★街十色～ 盛岡のいろ あおのいろ②　─そして八戸へ★

2019/03/10 - 2019/03/10

三月上旬の東北の旅、二日目。
盛岡では川沿いを散策し、啄木・賢治さんに思いを馳せ八戸へ。
初八戸で後学のため横丁文化を少しだけ嗜みました。

エリア 盛岡(岩手)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

二日目、一瞬起きました。石巻のヒーロー（たぶん）を確認して二度寝。

盛岡では神子田朝市という年間300日も開催されている
凄い朝市があるのですが、遅くても8時半には終わるそうで
「早起き出来たら行こう」と思って、無事寝過ごす。

朝市に間に合わなかったので、駅前のこちらで朝食。

カプチーノ詩季

「モーニング」でイメージする100点のモーニングが出て来た。

座った席の左手の壁に盛岡市内の地図が貼ってあり、
ここからも近い所に「白鳥飛来地」と書かれているのを見て
食後行ってみるかな、と行く事に。

市街地を循環するバス「でんでん虫」
10～15分間隔で、一回￥100、一日券でも￥300です。
これでバスセンター辺りまで。

・白鳥は日が昇って来るとエサを求めて山などに行くので
この時間はもういないかもしれない。
・今年は暖かかったので、越冬を終え、もうシベリアに
帰ってしまったかもしれない。

……などと自分に言い聞かせ、白鳥がいなかった場合の
保険をかけておきます。

保険をかけながら歩く事20分程、
北上川に架かる明治橋にやって来ました。

先ほど見た地図によると、この辺りにいるらしいけど、どうかな……。

あ、いた！一羽！

そーっと、でも急いで河原へ降りると、
ん？くるみの殻？

カラスがここにくるみを持って来て、割って食べてるので
面白くて暫く見ちゃった。ら、

一羽しかいない白鳥見失う。

えーーっと……どちらに行かれました？
と右往左往。

いた。

君は皆と一緒にエサを取りに行ったり
しなくて良いのかい。

暫し並走。またね。

北上川沿いに散策を続けます。

こまち・やまびこの連結。

さらに新幹線すれ違い。

下には貨物車。

長ーい。

東北本線まで。贅沢でした。

合流地点から中津川沿いに歩いて来て、この土手は、

雪置場。今年はもう終わりなのか
いつもの年ならまだあるのか。

宮沢賢治が近くに下宿していたというだけで
「賢治清水」と名付けられた湧き水。

その近くには実際に使用した井戸が。

これ。とても良い。
ファンは縁のものなら何でも見たいよね。

新渡戸稲造の生家跡も近くにありました。

盛岡城跡公園とハト。
立派な石垣が残っています。

梅園は完全につぼみ。

本丸の辺りから、

見渡す盛岡市街地。

昨日は雲が掛かっていて見えなかった
岩手山山頂も今日は見えます。穏やか。

ちなみに昨年12月、47都道府県制覇のゴール地点、
桜島は滞在中その山頂を見せてはくれませんでした。

私の話で恐縮ですが（全部私の話だけど）
中学時代に短歌、特に初期の石川啄木が大好きで、
その中でも一番好きだったのがこの

　　不来方のお城の草に寝転びて
　　空に吸はれし
　　十五の心　　　　　でした。

好き過ぎてそのうちに「不来方のお城の草に寝転びて」だけで
胸がいっぱいになり、「もう、下の句いらなくない？」
「三十一文字多くない？」とまで思ってしまって、

次第に俳句に興味が移り、「むしろ五七五とかいらなくない？」
になって高校の頃には種田山頭火ファンになりました。

※「分かる！」という人がいたら（今までの人生で会った事は無い）
是非お友達になりましょう！！乞う連絡！！！

さてお昼です。わんこそばの名店、東家。

盛岡に来て、冷麺、じゃじゃ麺を平らげ、残すはわんこそば。

さすがにわんこそばを食べる気力は無かったので、

もりそばを頂きました。

東家さんからも近い、旧第九十銀行。

もりおか啄木・賢治青春館となっています。

何度か言っていますが「東京湾を数年前に埋め立てた」場所で
生まれ育ったので、「郷土の偉人」的な人物とその土地の人に
並々ならぬ憧れがあります。

銀行の金庫室内部に描かれた岩手山。

また自分の生まれ育った場所の話をしつこくしますが
通常の生活で視界に山は入らず（高い所なら富士山は見える）
街を流れる川も用水路というか排水路というか
まあ、要はドブ川だったので、
この様な景色に囲まれた盛岡出身の人とは
生まれ落ちた瞬間から器の大きさに差が出ている様な気がする。

施設の一部が「喫茶あこがれ」というカフェになっています。
「あこがれ」という名前ですが、山猫軒にも寄せて来てる感じ。

農学校の教師になった賢治さんが生徒に贈った詩。

館内で一番良い写真。

ここに中学生の私を連れて来てあげたかった。

そろそろ盛岡を離れる時間です。

室生犀星の「ふるさとは遠きにありて思ふもの
　そして悲しくうたふもの」に対し
啄木が「ふるさとの山に向ひて言うことなし
　ふるさとの山はありがたきかな」（やっぱり上の句だけで良くない？）

と詠ったのは、その時の境遇やシチュエーションだけではなく
もしかして場所も関係があるのでは、
などとこの度盛岡を歩いて思ってみました。

　確　認　。

では、初の八戸へ！

すぐ着いた。

八戸駅は、

歓迎具合が凄い。

大好き跨線橋からの眺め。

在来線に乗り換え。

盛岡も、八戸も、青。

ホームの向こうに青い森鉄道の車両。

鉄道の本数はかなり少ないですが、バスがたくさん走っているので
（昼間なら八戸駅と八戸中心地は10分間隔）
路線検索してガッカリした人も諦めずに来て！

自分は列車に乗っておいて、なんですが、
駅にも観光案内所にもバス路線専用の案内の方がいるので
予習無くいきなり行って「○○に行くバスは？」で教えてもらえます。
そしてだいたいの路線、本数はかなりあります。

JR本八戸駅到着。

着いてすぐ、もうかわいい。

ホテルを検索してる時に出て来たら
うっかり予約してしまいそうな旅館だ。（褒めてます）

八戸で数年前に行われた何かのプロジェクトの名残で
（観光に繋げる何かだとは思うのですが）
本八戸から市中心部に向かう辺りで
やたらと「○○らしいよ」と書かれた吹き出しが貼られていて、

慣れるのに５分くらいかかったのですが、豆知識↑や、

道案内↑なども書かれていて、慣れたらなかなか便利に思えて来た。

浜松町のカレが、八戸にも。青森だけに防寒対策バッチリ。

単管バリケードには無限の可能性を感じる。

駅から歩いて10分弱、市の中心部に着きました。
兜町的な場所かな？金融機関が並んでいます。
小さいですが中央から左にかけて
岩手銀行、みちのく銀行、秋田銀行、東北銀行、北日本銀行。
グッと来る。

八戸ポータルミュージアムはっち

明日ゆっくり買いに来よう、と思ってたら
翌日は嵐で全然ゆっくり行けなかったので
やっぱり欲しいものは欲しい時に買わねばなるまい。
しゃあねえ、また行く。

豪快に飛ぶ人達。

八戸駅に大きく掲げられていた「横丁の聖地」を
ちょっと覗こうと歩き始めて、

横丁の前に、本当の横丁ではない、
新しめの屋台街を参考程度に見てみようと思って、

見てみようと思って、

入ってしまった。

後から入って来た、漁船の乗組員のミャンマー人の方と一緒に
成り行きでミャンマーに残っている家族と
スカイプっぽいのでお話しした。

八戸のブランドのお魚、八戸前沖サバの刺し身など。
お酒は八戸の地酒 八仙。

すっかりいい気分で、今宵もパーリィーです。
ONE DROP

八戸の推しも最高だった。

続く（予定）