2018.8ギリシアザキントス島，ペロポネソス半島ドライブ旅行20-オリンピア遺跡を巡る

2018/08/19 - 2018/08/19

古代オリンピックの始まりは紀元前8世紀にまでさかのぼる。伝染病の蔓延に困ったエリス王イフィトスが争いをやめ競技会を復活せよと言うアポロンの啓示を受けた事に由来すると伝えられている。これがゼウスへの奉納競技の始まりで1000年以上、293回に渡って行われたが、394年にローマ帝国皇帝テオドシウス1世の異教神殿破壊令により廃止された。Wikipedia
第1回大会が行われたのは、紀元前776年でした。4年に一度、夏至の後の満月の日より5日間かけて行われていました。参加基準は厳しく、刑罰経験のないポリス市民の男子で10ヶ月の訓練後オリンピアで１ヶ月の合同練習で認定されたもののみが参加できたようです。短距離走、レスリング、5種競技、戦車、競馬など種目は多い時で21種目ありました。女性や子供、奴隷は入れないにもかかわらず、観客は20万人もいたといわれています。優勝者にはオリーブの冠が与えられ、詩人や彫刻家たちは作品を通して参加者を支えていました。https://worldheritagesite.xyz/olympia/
今のオリンピアは考古学博物館は素晴らしかったが，廃墟と言っていいような遺跡だった．かろうじてヘラ神殿，フェイディアスの仕事場，フィリペイオンなどが原型が彷彿とさせたが，ぺロピオン，メトロオンなどどこにあるかさえ分からない遺跡もあった．トルコのエフェソス遺跡が，壮大に残っているところから比べると，残念としか言いようがない．しかしここで1200年も，中断することなく，競技が行われたと考えると感慨深い．古代のアクロポリスかとおもっていたが，競技を行う神殿群であった．

エリア オリンピア(ギリシャ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 友人
• 交通手段: レンタカー 徒歩
• 航空会社: ターキッシュ エアラインズ
• 旅行の手配内容: 個別手配

1458 考古学博物館を見た後に，いよいよ遺跡に

オリンピア遺跡 史跡・遺跡

サンクチュアリー　オリンピアの概説

まず最初がクロニオン浴場　ローマ時代の浴場跡

廃墟が残るだけだが

ギムナジオン　練習場

ここはパレストラ　オリンピア競技は5日間行われたが，競技者は事前の認定を受けるため，ギムナジオンかパレストラで合同練習をすることが義務付けられた

柱が多く残る　いずれもヘレニズム期のものとか

プリタニオン　迎賓館　前338年マケドニア王　フィリッポス2世が全ギリシャを統一したのを記念して建てられた　神職や管理人の事務所だったが，ゼウス大祭のときは迎賓館として使われた　オリンピックの優勝者はここに招かれて食事をしたという

ブリタニオンの跡

なんかゴロゴロとした岩の廃墟だけなのが悲しい

ここで東の方向へ　この先にぺオピオンという五角形の建物跡があるというのだがよくわからなかった

フィペリオン　前4世紀マケドニア王　フィリッポス2世が戦争の勝利を記念して建てた奉納モニュメント　イオニア式柱廊のある建物で，アレクサンドロスの時代に完成したと

確かに円形の建物だ

ヘラ神殿側から撮影

ヘラ神殿　ゼウスの妃ヘラを祀った神殿　紀元前7世紀のもの　ギリシャに残る神殿の中で最も古いとの事　ここでオリンピックの彩火が行われる

この神殿は柱も含め比較的良く残る

柱が印象的

東側から撮影　　由緒ある神殿だ

これは多分ヘラの祭壇跡だと思う

ニンパイオン 　紀元後2世紀　あの雄牛の像はここから出土

給水施設　常に冷たい水が使えるように，わずかな傾斜が付いた循環水路だったと　Herodes 　Atticus作

後ろは宝庫だと思う

2150‐2000BCの全歴史時代の遺跡もある

ここから土器などが出土している

メトロオンという母神殿がここにあったようだが，どこかが良くわからなかった　写真もない

ゼウスのBase　基壇

ここでZeusを祀った

スタジアムに向かう

入口の通路だったアーケードの一部　当時は土がもられてトンネルになっていたと　選手と審判しか通れない神聖な場所

紀元前5世紀中葉　トラックは幅30ｍ　長さ192m　初期は北の斜面が観客席，ローマ期に南にも造られ，2万人を収容　南側に競馬場があったが，アルフィオス川の氾濫で壊れる

広い場所だ

この並んだ石がスタートラインだったと

ここにスタジアムがあったんだなあ　すごい声援，壮観だったろうなあ　

先の小さな石は既婚女性で唯一見学を許されたデメテルの女神官の観客席

アーケード側に帰る　

南側へ　反響廊　Echo Stoaと呼ばれる場所　紀元前4世紀半ば

反響廊と呼ばれるのは，ここで声を出すとその反響が素晴らしかったということから．大きな声を競う競技もあったとのこと

柱がある

なんかの碑だね

ローマ時代のネロの家

西暦65年から67年の頃に古代ローマ皇帝ネロの家が建設された．この家の中にいるかのモザイクのある部屋があることが知られている．残念ながら進入禁止．

オクタゴン　8角形の建物　風呂だったらしい　ネロが使ったのかなあ

東に向かう

あの有名なニケの勝利の女神像　

この上にあのニケの勝利の女神像があった

そしてゼウス神殿　　470‐457BC

今は一本柱が立っている廃墟　パルテノン神殿と同じ大きさがあり，考古学博物館に展示されていたような大きなゼウス神があったと考えられる．そしてあの2つの破風，すごかったろうなあ　ペルシャ戦争後まではオリンピアにはゼウス神殿がなかった　作られる前の400年以上，ゼウスの祭壇で祈られていた

うしろのニケの像をふりかえ

ブレイテリオン　評議会場　オリンピックに参加した選手全員が宣誓した場所

レオデニオン　宿泊所　オリンピアで一番大きな建物　宿泊施設　紀元前4世紀　レオニダスという建築家によって建てられた　正方形

真ん中に水盤と広場があったという

ここにみんな泊ったんだろうなあア

これは浴場跡と思われる

フェイディアスの仕事場　紀元前４世紀の大彫刻家　ゼウス像をつくったとされる
１９５０年代に発掘されたため，最も原型をとどめている

浴場跡だったかな

最後にギムナジオンを再び

1549　遺跡の見学を終わる　これから古代オリンピック競技博物館に向かう