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六所神社までやってきました。<br />意宇六社と六所神社、紛らわしいですが、意宇六社は出雲国意宇郡(おうの・こほり)の6社の総称、六所神社はそのうちの1社です。<br />このあたりは出雲初日や3年前のドライブと重複するコースで、だいぶ出雲慣れしてきました。見たことがある景色で、余裕が出てきました。<br /><br />この旅行記で参照、引用した資料は、<br />「諸国神社参り山陰山陽1ー長門国」に列挙してあります。<br />https://4travel.jp/travelogue/11567638

諸国神社参り 山陰山陽8ー出雲その6、六所神社、国府跡

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2019/07/14 - 2019/07/14

177位(同エリア1233件中)

旅行記グループ 諸国神社参り 山陰山陽2019

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しにあの旅人

しにあの旅人さん

六所神社までやってきました。
意宇六社と六所神社、紛らわしいですが、意宇六社は出雲国意宇郡(おうの・こほり)の6社の総称、六所神社はそのうちの1社です。
このあたりは出雲初日や3年前のドライブと重複するコースで、だいぶ出雲慣れしてきました。見たことがある景色で、余裕が出てきました。

この旅行記で参照、引用した資料は、
「諸国神社参り山陰山陽1ー長門国」に列挙してあります。
https://4travel.jp/travelogue/11567638

旅行の満足度
5.0
同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
レンタカー
旅行の手配内容
個別手配

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  • 狭い地域に古い神社が固まっています。

    狭い地域に古い神社が固まっています。

  • 六所(ろくしょ)神社<br />島根県松江市大草町496<br />

    六所(ろくしょ)神社
    島根県松江市大草町496

  • 神社正面に駐車場があります。

    神社正面に駐車場があります。

  • 住宅街の中です。撮影している私の背後が意宇川です。川のときは「意宇」は「いう」と読みます。

    住宅街の中です。撮影している私の背後が意宇川です。川のときは「意宇」は「いう」と読みます。

  • 出雲国総社です。「そうじゃ」と読むことが多いようです。<br />総社というのは、律令制国家では、国の役人は国中の神社をくまなくお参りするのが大事な役目でした。ところが任国は広いし、いちいち回っていられないので、その支店(支神社?)を一カ所に集めて、そこをお参りすれば全部をお参りしたことにするという方法を考えつきました。<br />手抜きですね。大体各国にありました。<br />出雲国ではそれが六所神社です。

    出雲国総社です。「そうじゃ」と読むことが多いようです。
    総社というのは、律令制国家では、国の役人は国中の神社をくまなくお参りするのが大事な役目でした。ところが任国は広いし、いちいち回っていられないので、その支店(支神社?)を一カ所に集めて、そこをお参りすれば全部をお参りしたことにするという方法を考えつきました。
    手抜きですね。大体各国にありました。
    出雲国ではそれが六所神社です。

  • 楼門

    楼門

  • 拝殿

    拝殿

  • ご祭神は、<br />伊邪那岐命<br />天照皇大神 <br />月夜見命 <br />伊邪那美命 <br />素盞鳴尊命 <br />大己貴命

    ご祭神は、
    伊邪那岐命
    天照皇大神
    月夜見命
    伊邪那美命
    素盞鳴尊命
    大己貴命

  • 人数は少ないですが、参拝する方が絶えませんでした。

    人数は少ないですが、参拝する方が絶えませんでした。

  • 若い方が目立ちました。

    若い方が目立ちました。

  • 本殿

    本殿

  • 出雲国風土記にある意宇郡(おうの・こほり)の佐久佐社(さくさのやしろ)に比定されています。

    出雲国風土記にある意宇郡(おうの・こほり)の佐久佐社(さくさのやしろ)に比定されています。

  • 意宇郡大原郷(おおおはらの・さと)の地名伝承には、<br />「須佐之男の命(すさのおの・みこと)御子、青幡佐久佐丁壮の命(あおはた・さくさひこの・みこと)がご鎮座している。だから大草といった」とあります。あおはたさくさ→おおくさということですね。境内社の町明神社のご祭神が青幡佐久佐彦命です。いつの時代か、祭神が入れ替わったということです。十分あり得ることです。<br />社伝によれば六所神社と呼ばれるようになったのは室町時代だそうです。<br />延喜式神名帳にも佐久佐社として記載があります。佐久佐社には八重垣神社が比定されることもあるので、比定される神社が複数ある、いわゆる論社ということです。公式には八重垣神社が佐久佐社とされているようですが、青幡佐久佐彦命を祀る境内社があるのは、この神社を式内社とする根拠が十分あるということです。

    意宇郡大原郷(おおおはらの・さと)の地名伝承には、
    「須佐之男の命(すさのおの・みこと)御子、青幡佐久佐丁壮の命(あおはた・さくさひこの・みこと)がご鎮座している。だから大草といった」とあります。あおはたさくさ→おおくさということですね。境内社の町明神社のご祭神が青幡佐久佐彦命です。いつの時代か、祭神が入れ替わったということです。十分あり得ることです。
    社伝によれば六所神社と呼ばれるようになったのは室町時代だそうです。
    延喜式神名帳にも佐久佐社として記載があります。佐久佐社には八重垣神社が比定されることもあるので、比定される神社が複数ある、いわゆる論社ということです。公式には八重垣神社が佐久佐社とされているようですが、青幡佐久佐彦命を祀る境内社があるのは、この神社を式内社とする根拠が十分あるということです。

  • ラフカディオ・ハーン「日本の面影」の「八重垣神社」の章には、八重垣神社への道すがら訪ねてみたい神社としてこの神社が紹介されています。ただし「大草宮」(おおくさのみや)となっています。ハーン自身が行ってはいないようです。明治23年(1890年)ごろは、地元では地名をとって「大草宮」と呼ばれていたことが分かります。現代でも、神社は正式な神社名より、地名をとって、何々様と呼ばれることがよくあります。

    ラフカディオ・ハーン「日本の面影」の「八重垣神社」の章には、八重垣神社への道すがら訪ねてみたい神社としてこの神社が紹介されています。ただし「大草宮」(おおくさのみや)となっています。ハーン自身が行ってはいないようです。明治23年(1890年)ごろは、地元では地名をとって「大草宮」と呼ばれていたことが分かります。現代でも、神社は正式な神社名より、地名をとって、何々様と呼ばれることがよくあります。

  • ここにもお尻上げ狛犬さんがいました。<br />六所神社を調べていたら、出雲のお尻上げ狛犬の謎が解けました。詳しくは次回。

    ここにもお尻上げ狛犬さんがいました。
    六所神社を調べていたら、出雲のお尻上げ狛犬の謎が解けました。詳しくは次回。

  • 六所神社に隣接して、出雲国国府跡がありました。

    六所神社に隣接して、出雲国国府跡がありました。

  • 拡大

    拡大

  • 説明図。六所神社は国府に隣接していましたが、平安時代以降律令制が衰え、国府が衰退してゆくと、かつての国府の中心地に移転したそうです。

    説明図。六所神社は国府に隣接していましたが、平安時代以降律令制が衰え、国府が衰退してゆくと、かつての国府の中心地に移転したそうです。

  • 国府跡は、いまは広場です。

    国府跡は、いまは広場です。

  • 政庁跡です。右手が六所神社です。

    政庁跡です。右手が六所神社です。

  • 後方官衛跡

    後方官衛跡

  • 意宇川に面し、宍道湖中海まで意宇川にそって約5キロです。ラフカディオ・ハーンも松江から出雲大社に行くのに宍道湖を船で渡っております。古代も船は重要な交通手段であったでしょう。<br />古代官道の駅路山陰道の黒田駅がすぐ近くにありました。山陰道は、ほぼ現代の国道9号線に相当するようです。<br />黒田駅からは島根半島北端日本海に面する千酌(ちくみ)駅に向かう駅路の支線があり、この地が出雲国の中心でありました。

    意宇川に面し、宍道湖中海まで意宇川にそって約5キロです。ラフカディオ・ハーンも松江から出雲大社に行くのに宍道湖を船で渡っております。古代も船は重要な交通手段であったでしょう。
    古代官道の駅路山陰道の黒田駅がすぐ近くにありました。山陰道は、ほぼ現代の国道9号線に相当するようです。
    黒田駅からは島根半島北端日本海に面する千酌(ちくみ)駅に向かう駅路の支線があり、この地が出雲国の中心でありました。

  • 川のそばの原っぱでした。<br />すかーんと何もなくて、ただのヒロバ。<br />なるほどパワースポットっていうのは確かに存在するんだ。今までお拝りした数々の神社の表現できないなにか。静けさ、幽玄さ、清らかさ、荘厳さ...あとなんと言えば良いのか言葉が見つかりませんが、思わず頭をたれて手を合わせてしまう感じ。「何ごとのおわしますかは知らねども...」ですね。<br />あれがパワースポットのパワーだったのね、と手を怪我して初めて手のありがたさが分かる感じで理解しました。<br />ここはパワースポットではありません。すかーんとしています。明朗で、日曜日には少年野球をやっていそう。<br /><br />昔だって神秘的な場所じゃなかったんじゃないかな。川を上り下りする船が着いて、人々が集まるところ。新宿と、大手町と、築地じゃなかった豊洲とかが一緒になったような所。<br />だとしたらパワーは発散しちゃっているから、こもって千年あとまで残らないよなあ。野球だって、サッカーだって、ラグビーだってやっちゃうでしょうね。<br />By妻

    川のそばの原っぱでした。
    すかーんと何もなくて、ただのヒロバ。
    なるほどパワースポットっていうのは確かに存在するんだ。今までお拝りした数々の神社の表現できないなにか。静けさ、幽玄さ、清らかさ、荘厳さ...あとなんと言えば良いのか言葉が見つかりませんが、思わず頭をたれて手を合わせてしまう感じ。「何ごとのおわしますかは知らねども...」ですね。
    あれがパワースポットのパワーだったのね、と手を怪我して初めて手のありがたさが分かる感じで理解しました。
    ここはパワースポットではありません。すかーんとしています。明朗で、日曜日には少年野球をやっていそう。

    昔だって神秘的な場所じゃなかったんじゃないかな。川を上り下りする船が着いて、人々が集まるところ。新宿と、大手町と、築地じゃなかった豊洲とかが一緒になったような所。
    だとしたらパワーは発散しちゃっているから、こもって千年あとまで残らないよなあ。野球だって、サッカーだって、ラグビーだってやっちゃうでしょうね。
    By妻

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