ホテルライフを楽しむ沖縄（８）ハレクラニ沖縄のSHIROUXで２つ星シェフの地産地消を味わう

2019/11/14 - 2019/11/14

楽しみにしていたハレクラニ沖縄のレストランＳＨＩＲＯＵＸ（シル―）でのディナー。
フロリレージュ（東京青山・外苑前）の２つ星シェフがコンサルティングを務めるイノベーティブと呼ばれるレストランです。
沖縄の食材を全面的に生かした地産地消の革新的な従来にない発想のお料理の数々ですが、沖縄の伝統料理のテイストも随所に取り入れています。
ハワイアン・リージョナル・キュイジーヌならぬオキナワン・リージョナル・キュイジーヌと呼びたくなるような個性的な素敵なコース料理を、真っ白なレストランで美しい沖縄の夕景とともに楽しむ極上のひと時でした。

★この旅行記グループについて★
今年最後の沖縄なので少し贅沢にホテルライフを楽しみます。
・全室スイートのオリエンタルヒルズ沖縄。
・ハレクラニ沖縄のプレミアクラブ。
・ホテル日航アリビラのコーナーラグジュアリー。
・国際通りのホテルＪＡＬシティにも１泊。
・往復はＪＡＬファーストクラス。

エリア 恩納・読谷(沖縄)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: 一休.com

１１月１４日午後５時半。ハレクラニ沖縄。
予約しておいたイノベーティブＳＨＩＲＯＵＸ（シル―）。
サンセットウィング５階にあります。
希望の午後６時からは満席だったので早めの５時半で予約しました。
結果的にこの時間で大正解でした。

ハレクラニ沖縄 宿・ホテル

木目調のドアなど素敵な内装に、席に着く前から気分が高まります。
ドレスコードはハワイでも一般的なリゾートカジュアル。
一応。短パン、ビーチサンダル、ジーンズ、Ｔシャツなどは避けることになっていますが、どこまでチェックしているかは？です。
せっかくの機会ですからシグゼーンのアロハを着て訪れました。

ハレクラニの白を基調とした青の壁。
素敵です

高い天井がラグジュアリー感を際立たせます。

窓際のお席に案内されました。

席についてもう一度店内を見渡します。
落ち着いた大人の空間という感じです。

時刻は午後５時３３分頃。
この日の沖縄恩納村（おんなそん）の日没は午後５時３９分。
まさにこれからサンセットというタイミングです。

どうやら雲の中に沈んでいきます。

フロリレージュ（東京青山・外苑前）の２つ星シェフ川手寛康氏がコンサルティングシェフを務めるというＳＨＩＲＯＵＸ。
コース料理のみの提供となっています。
ＳＨＩＲＯＵＸと書くとフランス語みたいですが、沖縄の言葉で「白」という意味だそうです。
まさにハレクラニを表したネーミングです。

お飲み物はビバレッジペアリングをお勧めしているようです。
アルコールかノンアルコールの択一でどちらも６０００円（税サ別）
アルコールの強くない私は個別にオーダーすることに。
最初だけシャンパン。

ＤＥＵＴＺが提供されました。

ウェルカムドリンク
やちむんで提供された冷たいさんぴん茶。サトウキビ入り。

サトウキビの粒入り。やちむんの器を回して溶かしながら頂きます。
さっぱりと健康にいいさんぴん茶。

次のお皿が出てきた時はちょっとびっくり。
ほうじ茶の葉っぱに埋まった紅芋の焼き芋です。

竹串を引っ張ると中からは紅芋の焼き芋！
サツマイモとは琉球から薩摩に伝わったからそのように呼ばれたともいわれています。真偽のほどはわかりませんが、沖縄の人はサツマイモとは呼ばないと聞いたこともあります。

紅芋。ほうじ茶の葉っぱも食べられますと。
表面はカリカリで中はやわらかくてパサパサしない。
お口の中で噛めば噛むほど甘みが広がるお上品な「やきいも」でした。
でも、まさかコース料理で供されるとは思いもしませんでした。

ゴーヤとトリュフ　タルタル
見た目が楽しい。
ダイビング中に海の中で見るウミウシに見えちゃいました。（そんなこと言うと怒られちゃうかもしれないけど）

かわいらしい

ソースをかけて
とてもサックサク、酸味、トリュフの香り、柔らかい食感が仲良く沖縄を心地よく奏でます。

ジーマーミ豆腐。（沖縄のピーナッツ豆腐）
スモークチーズと甘塩で。
ムースの香りとジーマーミーの食感。ほんのりとした塩味が心地よい。

午後５時５０分。
外の空の色が幻想的な紫色に変わりました。すてきです。
結果的に５時半入店にして大正解でした。

沖縄県産イセエビ（沖縄でダイビングしていると時々洞窟の中などで見かけます）
もずく酢とライスフリット

華やかさはないものの美しい見た目

イセエビの濃厚な味と香り、そして食感。あとから来るライスフリットの旨味。
一口目、二口目で異なる味を楽しめる幸せをかみしめます。

発酵パパイヤとトマトのジュース
不思議だけど、もう一口行きたくなる。経験したことのないお味でした。

酒粕の蒸しパン。
あったかくてもっちもち。ほのかなお酒の香りがいい感じ。

日が落ちて松明の演出が際立ってきます。

島だこ　雑穀
とメニューに書かれていました。

一見するとタコのぶつ切りに見えてしまいますが。
島蛸（ダイビングしているとよく見かけます）にゴーヤのマヨネーズ、パプリカ、オクラとエシャレットのソース。
コリコリとした食感の旨味の強いタコを強めのソースで味わいます。

島蛸のリゾット。
食感が「おいしい」
和風リゾットのようでもあり、またクラムチャウダーのような後味でもあって不思議だけどもっと食べたい！

ノンアルコールのＰＰＴというドリンクを追加。
なんだか貿易協定みたいなお名前ですが
桃「Ｐｅａｃｈ」、焼き芋「Ｐｏｔａｔｏ」、ほうじ茶「Ｔｅａ」の頭文字のことみたいです。
和カフェで看板メニューになりそうな不思議でおいしいお飲み物でした。

グルクン　ブランダード
グルクンはタカサゴのことで沖縄の県魚です。沖縄ではから揚げなどでよく食べられているポピュラーなお魚です。
ダイビング中にも頻繁に見かけます。
グルクンを揚げてキャビアを添えてパパイヤの甘酢漬けに。
じゃがいもとのブランダードになっています。

革新だけではなくフレンチの王道もしっかりと！
（勝手にそう思いました。「素人のくせに」と思われたらごめんなさい。だっておいしいんですもの）
最初に口に含んだ時、次、その次、また口の中でと、様々に味が変化する。
グルクン、クリーミーなソースにキャビア！
これがとっても楽しい！

黒コショウの葉っぱ。
葉っぱの香り。中身の具材にたどり着いた瞬間に思わず脳がフリーズ！
こんな小さなものにも物語がある！

＜島豚　分かち合い＞
とメニューには書いてありました。

沖縄県産島豚（ダイビング中に海。。。では見かけませんｗ）
右側には豚のエキスと赤ワインのソース。
香り高い島豚。満足感の得られる一皿でした。
噛めば噛むほど後味がすてきでした。

＜島豚　分かち合い＞のもう一品
バジルの葉に包まれたテビチの煮凝り
イラブウミヘビのお出汁を使ったスープ。
医食同源（ぬちぐすい）の食材として沖縄で食されているウミヘビを使ったお料理です。

地産地消のイノベーティブの中核をなす一皿。
インパクトのあるお味ですが意外にさっぱりしていました。なんだか元気が出てきそうな気がします。

黒米の蒸しパン。

よもぎ、シークヮーサー

なんともアクロバティックな盛り付け

よもぎのチップス、よもぎのカスタードクリーム、シークヮーサーのソルベ
さっぱりとした一皿でした。

カカオバター、酒粕、黒糖
カカオバターのムースに黒糖のメレンゲ、ドラゴンフルーツ、泡盛の酒粕パウダー

ゴージャス！の一言です。

プティフール
さんぴん茶のフィナンシェとアマゾンカカオ。

ミシュランのイノベーティブ２つ星シェフが監修しているというシル―。
とても楽しみにしてきました。
２つ星とかイノベーティブとか詳しいことはよくわかりませんが、食いしん坊者の一人として率直に「おいしい」と思いました。
斬新な料理が多いようにも思いますが、沖縄の郷土料理や食材をふんだんに取り入れたフレンチと琉球料理の融合の一つの模索かと思いました。
これをイノベーティブ・フュージョンと呼ぶのでしょう。

それよりも素人的には地産地消の考え方の方がわかりやすい。
ハレクラニだからハワイに例えるなら、ロイズやアラン・ウォンズに代表されるハワイアン・リージョナル・キュイジーヌにつながるようにも思います。
いわば「オキナワン・リージョナル・キュイジーヌ」、「うちなー・リージョナル・キュイジーヌ」ですね。
いずれにしてもとても素晴らしい時間を過ごさせていただきました。

午後７時過ぎ。
お部屋に戻るとターンダウンが終わっていてきれいにメイキングされたベッドの上にはナイトウェアとともに沖縄のお守りが置かれていました。
その日によってはタオルアートとかもあるみたいです。

冷蔵庫の上には新しい氷とミネラルウォーターも置いてありました。
ハレクラニ沖縄で迎える最初の夜です。

（つづく）