2018/08/04 - 2018/08/12
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この旅行記のスケジュール
2018/08/05
2018/08/06
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車での移動
朝6時にリーバイニングの宿を出発し、マンモスレイクスの町までは車で30分。
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車での移動
シャトルバスの始発であるマンモスレイクススキー場までは、町の中心地から更に車で15分がかかる。
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シャトルバスの1日乗車券を購入が出来るのはマンモスレイクス・スキー場のアクティビティセンターだけ。
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バスでの移動
Devils Postpile Shuttleの1日乗車券は大人8ドル。7:30~16:00の運行。
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6番バス停から歩き始める。25分で最初の目的地へ。トレイルヘッドの歩きだしは8時15分。
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悪魔の列柱:デビルズポストパイルはちょっとビックリする光景。トレイルヘッドから徒歩15分♪
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徒歩での移動
景色を眺めながらの1時間半のトレッキングでレインボーフォールズへと向かう。朝は小動物が沢山。
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Rainbow Fallsへの到着は10時半。ここは虹と滝の絶景が美しい滝。
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バスでの移動
10番バス停からシャトルバスに乗り、車を停めたスキー場の駐車場へ。バスの運行間隔は日中は1時間2本。
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車での移動
12時に移動開始。午後は、アメリカで最悪に暑い華氏120℃超の死の谷へとドライブ♪
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この旅行記スケジュールを元に
2018年夏のアメリカ旅は、Geo旅。
カリフォルニアのGeologicalな風景を求めInyo National Forest(インヨー国立森林公園)を旅しました。
旅の2日目に訪れたのは、大地が作り出した岩の絶景:アラバマ・ヒルズと水から生まれた白亜の神殿:Tufa/モノ・レイク。
そして、3日目に訪れたのが、かつては巨人族が存在した証明だとも言われたデビルズ・ポストパイルです。
デビルズ・ポストパイルは[悪魔が建てた石の柱]とも呼ばれる谷で、高さ18mの正六角の石の柱が整然と立ち並ぶ柱殿の光景は圧巻の一言でした。
この日のトレッキングは足の爪を旅の6日前に剥がすという怪我をして以来、初めてとなるロング・ウォーク。
まだ抜糸さえ済んでいない足先は包帯でグルグル巻き状態。
靴を履く事さえ厳しい状況でしたが、のんびりと歩き、地球の作り出した不思議な絶景を堪能してきました。
☆Wonder Geo旅 カリフォルニア 旅程☆
□8/4 NRT10:55-DFW08:50 DFW11:40-FAT13:00 AA利用
□8/5 Alabama Arch Loop、Mono Lake
■8/6 Devis Postpile, Rainbow Fall/Mammoth Lakes、Death Valley
□8/7 Death Valley
□8/8 Kings Canyon National Park
□8/9 Sequoia Canyon National Park
□8/10 Sequoia Canyon National Park
□8/11 FAT06:00- LAX07:13 LAX10:50- AA利用
□8/12 -HND14:25
☆2018 Geologicalなカリフォルニア旅 旅行記☆
【1】BGMはトラブル四重奏 https://4travel.jp/travelogue/11390263
【2】驕りが齎した幻の絶景 https://4travel.jp/travelogue/11392406/
【3】巨人の痕跡 Devils Postpile https://4travel.jp/travelogue/11394960
【4】紅に輝くWhite Desert https://4travel.jp/travelogue/11398003
【5】クリスタルの蕾を探せ♪ https://4travel.jp/travelogue/11400933
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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怒涛のトラブル四重奏から始まったアメリカ家族旅。
トラブルが起きたってなんのその。
旅のスキルはトラブルが起きたときにこそ発揮されるもの…と、旅の最中にも予定を組み替えながら旅を続行し、Alabama Hills(アラバマヒルズ)の絶景やMono Lake(モノ湖)の不思議な夕景を楽しんできた。モノ湖 滝・河川・湖
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そんな旅の2日目の宿はモノ湖の湖畔の高台に建つLake View Lodge(レイク ビュー ロッジ)。
ここも一昨日の夜にキャンセルが出て空き部屋が売りに出されたのを目ざとく見つけ、瞬時に予約した宿だ。
宿代はこのエリアの相場にしては少し高めだが、その分、ロケーションは良く、高台からは湖の夕景が良く見える(個人的にはモノ湖の水辺で見る茜色の景色のほうがお勧めだ)。
部屋も広く床面積も十分にあり、快適な宿だった。
客室内には電子レンジもあり、宿の隣のマーケットではレンジでチン!の食品も売っていたので、夕食だってそれで簡単に済ませることができる。レイク ビュー ロッジ ホテル
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そして、翌日8/6月曜日の朝は5時起き。
6時には宿を出発してパノラマ街道(395号線)を南下し、山間にあるMammoth Lakes(マンモスレイクス)の町へと向かう。
この日の朝は、ヨセミテの山火事の煙がかなり大量にLee Viningの町へと流れ込んできていて町全体が霧の中のような光景で、マンモスレイクスに近づくまで非常に視界が悪かった。 -
マンモスレイクスへの到着は朝7時前。
マンモスレイクスは日本で言えば軽井沢に似た高原の町で、夏のキャンプや避暑地でもあり、目抜き通りにはおしゃれなカフェやレストランが立ち並ぶこ洒落た田舎町だ。
冬にはスキー・リゾートとなり、カリフォルニアでは有名な行楽地らしいのだが、私たちのこの日の目的はリゾートらしさはまったく無いトレッキング。
Reds Meadow Trail(レッズ メドウ トレイル)と呼ばれるトレッキングルートを歩きにやってきた。インヨー国立森林公園 森林・ジャングル
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レッズ メドウ トレイルが広がるのは、マンモスレイクスのスキー場の更に奥地で、夏場はキャンプ利用のパーミット(許可証)を持たない車以外は侵入禁止となり、トレッカーは有料のシャトルバスを利用してトレイルヘッドへと移動しなければならない。
私たちも、マンモスレイクスのスキー場バス停からシャトルバスに乗らなければならなかったのだが、朝の始発バスに乗る場合はちょっとした問題をクリアする必要がある。 -
問題とは朝一番のシャトルバスに乗る場合の乗車券の購入について。
レッズ メドウ トレイルへのシャトルバス:Devils Postpile Shuttleの運行時間は朝7時半からで、バスの乗車チケットはマンモスレイクス・スキー場前にあるアクティビティ・センターで買うのが原則となっている。
ところが、このアクティビティ・センターの営業時間は朝8時からで、始発バス7時半の出発時間にはアクティビティ・センターは営業していない。
つまり、始発バスに乗りたい場合はその前日までにチケットを買っておかなければならないということだ。
私たちは昨日の午後にマンモスレイクスへと立ち寄りその情報を入手し、昨日の内にシャトルバスチケットを入手していたのでチケット難民にはならずに済んだ。
(写真:現地で入手したバス案内のパンフ。案内ではバスの始発は7:15とあるが実際は7:30が始発バスだった) -
朝一番のバスは空いていて、乗っていたのは私たちの家族以外にはこれから山で縦走をするのかな?と思われる若者たちだけだった。
レッズ メドウ トレイルには長短様々なトレッキングルートがあり、この日私たちが歩くのは、Devils Postpile Trail(デビルズ ポストパイル トレイル)とRainbow Falls Trail(レインボー フォールズ トレイル)。
6番バス停で降りて歩き始め、悪魔の列柱:デビルズ ポストパイルとレインボー滝を経由して10番バス停で帰路のシャトルバスへと乗るルートだ。
(写真:Devils Postpile TrailとRainbow Falls Trailのルート地図) -
アクティビティ・センター前のバス停で乗車をして25分ほどで6番バス停へと到着。
道はかなりのクネクネ道なので、車酔いが激しい人は酔い止め薬があるほうがよい感じだ。
6番バス停からデビルズ ポストパイルまでは0.4マイル(640m)、レインボー滝までは2.5マイル(4km)だ。 -
トレッキング道は比較的平坦で歩きやすい道。
マンモスレイクスの山の上は標高が2500m以上あるエリアなので朝8時の気温は10℃台。
肌寒い位の気温なので長袖シャツの上に雨具のジャケットを着用しての歩き始めとなった。
この辺りはキャンプをして山を愉しんでいる方も多く、朝散歩をする方の姿がチラホラ。
そんな人達から、この先に鹿の親子がいたよ♪という嬉しい情報が…。 -
イチオシ
残念ながら私たちが歩いて行った時には鹿の親子の姿はもう無かったが、代わりにそこに居たのは、可愛らしいリスの姿。
朝日を浴びて木の実をカリカリと食べる姿は、かなりキュート。 -
リスの姿は一匹だけではなく、目が慣れてくると彼方此方にいるのが分かる。
朝の時間帯のせいか、どのリスさんたちもお食事中。 -
トレイルには分かれ道も多いが、看板が行先をシッカリと案内してくれるのでトレイルマップを持っていなくても全然平気。
道に迷う心配は全くなかった。 -
6番バス停のトレイルヘッドを歩き出して、15分。
大きめのカーブを曲がると目の前にドンっと見えてきたのは、石の柱がそびえ立つ不思議な光景。
最初の目的地Devils Postpile(デビルズ ポストパイル)だ。
石の柱が屏風の様に垂直に立ち並ぶその姿は圧巻で、その昔の人々は巨人や悪魔が並べた石の柱だと思っていたとのこと。
確かに巨人の仕業と言われても納得してしまうような風景だ。 -
デビルズ ポストパイルの正体は柱状節理と呼ばれる地形で、火山地帯で見ることの出来る自然の造形。
日本でも規模こそ違うが、伊豆地方で似たような地質現象を目にすることができる。 -
イチオシ
下から見上げる石柱の高さは18m。
断面から確認されてる本数は400本だということだ。
1本の柱の幅(直径)はかなり太く、80~100cm位かな。
不思議なことにどの石も同じような太さで、その柱の形は六角形。
自然の作り上げた光景なのに全ての柱のサイズに著しい大きさの差がないと言うのは自然の神秘だ。
更に、視線を立ち並ぶ石柱の左方向へと移していくと…。デビルズ ポスト パイル 国定公園 国立公園
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縦に並んで立っていた石柱は物凄い圧力をかけられたかのように曲げられ、横たわってしまい、更にその柱の断面層がコチラに向いている不思議な地形があった。
-
自然が作った造形でありながらも規則正しく柱が並ぶこの風景を作り出したのは、太古の地球の力。
その昔、まだ地球の大地がパンゲア大陸と呼ばれる超巨大大陸であった頃。
地の底のマントルがゆっくりとプレートを持ち上げ、ぶつかりあい、土地が盛り上がって出来たのが現在のマンモスレイクスの元となる大地。
そして時が過ぎ、大量のマグマを腹に抱えた大地が噴火したのは約10万年前。
鉄やマグネシウムを含む玄武岩質の溶岩が地上に溢れ出した。
流れ出した溶岩は丘陵地帯を覆い、そして大気で冷やされゆっくりと固まっていったのだが、この冷却時に働いたのが物質の収縮作用;簡単に言えば、モノが縮む時に中心部を目指して縮む現象だ。
例えば魚の乾物を作る時に、魚の形は一方向だけに縮むのではなく同心円状に縮み、乾かす前と同じ魚のフォルムを保ちながらサイズだけが小さくなっていくのも物質の収縮作用。
溶岩の場合はマグマを構成する鉄などが冷却により魚と同じように同心円状に縮んでいくと考えるのが分かりやすいかな。 -
でも、玄武岩のマグマの場合はその縮んでいく過程が魚よりは少しだけ複雑。
マグマの中には球形に収縮しようとしている鉄等の物質がぎっちりとつまり、マグマの中で押し合いへし合いしているおしくらまんじゅう状態で、物質同士がお互いに物凄い圧力をかけあっていた。
そんな時に起こるのが、形の変化。
本来ならば物質の中心に向って円形に縮んでいく形を取る筈の物質たちが、お互いの形の安定を求めて妥協した形が六角形のハチの巣構造。
六角形は全ての頂点からの力が中心に集まり、更に隣り合う原子と辺でつながることで物質全体が安定を保てる形で、地球上で最も安定した構造体と言われる形。
玄武岩のマグマは六角形の形を取ることでゆっくりと落ち着いて縮むことができ、ひたすら同じ六角形が連なる石の柱が出来上がったという事だ。 -
そして、マグマの収縮作用が作り出した硬い石の柱を曲げてしまったのが、シエラネバダ山脈を作り出した地殻変動の力で、プレートの巨大な力がが強固な石の柱の方向をいとも簡単にぐにゃりと曲げてしまっている。
本当に巨人が石の柱を握り、手の中で握りつぶしたかのような見事な曲がり方だ。 -
デビルズ ポストパイルの不思議な光景はこの立ち並ぶ石の列柱だけではない。
Top of Postpileの標識に従ってさらに上へと登っていくと、そこにあるのは、かなり奇妙な景色。 -
亀の甲羅の様な六角形が並ぶ曲面が目の前に飛び込んでくる。
-
この甲羅の正体は先ほどまで見上げていた石の柱:デビルズ ポストパイルの上面で、私たちが立っているのは、石の柱をすっぱりと輪切りにした断面の上。
亀の甲模様の崖の端から下を見下ろすと崖がスパッと切れ、18mの柱が足元にあるのが見える恐怖の光景が見えた。 -
六角形の石の断面が先ほど見ていた石柱の上部と言う事は立っている場所からも納得でいたのだが、でも、どうして石の柱がナイフで切ったかのような輪切り状態になってしまったのか。
実はコレも自然現象が起こした事象で、地球を襲った氷河期が石柱の輪切りを作った犯人だ。 -
熱いマグマが流れ込む時代の後にやって来たのは、寒く冷たい氷河期。
氷点下の気温の中、雪が空から舞い降りる。
舞う雪は軽く柔らかいが、それは空中にある時だけ。
降り積もり圧縮された雪は氷の刃となり、その力は石をもスライスしてしまう程に強力となる。
堆積した氷河はある日、石柱の柱に鋭い一撃を加えその裂け目からゆっくりと石を削り取り、氷河ナイフにより削り取られた石の柱は音を立てて18m下の地面に落下し、バラバラの石の破片となり、石柱の足元へと散らばった。
2枚前の崖の上から見下ろした写真や、5枚前の石柱を見上げた写真に写っている石柱下のガラガラの石の破片たち。
この破片は、氷河期に氷のナイフによって切り取られた石柱の上部が18mの高さを落下し、砕けて破片となった残骸だ。 -
六角形の台地には氷河が削り遺した部分や、氷河期以降の地殻変動で石柱が浮き上がった部分も有った。
-
柱状節理という地形は玄武岩質の火山帯では比較的よく見られるが、マンモスレイクスのデビルズ ポストパイルはダイナミックな列柱と、氷河による浸食で出来た六角形の結晶形が比較的簡単に観察できる場所。
難しい地学用語を知らなくても、目で見ることで、直感的にその形成過程が理解できるのが分かり易くて良かったかな(地質には詳しくない娘や相棒も、私の説明でなんとなく納得してくれたようだ)。 -
デビルズ ポストパイルで地球の不思議を体感した後は、再びトレイル歩き。
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針葉樹林体の中は、爽やかな空気がいっぱい。
朝だから空気が澄んでいるからだけではない、森の香りのする空気だ。
そんな中を歩くトレッキングは本当に気持ちが良い。 -
トレッキング道の両側には松ボックリや杉ボックリが沢山落ちていて、時にはこんな不思議な光景も…。
-
イチオシ
朝の森林は、小動物のすがたがあちこちに。
もしかして、あの松ボックリは君たちが並べたの? -
まさかリスたちが自分たちの体より大きな木の実を持ちあげる訳はないのだが…
-
イチオシ
こんな風に松ボックリを抱え込んでカリカリ齧っている姿を目にすると、リスたちの悪戯かと思ってしまう。
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コチラのリスさんは松ボックリではなく、刺のある草の実に口を付けて実を咀嚼中だった。
-
イチオシ
松ボックリや杉ボックリの木の実は硬くて食べる所が全然なさそうに私達には思えるが、
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齧歯類のリスからしてみたら、硬い木の実を齧るのなんて朝飯前。
あっという間に大きな松ボックリがエビフライのような形の芯だけになってしまう。 -
レッズ メドウ トレイルの小動物は人に対する警戒心が強く、人の気配を感じると一瞬にしてフリーズし、その気配を消す。
でも、その姿は私たちからは丸見えで、そんなおバカなところがまた可愛らしい。 -
イチオシ
この写真はマンモスレイクの写真での一番のお気に入り。
リスなのか、鳴きネズミなのか...
彼女は先行する娘の存在に気を取られ、そちらを注視し、後ろを歩く私の事は気付かなかった模様。
そんな姿をそっとパチリ。 -
デビルズ ポストパイルから次の目的地のレインボー滝までの歩行時間は1時間。
そのトレイル沿いには別の柱状節理の地形も有った。 -
コチラはデビルズ ポスト パイルよりも柱の高さもサイズもこぶりなのだが、ニョキニョキしている感じが鉛筆ぽくって、好きかな。
-
たった1時間のトレイルだが、トレイル沿いには花も咲いていて歩いていて飽きることはない。
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黄色い花もあったが、圧倒的に多かったのが紫(青)系色素の花。
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花は地域によりその色合いが偏ることがあるという。
例えばニュージーランドは昆虫の数が他の地域に比べて圧倒的に少なく、その分、蝶や蛾の数が多い為、花の色は蝶が識別しやすい白色が多いとか。
(NZでは花の受粉の多くは蝶や蛾が媒介している) -
と言う事は、マンモスレイクのこのエリアでは紫や青を選択的に識別できる昆虫が多いという事なのだろうか。
-
二つ目の目的地であるレインボー滝が近くなってくると、トレイルからは背の高い針葉樹林体が姿を消し、剥げ山が目につくようになる。
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禿げ山にはよく見ると緑色の低木の姿と、その中に針のように突き刺さる棒のようなモノが…。
実はこの辺りは数年前に大きな山火事に見舞われ、山が燃えてしまった場所。
針の様に見えるのは燃えカスとなった樹の残骸だ。
今年もヨセミテでの山火事もそうだが、カリフォルニア州では山火事は比較的よくあるモノで、山の保全、再生のためには山火事は自然現象で、積極的な消火活動を行わないのが地域の方針だそうだ。
山火事から既に2,3年は経過していると思うのだが、山火事の後の斜面にやっと若木が生えてきた位なのかな。
一見、荒涼と見える山火事の後の風景だが、火事によって土の中の雑菌が焼き払われ、朽ちた木が腐葉土となった大地は若木にとって栄養豊富な寝床。
あと10年後には、かなり立派な針葉樹林の森が再生しているのだろう。 -
そんな焼けた大地に残る1本の木。
黒く焦げた樹皮は全て剥がれ落ち、残っているのは木の幹の芯の部分だけ。
生命が尽きてもなお天を突き刺すように伸びる木の幹の姿は、不屈の精神の様で、森の力強さそのものの姿だった。 -
山火事で焼けた見晴らしの良い道を暫く歩く。
-
川のせせらぎが聞こえてきたら、レインボー滝ももうすぐ。
-
そして、辿り着いたRainbow Falls(レインボー滝)。
落差101フィート(30.1m)の滝だ。 -
レインボー滝の名前の由来は、陽の高い時間帯ならば(特に10時~14時)滝に虹がかかり、その姿が美しいところから来ているという事で、私たちもその虹と滝の姿を狙って10時半にやって来たのだが、肝心の虹の姿はどこにもない。
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時間はピンポイントで狙ってきたので間違いはないはず…と思っていたのだが、ここは私の計算ミス。
夏のカリフォルニアはサマータイム制だという事をすっかり失念していた。
夏時間で10:30と言う事は、本来の時間で行けば9:30。
虹のピークタイムにはまだ1時間位必要な時間だった。レインボー滝 滝・河川・湖
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虹と滝の姿を見たかったのだが、この場所で1時間をロスするとこの日の次の目的地への到着が遅くなってしまうので、虹と滝のコラボは断念するしかなかった。
レインボー滝の姿だけをシッカリ見て、シャトルバスのバス停である10番バス停へと向かう事にした。 -
シャトルバスへの道は来た道と同じではなく、途中で右折する道。
分かれ道には道案内の看板があり間違えることは無かったのだが、看板の表記にはカナダ(1735mile)やメキシコ(915mile)の文字もあった。
さすがにメキシコは遠すぎるでしょ!とも思ったのだが、1500kmしか離れていないだなんて、思っていたよりも近いかも。 -
バス停への道の途中で見つけたのは、大きな岩を抱えながら朽ちてしまった樹。
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白くなった木の根が白骨化した人の骨の様にも見え、その中に置かれた松ボックリとの光景がなんだかシュールで前衛芸術の様に見えた。
-
そして10番バス停に着いたのが午前11時。
8時に歩き始めて約3時間のトレッキング。
爪を剥がした足先に厳しくなかったと言えば嘘になってしまうが、トレッキングポールの力を借り、下り道での爪先への負荷をできるだけ軽くするように歩き、まぁ、楽しく歩くことができたかな(歩行時間はコースタイムの1.2倍かかったが)。 -
この日の午後はちょっとしたドライブをしながら、華氏120℃超えの世界へ。
華氏120℃とは馴染みのある摂氏に直すと摂氏45℃。
車の温度計は120℃が最高温度でそれ以上の温度の記録は出来なかったが、実際に体感したのは摂氏50℃以上の地獄の暑さ。
次回の旅行記では海抜マイナス86m、アメリカで最も暑い地獄の絶景を紹介♪したいと思っている。
前の旅行記:【2】驕りが齎した幻の絶景
https://4travel.jp/travelogue/11392406/
続きの旅行記:【4】紅に輝くWhite Desert
https://4travel.jp/travelogue/11398003
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この旅行記へのコメント (2)
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- jamokaさん 2018/08/31 15:28:08
- 玄武岩!
- こんにちは~
岩好きにはたまらないリポート有難う御座います!
やはりスケールが違います!
玄武岩の上を歩けたり触れたりするのですね!出来れば60cmだけ切り取って自宅へ持ち帰りたいですwww
いつもいつも何故六角形なんだ?って思うのは私だけ?!
レインボー滝
写真ではそう見えませんが300mもあるんですね!
シュールな朽ちた木と岩も私なら釘付けになり時間さえ許されれば半日でも眺めていそうです。人骨に見えてしまいます。
きちんと並んた松ぼっくりも…
風が吹いたら転がるのかな~?
リスさん達の仕業たとしたらこれは凄い!真相を確かめたいものです。あれだけ松ぼっくり並んでたらリスさん達も触ってる筈…グレートネイチャーTVで追跡して頂きたいくらい…それとも先の客が並べた後なのかな…変な所に喰いつき失礼しました^^;
- ウェンディさん からの返信 2018/08/31 22:04:02
- RE: 玄武岩!
- jamokaさん こんにちは♪
足の爪を剥がすというおバカなアクシデントを起こしながらも、歩くべく所は歩いてきました。
この日の旅のターゲットのDevils Post Piles。
柱状節理地形は世界中に比較的多く分布していますが、あの六角形の柱に惹かれ、ついつい見に行ってしまいます。
柱の形には岩の種類によって八角柱の結晶系を取るモノも有るそうですが、やはり玄武岩の亀の子構造が美しい…と私は思います。
六角形が安定構造と言うのもなんだかこじつけ的な気もしますが、確かに隣とくっつくにしても八角形や五角形では綺麗には並ばず柱としても安定が保てないですものね。
自然はよくできていると思います。
そして、レインボーフォールの高さは訂正させてください。
小数点の打ち間違いで300ではなく30.0mです。
300mもあったら、私もビックリしてしまいます。
この日歩いたReds Meadow Trailは比較的どこも歩きやすい初心者向きの道ばかりで、片足が利かなかった私には、良い選択ベストチョイスでした。
爪と皮膚を縫合していたので親指に全く力が入らず、また靴も履けなかったので歩くスピードはいつもの70%位でしたが、その分、周りの景色をゆっくり見て、リスや鳴きネズミとも会うことができました。
松ボックリを一列に綺麗に並べたのは、多分、ホモサピエンスの仕業だとは思います。
しかし、現地のリスさん達は自分の体よりも大きい杉ボックリを抱えてお食事をしていたので、彼らが木の実を持ち上げてあんな風に並べたとしても何の不思議も無い気もしますが、リスたちの仕業だったら齧り跡が残っている筈なのでやはり違うのでしょうね。
マンモスレイクスのトレッキングはガイドブックには載っていないマイナーなルートでしたが、なかなか面白かったですよ♪
ウェンディ
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