2020/06/02 - 2020/06/02
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2020/06/02
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新型コロナウイルスにより東京に出ていた緊急事態宣言が解除になり、それまで3か月ほど閉園していたふるさと館が再開されたため3密に気を付け行ってきました。
園内には30ほどの歴史ある建物と灯籠、庚申塔、都電、ボンネットバスなどが展示されていて、明治村の小型版といった感じです。
コロナの影響で、復元された建物の内部に入ることはできませんでしたが、1棟ずつが緑豊かな木々に囲まれるようにして保存されているので、開放的な中で気持ちよく散策することができました。再開初日だったこともあり人でも少なく、新緑の中を小鳥の鳴き声を聞きながら、レトロな趣ある建物を見学してきました。
この旅行記は園内・西ゾーンとセンターゾーンに保存されている建物に関してのものです。東ゾーンの建物に関して興味ある方は、東ゾーン編をご覧ください。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ビジターセンターで検温を済ませ入場です。
たてもの園の入口に建つ、カーブした屋根が美しい建物です。かつては皇居内に建っていましたが、現在は入場券売り場や展示場、ミュージアムショップが入っています。訪れた時は大銭湯展を行っていて、日本における入浴の歴史や銭湯の移り変わりなどを写真やパネル、昔描かれた絵画などを使って説明していました。ビジターセンター (旧光華殿) 名所・史跡
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午砲
見学コース出発地点にあたるエントランス広場に保存されています。明治時代の初めから昭和の初めまで使用されていた、正午を知らせた大砲です。江戸時代に時を知らせた寺や城、町の鐘に比べ、空砲と言えども爆音を響かせる大砲は、利用され始めた時には、多くの人がびっくりしたことと思います。午砲 名所・史跡
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田園調布の家 大川邸
江大正時代から平成の初めまで使用されていました。平屋でありながら、屋根は瓦葺の和風、壁は長い板を張り連ねていく洋風という和洋折衷の建物です。テラスには大きな円弧状のパーゴラも造られています。田園調布の家 (大川邸) 名所・史跡
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建物内は全室板の間の洋間で、天井からはつり下がったランプシェイドがモダンな形をしていました。全体的に洋風の雰囲気が感じられる建物で、高級住宅が建ち並ぶ田園調布にふさわしい住宅だと思いました。
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前川國雄邸
和風建築、大谷石の塀、ロフト風の2階、吹き抜けで開放的な空間のリビングなど、テレビでよく紹介される別荘のような雰囲気が感じられ、さすが建築家のお住まいだと思いました。戦時下に建てられた住宅とのことで、建築資材不足の中、どのようにして資材を集め、こんな素晴らした建物を建てたのか不思議に思いました。1度で良いからこんな素敵な家に住んでみたいと感じました。前川國男邸 名所・史跡
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戦時下に建てられた住宅とのことで、建築資材不足の中、どのようにして資材を集め、こんな素晴らした建物を建てたのか不思議に思いました。一度で良いからこんな素敵な家に住んでみたいと感じました。
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小出邸
大正時代に著名な建築家によって建てられた一般住宅です。木を使い水平線と垂直線を考慮した和風の建物であるにもかかわらず、屋根は洋風の瓦屋根で、四面が一つの頂点に集まるピラミッドのような造りになっています。屋根の高さが建物全体の半分以上を占めているのも珍しく感じました。小出邸 名所・史跡
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デ・ラランデ邸
1910年ごろに建築家デ・ラランデにより増築改造されました。外観から神戸市北野の建物に似ていると感じた通り、重要文化財トーマス家住宅も設計しました。神戸旅行を思い出す建物です。1階の白壁と円形テラス、2・3階の赤壁とうろこ屋根が特徴です。雨戸が緑色で明り取りの透かし彫りが可愛らしかったです。デ ラランデ邸 名所・史跡
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現在1階はカフェ・武蔵野茶房になっています。
ビールやコーヒー、紅茶などの飲みものと、ケーキやあんみつなどの甘味、カレーライスやピザを味わうことができます。邸宅にカルピスの発明者が住んでいたこともあり、メニューにはカルピスもあります。園内に2カ所ある食事処の一つで、広い園内を散策後、疲れた身体を休めるのに最適な茶房です。邸宅内のソファーに座っての休憩もいいですが、天気が良い日のテラス席も、緑豊かな庭園と向き合って気持ちが良いと思います。武蔵野茶房 江戸東京たてもの園店 グルメ・レストラン
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瀬戸岡1号墳
7世紀後半に造られた古墳があきる野市で発見されました。移築した際に崩れないように固めたようですが、使われている石はどれも丸みを帯びた石です。説明板に墳丘はなく河原石を用いた地下式横穴と記されていました。5mほどの縦で素朴な印象です。建物だけではなくこのような歴史を学べる物が随所に展示してあるのでゆっくり見ると面白いです。瀬戸岡1号墳 名所・史跡
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八王子千人同心組頭の家
江戸時代後期の建物で、八王子で徳川家の警備にあたっていた同心のリーダーが住んでいました。八王子千人同心組頭の家 名所・史跡
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室内への入口が2つあること、床の間や床脇、天袋などが格式の高さを表しています。茅葺の屋根で、室内には土間、勝手と4つの部屋があるだけで、それほど広いという感じはしませんでした。江戸時代末期の徳川家の財政難を象徴している建物かもしれません。
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吉野家
江戸時代後期に建てられた農家の住居です。懸魚や式台のある玄関や床の間がある奥座敷などの見どころがあります。吉野家 名所・史跡
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土間のダイドコロにかまどがあり、板の間のカッテにもかまどがあるので驚きました。後で調べるとカッテのかまどは人寄せの時に使われ、普段はダイドコロのかまどが使われたそうです。力がある農家だったことが家の造りから推測できました。
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奄美の高倉
江戸時代末期、奄美大島に建てられた穀類を保管する倉です。高温多湿の気候に適した高倉です。思ったより高い場所に保管場所がありました。鼠返しの部分を推測しましたが、柱を上がってくる鼠に対する効果には納得できませんでした。奄美の高倉 名所・史跡
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綱島家
江戸時代中期の農家を営んでいた方の古民家で、室内には土間と広間の境に建つ太い大黒柱、天井に組まれたがっしりした梁、床の間、畳部屋、神棚、格子窓など豊かな方の住居だったように思いました。同じゾーンに建つ吉野家の軒に比べ低く、戸袋がない造りなどから、古い時代の古民家だと感じました。綱島家 名所・史跡
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三井八郎右衛門邸
1952年に建てられた、三井財閥だった三井家の総領家の邸宅です。門柱が高く、玄関脇にある鹿の彫刻が目をひきました。建物の中に入ることはできませんでしたが、玄関から玄関ホールにある天井灯の美しさと、壁に飾られている屏風絵が印象的でした。庭から建物全体を見ると八畳の和室に絨毯を敷いてテーブルと椅子が置いてありました。襖や障子、杉戸に描かれている絵はどれも見事で金色が使われていました。純和風の部屋に洋物家具がある豪華な邸宅です。三井八郎右衛門邸 名所・史跡
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懐かしいボンネットバスも保存されていました。
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常盤台写真場
1937年に建てられた住居を兼ねた写真館です。建物の中に入れず、2階の写場を見ることができなかったのが残念でした。採光が工夫された窓から自然光が入ったそうです。1階には客が入ったと思われる応接間や、タンスがある居間、食堂などが造られていました。興味深かったのは子供部屋と思われる部屋に、窓に沿ってカウンターが取り付けられ椅子が並んでいました。子供たちがここで勉強をしたと推測できました。常盤台写真場 名所・史跡
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新緑の中をのんびり散策できるたてもの園です。
人出も少なく、開放感を感じながら散策できました。
ここからセンターゾーンへ向かいました。 -
旧自証院霊屋
徳川家光の側室・お振の方を供養するために建てられた霊屋です。何度となく塗りなおされているとはいえ、屋根下の色彩豊かな彫り物や金色の金具など目を奪われました。増上寺や寛永寺に存在した霊廟の多くは戦災で焼失してしまいましたが、この霊屋は市ヶ谷にあったことから焼失を免れ、現在の地に建っています。1652年に造られた霊屋を現在も見ることができ嬉しく思いました。旧自証院霊屋 名所・史跡
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寛永寺灯籠
園内に造られた山の手通りと武蔵野の道が交わるところに建つ、高さ3mほどの大きな灯籠です。270年ほど前、徳川吉宗が亡くなった際に、徳川家の菩提寺である寛永寺に献上されたものだそうです。なぜたてもの園に保存されているのかわかりませんが、270年前のものを多くの人が見られるのはとても良いことだと思います。灯籠が苔むしているところに歴史が感じられました。近くには灯籠同様、歴史ある五輪塔や宝篋印塔なども並んでいます。寛永寺灯籠 名所・史跡
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高橋是清邸
総理大臣や大蔵大臣などを歴任した政治家の家で、2・26事件の現場にもなった建物です。典型的な木造2階建ての日本家屋で、6つの広い畳部屋、各部屋に床の間があること、窓ガラスに使われているゆがんだガラスなど、豊かさと歴史を感じる建物です。政治家として心休まらない日々を過ごしていた高橋是清にとって、唯一心を休められた自宅だったと思いました。高橋是清邸 名所・史跡
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典型的な木造2階建ての日本家屋で、6つの広い畳部屋、各部屋に床の間があること、窓ガラスに使われているゆがんだガラスなど、豊かさと歴史を感じる建物です。政治家として心休まらない日々を過ごしていた高橋是清にとって、唯一心を休められた自宅だったと思いました。
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西川家別邸
1922年に接客用兼隠居所として建てられました。南向きに客間二間と応接間の間に玄関があるのが特徴です。建物内に入れず中廊下や北側のながい廊下を見ることはできませんでしたが、玄関を入ったところにある玄関の間が六畳で、山の襖絵が見事なことから、接客に重きが置かれていたことがわかります。居間から遠い客間の奥に厠があることからも接客目的の建物だと納得しました。大正から昭和初期の製糸業の繁栄を建物から見ることができました。西川家別邸 名所・史跡
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会水庵
大正時代、長岡市に茶人山岸会水が建てた茶室です。西川家別邸に接する形で移築されました。一般的な茶室と比べ広い印象を受けました。自分は茶道について無知でわからなかったのですが、後で調べると二重釣棚が特徴だそうです。飛び石の中に不思議な形のものがありました。石臼を用いたものだそうです。会水庵 名所・史跡
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伊達家の門
大正時代に宇和島の伊達家が東京白金に住居を構えるために建てた屋敷の表門です。江戸時代の武家屋敷を連想させる堂々とした門で、門の右側には小部屋がある片番所が造られています。門には伊達家の家紋(竹に雀紋)も施されています。大正時代になってもこのような門が建てられていたことに驚かされました。
この後、東ゾーンへ向かいました。伊達家の門 名所・史跡
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