バルカン半島7カ国 モスクと教会を味わう2週間 [3/12]

2013/11/06 - 2013/11/06

□初めての海外一人旅、目的地はバルカン半島。

　バルカン半島にはギリシャや旧ユーゴスラビアの解体で誕生した小国たち、そしてヨーグルトで有名な？ブルガリア等がひしめき合っている。どれも小国だが、比較的物価が安い国が多い。更にバルカン半島は歴史的な理由からモスクと教会が共存する珍しい地域でもある。

　ヨーロッパなのに中東、ヨーロッパなのにアジア、そんな微妙な立ち位置にあるバルカン半島の国々。古くから「歴史の交差点」として発展してきた国々(ギリシャ～アルバニア～コソボ～マケドニア～セルビア～ブルガリア～トルコ)を旅しました。

エリア アテネ(ギリシャ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

□アテネ最終日は雨…
　カーテンを開けると予報通り雨が降っており、風も強く吹いていた。ホテルのチェックアウトは13時までだったので、のろのろ支度を整えた。ホテルの前では、雨が降りしきる中デモが行われていた。

ナフシカ ホテル アテネ センター ホテル

　アルバニアの首都ティラナ行きのバスは18時の出発だったので、チェックアウトしてから6時間、何をしようか悩む。海外旅行のコレクションにしているマグネットを買いに、とりあえずパルテノンのあるアクロポリス駅へ向かった。二日前訪れたときに、付近に土産物屋が多いのを確認していた。アクロポリス駅に付く頃には雨は止んでおり、さっそく土産物屋街へ足を向ける。雨が降ろうが何が降ろうが、ギリシャ人はオープンカフェでコーヒーを飲みながらおしゃべりに夢中だ。日本人も中々カフェ好きであるが、その比じゃない。

ナフシカ ホテル アテネ センター ホテル

　パルテノン神殿のデザインのマグネットを1ユーロで購入、本日の目的も果たしたことだし、残りの時間をどう使おうか考えていると、また雨が降り出した。何軒かの土産物屋の軒下を借りながら、なんとかアクロポリ駅まで逃げ帰った。アテネの中心にあるオモニア駅に行けば、何か面白いものがあるに違いないと、地下鉄に乗った。

　オモニアに着くと、雨は土砂降り状態になっていた。仕方なくカフェに入り、コーヒーを飲みながら日記を書く。それにしても、本当にアテネ市内にはカフェが多い。しかも土砂降りだろうと、ギリシャ人達はオープンカフェ席でコーヒーを飲み、必死にお喋りに興じている。店内の方は閑散としている。

オモニア広場 広場・公園

□オールドタウンを散策してみる
　雨が上がった。明日以降訪れる国では、日本円の両替が出来ない可能性があったので、少し多めに円をユーロに両替しておくことにした。

オモニア広場 広場・公園

　オモニア広場の色々な両替店のレートを見ながら歩いているうちに、オモニア広場から南に一直線に伸びる、ATHINAS通りに入ってゆく。高層ビルが多かった通り沿いの景色も、南へ進むに連れてオールドタウンというか、下町的な雰囲気になってくる。オールドタウンにある中央市場では新鮮な魚がズラリ売られていた。

中央市場 市場

　ATHINAS通りを更に歩いていくと突き当たりのMONASTIRAKI駅にぶつかる手前に、美しいKIMISSI THEOTOKOUという教会があり、遠くに見えるパルテノンとのアングルは見事だった。

モナスティラキ広場 広場・公園

□オールドタウンの教会たち
　通りの真ん中に鎮座するカプニカレア教会。この界隈は原宿やアメ横的な、古着屋やおしゃれな雑貨屋が立ち並ぶ。H&Mやスタバも旧市街にとけ込むように入居しており、お洒落だった。観光客も多く、時折ひょこっと現れる教会が素晴らしい。アテネ最終日に、偶然こんな所を見つけられるなんて嬉しかった。

カプニカレア教会 寺院・教会

　ミトロポレオス大聖堂、改修中。町並みを写真に撮っている内に、再び雨が降り出したので、レートの良かったオモニア駅付近の両替所まで、軒下を借りながら移動する。

ミトロポレオス大聖堂 寺院・教会

　小腹が減ったので、キリル文字だらけの中で、辛うじてスバラキと読める看板を掲げているファストフード店に入り、身振り手振りでオーダーする。店のおじさんが面白い人で、出来立てのスブラギの写真を撮ろうとカメラを構えていたら、おじさんもポーズを決めてくるものだから、お言葉に甘えて？おじさんも収めさせてもらう。掲載は見送り。ギリシャのジャンクフードの王様「スブラギ」値段もたった2ユーロで安い。

　バスの時間まで、またしても近くのカフェで紅茶を飲みながらゆっくりする。Free Wi-Fiがカフェの絶対条件になっているらしく、カフェ内はとても快適だ。

　出発の1時間前、17時にバス会社へ。カウンターのおじさんが私の顔を覚えていてくれたらしく、時間まで店内で待っていても良いと言ってくれた。

　いよいよアルバニアへの出発が近づく。「バスはこっちだ」と案内されて行ったのは、会社の裏手。車庫にバスが一台入っており、バスの周りには人群が出来ていた。

　シートに座り30分遅れでバスが出発した。ここから13時間の長旅になる。社内灯は出発後間もなくして消されてしまったが、ギリシャ人達は絶え間なくお喋りを続けている。時折大声で電話をしている人もいて、中々眠らせてくれない。そのうち社内前方のテレビから、大音量と共に、コメディ映画が流れ始めた。イヤホンで聴くというシステムは未導入らしい。ヤレヤレ･･･と思っていると、急にバスがサービスエリアの様なところに停まり、乗客が全員降りていった。

　バス内で待っていてもいいか？と運転手に聞くが、英語のあまり出来ない彼は「20min…tea break」とだけ繰り返す。全員が降りる意味があるのか？と思いつつ、レストランで日記を書いて過ごす。