2013/11/07 - 2013/11/07
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Yoheiさん
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□初めての海外一人旅、目的地はバルカン半島。
バルカン半島にはギリシャや旧ユーゴスラビアの解体で誕生した小国たち、そしてヨーグルトで有名な?ブルガリア等がひしめき合っている。どれも小国だが、比較的物価が安い国が多い。更にバルカン半島は歴史的な理由からモスクと教会が共存する珍しい地域でもある。
ヨーロッパなのに中東、ヨーロッパなのにアジア、そんな微妙な立ち位置にあるバルカン半島の国々。古くから「歴史の交差点」として発展してきた国々(ギリシャ~アルバニア~コソボ~マケドニア~セルビア~ブルガリア~トルコ)を旅しました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
□ギリシャ→アルバニアへ移動
朝5時頃、バスはようやくアルバニアの国境に差し掛かった。運転手が全員分のパスポートを回収しに回り、出国審査官に手渡す。しばらくして運転手が戻って来、車を入国管理局の前に停め、再び運転手が入国の判子貰いに行く。どうやらアルバニア国境では、乗客は一切降りなくても良いシステムになっているらしい。所持品等のチェックもなかった。アルバニア入国と共に、時計を1時間遅らせる。これで朝4時になった。あと3時間で到着するとは思えない。
アルバニアに入って以降、各所で乗客を降ろして行き、すっかり日も昇ってしまった。執着地点であるアルバニアの首都ティラナへ向かう人はたった3人になってしまった。 -
□人生最長のバス乗車の末
アルバニアの国境を越えてから、道路は悪くなるし、窓外の景色は農村・田園風景ばかりだし、機関車トーマスの世界、ソドー島にそのまま出てくる様な、線路、橋梁がバスの横を走っている。アルバニアは現在、周辺国への線路は敷設されているものの、歴史的な事情から、運行には至っていない。こんなに風光明媚な路線、かなり人気の「世界の車窓から」になるに違いない。
バスは予定より3時間以上遅れて、ようやくティラナへ到着した。半日以上のバス旅からようやく解放される。降ろされたのは市中心部のスカンデルベグ広場のすぐ手前。写真は広場のすぐ横にある首相府。警備があまり居ないが?スカンデベルグ広場 広場・公園
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オスマン帝国に抵抗したアルバニアの英雄、スカンデルベグ。平日の昼間だというのに、スカンデルベグ広場は、沢山の人間で賑わっており、逆にその光景が不気味に思える程だ。辺りを360度見渡して、手持ちの地球の歩き方の地図と整合する。基本構造が頭に入ったところで、今日の宿と、マケドニア行きのバスのチケットを買いに旅行代理店へ向かう。
マケドニア行きバスのお店は、かなり目立つ看板のお陰ですぐに発見する事が出来た。人の良さそうな英語の出来る女性が、テキパキとチケットをアレンジしてくれた。スカンデルベグ像 モニュメント・記念碑
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明日は朝6時に店の前を出発し、コソボの首都であるプリシュティナを経由し、12時30分にマケドニアの首都であるスコピエへ到着する予定だという。
てっきりまっすぐアルバニアからマケドニアへ向かうものと思っていたので驚いた。コソボといえば紛争が直感的に結びつく国。政情不安は現在も続いており、地球の歩き方にも、コソボへの渡航は差し控えたいと書かれている。私が「コソボの治安は大丈夫なのか?」と尋ねると、コイツ何を言ってんだ?と言わんばかりに一笑されてしまった。「好事門を出でず悪事千里を行く」とはその通りだ。遠い外国の事なんて、あまりいいニュースを知らない。コソボ経由マケドニア行きのバスは、1日に1便しかないというので、20ユーロのそのチケットを購入した。コソボでバスを乗り換えるというので、あわよくば観光する時間も少なからずあるかも知れない。写真は国立劇場、オペラハウス。 -
□とりあえず何か食べたい!
店を出て両替所を探しに歩く。アルバニアの通過はレク、1ユーロ135レクほどだという。ほぼ日本円と1:1の為替レートになっていた。数ある両替所のレートを確かめながら歩いてゆくと、通りの店から、肉の焼ける美味そうな匂いが鼻に入ってきた。ふとその店の方を見ると、客の目の前で鉄板でソーセージを焼いている若い店員の兄ちゃんと目が合い、「来いよ!」と手招きをしてきた。昨夜からバスに乗りっぱなしでお腹がペコペコだった私は、取り敢えず言われるがままにオープンテラス席につき、周りのおじさんが食べている「焼きソーセージ&オニオンスライス」のシンプルなプレートをオーダーした。この人だけでなく、殆ど全員が同じものを食べている。時計塔 建造物
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しばらくして運ばれてきた焼きソーセージを一口食べて感激した。滅茶苦茶香ばしくて美味かったのだ。キリル文字が読めず、この料理がなんという料理なのか分からなかったのだが、地球の歩き方で調べてみると、「コフタ」と呼ばれる羊肉を使ったハンバーグらしい。名前を聞いて思い出したのだが、これはトルコで食べた「キョフテ」が訛ったものに違いなかった。深夜特急の著者、沢木耕太郎がその中で、インドのチャイ(Cay)が、日本で訛って茶(Cha)、英国で訛ってティー(Tea)になると綴った様に、トルコのキョフテはアルバニアではコフタなのだ。
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むしゃむしゃ夢中で頬張り、大満足で完食、さてお会計と思ったところで気がついた。「私は両替所を探して歩き回っていたのだった!」。つまりアルバニアレクは1レクも持っていないまま店に入ってきてしまったのだった。ピンチだ!!
恐る恐る定員の兄ちゃんを呼んで、ユーロでの支払いが可能かどうか聞いてみると、一瞬考えこみつつも、OKと言ってくれた。交換レートなんてどうでも良かったのだが、彼は親切にも、紙に筆算までをして見せてくれた。返って来たお釣りを見る限り、彼の計算は正しかった事が分かった。 -
□市内観光をしてみる
腹を満たしたところで、スカンデルベグ広場や、近くのモスクや、時計塔の写真を撮る。それを終えてもまだ午前11時、昨夜予約しておいたホテルのチェックインは、13時からだが、荷物だけでも置かせて貰えないか、ダメ元で行ってみることにした。スカンデベルグ広場 広場・公園
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広場のどこからでも見える時計塔。
時計塔 建造物
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ホテルの扉を開けると、昨日見た予約サイトでニッコリ微笑んでいた美人の若い女性そのものが目の前に居て、一瞬びっくりした。気を取り直し名前を告げ、チェックインできるかどうか尋ねてみる。すると嬉しい事に鍵を渡してくれ、あれこれと部屋の設備の説明を丁寧にしてくれた。欧米人の美人は東洋人のことを、これっぽっちも相手にしない様な態度の人が多い(気がする)が、彼女は性格も見た目も美人だった。
HOTEL NOBEL CENTER ホテル
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まずは昨夜入れなかった風呂で汗を流し、インターネットでFacebookのコメントの返信などをして過ごす。15時になり、日が傾き始めたところで再び外へ出た。
HOTEL NOBEL CENTER ホテル
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とにかく日が傾くのが早い。そして太陽の角度が極めて浅くなると、自由に写真が撮れなくなり、もどかしい。スカンデルベグ広場から南に伸びる、コンビット大通りを、マザーテレサ広場まで歩く。ティラナの街は、いかにも共産主義国といった感じの区画整備がなされており、無機質な感じの高層ビルが何棟か伸びている。アルバニアは鎖国時代を終え、現在発展中。建設中の高層マンションの看板もあちこちに見えた。
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街中にあった謎の大きなピラミッド、明らかに小さな悪がはびこっている。
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銀行かな?
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アルバニアの東大?ことティラナ大学。マザーテレサ広場の近くにあるシェラトンホテル、ティラナ大学の写真を撮り、帰りはガレリアモールというショッピングモールでビールを買って帰った。モールの近くにはオスマン時代に建築されたというタヴァカヴェ橋という石製の小さな橋があり、実際にその上を歩くことも出来た。
マザーテレサ広場 広場・公園
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世界的に有名なシェラトンホテル。
Mak Albania Hotel ホテル
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このロゴはもしや…。
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オスマン帝国時代に建造されたタバカヴェ橋。
タバケ橋 建造物
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山並みが赤く染まっている、明日はいずこへ?
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