□初めての海外一人旅、目的地はバルカン半島。<br /><br />　バルカン半島にはギリシャや旧ユーゴスラビアの解体で誕生した小国たち、そしてヨーグルトで有名な？ブルガリア等がひしめき合っている。どれも小国だが、比較的物価が安い国が多い。更にバルカン半島は歴史的な理由からモスクと教会が共存する珍しい地域でもある。<br /><br />　ヨーロッパなのに中東、ヨーロッパなのにアジア、そんな微妙な立ち位置にあるバルカン半島の国々。古くから「歴史の交差点」として発展してきた国々(ギリシャ～アルバニア～コソボ～マケドニア～セルビア～ブルガリア～トルコ)を旅しました。

バルカン半島7カ国モスクと教会を味わう2週間 [2/12]

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2013/11/05 - 2013/11/05

1115位(同エリア1596件中)

エリア

アテネ(ギリシャ)

旅行の満足度: 4.5

観光: 4.5

ホテル: 4.5

グルメ: 4.5

交通: 4.0

同行者: 一人旅

一人あたり費用: 10万円 - 15万円

交通手段: 鉄道徒歩

旅行の手配内容: 個別手配

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□今日も元気にアテネ観光！
　朝、時差ボケのためか午前4時に目が覚める。昨夜は9時過ぎに寝たため、健康的と言えば健康的にも思える。昨夜投稿したFacebookのコメントに返信し、インターネットで遊びながらゴロゴロした。7時頃にようやく空が明るくなりはじめた。今日も雲の少ない良い天気になりそうだ。

　ホテルのスタッフに連泊の旨を告げて、本日もアテネ観光に出かける。今日も深い青空だが、気温は15度程。24時間メトロ乗り放題チケットを4ユーロで購入し、Syntagma(シンタグマ)駅まで乗った。アテネの中心部シンタグマは、大統領府や官邸、各国大使館が集まる国の中枢でもある。シンタグマとは、ギリシャ語で「憲法」を意味する。なんてアカデミックな都市なんだろう。

シンタグマ広場広場・公園
　アテネ市内を走る新型のトラム。トラムが縦横無尽に走る景観は美しい。
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　シンタグマ広場にある、ギリシャの国会議事堂。

シンタグマ広場広場・公園
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□NATIONAL GARDENへ！
　大統領府の裏手はNational Gardenという大きな庭園になっており、広い園内を自由に散策出来るようになっていた。小学校の遠足なのか、子供達の姿も多かった。途中、一人の老婆がすれ違い際に「Where you from?」と尋ねてきた。

　彼女は2年日本に滞在したことがあるとかで、声を掛けてきてくれたという。インドだったら「この人良い人？悪い人？」と疑うところだが、見るからにおっとりした品の良さそうなおばあさんだった。

国立庭園自然･景勝地
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　おばあさんは片言の日本語、私は片言の英語と、チグハグした感じで暫く話した。

国立庭園自然･景勝地
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　おばあさんと別れ、立派なザピオン国際展示場の前を通過して、PANATHINAIKO STADIUM(パナシナイコスタジアム)方面へ向かった。

ザピオン国際展示場現代・近代建築
　この辺りは地下鉄の代わりに、路面電車が整備されており、レトロで荘厳な建物の間合いをすり抜けていく近代的なメトロのコントラストが綺麗だった。
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□近代オリンピック発祥の地へ！
　パナシナイコスタジアムは、第1回の近代オリンピックの開催場であり、再建されたものであるらしいが、3ユーロ払えば中に入れる。

パナティナイコスタジアムスタジアム・スポーツ観戦
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　無料だからと日本語の音声ガイドを渡され(欧米人が観光地でよく耳に付けているヤツ）、それを耳に当てながら、すたすた競技場のトラックに沿って歩いてゆく。

　パナシナイコスタジアムは、縦長のトラックを取り囲むように、雛壇型の観客席が設置されている。トラックの中は現在でもスポーツ施設として一般に使われており、学校の体育の授業が普通に行われていた。

パナティナイコスタジアムスタジアム・スポーツ観戦
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　歴代オリンピックのポスターが掲示されるブース、1964年の東京五輪があった。　

　音声ガイドの日本語は、Google翻訳に掛けた結果をそのまま吹き込んだのでは？と思いたくなるほどのクオリティーで、ギリシャ人女性が説明してくれるのだが、日本語の下手さに笑いそうになる。

パナティナイコスタジアムスタジアム・スポーツ観戦
□アテネの教会を見に行こう！
　スタジアムを出て、次はどこへ行こうか、昨日空港でもらった地図を見ながら考えていると、案外このスタジアム周辺は、教会が多いことに気づく。モスクの建築様式が好きな私も、アテネに来たならば教会くらい見ておこうと思い、丘の上にあるSPYRIDONA教会、PROFITIS教会を見に行った。
　住宅街にひっそり佇む可愛いSPYRIDONA教会。
　坂をズンズン登ってゆくと、目の前にPROFITIS教会が現れ、何だか函館みたいな景観だなと感じた。
　坂の上に佇むPROFITIS教会。
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□早くもアテネ観光に飽きて…
　特にそれ以外にやることもなく、メトロ駅まで町の写真を撮りながら戻る。アテネには、なんて博物館の類が多いのだろう。考古学博物館に戦争博物館、民俗資料館･･･こんなの、まとめて「歴史博物館」で良いのでは？と思ってしまうのだが、日本とギリシャでは歴史の深さが違うのだろう。これだけの公共施設を賄うのは財政的にもかなり負担になるに違いない。

地下鉄エヴァンゲリスモス駅駅
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□潮の香りを求めて…
　ふと、アテネに来たのに海を見ていない事に気づいた。メトロマップで見てみると、アテネのはじっこ、メトロの最終駅にピレウスという港町があるとのことだった。そこは地中海から各国の各港へ向かうクルーズ船、客船が集結するターミナルになっているとのことだった。さっそくメトロ1号線でピレウスへ向かった。

　君はニューヨークの地下鉄か！？と思うほど落書きに落書きを重ねられた車両。

地下鉄エヴァンゲリスモス駅駅
　ピレウス駅へ向かうメトロ1号は、ほとんどが地上を走っていた。そしてギリシャの公共交通機関では、自転車のそのままの持ち込みが認められているらしく、この辺はさすがヨーロッパの都市だなという感じがする。

　ピレウス駅はターミナル駅になっている。プラットホーム及び駅舎が驚くほど立派で、格調高いものだった。そのまま映画のセットとして利用できるのでは？と思う程の美しさだった。日本のどんな駅とも比べられないものだった。
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　機関車トーマスに出てきそうなピレウス駅舎。

ピレウス駅駅
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□ヨーロッパクルーズの発着点、ピレウス
　駅舎の外に出てみると、いきなり目の前に巨大な豪華客船が飛び込んできた。潮の香りがする。様々な方面へのフェリーが出航しているらしい。ギリシャは観光立国として名を馳せている割に、オフィシャルな標識に英語が少ないように感じる。「自分の国が大好き」といった印象を受ける。

ピレウス駅駅
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　欧州各地へ向かうクルーズ船が停泊する。

ピレウス港船系
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□ピレウス市内観光と雨
　午後になり雲が多くなってきた。ひとしきりフェリーの写真を撮り終え、港町ピレウスの街を散策して見ることにした。荘厳な外観の銀行や教会が立ち並び、歴史的な雰囲気を醸し出している。特に教会の美しさは際だっていた。

アギアトリアダ大聖堂寺院・教会
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　美しいアギアトリアダ教会。ついに小雨が降ってきたので、近くのカフェに逃げ込む。スブラキというギリシャの代表的なファストフードをオーダーする。スブラキは、串刺しの鶏肉や羊肉を焼き、ピタというパンに挟んで食べる。マレーシアのサテー、トルコのケバブサンドに似ている。とてもうまい。

アギアトリアダ大聖堂寺院・教会
　新鮮な魚や野菜が並ぶピレウスの市場。元気なおじさんに声をかけられた。
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　H&Mも日本の店舗より数倍オシャレに見える。

　ピレウスを後にし、再びホテルに戻り、近くのスーパーで買い物をした。旅先では必ずその土地のビールを飲むことに決めているので、さっそくFIXとMythosというビールを買ってみた。2本とも、日本のシャキッとした喉越しと異なり、とてもライトな感じ。明日は夜のバスでアルバニアへ出発するが、日中はアテネ観光にあてる。雨の予報になっているが何をしようか悩む。

ナフシカホテルアテネセンターホテル