バルカン半島7カ国 モスクと教会を味わう2週間 [7/12]

2013/11/10 - 2013/11/10

□初めての海外一人旅、目的地はバルカン半島。

　バルカン半島にはギリシャや旧ユーゴスラビアの解体で誕生した小国たち、そしてヨーグルトで有名な？ブルガリア等がひしめき合っている。どれも小国だが、比較的物価が安い国が多い。更にバルカン半島は歴史的な理由からモスクと教会が共存する珍しい地域でもある。

　ヨーロッパなのに中東、ヨーロッパなのにアジア、そんな微妙な立ち位置にあるバルカン半島の国々。古くから「歴史の交差点」として発展してきた国々(ギリシャ～アルバニア～コソボ～マケドニア～セルビア～ブルガリア～トルコ)を旅しました。

エリア ソフィア(ブルガリア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

□ホテル周辺をぶらついてみる
　朝一で洗濯を済ませ、バルコニーに並べ干す。バルコニーから眺める市街の建築物がとても綺麗だった。今日も青空が広がるいい天気、11月はバルカン半島の旅行シーズンとしては、完全にオフシーズンと言われるため、これ程天候に恵まれるのは嬉しい。

スラビャンスカ ベセダ ホテル ホテル

　宿泊したHotel Slavyanska Beseda 安いが設備はチョイ古。

スラビャンスカ ベセダ ホテル ホテル

　ホテルは聖ソフィア教会の近くにある。朝ごはんにと、共産党本部近くのマクドナルドに入り、Wi-Fiをいじりながら、この先の旅行の計画を立てた。ソフィア中心部は、区画が綺麗に整備され、かなり計画的な街づくりがなされている。歴史的建造物の保存にも積極的で、見た目はそのまま中身はショッピングセンターになっていたり、外から見ただけでは分からないギャップが面白い。

聖ソフィア教会 寺院・教会

□街中には旧共産圏の雰囲気漂う
　ソフィアの街の中心部にあり、一際の重厚すぎる存在感を出しているのは、旧共産党本部である。1990年に共産党の一党独裁体制が崩壊するまでここは実際に政治の中枢として使われていたという。現在は旧共産党も含む大連立体制をとっており、これにより2007年にEU入りを果たしたという。

旧共産党本部 建造物

　正面から見ても超重厚、今後どんな使われ方がするのか。

旧共産党本部 建造物

　歴史的建造物を利用したショッピングセンター Central Hali

中央市場 市場

　中央市場に入ってみる。

中央市場 市場

□ベオグラード行のバスチケットを買いに
　アルバニア・マケドニアでは見かけなったトラム。ソフィアの街中を走る。

　明日のベオグラード行きのバスチケットを買うべく、昨夜バスを降りた国際バスターミナルへ歩く。鉄道のソフィア中央駅や、国際・国内バスターミナルなどの交通関係施設は街の北側に集約されており、地下鉄・バス・市電で中心部と結ばれている。

　地下鉄は2000年に開業したもので、ぜひ乗りたいのだが、路線図も駅名も全てがブルガリア語、英語の振り仮名が無いためにどう乗っていいか分からなかった。日本の地方都市もたいがいだが、ブルガリア人の愛国心？がうかがい知れる。折角素晴らしい観光スポットがたくさんあるのだから、もっと非キリル文字圏の人々に優しくして欲しい。

　バスターミナルへ到着する。日本の屋外型アウトレットモールの様に、プレハブ型のバスチケット屋が並んでおり、自分の行きたい場所へバスを運行している会社のプレハブに、飛び込む方式になっている。しかしここでも、行き先表示が全てキリル文字で、ベオグラードを表す「Београд」を探す。キリル文字は、アルファベットとの対応表を少し暗記すれば、地名くらいなら読めそうだった。

ソフィア 中央バスターミナル バス系

　14時発で乗車時間6時間、25ユーロという会社を見つけ、そこでチケットを購入することに決めた。電車で行く場合は12時間近く掛かるルート、バスだとこんなにも早い。ここが日本との違いだ。

□歴史の街ソフィアを観光
　チケットを買った足でソフィア観光に出掛けることにした。まずは中心部にあるバーシャバシジャーミィへ。モスクの丸いドームとミナレットは中心部のどこにいても確認することができる。ブルガリア正教徒が9割近くを占めるブルガリアにおいて、モスクは貴重な存在。いまもモスクの周りにはイスラム教徒が住まうという。

バーニャ バシ ジャーミア 寺院・教会

　Sofia Public Mineral Bathという公衆浴場、現在工事中？

ソフィア 歴史博物館 博物館・美術館・ギャラリー

　左側は1956年に完成したというTZUMという歴史あるショッピングセンター。

ツム百貨店 百貨店・デパート

□歴史の街ソフィアを観光
　スヴェタネデリャ広場という、ソフィアの中心地へ向かう。真ん中には広場の名前と同じネデリャ教会がある。石造りのブルガリア正教の教会で見事だった。引き続きソフィアの街を南進してゆく。

スヴェダ ネデリャ広場 広場・公園

　ソフィアの街を南進していく。よく晴れていて街並みが青空に映える。

　1940年に建造されたSadebna Platat、ソフィアの裁判所。

裁判所 建造物

　南進した先には国立文化宮殿(通称NDK)がある。NDKはブルガリア建国1300年を記念して造られた文化センターで、テレビスタジオや映画館、レストランなどなんでも入居している。旅行者のためのチケット販売所などもある。

エンデカ 劇場・ホール・ショー

　国立文化宮殿NDK。

エンデカ 劇場・ホール・ショー

□NDKから東進してソフィア大学方面へ
　NDKからレフスキ通りを東進し、ソフィア大学方面へ歩いてゆくことに。ガイドブックには、特にソフィア大学に関するトピックは掲載されていなかったが、ギリシャ語で「知」を意味するソフィアにある大学ならば、素晴らしい大学に違いない！

　黄緑色の珍しいドーム屋根を持つ教会を発見。

　ソフィア大学に到着。

ソフィア大学 現代・近代建築

　美しい校舎。

ソフィア大学 現代・近代建築

□続々と歴史的な建造物が出現
　歴史的なソフィア大学を撮影し終えた後は、ソフィアの街の由来となった聖ソフィア教会へ。6世紀にたてられたというビザンツ様式の教会で、オスマン帝国による統治時代はモスクとして活用されていた歴史を持つ。地震で破壊され、現在の姿に再建されたのは1900年以降だという。

聖ソフィア教会 寺院・教会

　ソフィア教会のすぐ隣にあるのがアレクサンドルネフスキー教会だ。バルカン半島で最も美しいといわれる教会で、高さ60mにもなるこの教会は、ロシア人建築家により建てられた。ブルガリア独立のきっかけとなった1877年の露土戦争で戦死したロシア人兵士を慰霊する目的で建てられたという。

アレクサンダル ネフスキー寺院 寺院・教会

　ブルガリアの国会議事堂。

国会議事堂 文化・芸術・歴史

　ソフィアの国立劇場 IVAN VAZOV。ソフィアの街はいたるところに小さな劇場があり、夜になるとたくさんのシアターに人が出入りしているのが見えた。明日は午後のバスでセルビアへ向かう。

イヴァン ヴァゾフ国立劇場 劇場・ホール・ショー