2019/08/14 - 2019/08/14
22位(同エリア45件中)
mimicatさん
- mimicatさんTOP
- 旅行記404冊
- クチコミ264件
- Q&A回答44件
- 768,466アクセス
- フォロワー26人
ハワースは当初は訪問予定に入っていませんでした。
少し空き時間ができたので、ちょっと遠いけど、行ってみることにしました。
気性の激しい女性が主人公の小説というと、「風と共に去りぬ」と「嵐が丘」が思い浮かぶんですが、スカーレットは大好きで、何度も読み返したけれども、キャサリンは全く理解できない。ヒースクリフもアカン。
今なら何か感じるかも?
今度図書館で借りてくるかなぁ。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 3.5
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
「嵐が丘」は夏休みの宿題で感想文を書くために、非常に苦労して読んだ記憶があります。
中学生だったかなぁ。
何も共感できなくて、その1回限りでおしまい。
きっと「ヒースの咲く丘」に行けば、ちょっとは感じるものがあるのかもしれない。
あの小説で覚えているのは、「ヒースの咲くムーア」が特別なんだなって事だけだもの。 -
確かに、ハワースに近づくとヒースの咲く丘が増えてきた。
-
雨が朝よりもひどくなっています。
-
ハワースの街に入りました。
-
ブロンテ博物館の前に大きな有料駐車場があったので、空きを見つけて3時間のチケット購入。
車はあとからあとからやってきます。
空きを見つけられてラッキーだったかも。 -
裏向きだけど、この看板がかわいい。
Bronte Parsonage Museum
チケットは売店のある右手の建物で購入します。
大人は£9.
シニア割引きがあって、65歳以上は£7
でぇ、ここが重要。1年間有効なんですよ、ここの入場券は。
3か月後、半年後、11か月と20日後にまた来た時には、今日のこの入場券を見せれば、そのまま入場できます、と売り子のお姉さんが言っておりました。
後から考えてみると、「一回で全部見ようと思うな」って事だったんだな。
2度、3度と通わなきゃいかんのよ、ここは。ブロンテ博物館 博物館・美術館・ギャラリー
-
お庭が素敵です。
-
イングリッシュガーデン
-
この家に、1820-61年までブロンテファミリーが住んでいたそうです。
-
外から見ると、結構大きな素敵なお家です。
では入口へ。
結構並んでいます。 -
入り口にスタッフが2名立っていて、チケットをチェックと「写真はフラッシュ無なら撮影可能、壊すな、触るな」などの注意事項を伝えてくれます。
で、なるべく皆にちゃんと見てもらいたいから、最初の部屋は入る人数をコントロールしていますた。 -
だってねぇ、1つの部屋がとても小さいんですよ。
-
部屋だけでなく、家具も、食器も、印刷物も全てが小さい。
現代の英国人と同じ人種とは思えない、もしかして、昔の人は日本人サイズだったのか? -
最初の部屋は書斎だったのかな。
私はこの部屋が一番好きですね。 -
手紙の文字までもが小さい。
-
2/3の縮尺でミニチュア化してあるのかと思うほど。
-
昔のスタイルの帽子。
今も素敵。 -
キッチンに来ました。
タオルは今も同じサイズだな。
一安心。 -
狭いのは狭いね。
-
窓も小さいか。
-
夫は書かれたものに大変興味をもって見ておりました。
英語がわかれば興味深いのかもな。 -
螺旋階段は省スペースなんですよ。
外からは大きそうに見えたけど、家の中は小さくまとめてあります。
どこかに大きな部屋が隠れているのかな。 -
ブロンテ3姉妹の肖像画(byブランウェル・ブロンテ)
右から、シャーロット、エミリー、アン
歳の順に並んでます。
エミリーとシャーロットの間に、長男のブランウェルの肖像が書かれていましたが、姉&妹たちの才能に嫉妬し、後に彼自身が消したそうです。
ビクトリア期のイギリスを代表する小説家姉妹で、シャーロットは『ジェーン・エア』、エミリーは『嵐が丘』、アンは『ワイルドフェル屋敷の人々』を発表し、イギリス文壇に多大な影響を与えました。 -
大きなノッポの古時計、おじいさんの時計
-
シャーロットの部屋にやってきました。
私、「嵐が丘」はダメだったけど、「ジェーン・エア」は大好きだった。
分かりやすいんだよねぇ。 -
絵を描く人だったんですね。
画材道具も小さいなぁ。
絵と文学に才能があり、学があって、家庭教師をしていたブロンテ姉妹。
ビクトリア時代の女性に自立の道はほとんどない。
教師と看護婦くらいか。
あ、看護婦はナイチンゲール待ちだな。
じゃ、教師くらいしか自分で稼げる道はなかった頃に、しっかり教師をしていた訳で、本当に苦労したんだろうなと思われます。
3人とも家庭教師してたという事はそれくらい貧しくて、働かなければならなかったんでしょうね。
長男は何をしてたんや。
因みにナイチンゲールは1820年生まれ、シャーロットは1816年生まれです。 -
シャーロットの靴
小さい!22㎝くらい? -
シャーロットの一張羅のドレス。
小さいわ。
推定身長155㎝、靴は22㎝。
これって私の母くらい。 -
小さなタンス、椅子、ベッド?
-
父の部屋です。
ベッドカバーがかわいい。
父だけが例外で、長生きでした。
1861年、84歳で、この部屋で亡くなったそうです。
ブロンテ姉妹は本当は6人兄弟。
シャーロットの前に2人の姉が居ましたが、1825年、11歳と10歳で亡くなっています。
寄宿舎の衛生状態が悪く、栄養失調から結核という当時の王道をたどっています。
あぁ、その前に母がアンを生んだ翌年1821年に胃がんと結核で亡くなっています。38歳でした。
甘ったれのブランウェルは家庭教師に行った先の夫人と不倫騒動を起こし、酒と麻薬に溺れるという、これまた王道をたどり1848年9月31歳で亡くなっています。
長男にはしっかりして欲しかったわ。 -
ブランウェルの葬式の日、エミリーは風邪をひきこんで、結核が判明します。
彼女は診断を信じないで治療をせず、1つ上の兄から遅れること3か月の1848年12月に30歳で亡くなりました。
アンも続けて結核にかかり、スカーブラへ移って療養したものの1849年5月に29歳で亡くなっています。 -
この椅子面白い。
案外使いやすかったのかもしれない。
ブロンテファミリーが短命というよりも、その当時のイギリスというか世界全体に「衛生」という観念がなくて、人生50年(←これは金持ち、労働者は20歳まで生きられない)時代だったんだと思います。
シャーロットはもう少しだけ長生きし、結婚し、妊娠しました。
しかし、1855年3月、妊娠中毒症で胎児と共になくなりました。
母と同じ38歳でした。
当時の妊娠出産って命がけだったんですもんねぇ。
ブロンテ姉妹&長男は一人の子孫も残すことなく、ブロンテ家は断絶してしまいました。
あぁ、惜しい。あの才能を受け継ぐ次世代が居ないなんて。 -
大きな展示ルームへやってきました。
さすが牧師の家です。
この”ふっ”と中空を見つめる感じは宗教画ですね。
聖人列伝かなぁ。
タダの家族肖像だったりして。
この博物館に世界中から人が押し寄せる感じで、どの部屋も人だらけ。
解説なんて読むチャンスはありませんよ。 -
壁には3姉妹の作品から印象的なフレーズが抜き書きされていました。
これはジェーンエアの一節。
当時の女性は自己主張してはいけなかったのですよ。
父や夫の判断に従うだけの生活をしている毎日に、この本がやってきた。
主人公は控えめながらも、ちゃんと自分の意見を言う人です。
で、大ヒットです。 -
私が読んだ「嵐が丘」の挿絵もこれだった!
おどろおどろしいので、よく覚えてます。
が、内容はほとんど覚えてない。 -
いやー、人だらけだった。
入り口でコントロールしていても、これだもの。
アムステルダムのゴッホ美術館を思い出した。 -
こちらでチケットを販売しています。
並びますよ。
売店もこちらです。 -
キレイなネコさんが、まったり休憩中でした。
人が来ても気にならないくらい、慣れちゃったか。 -
隣にある教会。
St. Michael & All Angels Church
自由に入って良いそうですが、扉が閉まっているのでちょっと入りづらい。
オリジナルはビクトリア朝に建てられた教会でブロンテ姉妹の父のパトリックブロンテ氏が務めていたところです。
立て直されていますが、中にブロンテファミリーの思い出の品々や書類が展示してあるブロンテチャペルがあるそうです。 -
昼飯が未だなので(もう3時だけど)、先に腹ごしらえしよう。
-
こちらが教会の正面。
ブロンテ博物館はこの後ろ側にあります。
教会の左側の緑の木の横にパブがあったので、そこで昼飯にします。 -
結構高台にあります。
ブロンテ姉妹は出版社等に用事がある時は、この坂道を延々と歩いて降りて行ったんでしょうねぇ。 -
中は広い。
さすがに空いてる。 -
サイダーを頼むと「フルーツ味」をお勧めされたのでそれに従うと、出てきたのはコレ。
カシスソーダーみたいな味でした。
カシスジュースを足してあるんだろうな。 -
夫はスカンピのフライ
美味しかったそうです。 -
私はソーセージにしました。
かなり旨かった。 -
眺めは良いよ。
-
赤い蝋燭のある、あの席をもらいました。
-
バーカウンター
-
大満足の昼食でした。
-
さて、教会に戻ります。
入って良いと書いてあるので入りますよ。 -
ステンドグラスが素敵です。
-
派手さはないが立派な教会です。
-
讃美歌の練習中らしく、いい歌声とパイプオルガンの音がナイスです。
教会の後ろに机が置いてあって、そこでいろんなグッズを販売していました。
ブロンテ姉妹の作品がすべて£3と書いてあったので、「安いな」と思って眺めていると、「ジェーンエア」発見。
勿論英文なんで、読める自信はないのだけれどもなぁ、と悩んでいると、横から
ぬーっと手が出て;
Wuthering Heights (嵐が丘)
Jane Eyre (ジェーン・エア)
The Tenant of Wildfell Hall (ワイルドフェル屋敷の人々)
の3冊を大人買いする方々。
Wuthering Heightsは残り1冊、Jane Eyreは残り2冊となりました。
え~い、Jane Eyre買ってしまえ!と買ったのが表紙の本です。
どうせなら、3冊まとめて写真に撮っておけば良かったわ。
(読めないから買わないけど) -
邪魔しないように見学。
練習が終わったようで、皆さん解散。
オルガン奏者の方がみんなを送り出していたので、「ここにブロンテファミリーのお墓があるんですか?」と聞いてみたところ、「こっち、こっち」と案内してくださいました。 -
教会正面右手の柱の間に「メモリアルプレート」が埋め込んであります。
-
で、そこから床板1枚分くらい離れたところに黒い床石が張られたところがあり、これが「墓」だとの事。
この下に埋葬されているのはシャーロットだそうです。
建て替える時に発見されて、確認後再度埋葬されたとか。
「写真撮ると何か映るかしらん?」と言いつつパチリ。
皆で画面を覗いてみたけれど、何も出てこなかった。 -
メモリアルプレートのすぐ脇に「ブロンテ・チャペル」がありました。
この教会は建て替えられているんですが、場所を少し移動している関係で、オリジナルよりは小さいサイズになっています。
建て替える時に、特別に作ったのがこのチャペル。
オリジナルの什器が残されています。
この柱もオリジナルで、ここに埋葬されたブロンテファミリーの名前が書いてあります。 -
入って良いそうなので、お邪魔します。
-
字が細かくて読めませんが(婆ぁには辛い)、気のせいか重みを感じます。
-
このシャンデリアもオリジナルです。
確かブロンテファミリーの寄進だったかな?(これは記憶が定かではない) -
シンプルでいいですね。
これなら和風の部屋にも合いそう。
派手さはないけど、素朴でシックです。
この教会のたたずまいにピッタリ。 -
暗いのでよく撮れてないのですが、このろうそく立てもオリジナルだそう。
-
デスク(祈祷台)もオリジナル
-
チャペルの手前には、ガラスケースに入った日記等、紙のものが色々と展示されていました。
しかし、この時代の人ってなんて細かい字を書くんでしょうねぇ。
後から読めるのかいな? -
オルガン弾きさん、ご案内ありがとうございました。
駐車場の制限時間が迫っているので、これにて失礼いたします。 -
横の墓地へやってきました。
駐車場の残り時間があと15分。
ここにどこかの国の団体客が溜まっていたので、多分お墓(墓石のあるやつ)があるんだろうけれども、発見できず。
駐車場の時間が切れると厄介なことになるので。急ぎ退散。 -
空いている時期なんてないのかもしれないけど、もっと人のいない時に来たかったです。
1年間有効のチケットをまた使う事ができるだろうか?
う~む。
次、行ってみよう!
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
2019年8月 英国 18日間
-
前の旅行記
2019年8月 英国 その7 イングランド:ファウンテンズ・アビー
2019/08/14~
ヨークシャー・デイルズ国立公園周辺
-
次の旅行記
2019年8月 英国 その9 イングランド:リブルヘッド高架橋
2019/08/14~
ヨークシャー・デイルズ国立公園周辺
-
2019年8月 イングランド・スコットランド・ウェールズ =目次=
2018/08/08~
イギリス
-
2019年8月 英国 その1 イングランド:イーシャ サンダウンパーク競馬場
2019/08/08~
その他の都市
-
2019年8月 英国 その2 イングランド:ロンドンの昼食1 ザ・シャード
2019/08/09~
ロンドン
-
2019年8月 英国 その3 イングランド:ロンドンの昼食2 ハ-リンガムクラブ
2019/08/10~
ロンドン
-
2019年8月 英国 その4 イングランド:リバプール
2019/08/12~
リバプール
-
2019年8月 英国 その5 イングランド:ケトルウェル 案山子祭り
2019/08/13~
ヨークシャー・デイルズ国立公園周辺
-
2019年8月 英国 その6 イングランド:ミドルハム
2019/08/13~
ヨークシャー・デイルズ国立公園周辺
-
2019年8月 英国 その7 イングランド:ファウンテンズ・アビー
2019/08/14~
ヨークシャー・デイルズ国立公園周辺
-
2019年8月 英国 その8 イングランド:ハワース
2019/08/14~
ヨークシャー・デイルズ国立公園周辺
-
2019年8月 英国 その9 イングランド:リブルヘッド高架橋
2019/08/14~
ヨークシャー・デイルズ国立公園周辺
-
2019年8月 英国 その10 スコットランド:ピトロクリー
2019/08/15~
スコットランド
-
2019年8月 英国 その11 スコットランド:グレンフィナン高架橋
2019/08/16~
スコットランド
-
2019年8月 英国 その12 スコットランド:グレンコー
2019/08/16~
スコットランド
-
2019年8月 英国 その13 スコットランド:インヴァレリー城
2019/08/16~
スコットランド
-
2019年8月 英国 その14 Callander
2019/08/16~
スコットランド
-
2019年8月 英国 その15 スコットランド:スターリング城
2019/08/17~
スコットランド
-
2019年8月 英国 その16 スコットランド:フォース・ブリッジ
2019/08/17~
スコットランド
-
2019年8月 英国 その17 スコットランド:ロスリンチャペルから帰路
2019/08/17~
スコットランド
-
2019年8月 英国 その18 イングランド:サウスポート フラワーショー
2019/08/18~
その他の都市
-
2019年8月 英国 その19 ウェールズ:ハーレック城
2019/08/19~
ウェールズ
-
2019年8月 英国 その20 ウェールズ:カーナーフォン城
2019/08/19~
ウェールズ
-
2019年8月 英国 その21 ウェールズ:ボーマリス城
2019/08/19~
ウェールズ
-
2019年8月 英国 その22 ウェールズ:ホテル・シャトー・リアンファ
2019/08/19~
ウェールズ
-
2019年8月 英国 その23 ウェールズ:コンウィ城
2019/08/20~
ウェールズ
-
2019年8月 英国 その24 ウェールズ:プラス・マウル
2019/08/20~
ウェールズ
-
2019年8月 英国 その25(おしまい) イングランド:チェスター
2019/08/20~
チェスター
旅行記グループをもっと見る
この旅行記へのコメント (2)
-
- メディアさん 2020/05/04 16:50:06
- はじめまして
- こんにちは。
旅行記を興味深く読ませていただきました。
私も『ジェーン・エア』が好きで、『嵐が丘』は
何度読んでも理解できない人間です。
でも小説よりもブロンテ姉妹の人生の方が
何だか切なくて心にくるものがありますよね。
シャーロットが埋葬された場所は初めて知りました。
写真をアップしてくださってありがとうございました。
私も教会には行ったんですよ。日曜日だったようで
牧師さんが礼拝に誘って下さいました。
でも英語のわからない小さな娘が一緒だったので
もったいない話でしたが出席はしませんでした。
ところでブロンテ一家の住んでいた家ですが
今博物館になっているのは建て増しされた後の状態なんですよ。
シャーロットの『ジェーン・エア』が認められ
経済的に余裕ができたので増築したそうです。
正面の写真の右の部分が増築部分ですが、分かりますか?
- mimicatさん からの返信 2020/05/04 17:35:02
- Re: はじめまして
- こんにちは。
長い旅行記を読んでくださいましてありがとうございました。
シャーロットの墓の写真を撮った時は、半分本気で霊が写るんじゃなかろうか?と思ってました。何かそんな感じのする場所でした。(私、霊感は全く無いですけど。)
博物館は売店とかチケット売り場のあるところと本館は違う建物だなって思いました。
増築出来る余裕あって良かったー。
夫がGWにジェーンエアを再読していました。
私は嵐が丘をもう一度読もうと思ってたのに、グズグズしている内にコロナのお陰で図書館が使えなくなり、当分無理そうです。
1年有効の博物館の入場券だけど、当分英国へは行けそうにありません。
早く普通に旅行が出来る様になって欲しいです。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 2019年8月 英国 18日間
2
68