青春18きっぷで九州一周　１日目　（日田・由布院・佐伯）

2019/03/04 - 2019/03/08

鉄ちゃん（鉄ヲタ）ではありません。今年は海外旅行に行けそうにないので、青春18きっぷ一人旅を計画しました。

行き先は九州、目的は４トラ九州地図を黄色く塗りつぶすことです（笑）。九州７県はずっと前に全県踏破していますが、50年前の修学旅行だったり、出張だったりと旅行記やクチコミを書く材料がありません。なので、この機会に一気に全県を回る乗り鉄です。せっかくなのでこれまで訪れたことのない場所を回ることにしました。

初めての、そして半世紀遅れの青春18きっぷです。
乗り降り自由のフリー切符。風の向くまま気の向くまま出掛ければ良いのでしょうが、性格的にそういうことはできず、分刻みのスケジュール表を何度も練り直して、ようやく次のような旅程になりました。

《経路》
3月4日（月）　横浜ー福岡ー日田ー由布院ー佐伯（泊）
3月5日（火）　佐伯ー延岡ー高千穂ー延岡ー鹿児島（泊）
3月6日（水）　鹿児島ー折口ー天草本渡（泊）
3月7日（木）　天草本渡ー三角ー熊本ー島原ー長崎（泊）
3月8日（金）　長崎ー吉野ヶ里ー門司港ー福岡ー横浜

しかしそこは素人の悲しさ、18きっぷだから4泊5日と勝手に思い込み最初に航空券を手配したのは良いのですが、実際に旅程を組んでみるとJRをほとんど使わない日が２日できてしまいます。使い残す２日間は、別に日帰り旅行を計画する羽目になりました。

３月４日（月）曇りところにより雨
18きっぱーデビューはあいにくの空模様です。

エリア 日田(大分)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 3.5
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: ANAグループ JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

最寄駅の羽田空港行きバス乗り場。朝5時ちょうどの始発空港バスはこの混雑、積み残しが出る状況でした。私はセーフ。

ANAラウンジで時間調整して搭乗口へ。

羽田空港 第2旅客ターミナル 空港

雨が降り出しています。

ANA241便、福岡行き。きっぱー用語で"ワープ"します。「ミッドナイトながら」など乗り継いで鉄道で向かうのは、この歳では無理です。
機材はB777-200。ほぼ満席。

宇多田ヒカルの"time will tell"の歌詞のように「雨だって　雲の上へ飛び出せば　Allways blue sky」。
ブロッケンまで出ています。

海ノ中道が見えてきました。幸い雨は降ってなさそう。

5分遅れの9:25、福岡空港に着陸。

福岡空港 空港

9:44発の地下鉄に間に合いました。不案内な空港で、実は、この乗り継ぎが一番心配でした。乗り遅れると後の行程が成立しません。この後も全てそうですが「針の穴を通す」旅です。

福岡空港駅 駅

10:06発、鹿児島本線(快速)荒木行き。18きっぱーデビューです。

博多駅 駅

プラットフォームでは韓国の若者たちが記念撮影中。若い人に日本を知ってもらうのは良いことです。

811系電車が入線。鉄ヲタでないのでWikipediaで調べました（以下同様）。

博多で大半の乗客が降りたので、車内は閑散。

筑紫川を越えると、

久留米駅。新幹線も停まる立派な駅です。

久留米駅 駅

11:12発、久大本線(普通)日田行き。キハ200形気動車。ディーゼルカーのことを気動車と呼ぶそうです。

車内はこんな感じ。久留米始発なので楽に座れます。

単線なのでときおり列車交換（行き違い）があります。

善導寺駅周辺にはナーセリーが広がっています。

田主丸駅の河童の像。

田主丸駅 駅

線路脇の菜の花、春です。イギリスやイタリア、フランスなどでは広大な菜の花畑が広がっていますが、菜の花畑は日本ではもうほとんど見かけません。

鉄橋を渡り、

トンネルを抜けて

筑後川河畔に出ます。少し下流に夜明ダムがあるので川幅が広がっています。

夜明大橋です。

河川工事は、一昨年7月の九州北部豪雨被害の復旧でしょうか？

日田駅に到着。

日田駅 駅

駅の観光案内所で地図をもらい、回り方を教えてもらいます。
この後も全般に言えることですが、九州の女性スタッフは親切で丁寧な応対で好感が持てます。タメ口などは使いません。

日田市観光案内所 名所・史跡

目指したのは咸宜園、江戸時代の儒学者・廣瀬淡窓が創立した私塾です。
これは秋風庵、淡窓等歴代塾主も利用した居宅。入場無料。

咸宜園跡 名所・史跡

庭や

建物内も自由に見て回れます。

東塾（寄宿舎）跡
咸宜園の徹底した実力主義と個性を尊重した教育は評判となって全国から門下生が集まり、最終的には5千人を超えたそうです。大村益次郎や高野長英もここで学んでいます。

遠思楼
嘉永2年（1849年）に建てられた淡窓の書斎。

隣接地に咸宜園教育研究センターがあり、親切なスタッフが質問に答えてくれます。

咸宜園教育研究センター 美術館・博物館

次は豆田町歩き。

豆田町界隈 名所・史跡

豆田御幸通り
電柱がなくて美しい。

草野本家は一部修復工事中。

草野本家 名所・史跡

天領日田資料館
ちょうど「天領日田おひなまつり」期間中ですが、詳しく見て回る時間の余裕はありません。

天領日田資料館 美術館・博物館

観光客が行き交います。

日田を訪れた目的はここ、廣瀬資料館（国指定史跡）。
理事長（東京在住で不在）は知人。広瀬淡窓の末裔です。

財団法人廣瀬資料館 美術館・博物館

あいにく電源工事などで長期休館中。理事長から事前にそれを聞いていたので、がっかりはしません。とりあえず足跡を残しておけば‥。

豆田上町通りに出ます。

二つの通りを結ぶ路地も良い雰囲気。
豆田まちづくり歴史交流館、外から見るだけ。

豆田まちづくり歴史交流館 美術館・博物館

午後１時、昼食は日田まぶし千屋。

日田まぶし千屋 グルメ・レストラン

名物の日田まぶしは、名古屋のひつまぶしと似たようなもの。
細かく切ったうなぎの蒲焼とご飯をよく混ぜて、一膳めはそのまま、二膳めは大根おろしと柚子胡椒で、三膳めはネギとワサビでお茶漬けにしていただきます。
満足です。

岩尾薬舗日本丸館、国登録有形文化財だそうです。

岩尾薬局日本丸館 美術館・博物館

立派な店構えです。

車で来る観光客の方が多いです。

天領まちの駅 名所・史跡

風情ある街並み。

ぶらぶら歩きながら、駅に戻ります。

日田祇園祭は7月に行われます。2016年に「山・鉾・屋台行事」のひとつとしてユネスコ無形文化遺産に選定されました。

駅の近くにD51機関車が展示されていました。というより、野ざらし？

14:17発、久大本線(普通)由布院行き。よく見ると先ほど乗ってきた車両がそのまま待機していたようです。

山あいをひた走ります。

豊後森駅で列車交換。

豊後森駅 駅

なぜかプラットフォームに鳥居が立っています。

ふと気がつくと豊後森機関庫公園です。扇形機関庫と転車台、SLがありました。慌てて撮ったので傾いています。

茅葺き屋根の豊後中村駅。

豊後中村駅 駅

由布院手前から雨が降り出したので雨支度。

由布院駅に到着しました。

由布院駅 駅

雨で気がすすまないですが、とりあえず街歩き。
宇奈岐日女神社の鳥居。

温泉街と思われる湯気がたっているのが確認できたので、街歩きはここら辺で終わり。

中韓観光客が大勢歩いています。

これといった見所のない街並み。彼らは満足できたのでしょうか？

由布市ツーリストインフォメーションセンターだけは立派です。

ここでトイレを借りました。

45分の乗り継ぎ時間に雨の中を歩くくらいなら、足湯に浸かっていた方がよかったかも‥。

由布院駅足湯 温泉

16:06発、久大本線(普通)大分行きが入線しています。同じキハ200形気動車ですが別の車両。

雨に烟る倉木山と城ヶ岳でしょうか？由布岳は確認できませんでした。

春の気配を感じます。

キハ71系気動車特急「ゆふいんの森」が入ってきました。

大分に向け出発です。

空の一部には晴れ間も‥。

大分駅は乗り継ぎだけ。大分には仕事で何度も来ています。

大分駅 駅

17:20発、日豊本線(普通)重岡行き。815系電車。

ちょうど通勤・通学時間帯、ロングシートに座れない人も出る混雑。私は先頭に並んでいたので楽勝です。

日が暮れて臼杵を過ぎると、漁港が見えます。

津久見を過ぎる頃には車内はこんな状況です。

今日の最終目的地・佐伯に到着しました。

佐伯駅 駅

駅前のホテルに直行。ルートイン佐伯駅前です。

ホテルルートイン佐伯駅前 宿・ホテル

午後７時、夕食はラーメン白龍。
老夫婦が二人で切り盛りしているお店です。ホテルから徒歩１分。

白龍 グルメ・レストラン

若者がひっきりなしに出入りし常に満席状態。
というか、地方都市にしては若い人が多いのに驚きます。

まずはビールと餃子。

メインは、とんこつラーメン550円。
実は前日、一風堂で全く同じメニューでしたがラーメンはこちらの方が明らかに美味しい。餃子は好みが分かれるところ。

本日のJR乗車は、
乗車距離；242.1km
乗車時間；5時間07分
正規料金；4,890円
18きっぷ；2,370円
お得額；2,520円
割引率；51.5％

歩数；14,196歩　でした。