バルカン半島7カ国 モスクと教会を味わう2週間 [9/12]

2013/11/12 - 2013/11/12

□初めての海外一人旅、目的地はバルカン半島。

　バルカン半島にはギリシャや旧ユーゴスラビアの解体で誕生した小国たち、そしてヨーグルトで有名な？ブルガリア等がひしめき合っている。どれも小国だが、比較的物価が安い国が多い。更にバルカン半島は歴史的な理由からモスクと教会が共存する珍しい地域でもある。

　ヨーロッパなのに中東、ヨーロッパなのにアジア、そんな微妙な立ち位置にあるバルカン半島の国々。古くから「歴史の交差点」として発展してきた国々(ギリシャ～アルバニア～コソボ～マケドニア～セルビア～ブルガリア～トルコ)を旅しました。

エリア ベオグラード(セルビア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

□ベオグラード観光はじまる
　朝のベオグラード中央駅。朝9時にレストランへ朝ご飯を食べに降りる。このホテルもビュッフェ形式で、チーズやハム、ベーコン、サラダなど、満遍なく全てを皿に取ってみた。トマトは日本のものと比較にならないほど味が濃く、チーズもベーコンも日本の薄っぺらい味と違う。素材そのものの味がとても濃厚、味付けで化粧する必要がないのだ。毎日こんな美味しいご飯が食べられたら、どれほど幸せか。このホテルは、それほど高級なホテルではない。

ベオグラード シティホテル ホテル

　11時前にホテルを出た。今日もかなり雲が低く立ちこめている。ブルガリアまでは天候に恵まれた旅が出来ていたのに･･･。早く回復することを願った。

ベオグラード中央駅 駅

　セルビアンレールウェイの本社。ベオグラード駅からクネズミロシュ通りを横切り、スラヴィヤ通りへ向かう。この通りはコソボ独立戦争時に、NATO軍から攻撃を受けた建物が、弾痕をそのまま残した形で保存されている。コンクリートの外壁が完璧に吹き飛ばされ、鉄筋がめくれ上がっている。つい10年前までここが戦場だったことが想像でき、とても生々しい。

　ケネズミロシュ通りにある、NATO軍による空爆跡が残る地域。

□聖サヴァ教会から国会議事堂まで
　スラヴィヤ通りから南に進み、聖サヴァ協会を見にいく。曇り空のせいで良い写真が撮れない。この教会は、セルビア正教の中心的教会で、未だ建造中とのこと。中は仮設足場が組まれていた。セルビアはセルビア正教の信者が国民の多数を占めるため、街でモスクは見かけない。その代わり、教会の数がとても多い。

聖サヴァ大聖堂 城・宮殿

　あいにくのくもり空。

聖サヴァ大聖堂 城・宮殿

　聖サヴァ教会は、外観こそ完成しているが、内部はいまだに建造中。セルビア正教会の創立者、聖サヴァの遺体が焼かれた場所に建つという。

聖サヴァ大聖堂 城・宮殿

　聖サヴァ教会を後にして再び北上する。昇天教会、国会議事堂、聖マルコ教会と、観光名所を次々制覇してゆく。未だに天候は回復せず、今日はずっとこんな天気らしい。

昇天教会 寺院・教会

　ガイドブックによると、ベオグラードに人が住み始めたのは紀元前4500年前と言うが、セルビア市内にはほとんど歴史的な遺跡が見かけない。ドナウ川とサヴァ川が合流し、古い歴史を持つ文明の要衝セルビアは、それと同時に多くの戦争の舞台にもなってきたのだ。破壊と創造を繰り返してきた都市であるが故に、今日のベオグラードに遺跡が少ないのである。

　セルビアの国会議事堂。

国会議事堂 建造物

　聖マルコ教会。

聖マルコ聖堂 寺院・教会

□セルビアのアレクサンダーネフスキー教会へ
　テラジェ通りを北上し、共和国広場へ。このあたりがベオグラードの中心的商業エリアらしく、人出がとても多かった。写真は国立劇場。

共和国広場 広場・公園

　共和国広場。

共和国広場 広場・公園

　アレクサンダーネフスキー教会へ向かう。ブルガリアのソフィアにもあった同名の教会であったような…そんな事を思いつつ向かう。もともとは石造りの教会だったそうだが、第1次世界大戦の為に建設が中断された期間を経て、1929年に完成した教会だという。

□ベオグラードの歴史を見てきたカレメグダン公園
　ベオグラードの唯一とも言える遺跡の一つが、要塞である。正式にはカレメグダン公園と言う。サヴァ川とドナウ川の合流地点にあるベオグラードは、古くから戦争が絶えず、4世紀頃から要塞づくりが始まったという。現在残っているのは18世紀以降に造られたものだとか。写真は要塞への入り口 入場料はフリー。

カレメグダン城址公園 (ベオグラード要塞) 広場・公園

　要塞内の軍事博物館には、ローマ時代からのさまざまな軍事に関する展示物が収蔵されている。

軍事博物館 博物館・美術館・ギャラリー

　WALKING IN THIS AREA YOU RISK YOUR LIFE. これはどういう風に解釈すればいいのか。何が埋められているの？まさか…。

カレメグダン城址公園 (ベオグラード要塞) 広場・公園

　ここがまさにサヴァ川とドナウ川の合流地点。

サヴァ川 滝・河川・湖

　あまり人影が見当たらない要塞。カレメグダン公園は重要文化財に指定されているという。

　要塞内にはさまざまな施設があり、聖ペトカ教会、聖ルジツァ教会という2つの教会があった。

　聖ルジツァ教会。

□要塞を後にして街をブラブラ
　要塞を後にしてから、クネズミハイロ通りを歩く。この通りはベオグラード随一のショッピングストリートで、ヨーロピアン風の建造物の低層階にさまざまなショップが軒を連ねている。一角にあった書店で、ずっと欲しいと思っていたキリル語の世界地図を手に入れた。明日は朝の便でイスタンブールへと戻る。旅も残り少なくなってきたなぁ。

クネズ ミハイロバ通り 散歩・街歩き

　マクドナルドで日記を書いているうちに夜になった。

クネズ ミハイロバ通り 散歩・街歩き

　サヴァ川に架かるサヴァ橋。

サヴァ橋 建造物

　サヴァ橋へと向かうトラム。

サヴァ橋 建造物