間に合った！教官と行く( を連れて行く？) 銀山温泉〈 東京駅～延沢銀坑洞 〉

2020/06/06 - 2020/06/07

11時に開店する飲食店Hには、その3時間以上前から行列が出来ています。商店街では食べ歩き用の商品の販売を再開しました。
緊急事態宣言中でも、観光客の訪れが止まなった地元は宣言解除後、混雑に一層拍車がかかっています。
コロナの脅威を回避するには、そんな地元を離れた方が良さそうです。

JR東日本は｢びゅう｣などのツアー用のセット乗車券の販売を再開しました。JTBも店舗の営業を開始し、予約客に限っての来店を受付けています。
そして銀山温泉の宿も宿泊客の受入れを始めました。
これらの条件が全て整ったのは6月1日。昨年12月に予約したPHOらの旅行の出発日は6月6日。かなりハラハラさせられました。
同行者に｢各自の乗車券は新幹線乗換口で集合した時に手渡す｣事を了承してもらい、どうにか計画通りに旅をスタートする事が出来ました。

行き先は銀山温泉。
クラス会旅行の旅先選択のルールとしてnational、もしくはindustrialなモノ関連で有るのが必須な事から、銀山温泉には国の史跡、それも名前の通り銀山遺跡が存在するのを確認済みです。
クラス会旅行の目的地としては最も北にあたります(福岡と高松に参加者が居る為に、自然と西日本方面への旅が多くなるのです)。
青春18きっぷ派のPHOにとって山形新幹線は初(^_^;) 、新幹線の停車するホームの反対側に2両編成の普通列車が停まってたり、何より単線の新幹線と言う衝撃など、なかなか楽しい行程でした。
ドタキャンも有って参加人数は減りましたが、75歳の教官を囲んで、少数精鋭の大騒ぎ旅となりました

エリア 銀山温泉(山形)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 3.5
• ショッピング: 3.0
• 交通: 3.5

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 観光バス 新幹線 徒歩
• 旅行の手配内容: 団体旅行
• 利用旅行会社: JTB

集合は東京駅新幹線北乗換口エレベーター前に9時10分。PHOは幹事なので事前にこの写真を撮って、参加者に送っておきました。
北通路と中央通路の間は片方の壁面が工事中で塞がれていますが、その中で一際明るいのが、このエレベーターです

東京駅 駅

9時24分発山形新幹線つばさ131号新庄行きに乗車します。約3時間後に大石田に到着します。
当初は福島から足湯が楽しめるとれいゆつばさに乗り換える事も考えたのですが、集合が8時前になってしまうのは早過ぎないか？乗り換えは飲んでる連中には手間がかかるし、そもそも追加料金も必要だし、などと迷ってました。結果的にとれいゆつばさは運休でしたから、選択の余地無くスッキリ

山形新幹線らしく、紅花とサクランボ☆東北新幹線やまびこと接続する12号車がグリーン車です

PHOには山形新幹線って、銀色に緑色の帯の地味ぃな車両のイメージでした。平成4(1992)年の開業から同28(2016)年までミニ新幹線と呼ばれてた頃はその車両でしたが、乗らず仕舞いになりました

PHOらの乗った13号車には他に2人の個人客が居ただけで、気分はほぼ貸切り♪
JTBのOさんは乗車中も密閉にならないようにと出入口に近い席を確保してくれました。
外から見てる時は小さいと思わなかったですが、席が2-2なのは狭いからですね

同級生と教官。
卒業生22名中、既に3人(PHOの知る限り)亡くなってるので、元気な顔を見られるのは嬉しい事です。
直前でキャンセルが出て総勢6名となり、結果的に男女各1部屋ずつで済みました

遠くて判り難いですが、雪の月山です。
車内放送は「次はさくらんぼ東根」って車窓もさくらんぼの木。ビニールハウスの中もさくらんぼです。
「後1週間もすれば出荷出来る」のだそうですが、まだ何処にも売られてませんでした

12時20分大石田駅到着。
PHOの知ってる新幹線とは全く違う、不思議な感覚でした。そもそも新幹線同士がすれ違っても東海道新幹線のような風圧を感じません。通路側に座っていたT女史は1度も気付かなかったそうです(山形までにすれ違いは有りましたが)。で、すれ違いはこっち側だったよねと右を見ると、線路が在りません！線路無いよ。え～っ！
スミマセン、山形新幹線素人でm(__)m 山形新幹線の山形新庄間は単線区間って事を知りませんでした

大石田駅 駅

大石田駅舎。
展望台にしては広過ぎて変だなと思ったら、花笠踊りなどのイベントの際の観客席を兼ねているそうです。
左手(奥)の駅蕎麦の店ふうりゅうは｢大石田そば街道｣の加盟店なので、名物の板そばを食べようと思っていたら休業中★
宿のお迎えのバスが13時40分なので、少し忙しいですが、駅からそう遠くなく席の予約が取れた大石田そば文月へ向かいます。時間節約の為、全員が乗れるジャンボタクシーを予約しておきました

手打ち大石田そば文月。
https://www.town.oishida.yamagata.jp/kankou/sobakaidou/index.html
大石田そば街道加盟店のうちの1軒です。

加盟店の中には営業休止中の店も在り、また此処、文月でも席数を減らして間隔を広げるなどの対策中でした

手打大石田そば 文月 グルメ・レストラン

お蕎麦を注文すると大石田では何処の店でも「ちょっとお時間いただきます」状態になります。
その間を埋める役割を果たすのが、これらの漬物などです。
PHOは漬物が苦手ですが、手前のカレー風味のポテトサラダは美味しくいただきました

天ぷら板蕎麦1500円。
食べ応え有りました。量だけでなく、蕎麦切り包丁の仕事を感じられるシッカリとした手打ち感。サックサクの天ぷらは有頭海老、ゲソ、茄子、カボチャにズッキーニ、パプリカ、アスパラガスと意外な洋風野菜が楽しめました。

送迎してくれたタクシーのドライバーさんは、東京に行った時にお蕎麦を食べたらお腹がいっぱいにならなくてショックを受けたそうです

文月から見える景色です。満腹で畳に足を投げ出して見てると寛げちゃって動きたくなくなります(行儀悪くてスミマセンw)が、即お迎えの車が来ます

最上川。
江戸幕府の天領米(村上地方は北日本最大の天領でした)、紅花などの輸送拡大に伴って、寛政4(1792)年、幕府直轄の大石田舟役所が設けられました。川舟役所は明治5(1872)年まで設置され、米(御城米・年貢米)、紅花、あおそ、真綿、蝋、漆、えごま油、葉たばこ、雑穀などの下り舟(大石田舟)、塩、茶、砂糖、海産物、木綿、ふるてなどの上り舟(酒田舟)の管理を行ないました。
かつて河岸場として栄えた大石田大橋下流には、現在2.1kmの護岸堤防が整備され、往時の遺構は失われましたが、橋の右岸(上流から見て右岸)の川舟役所跡地一帯602mに白壁の堤防壁画(塀蔵を描いた壁画)を築き往時の姿に修景されました。
さらにヒバ材を使って大門も復元し、安山岩で護岸を修築し、昭和30年代頃までの雰囲気に修景しているのです。
帰りもタクシーが迎えに来ました。短い乗車時間でしたが、色々な情報を得る事が出来ました

最上川 自然・景勝地

宿の送迎バスの車窓からの月山。
送迎バスはPHOらの貸切りで、途中コンビニに寄ったり、帰りにはお団子屋さんでお土産を買う事も出来ました

防雪柵の在る道路。
国道347号線は山形県寒河江市を起点とし、宮城県大崎市に至る路線延長90.1kmの主要幹線道路です。古来、山形県側では母袋(もたい)街道、宮城県側では中羽前街道と呼ばれており、大崎地方と山形県村山地方を結ぶ交通路でしたが、県境の鍋越峠を含む延長17.7km(山形県側6.4kmと宮城県側11.3km)は、道路が狭隘、屈曲である事に加え、両県でも有数の豪雪地帯であり、積雪と雪崩の危険により、年間約150日間(12月1日から4月下旬まで)の冬期閉鎖を強いられて来ました。
通年通行が可能になったのは、何と平成28(2016)年11月の事でした

新型の防雪柵。雪や風は月山(西)から来るのだそうです

銀山荘。
温泉街の中の宿では有りません。
それでも此処に決まった理由は重要度順に以下の通りです。
①JTBが3部屋以上キープしている(12月の時点で参加者数が確定しておらず、4部屋必要になる可能性が有った；女性に1部屋、親子参加に1部屋、男性6名以上なら2部屋)
②部屋にトイレが在る(全員オーバー還暦のシニアですから)
③大浴場が在る(温泉なのだから、どの宿でも在るだろうと思ったら大間違い)
④食事が個室

銀山温泉 仙峡の宿 銀山荘 宿・ホテル

T女史＆PHOの部屋。
チェックインは部屋に入ってから行いました(隣で一遍に)、とっても旅館って感じ。
部屋に落ち着く事をせず、早速出かけます♪

白銀の滝。
高倉山(694m)に源を発する銀山川に懸かる落差22mの直瀑。銀山温泉の奥地にあり、周囲は白銀公園となっています。22ｍの直瀑とされていますが大小2本の滝、水量によっては3本目が流れる分岐滝にも見えます。でも今は辛うじて2本。
今年の冬は例年に比べて雪が少なく、雪解け水も期待出来ない為、夏の田畑が心配って聞かされました

白銀公園。
銀山温泉の、そのまま奥って感じです。カレーパンで有名な「はいからさんのカリーパン」より更に先へ進むだけ。白銀の滝までは高低差も在りません

白銀公園 公園・植物園

銀山温泉のその名の由来ともなった延沢銀山は、採掘されていた期間こそ長くはなかったものの、間歩や疎水だけでなく、守護神である山の神神社、野辺沢氏の居城だった延沢城跡を含む3ヶ所が近世の鉱山史研究に欠く事の出来ない遺跡として、石見銀山に次ぎ、国内2番目に国の史跡に指定されているのです。意外と(失礼)凄い☆

疎水坑。水を排出させる為の坑道です。
長靴が無いと入れません

入口付近の壁、何か素敵☆

せことい橋。
せこといって？意味判る方教えてください

籟音の滝。
周囲は洗心峡と呼ばれています

夏知らずと呼ばれる洞窟。その名の通り、冷たい風が流れ出て寒いほどでした(中へは入れません)

銀坑洞。
何と、無料で入れます！
実は銀山温泉は冬の雪景色が見たいと思っていたのですが、そうするとこの銀坑洞は閉鎖していると知り、この時期のクラス会旅行で訪れる事にした訳です。
何しろ一時とは言え、石見、生野と並ぶ日本三大銀山の一つとされてた所ですから

延沢銀坑洞 名所・史跡

先ずは下り

意外に大きな空間が在ります

何だか芸術作品を見ているかのよう

鑿などで掘った様子が見られないのは、薪木や木炭を燃やして表面を加熱し、水をかけて急冷して母岩から鉱床を剥ぎ取るように鉱石だけを採掘する、焼き掘りと言う独特な方法で採掘していたからです。あちこちに黒い煤が残っているのが見られます

どれが煤だか判りません。まさか黒っぽいの全部って事は無いですよね？

ねっ、絶対絵画でしょ

巨大昆虫の顔に見えます

狭い坑道を腰を屈めるようにして歩く坑山(鉱山)のイメージを覆す、寧ろ鍾乳洞のような坑洞でした。階段を上がって出口です

長蛇渓。
せとこい橋から河鹿橋の間がそう呼ばれます

野川とうふや。
個人宅のようで、商品も全く見えませんが、道を挟んで座って食べられる休憩所的な建物が在り、普段のお客さんの多さを物語っています

野川とうふや グルメ・レストラン

生揚げ出来立てですよって勧められました。ホント熱々でした。おかか入りのタレがかかっていて、と～っても美味しかったです。220円でした

尾花沢市のマンホール。｢雪とスイカと花笠のまち｣と有る通り、雪の結晶とスイカを外側に、中央に花笠を配したデザインです。
尾花沢市は花笠音頭、花笠踊り発祥の地です。大正8(1919)年、灌漑用水確保の為、徳良湖の築堤工事を行った際に唄われた土つき歌が花笠音頭の始まりと言われており、その歌に合わせて即興で笠を廻して踊ったのが花笠踊りの原型となりました。

それでは宿に戻って、夕飯前に温泉へ♪