが登場。ドンペリ4万円にはじまり、後ろにいくほど15万とかとんでもない金額のワインがズラリと・・・宿泊代金より高いワイン飲むわけなーい！！と、なんとか一番お安い6,000円のボルドーのロゼを発見して注文。天井知らずはいいけど、もうちょいお手頃ワインも載せておいてほしいのよ・・・

メインダイニングルーム 三笠 グルメ・レストラン

で、ソムリエくんが持ってきたのはチリのロゼワイン。「ん？」と思ったら、「生憎リストに載っていたものが切れてしまいましたので、同じご予算でこちらをお持ちしました。こちらの方が辛口でお料理にも合うかと思います。」ってことで了解。

前菜は鶏のパテだったかな。そのままだとちょっとモサモサして美味しいのかよくわからなかったけど、ワインと合わせると美味しくなった☆

トウモロコシのスープ。前菜が出てきてから３０分間があいていたので、グラスワインじゃ持たないところだったわ。しかし、グラスが空いてもソムリエは二度と戻ってこず、配膳スタッフも誰一人気づかず、声をかけてようやく注いでくれる感じ。あ、スープは美味しかったです。オリーブのパンも。

メインのお肉は柔らかくてちょうど良い火入れ加減で好みでした。そして付け合わせのお野菜の味が濃くてとても美味しかった。

チョコレートのデザートも美味でした。お料理のお味は全体的に美味しかったです。お安いプランだから品数少なくても文句は言えないけど、時間をかけていただいたのでお腹いっぱいになりました。

残念なのがサービス。ただでさえ原価にものすごく乗せて価格設定してさらにサービス料とるくせに、全然注いでくれないのに加え、レストランを出るときにチェックしたら金額間違えてるし。しかも高く。「あの～」って指摘して、訂正してもらったけど、何なのかしら一体。なんか相性悪いわ～豚に真珠だから？（庶民の愚痴です、はい）

お部屋に戻ってだらだら～良かったのはベッドとバスマットとパジャマです。ベッドはちょっと固めで好きな感じでした。バスマットはふわっとしてて良い感じ。あ、あとミラーハリス（ロンドンのメゾン系フレグランス）の石鹸やシャンプーが好きな香りでした。

おはようございます。朝食の選択は「和定食、茶粥定食、洋定食」の３択だったのですが、このホテルのリピートはない気がするので非常に迷いました。茶粥が有名っぽいし～、けどランチも「和」で予約してるし～、フレンチトースト気になるし～で、結局「洋」にしたのですが、さらに卵料理の選択で迷う・・・。

結局「奈良漬けタルタル」に興味がわいて、エッグベネディクトにしてしまいました。そしてもひとつパっとしないパンとかぶっていることに気づき、普通にオムレツにすればよかった～と。あ、フレンチトーストは友人のをもらって味見しました。結論としては「和」を選べばよかったかなと思いました。

朝食の会場は夕食と同じ「三笠」でした。雨に煙る五重塔がシブイわ～

そんなこんなで奈良ホテルの滞在終了。最後に皇后様がお気に入りだったという大時計のチャイムを聴いてチェックアウト。旅行会社のプランで書かれていた「支払いは現金で」ってポイントだけは遵守されていました。マリオットも同じプランで泊ったけど、カード可だったけどね( *´艸｀)

ホテルを出たところで本館をバックに写真を撮ってもらっている人がいたので、一枚お願いしようとスマホを渡したら、「ロゴがあるのはここだけですのでこちらに・・・次はこちらで・・・」と4枚も撮ってくれました（笑）

ANDO HOTEL 奈良若草山がオープン、もうすぐJWマリオットもオープンする奈良。ライバルも増えそうですが、クラシックホテルの存在感は揺らぐことはないでしょう、たぶん。

写真が多くなったので、ならまちと金魚の町・大和郡山を散策した様子は別の旅行記で。

この旅行記へのコメント （2）

• まつじゅんさん 2020/07/16 11:51:13

  私も申し込みました。

  pacorinさん
  
  いつも私の拙い忘備録へのご訪問、ありがとうございます。
  阪急交通社からの案内に、私も飛びついて8月に予約していますので、非常に参考になりました。
  ディナーは、やはり格安なので量は少ないようですね。
  辰野金吾氏の設計で、なかなか中に入るのも憚られる建物なので、この機会にと思っています。
  宝塚ホテルも同様に、格安お試しプランを出されているので、どうしようかと奥様と相談している最中です。
  
  奈良ホテルに宿泊したことあるんだぞ、と記念にしたいと思います。
  
  matujyunn
  

  pacorinさん からの返信 2020/07/16 14:03:41

  Re: 私も申し込みました。

  まつじゅんさん、こんにちは
  
  こちらこそいつもご投票ありがとうございます。
  鳥取の大玉スイカとメロン、とても美味しそうでした。毎日メロン、いいですね♪
  
  さて、奈良ホテルですが、お察しの通り阪急で申し込みました（笑）そして、宝塚ホテルのプランにもかなり興味があるのですが、日程的に無理そうです。ぜひこちらもお泊りになって、新旧ホテルの泊まり比べをしてみてください♪旅行記、楽しみにしていますね。
  
  pacorin