2018/08/10 - 2018/08/17
72位(同エリア4298件中)
こあひるさん
のんびり下北半島旅の最後は、大間からフェリーで函館へ。
2018年は、台風の数もさることながら、被害や影響をもたらした範囲もかなり大きな年だった。幸い、旅のほとんどはまずまずの天気に恵まれたし、予想していたより暑さも酷くなく、歩き周りやすかった。しかし、旅が8日間にわたれば、さすがにずっと晴れ・・・というわけにはいかなかった。
函館山夜景リベンジで訪れた函館だったが、見事に撃沈~!
でも、鄙びた下北半島から函館に来ると、定番観光地としての存在感の違いをひしひしと感じたのであった。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 新幹線
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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朝9時ころ・・・無料の朝食を頂きました。パンだけじゃなく、おにぎりもありました。
コンフォートホテル函館 宿・ホテル
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函館には十数年前に来たことがあり、その時に、有名な歴史的建造物のいくつかを訪れたので、今回は赤レンガ倉庫群のあるエリアよりも西部・・・函館どっくあたりをぶらぶらしてみよう・・・と計画していました。
しかしながら・・・昨日からの大雨に加えて、今日は一層ひどい暴風雨となり、お散歩できるような天候ではなかった・・・。旅行中なので折畳み傘はありましたが、風がスゴすぎて、傘がひっくり返ってしまうし、飛ばされそうで差せません。
10時半ごろ、外に出たものの・・・出るや否や、即、近くのカフェへ直行~!ホテルから200mほどのところにあるスナッフルスです。函館洋菓子スナッフルス 駅前店 グルメ・レストラン
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2階のティールームへ・・・。スナッフルス名物、チーズオムレットも食べてみました(写し忘れました)。ケーキと紅茶を食べながら、さてどうしよう・・・?と考えます。
旅行の場合、雨だろうと歩き周らざるを得ないけれど・・・さすがに暴風が酷くて無理かなぁ・・・。
スナッフルス
http://www.snaffles.jp/ -
正午少し前にスナッフルスを出ました。
折り畳み傘では用をなさないので、普通の傘を買いたいと思い、スナッフルスの向かいにあるローカルデパート「棒二森屋」に入ってみました。傘と、連れ合い用にポンチョのレインコートまで買っちゃいました。余分なお買い物をしちゃったわ。
棒二森屋は、2019年1月31日で閉店するらしい・・・もし次に函館にきた時にはなくなっているのね~と、ちょっと感慨深いです。 -
ぶらぶら街歩き以外、見たいスポットもあまりないので・・・屋内で過ごせそうな金森赤レンガ倉庫まで来ました。なるべく外にいる距離を短くしよう・・・と、函館駅前4番乗り場から出ている循環バス「元町ベイエリア周遊号」を利用しました。
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倉庫の庇の下に連れ合いを避難させ、一人で写真を撮ろうと試みますが・・・雨だけでなく風も相当なので、カメラをまともに構えることもままなりません。
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こんな悪天候ですので、外を歩く人は少ないです。函館山頂もすっかり雲に包まれています。
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レンズに降りかかる雨もぬぐい切れません。
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10分ほどで諦めて・・・倉庫群の中へ避難します。
アクセサリーやジュエリーなどのお店。キラキラしています。 -
物品のお買い物にはまったく気が向かなかったので・・・時間つぶしができないな。
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13時をまわりました。
先ほどお茶したばかりだけれど・・・函館ビヤホールに入って一杯やることに・・・。 -
お腹もさほど空いてないので、ソーセージの盛り合わせとビール~。
函館ビヤホール
http://hkumaiyo.com/函館ビヤホール グルメ・レストラン
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まもなく15時・・・までビヤホールで過ごし・・・
先ほど入ったスナッフルスのチーズオムレットと食べ比べてみたいと思っていた、プティ・メルビィーユのメルチーズを購入しにきました。
わが家は、プティ・メルビィーユの方が好みだったかな~。
プティ・メルビィーユ
http://www.petite-merveille.jp/
金森赤レンガ倉庫
https://hakodate-kanemori.com/ -
15時半過ぎ・・・暴風雨、少し落ち着いたみたい。でも、緩急あるので油断ならないけれど。
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暴風雨の中、ちっとも楽しくないけれど・・・倉庫群の周りをちょこっと歩いてみます。
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植物は、雨で生き生きしています。
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レンガと蔦って、なんでこんなに似合うんだろう。
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道路の反対側に可愛いお店が~!でも渡る気合い・・・出ないです。
地味で鄙びた下北半島から来ると・・・(いくら暴風雨の中でも)函館って、さすがの一大観光地だなぁ~と、その違いを痛感します。 -
さすがにもう・・・カフェに入る気持ちにはならない。
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函館には、洋風建築、和風建築、和洋折衷建築など、レトロで可愛らしい建物がたくさん残っていますが、蔵を改装して活用している建物も多く見かけます。
2棟ならぶのは「箱館高田屋嘉兵衛資料館」。ひとつは明治36年に石造りで、もうひとつは大正12年に鉄筋コンクリート造りで建てられた蔵で、昆布倉庫として使われていたそうです。箱館高田屋嘉兵衛資料館 美術館・博物館
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今回、街歩き以外に、函館山からの夜景をもう一度見たい!と考えて、下北旅にプラスしたのですが・・・このお天気だと、たぶん下界は見えないだろう・・・とわかっていながらも・・・諦めきれず、一応、行ってみることにしました。
18時です。駅前4番乗り場から、函館山登山バスを使うと楽で便利です(13時台から21時台くらいまで。冬季運休)。山頂展望台まで直接行ってしまうので、ロープウェイに乗りたい場合は、終点一つ手前の登山口で降りるか、別ルートのバスを利用することになります。 -
18時半過ぎ・・・函館山ロープウェイ山頂展望台駅に着きました・・・が・・・思った通り、周りはモヤモヤ・・・下界どころか、すぐ周囲すら見渡せません。
函館山展望台 名所・史跡
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展望台から下を覗いても・・・もちろん真っ白(笑)。
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そうだろうと思っていたので、やっぱり・・・ということでスッキリしました。
函館山ロープウェイ
https://334.co.jp/ -
山のお天気は移り変わりやすいので、濃霧が切れるのを待っているのか、多くの人が建物の中で立って待っていましたが・・・わが家は早々と諦めて、10分ほどで帰りのバスに乗り込みます。
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バスで山道を下っている途中、ちらっと夜景が見えた瞬間がありました。
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(懲りずに)途中下車して、満たされなかった夜景を撮りにきました。相変わらず雨は降り続けているので、レンズの雨粒が拭い切れなくなり、おかしなことになっています。
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遊覧船もライトアップされています。夜のベイエリアは、昼間とは違った美しさをまとっています。
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点在する歴史的建造物も、多くがライトアップされていますが、見に行こうという気には・・・到底なりません。
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石畳に映り込むカラフルな明かりがとってもキレイです・・・。
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そろそろ潔く引き上げましょう。
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21時に予約しておいた、ホテル近くの「いか清」に着きました。
いか清 大門 グルメ・レストラン
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夏旅最後の夕食。日本酒で・・・。
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いか清という店名なんだし、やっぱりイカを食べとかないと・・・旬だしね。
活真イカ刺・・・皿の隅に乗せられた足が・・・ず~っとずっとうごめいていて・・・死んだかなと思っても、ちょっとした刺激でまたにゅる~んと・・・最後までなんかウルウルしていて、とっても気味悪かったです。イカはもちろん美味しかったけれど・・・足のインパクトが強すぎて・・・。姿造りとか、わたしには不要だわぁ・・・。
下北半島でもそうしてくれましたが、身を食べた後の足や肝は、揚げたりして調理してくれます。 -
海老餃子やサラダ・・・おにぎりで〆て、22時半頃、ホテルへ戻りました。
いか清
http://ikasei.com/ -
翌17日。帰りの列車の時間は16:50頃なので、それまで観光します。
昨日の大荒れは過ぎ去り・・・風はまだ強いものの・・・雨は降らなそうです。9:20頃、函館駅前に来ました。 -
毎度の4番乗り場・・・今日は、Dの「五稜郭タワー・トラピスチヌシャトルバス(冬季は運休)」を利用します。
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9:45発のバスに乗り、10時半ころ、トラピスチヌ修道院にやって来ました。このシャトルバスだと、修道院のすぐ脇にバス停があるのでわかりやすいです。
出入口の門が見えました。トラピスチヌ修道院 名所・史跡
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お庭のアプローチを進むと、大天使ミカエル像が出迎えてくれます。
昨日の大荒れ天候を思うと文句は言えませんが・・・青い夏空だったらなぁ・・・。 -
天使の聖母トラピスチヌ修道院は、1898年(明治31年)、フランスのロワシーから派遣された8人の修道女によって創立されました。日本で最初の女子観想修道院です。当初は、修道女たちの生活は困難を極め、見かねたフランスから、引き上げが伝えられるほどでした。
この大天使ミカル像は、フランスから贈られたものだそうです。 -
敷地の奥に向かってゆるやかな上り坂になっています。ミカエル像の横を通り過ぎると、次に聖母マリア像が両手を広げて出迎えてくれます。フランスのラ・トラップ修道院のマリー・ベルナルド神父の作品だそうです。
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聖母マリア像の横には「天使園」と呼ばれる、売店・資料館があります。修道女たちが手作りしているお菓子や手工芸品が売られています。行ったら売り切れていた・・・なんていう口コミは見かけませんでしたが、先ず早々に、お目当てのお菓子を買っておきました。
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遊歩道を挟んで、売店の向かい側には「旅人の聖堂」があります。内部は撮影禁止ですので写真はありません。2000年の大聖年を記念して建てられたものです。
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さらに奥へ進むと・・・丘の上にレンガ造りの修道院があります。
現在の建物の大部分は、1925年(大正14年)の火災後、1927年(昭和2年)に再建されたものです。 -
丘の麓、右手には修道院受付館・・・用件のある人以外は入れません。
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受付館の右側には、聖堂のような建物があります。
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彫刻も、シンプルですがなかなか美しいです。
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丘の麓、左手にはルルド。
南フランスにあるルルドの洞窟を模して造られました。聖母マリアを見上げて膝まづいているのが、少女ベルナデッタです。 -
中央の階段を登って、修道院を目指します。
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階段は、途中で左右に分かれてカーブを描いたりしながら、丘の上へと至ります。
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聖テレジア像は、1936年にフランスから贈られたもの。
聖テレジアは、カルメル会修道女として徳を磨き、「私が天に昇りましたら、地上に薔薇の雨を降らせましょう」という最後の言葉から、胸に抱いた十字架には薔薇の花が飾られています。 -
そして修道院にたどり着きました。
建物の最も左側(写真の手前)が司祭館。司祭館お隣の丸みを帯びた部分が、修道院の中心であり、修道女の生活にとっても中心的な場所である聖堂です。 -
司祭館には、修道女の信仰生活を指導するために、男子のトラピスト修道院や、司教の任命による司祭が派遣されています。
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繋ぎの部分が可愛い!ピーターラビットが出てきそう(ちょっと違いますが)。
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聖堂の屋根の上にある小さな塔は鐘楼です。ミサや共同体の祈りの始めに、また仕事の終わりの時刻などに、大小2つの鐘が鳴らされるそうです。
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聖堂の壁には、旗と剣を持ったジャンヌ・ダルク像。こちらもフランスから贈られたものだそうです。
聖堂では毎日、ミサと7回の共同体の祈りが捧げられます。 -
この壁の向こうは、聖域で入ることはできません。
壁にある小さな扉・・・こちらは「入会者の門」と呼ばれるもので、修道院に入会し、神と人々への奉仕に一生を捧げたいと望む人が、入会を認められたあと、最初にくぐる門です。この奥に、修道院の正面玄関があるそうです。 -
壁の向こうには・・・俗物の私なんかがうかがい知れない清貧で規則正しい生活があるのでしょうね。
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観光客に見えているのは、修道院のほんの一部で、壁の向こうは広い敷地と施設が広がっていて、修道院に付きものの中庭もあるようです(パンフレットの写真を写しました)。
労働を大切にして実りを分かち合う共同体ですので、畑などもあるようです。 -
丘の上にある修道院前からの眺めは、とても壮大です。
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同じような写真をいっぱい撮って・・・でもほんの一部を外から見ることしか叶わないのですが・・・(瞑想を希望すれば、通常2泊3日でミサや共同体の祈りに参加することができるようです)。HPを見ると、クリスマスのミサにも参加できるようですね~(いずれも要予約)。
トラピスチヌ修道院
http://www.ocso-tenshien.jp/ -
修道院から出て、道路をまっすぐ進むと・・・市民の森という公園があります。そこの北海道ソフトクリームが名物(?)のようですが、わが家は食べませんでした。
はこだて市民の森 売店 グルメ・レストラン
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市民の森・・・お花がキレイでした。
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帰りも「五稜郭タワー・トラピスチヌシャトルバス」を利用します。気をつけなくちゃ・・・と思ったのは、函館駅前⇔函館空港を運行しているシャトルバスですが、どちら方面も同じバス停になるので、バスが入ってきたら、行き先を確かめて乗らないとなりません。
わが家は函館駅前方面を待っていたのですが、その少し前に入って来た函館空港行きバスを逃してしまって、かなりパニックになっていたファミリーがいましたので・・・。 -
12時半すぎに函館駅前まで戻ってきました。駅の近くでラーメン・・・とチェックしてあったラーメン店へ・・・ゆうみんという店です。
函館=塩ラーメン・・・と、安易なわが家。春巻の皮が薄焼き卵でした。春巻きというにはオリジナリティーがありますが、これはこれで美味しかったです。
函館麺屋 ゆうみん
https://tabelog.com/hokkaido/A0105/A010501/1008113/函館麺屋 ゆうみん グルメ・レストラン
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13時半になるところです。
帰りの列車までまだ時間が十分ありますので・・・昨日歩き周れなかった、函館どっくエリアへ行ってみようと思います。 -
市電は色々なラッピングなので、ずっと見ていても飽きないです。
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市電に乗り、大町で降りました。停留所を降りると、函館山方向に向かって弥生坂がまっすぐ伸びています。
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函館山を背にして、海の方向へ少し行くと・・・沖之口番所跡(現・函館市臨海研究所)があります。
江戸時代、松前藩は、藩財政を支える施策のひとつとして、福山(現・松前)に船舶・積荷・旅人を検査して、規定の税金を徴収する沖之口番所を創設しました。その後、江差と箱館にも設けられ、文政4年(1821)、沖乃口役所と改められました。
明治2年(1869)に「海官所」、さらに翌年に「海関所」と改称されました。明治8年に北海道諸産物出港規則が制定され、出港税徴収が開始されると「船改所」と改称され、その徴収業務を担当しました。
明治18年、船改所構内に函館水上警察署が置かれました。明治20年、出港税が廃止となり、船改所は閉鎖されましたが、水上警察署は存続し、大正15年(1926)に新築したものが現存している建物となります。その後、函館西警察署と改称して、昭和59年まで使われました。旧函館西警察署庁舎(函館市臨海研究所) 名所・史跡
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海に出ました。
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振り返ると、憎らしいほどくっきりと・・・函館山ロープウェイ山頂駅が見えます。
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埠頭には、初めて日本人が建造した洋式商用帆船「函館丸」が展示されています。と言っても、1988年(昭和63)の青函トンネル開通記念博覧会にあわせて復元したものです。
函館丸は、安政4(1857)年に、当時の箱館奉行・堀利熙の要請で、高田屋嘉兵衛のもとで船大工として働いていた続豊治が製作しました。 -
函館には、歴史的建造物やレトロな家屋がたくさん残っていますが、広範囲に点在しているので、有名どころだけ見て周ろうと思っても、市電などを利用しなければならない・・・ってのが、ちょっと面倒・・・。
函館丸から内陸側に戻って、ブラブラ歩きます。 -
太刀川家住宅・店舗。明治34年(1901)、米穀店を開く一方で、回漕業を経営した太刀川善吉により建築された、レンガ壁と漆喰で塗り込めた防火建築です。
現在はカフェとして活用されています。蔵の造りを活かした内装となっていて、オシャレなカフェです(昨年10月で閉店となったようです・・・惜しかったなぁ)。 -
大正5年に、ロシアの鮭鱒を扱う漁業会社だった堤商会の事務所として建築されたものです。木造3階建て・・・淡い水色が上品です。
現在は、日用雑貨諸道具類販売 佐藤商会という看板が掛けられていましたが、中はロマンティコ・ロマンティカというカフェレストランになっています。
白い窓枠と小さな正面バルコニー、出入口の扉など・・・日本の木造洋館ってほんわか可愛い。ロマンティコ ロマンティカ グルメ・レストラン
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ステキな照明。
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お隣には、ガラリと雰囲気の違う明治時代の木造家屋。
こちらも、Benten Cafe & Diningというお店になっています。ロマンティコ・ロマンティカは、外観は可愛いけれど内装はそんなでもなさそうなので(こら!)、こちらのカフェの方がそそられます。
このあたりには、このようにレトロ建築を利用したカフェもいくつかあったんですが、帰りの時間があるので、ゆっくりお茶してられなくて残念でした。 -
心地よく風が吹き抜け、居心地がとても良さそうでした。
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建物に沿って角を曲がると・・・意外と奥が長くて、正面から見るのとは雰囲気が違います。
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お隣も、石造りの建物。蔵というか倉庫というか・・・。
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少し歩くだけで、何気にレトロな建物が目に入ってきます。
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ちょうど太刀川家住宅・店舗の裏側。現在のお住まいはこちらなのかな。もともとの古い和風家屋を、キレイに改築して利用されているように見えますね。
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函館港から函館山に向かって伸びている幾本もの坂道・・・19本あるらしいです。そのひとつ・・・常盤坂のあたり。
この坂の上に住んでいた大石忠次郎という人物の屋敷に大きな松があり、その緑の美しさから、常盤坂と呼ばれるようになったそうです。
また、この坂の中腹に遊郭があり、別れを惜しんだことから、見返り坂とも呼ばれていました。
函館の街は、明治11年(1878)、12年(1879)の大火で広範囲に焼失したため、街の復興にあたり、坂道の直線化と、消火を助ける防火線として、基坂・二十間坂のような幅広の坂道が整備されました。
現在のように、スッキリ海まで見渡せる坂道が何本も平行する街並みは、かなり近代になって造られたものだったのですね。 -
反対側の隣は、今は使われていないみたいだけれど、○○医院風な建物です。でもこの一画、かつては同じ敷地内で一連だったように見えます。
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常盤坂側にまわると、1階が和風で2階が洋風の、函館らしい木造家屋がお隣にありました。
(有)共進工業事務所って看板が貼ってあったので、奥の方の建物は今でも使われているようです。 -
そのお隣は土蔵のような建物。
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常盤坂のひとつ西側、姿見坂です。
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古い家屋は保存・修繕が大変なので、個人所有だと、手放したり壊したりせざるを得ないことが多い・・・。公的にきちんと保存しきれない古い建造物が、函館にいったいいくつあるのでしょう~!?
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こちらは大黒湯。平成22年に閉店しているようですが、明治末期創業の銭湯でした。旧町名の大黒町から名付けられました。北洋漁業やイカ釣り船の漁船員が、列をなして通った時代もあるそうです。
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裏側に生活感がにじみ出ます。
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大黒魚菜市場という小さな市場がありました。
昭和36年(1961)創業の市場で、かつては大黒廉売と呼ばれ、規模も大きく大変賑わっていたそうです。現在は規模が小さくなったものの・・・昭和の香りいっぱいの市場になんだかほっこりします。近所にあったらとても便利です。 -
隣のお魚屋さんの前にいた猫ちゃんたち。子猫、かっわいい~~!
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やや警戒中~!な~んにもしないよ!
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船見坂まで来ました。坂の途中で、海の方を振り返ってみました。
船見とは、文字通り、船の良く見える場所という、港町らしい名前です。坂の上が船見町だったことから、その名前で呼ばれるようになりましたが、町名ができたのは、明治6年(1873)なんだそうです。
元々、坂の下半分は坂でなく、現在のような勾配になったのは、明治12年(1879)の大火後に行われた区画整理後のことです。 -
大正湯です。大正3年(1914)創業の銭湯で、現在も現役です。
左右対称で、ピンク色の外観がペンションにしか見えない!銭湯なんてまったく思えません~~!コインランドリーも併設しています。
寒い地方のため玄関は二重構造で、のれんも内側に掲げられます。大正湯 温泉
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残念ながら本日金曜日は定休日・・・(営業していても、目の悪い連れ合いとじゃ、男女別なので入れないけれど)、二重の外扉から覗くだけ・・・。
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この通りにも、古民家をリノベーションしたお蕎麦屋さんやカフェがありました。
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さらに西へ進むと・・・海が見えました。
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そういえば、船見町にある旧ロシア大使館(外観のみの見学)まで行くのをすっかり忘れちゃいました(しかも、今、気づくという・・・)。
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市電の停留所の方へ下ります。
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目を惹くブルーは床屋さん。
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坂道に並ぶ木造家屋。
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函館どっく駅から市電に乗って・・・2駅戻った末広町で降ります。
停留所から200mほど大町方面へ戻ると・・・先ほど市電で通り過ぎた時、かなり気になった相馬株式会社のステキな和洋折衷家屋。ペパーミントグリーンがインパクトに残ります。 -
相馬株式会社は、初代・相馬哲平が1863(文久3)年に、米穀商として開業したのが始まりです。後に、漁業仕込みや海陸物産商、土地投資などに事業転換し、旧函館区公会堂をはじめとする、町の整備にも私財を投じてきました。現在は、主に不動産賃貸業を手掛けているそうです。
会社が今でも継続しているってこともスゴイです・・・。今なお現役の社屋は、1916年(大正5)に完成したものです。戦時中に茶色に塗られた以外は、今のような緑の同系色が継承されてきました。相馬株式会社 名所・史跡
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道路を渡ってしまうと近すぎるので、渡った側から撮るのだけれど・・・市電の電線は仕方ないとしても・・・どうにも電線や電柱が多すぎて・・・。
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横側にまわってみます。
ルネサンス風なデザインを取り入れ、装飾はかなり洋風です。 -
道路に面した正面に比して、奥行きがやはり長く、作業場のような造りの建物も連結しています。
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相馬株式会社のある交差点から、函館山方面に向かう基坂。
その坂の上には、函館の歴史的建造物の中で最も豪奢な旧・函館区公会堂が見えます。この旧函館区公会堂も、豪商・相馬哲平が多額の寄付をおこなって建てられています。旧函館区公会堂の近くには、1908年に建築された相馬哲平の私邸も残っています。 -
こちらの白い建物は、明治13年に、輸入品販売の金森洋物店として建築されました。白漆喰塗り煉瓦造りの耐火建築となっています。
現在は市立函館博物館郷土資料館として使われています。市立函館博物館郷土資料館(旧金森洋物店) 美術館・博物館
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こちらは、大正10年(1921)に第一銀行函館支店として建てられたものです。歴史的建築物の中でも銀行ってのは、どこの街でも、風格ある建造物を造っていますね。
現在は函館市文学館として利用されています。函館市文学館 (ジャックス旧本社社屋) 美術館・博物館
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函館山からの夜景と並んで、函館のビュースポットとして紹介されることが多い八幡坂を上ります。
基坂上の箱館奉行所付近にあった八幡宮が、文化元年(1804)、奉行所の拡張工事に伴い、この坂の上に移されたことからこの名前が付きました。八幡宮は、明治11年(1878)の大火により焼失し、明治13年に現在の谷地頭町に移りました。 -
八幡坂の広い両歩道脇には、坂の上まで手すりつきの階段が整備され、冬には歩道にロードヒーティングが施されているんですって・・・さすがの観光地!って感じです。
かつては湾曲していた坂道ですが、明治12年の大火以降、海に向かって真っすぐに整備され、今見る美しい景観となっています。
坂の上から写真を撮る時、坂の途中、真ん中で撮影する人々(私もですが・・・)や駐停車する車や、通り過ぎる車など・・・途絶えないので、日中に人がいないシーンを撮るためには根気が要りそうです。 -
市電の通りに戻ってきました。
この時には気づかなかったけれど、この建物・・・昭和初期築の銀行だった建造物をリノベーションして、2017年にオープンしたホテルでした。 -
海側まで出ると、人工出島である緑の島が見えます。GLAYのライブが行われたのがここですね。
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たぶん歩いて・・・金森赤レンガ倉庫へ・・・。
杵つき金ごま函館ごま福堂のソフトクリームで・・・やっと休憩。レトロなカフェに入る余裕がなかったのはちょっと残念でした。ごま福堂 函館店 グルメ・レストラン
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ホテルまで歩いて帰りました。そしてホテルで荷物をピックアップして・・・函館駅から・・・新幹線で仙台まで帰ります。
この時期、飛行機(ピーチでも)でも新幹線でもあまり料金が変わらないので・・・そうなるとやっぱり列車が気楽~。
函館駅で可愛いラッピング列車が停まっていました。はこだてライナー 乗り物
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あっちにもキラキララッピングの列車が停まっています。
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函館駅から新函館北斗までは、はこだてライナーで20分ほど。ほぼ、新函館北斗発の新幹線客向け路線だと思うけれど(乗車券は通しで買っておいた方がいいっていうし)・・・そのわりに3両編成なんでビックリしました。
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下北半島でのお土産あれこれ。
試飲できなかったけれど、どれも美味しかったお酒や大間で買ったもの。
トラピスチヌ修道院のマダレナは、バターたっぷり洋風のマドレーヌというよりは、どちらかというと甘食に近い素朴な風味でした。クッキーやジャムも買いました。
全然関係ないけれど、北海道に行くと買ってしまう白い恋人。似たようなお菓子はあちこちにあるけれど、なぜか白い恋人が一番おいしいと思う・・・。
そして、プティ・メルビィーユのメルチーズ。スナッフルスのチーズオムレットより、こちらの方が好みでした。
今回の下北旅・・・地味だし華やかな名所もないけれど・・・なんか良かったなぁ~という思いが、後からじ~んわりと染みわたってきて、幸せな余韻が残る旅でした。
函館はまったく違うタイプ・・・キラキラした王道の観光地!でした。函館山の夜景はまたいつかリベンジなるのかしら?
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この旅行記へのコメント (6)
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- milkさん 2019/03/23 21:22:08
- 函館も素敵☆
- こあひるさん、こんばんは☆
函館の街並み、洋館が多くて素敵ですね~。
和と洋が見事に調和した建物も多いし、街歩きが楽しくなりそうです。
暴風と雨は残念でしたが...。
でも、濡れたアスファルトに移るライトの明かりがキラキラして綺麗でした☆
トラピスチヌ修道院はまるでヨーロッパにいるみたい!
ルルドやジャンヌ・ダルク、大天使ミカエルの像などもあるのですね。
今年の夏に母と北海道旅行を計画しているのですが、ガーデン巡りがメインなので函館まで足を延ばせないのですが、行ってみたくなりました。
また別の機会に計画しよう♪
milk
- こあひるさん からの返信 2019/03/27 13:54:42
- RE: 函館も素敵☆
- milkさん、こんにちは〜!
函館市で管理しているような立派な洋館だけでなく、そこら中何気に・・・レトロで可愛い木造家屋が残っているので、ぶらぶら歩いているだけでも楽しかったです。
ほんと・・・暴風雨にはまいりました・・・。さすがにあれでは、歩き周る気にもなりません。昨夏は台風が多くて散々な年でしたね。
トラピスト修道院にも行ったことがないので、今度、行ってみようかな〜と思いますが、トラピスチヌ修道院は、少し前にJR東日本の吉永小百合さんのCMでも登場しました。一般観光客が入ることのできる範囲はほんの少しだけ・・・なのですけれどね。
今夏はお母さまと北海道ですか〜。いいですね〜。milkさんとお母さまとの旅行って珍しい(?)ですね。今年の夏も、北海道ですら猛暑なのかしらねぇ・・・?ガーデン巡りも、フォトジェニックでとっても癒されそうでいいですね。
こあひる
-
- kayoさん 2019/03/19 10:06:11
- レトロな建物群が
- こあひるさん、おはようございます!
函館初日は大雨の中大変でしたが、
それでも美しい写真を撮られているのでさすがだな!っと思いました。
私も旅行中に何度か傘が壊れた位の暴風雨に遭っているので、
こういう日はテンションだだ下がり。
避難された赤れんがの倉庫群、外観は4トラでもよく見ますが、
内部は美しいシャンデリアなどもあり本当キラキラしてますね。
二日目のレトロな建物群が良い感じですね~。
こんなに沢山の洋館が残っているとは知りませんでした。
特にピンクの銭湯、可愛すぎます。函館ってメジャー過ぎて敬遠していましたが、
美しい夜景やこのレトロな街並みを散歩してみたくなりました。
下北半島は函館に比べればやはり地味に映ってしまいますが、
あの灯台に巨大な馬の写真がすごく印象に残っています。
いつか行ってみたいスポットとしてメモメモ。
お疲れさまでした!
kayo
- こあひるさん からの返信 2019/03/25 11:11:42
- RE: レトロな建物群が
- kayoさん、こんにちは!
返信が遅くなってごめんなさいm(__)m。
昨夏はほんとに台風が多い年でしたね〜。大阪にも直撃して大変でしたよね。東北や北海道まで離れてると思っていても、前線の影響で悪天候が多かった印象が強いです。
kayoさんの旅、けっこう雨が多い印象なのですが(苦笑)・・・。多少の雨なら我慢できますが、傘が壊れるほどの暴風雨だと、さすがにテンションもダダ下がりになるし、歩き周っても、景色を楽しむ気分にならないですよね〜。
赤レンガ倉庫群のあの棟には、ガラス製品が多かったようで、キラキラとしてとってもキレイでした。とはいえ、商品をよく見たり買ったりはしないという・・・嫌な客です。
函館って、洋風建築や古民家、和洋折衷住宅や蔵などが、街並みの中に何気に点在していますね。大阪にも、洋風の近代建築はわりと残っていると感じますが・・・もっと素朴で可愛い小さな木造住宅が多いみたい。銭湯は、営業日で時間があったら、ちょっと入ってみたかったですね〜。まぁ、中は撮影できないでしょうが。
下北半島は、王道の観光地である函館とはまったく違う世界で・・・プランしている時には意識していませんでしたが、その対比をすごく感じました。
でも、自分の足で・・・自分の感覚で・・・見つけ出して味わう・・・みたいな面白さは、下北半島にたくさんありました。王道の観光地は、見どころもオシャレなお店も多く、交通も発達していて、華やかで・・・それはそれで楽しいのですけれど・・・あまり賑わっていない地味めの観光地を、ゆっくりと味わい尽くすような旅がクセになりそうです。たまにしか行かない海外だと・・・なかなかそうもいかないのですけれど・・・。
こあひる
-
- aoitomoさん 2019/03/18 22:38:14
- 旅行記お疲れさまです~
- こあひるさん こんばんは~
表紙のトラピスチヌ修道院。
私も訪れましたが、こんな近くで撮影できたのですね。
自分の撮った写真を見てもこの位置での写真がないです。
驚きの一枚です。
ホワイトチョコレートを買って、ソフトクリームを食べた記憶だけあります。(笑)
悪天候の函館は大変でしたね~、
ひとまず函館山ロープウェイ山頂に行ってみるというのもこあひるさんらしい。
周囲のモヤが凄かったですね。
一方で、濡れた路面が美しく反射する夜景が美しいです。
夜のベイエリアフォト最高です。
次の日はトラピスチヌ修道院の後あたりから晴れ始めて、
足取りが軽くなったのでは?
自分が見れていない建物がたくさん飛び出してきました。(笑)
色々巡られているのに驚きます。
函館も最後に天気が良くて良かったですね。
下北半島の旅、味があっていいです。
観光地なんでしょうが観光地らしくない、旅好きにそそられる旅な気がします。
旅行記を通じて旅体験楽しませてもらいました。
aoitomo
- こあひるさん からの返信 2019/03/25 10:48:06
- RE: 旅行記お疲れさまです?
- aoitomoさん、こんにちは〜!
返信が遅くなってごめんなさいm(__)m。
トラピスチヌ修道院を訪れたaoitomoさん・・・もしかして売店で引っかかって、丘の上まで行かなかったのかしら?ソフトクリームはちゃんと食べたんですね〜、さすが。
2日目は、風はまだ強かったものの・・・暴風雨のおかげで空気はクリアで、きっと函館山からの景色はキレイだったでしょうね〜。惜しい〜〜!
暴風雨で没となった西側エリアも散策できたし・・・わが家にしては充実したまち歩きができたかな・・・。古民家カフェでまったりできなかったのはちょっと残念だったですが。
函館には、函館山からの夜景リベンジのために行ったようなものなのに・・・みごとにまさかの撃沈で・・・。昨夏はホントに、台風の影響が多大でした。雨の時の山がどんなものか、何度か体験して懲りていたのですが・・・一応行ってみないとスッキリしないので行っちゃいましたが、やはり思った通り・・・でしたね。
風雨がもう少しでも弱かったら、ベイエリアの夜景だけでも、もっと楽しめたのですが、こちらもほぼ撃沈・・・撮影には耐えられない状況でした。リフレクションも、後から見るとキレイですが・・・その時には意識はほとんどなかったです。
下北半島は、ほんとに味があって、じんわりと良さが感じられてきて・・・なかなか印象深い・・・好感度の高い旅となりました。有名どころだけなら、バスで周れる・・・のも、意外と点数高いです。
こあひる
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