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□初めての海外一人旅、目的地はバルカン半島。<br /><br /> バルカン半島にはギリシャや旧ユーゴスラビアの解体で誕生した小国たち、そしてヨーグルトで有名な?ブルガリア等がひしめき合っている。どれも小国だが、比較的物価が安い国が多い。更にバルカン半島は歴史的な理由からモスクと教会が共存する珍しい地域でもある。<br /><br /> ヨーロッパなのに中東、ヨーロッパなのにアジア、そんな微妙な立ち位置にあるバルカン半島の国々。古くから「歴史の交差点」として発展してきた国々(ギリシャ~アルバニア~コソボ~マケドニア~セルビア~ブルガリア~トルコ)を旅しました。

バルカン半島7カ国 モスクと教会を味わう2週間 [6/12]

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2013/11/09 - 2013/11/09

132位(同エリア132件中)

Yohei

Yoheiさん

□初めての海外一人旅、目的地はバルカン半島。

 バルカン半島にはギリシャや旧ユーゴスラビアの解体で誕生した小国たち、そしてヨーグルトで有名な?ブルガリア等がひしめき合っている。どれも小国だが、比較的物価が安い国が多い。更にバルカン半島は歴史的な理由からモスクと教会が共存する珍しい地域でもある。

 ヨーロッパなのに中東、ヨーロッパなのにアジア、そんな微妙な立ち位置にあるバルカン半島の国々。古くから「歴史の交差点」として発展してきた国々(ギリシャ~アルバニア~コソボ~マケドニア~セルビア~ブルガリア~トルコ)を旅しました。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
ホテル
4.5
グルメ
4.5
交通
4.5
同行者
一人旅
交通手段
高速・路線バス 徒歩
旅行の手配内容
個別手配
  • □スコピエ出発の朝<br /> 広場に近いホテルの周りは、夜通しとても賑やかだった。北海道育ちの私からしてもクソ寒いのに、マケドニア人たちはオープンテラスでワイワイ騒いでいるのだった。8時30分に支度を整えて朝食を食べに下に降りた。夜は大変元気だった割に、朝は割とゆっくり派の人が多いらしく、広場は閑散としていた。朝食はラップサンドがまな板ごと出てきた。

    □スコピエ出発の朝
     広場に近いホテルの周りは、夜通しとても賑やかだった。北海道育ちの私からしてもクソ寒いのに、マケドニア人たちはオープンテラスでワイワイ騒いでいるのだった。8時30分に支度を整えて朝食を食べに下に降りた。夜は大変元気だった割に、朝は割とゆっくり派の人が多いらしく、広場は閑散としていた。朝食はラップサンドがまな板ごと出てきた。

  •  相変わらず南寄りではあるが、午前の太陽を無駄にしてはいけないと思い、朝食を食べ終えると、さっそくカメラをぶら下げてホテルを出た。

     相変わらず南寄りではあるが、午前の太陽を無駄にしてはいけないと思い、朝食を食べ終えると、さっそくカメラをぶら下げてホテルを出た。

  • □昨日断念したモスク撮影へ<br /> 昨日と同じ道を歩き、モスクと城壁を目指して歩いた。昨日の夕方と太陽の角度が異なるため、写真も違った味になる。昨日画角をどうしたものか悩みに悩んだムスタファモスクも納得行く感じに撮れた。

    □昨日断念したモスク撮影へ
     昨日と同じ道を歩き、モスクと城壁を目指して歩いた。昨日の夕方と太陽の角度が異なるため、写真も違った味になる。昨日画角をどうしたものか悩みに悩んだムスタファモスクも納得行く感じに撮れた。

    ムスタファ パシナ ジャミーヤ 寺院・教会

  •  昨日撮影を断念したムスタファパシャモスク。

     昨日撮影を断念したムスタファパシャモスク。

    ムスタファ パシナ ジャミーヤ 寺院・教会

  • □城壁を歩く<br /> 城壁の方へ向かう。山岳国家のマケドニア、高所の盆地都市であるスコピエの街には、霧が地表に立ち込め幻想的な感じだった。城壁の周りを歩いてみる。北部にはスコピエの歴史的な街並みから明らかに浮いている、近代的なサッカースタジアムが建設されていた。

    □城壁を歩く
     城壁の方へ向かう。山岳国家のマケドニア、高所の盆地都市であるスコピエの街には、霧が地表に立ち込め幻想的な感じだった。城壁の周りを歩いてみる。北部にはスコピエの歴史的な街並みから明らかに浮いている、近代的なサッカースタジアムが建設されていた。

    スコピエの城壁 史跡・遺跡

  •  近代的なサッカースタジアムが建設中。

     近代的なサッカースタジアムが建設中。

    スコピエの城壁 史跡・遺跡

  •  城壁沿いに整備されている遊歩道を歩いていく。案外長く疲れる。ミナレットと十字架が街の至るところに突出して見える。城壁の上からだと、モスクと教会が共存するマケドニアの様子がよく分かる。コーランと教会の鐘の音が混在して聞こえる。

     城壁沿いに整備されている遊歩道を歩いていく。案外長く疲れる。ミナレットと十字架が街の至るところに突出して見える。城壁の上からだと、モスクと教会が共存するマケドニアの様子がよく分かる。コーランと教会の鐘の音が混在して聞こえる。

    スコピエの城壁 史跡・遺跡

  •  城壁を降りて昨日訪れたバザールを歩く。午前中ということで人数はまばらで、バザールの店主たちも、店の開店準備の追われているようだった。青空にモスクのミナレットや教会の時計塔が映える。バザールの奥には城壁が見える。

     城壁を降りて昨日訪れたバザールを歩く。午前中ということで人数はまばらで、バザールの店主たちも、店の開店準備の追われているようだった。青空にモスクのミナレットや教会の時計塔が映える。バザールの奥には城壁が見える。

    オールドバザール 史跡・遺跡

  •  マケドニア闘争博物館。今日もすこぶる天気がよく、シャッターが止まらない。スコピエの街づくりのマスタープランは、日本人の丹下健三によって策定されている。これは1963年のスコピエ大地震に起因している。バルカン半島の国々は、アルプスヒマラ造山帯の活動の影響で、日本と同じく地震が頻繁に起こることで知られている。スコピエ大地震では、実に市域の80%の建物が破壊されている。スコピエの復興に際しては、地震に強い日本の街づくりを取り入れようとしているのだ。

     マケドニア闘争博物館。今日もすこぶる天気がよく、シャッターが止まらない。スコピエの街づくりのマスタープランは、日本人の丹下健三によって策定されている。これは1963年のスコピエ大地震に起因している。バルカン半島の国々は、アルプスヒマラ造山帯の活動の影響で、日本と同じく地震が頻繁に起こることで知られている。スコピエ大地震では、実に市域の80%の建物が破壊されている。スコピエの復興に際しては、地震に強い日本の街づくりを取り入れようとしているのだ。

  •  スコピエの石橋。

     スコピエの石橋。

    石橋 (カメン モスト) 建造物

  • □スコピエを後にする<br /> 11時30分にホテルに戻りチェックアウトをする。昨日見ることのできなかったスコピエショッピングセンターを経由し、バスターミナルの方へ歩いてゆく。

    □スコピエを後にする
     11時30分にホテルに戻りチェックアウトをする。昨日見ることのできなかったスコピエショッピングセンターを経由し、バスターミナルの方へ歩いてゆく。

  •  ヴァルダル川沿いを南に向かって歩いてゆくと、右手に立派な教会が見えてきた。地球の歩き方には掲載されていないが、とても美しい。誘われるようにしてそちらに歩を進めた。

     ヴァルダル川沿いを南に向かって歩いてゆくと、右手に立派な教会が見えてきた。地球の歩き方には掲載されていないが、とても美しい。誘われるようにしてそちらに歩を進めた。

    ヴァルダル川 (アクシオス川) 滝・河川・湖

  • □ちょっと寄り道します<br /> 偶然発見した美しい教会。

    □ちょっと寄り道します
     偶然発見した美しい教会。

  •  更に、そこからスコピエ大学のある東の方に、珍しいレンガ造りのミナレットが立っているのが見えた。まだ時間があったのでモスクも見に行くことにした。近づくに連れ、どんどんミナレットの大きさが際立ってゆく。きっと立派なモスクに違いない。

     更に、そこからスコピエ大学のある東の方に、珍しいレンガ造りのミナレットが立っているのが見えた。まだ時間があったのでモスクも見に行くことにした。近づくに連れ、どんどんミナレットの大きさが際立ってゆく。きっと立派なモスクに違いない。

  •  スコピエ大学の敷地の裏手から、モスク方面へ近づける道を見つけた。まわりは明らかに住宅街である。道で遊んでいる子供たちも、初めて見るであろう薄い顔の東洋人が珍しいらしく、しきりに英語で声をかけてくる。皆小学校の低学年くらいに見えるのに、簡単な英語が喋れて偉い!なんて感心。「モスクに行きたいんだけど!」と尋ねると、「フィニーシュ、フィニーシュ!」と言う。地域のモスク、すでに今日は終わってしまったらしい。泣く泣くバスターミナルへの道を戻る。

     スコピエ大学の敷地の裏手から、モスク方面へ近づける道を見つけた。まわりは明らかに住宅街である。道で遊んでいる子供たちも、初めて見るであろう薄い顔の東洋人が珍しいらしく、しきりに英語で声をかけてくる。皆小学校の低学年くらいに見えるのに、簡単な英語が喋れて偉い!なんて感心。「モスクに行きたいんだけど!」と尋ねると、「フィニーシュ、フィニーシュ!」と言う。地域のモスク、すでに今日は終わってしまったらしい。泣く泣くバスターミナルへの道を戻る。

  • □ブルガリアへのバスに乗る<br /> スコピエは欧州の各都市への重要なハブターミナルになっているらしく、大変賑わっている。中にはデンマークの首都コペンハーゲン行き、なんていうバスも有り、驚かされた。私が乗車したブルガリア行きのバスは、殆どガラガラ状態のまま定刻丁度に出発した。

    □ブルガリアへのバスに乗る
     スコピエは欧州の各都市への重要なハブターミナルになっているらしく、大変賑わっている。中にはデンマークの首都コペンハーゲン行き、なんていうバスも有り、驚かされた。私が乗車したブルガリア行きのバスは、殆どガラガラ状態のまま定刻丁度に出発した。

    スコピエ中央駅

  •  日が暮れなずむ郊外の田園風景の中を、バスは進んでゆく。夕焼けに染まる羊の放牧風景はとても絵になるものだった。街頭がひとつもない、峠道はさみしげな気持ちにさせる。ブルガリアの首都ソフィアに着く前に、時計の針を1時間進めた。<br /><br /> バスは、スコピエを出発して丁度4時間30分、ブルガリア時間20時30分にソフィアに到着した。周りはとっぷり暮れていた。ソフィアのバスターミナルは、市中心部からかなり北側、ホテルまでは2km以上も歩かなければならなかった。

     日が暮れなずむ郊外の田園風景の中を、バスは進んでゆく。夕焼けに染まる羊の放牧風景はとても絵になるものだった。街頭がひとつもない、峠道はさみしげな気持ちにさせる。ブルガリアの首都ソフィアに着く前に、時計の針を1時間進めた。

     バスは、スコピエを出発して丁度4時間30分、ブルガリア時間20時30分にソフィアに到着した。周りはとっぷり暮れていた。ソフィアのバスターミナルは、市中心部からかなり北側、ホテルまでは2km以上も歩かなければならなかった。

    ソフィア 中央バスターミナル バス系

  • □恐怖を感じた夜のソフィアの大通り<br /> バスを降りると、全身を突き刺すような寒さが襲ってきた。ネックウォーマーを鼻上まで上げても寒い。しかも郊外の暗く、薄ら寒い街並が、余計に寒さを際立たせている。

    □恐怖を感じた夜のソフィアの大通り
     バスを降りると、全身を突き刺すような寒さが襲ってきた。ネックウォーマーを鼻上まで上げても寒い。しかも郊外の暗く、薄ら寒い街並が、余計に寒さを際立たせている。

    中央市場 市場

  •  アテネに到着した時から感じていたが、旅してきた国には、実に多くのカジノと宝くじ屋があった。この、市を南北に走るマリア・ルイザ通りにも、両脇に多くのカジノがあり、様々な人種の男たちが屯していた。恐怖を感じる。

     アテネに到着した時から感じていたが、旅してきた国には、実に多くのカジノと宝くじ屋があった。この、市を南北に走るマリア・ルイザ通りにも、両脇に多くのカジノがあり、様々な人種の男たちが屯していた。恐怖を感じる。

  •  恐怖で、ホテルへ足早に歩きながも、ソフィアの中心部には眼を見張るような歴史的建造物が多く立ち並んでいた。ペトカ地下教会を左に折れると、圧迫するような形で旧共産党本部のビルが立ちはだかるように建っている。桜田門の警視庁の様な重々しい佇まい、共産圏特有の街並みの無機質さの象徴のように見えた。ライトアップでそれが一層際立って見える。

     恐怖で、ホテルへ足早に歩きながも、ソフィアの中心部には眼を見張るような歴史的建造物が多く立ち並んでいた。ペトカ地下教会を左に折れると、圧迫するような形で旧共産党本部のビルが立ちはだかるように建っている。桜田門の警視庁の様な重々しい佇まい、共産圏特有の街並みの無機質さの象徴のように見えた。ライトアップでそれが一層際立って見える。

    旧共産党本部 建造物

  •  聖ソフィア教会近くのホテルに無事到着した。1940年の開業という由緒あるホテルは、かなりの年季が見て取れた。エレベータは、映画タイタニックで見たような手動式「扉を自分の手で開けて中に入る式」だった。目の前でむき出しの壁が動いていくのは新鮮な体験だった。しかも、エレベータの表示盤はキリル文字で書かれていた。

     聖ソフィア教会近くのホテルに無事到着した。1940年の開業という由緒あるホテルは、かなりの年季が見て取れた。エレベータは、映画タイタニックで見たような手動式「扉を自分の手で開けて中に入る式」だった。目の前でむき出しの壁が動いていくのは新鮮な体験だった。しかも、エレベータの表示盤はキリル文字で書かれていた。

    聖ソフィア教会 寺院・教会

  •  無事部屋に到着し荷物を下ろす。恐怖から開放されると同時に空腹が襲ってきた。しかし私は、ブルガリアの通貨であるレヴァを持っていない。フロントに尋ねるもホテルでは両替を扱っていないと言われ、その代わりに深夜まで開いている銀行を教えてくれた。<br /><br /> さっそくそこを目指す。ホテルの周りは美術館や国会議事堂、寺院が集まる観光地の中心で、外国人向けのホテルも多かった。無事にお金をレヴァに替え、レストラン探しを始めた。見渡すと、何故か多くのSUSHIの看板がある。海のないブルガリアで寿司ブームとは?と思いつつ、ブルガリアの寿司の実力を試してやろうと、「HAPPY SUSHI」という一軒に入った。

     無事部屋に到着し荷物を下ろす。恐怖から開放されると同時に空腹が襲ってきた。しかし私は、ブルガリアの通貨であるレヴァを持っていない。フロントに尋ねるもホテルでは両替を扱っていないと言われ、その代わりに深夜まで開いている銀行を教えてくれた。

     さっそくそこを目指す。ホテルの周りは美術館や国会議事堂、寺院が集まる観光地の中心で、外国人向けのホテルも多かった。無事にお金をレヴァに替え、レストラン探しを始めた。見渡すと、何故か多くのSUSHIの看板がある。海のないブルガリアで寿司ブームとは?と思いつつ、ブルガリアの寿司の実力を試してやろうと、「HAPPY SUSHI」という一軒に入った。

    スラビャンスカ ベセダ ホテル ホテル

    重厚感があるホテル、設備はチョイ古。 by Yoheiさん
  •   中は大盛況で、デカンタでワインを飲むブルガリア人達が楽しそうにカラフルな寿司を食べていた。箸を使っている人も多く見受けられた。14貫盛り(32レヴァ=約2100円)をオーダーする。出てきた寿司はどれも旨そうだった。キッコーマンの醤油にワサビを溶き、それに寿司を浸けて食べる。味は最高だった。

     中は大盛況で、デカンタでワインを飲むブルガリア人達が楽しそうにカラフルな寿司を食べていた。箸を使っている人も多く見受けられた。14貫盛り(32レヴァ=約2100円)をオーダーする。出てきた寿司はどれも旨そうだった。キッコーマンの醤油にワサビを溶き、それに寿司を浸けて食べる。味は最高だった。

    Happy Sushi Kempinski すし

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