2017/09/05 - 2017/09/05
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blumentalさん
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観光7日目、フュッセンから最後の宿ミュンヘンに移動。今まで素通りしていたランツフートの街を初めて訪れました。
ランツフートはバイエルン州にある人口71,000人程度の街ですが、バイエルンで一番高い教会、見応えのある丘の上の城、そしてパステルカラーの街並みと見所満載の隠れ観光スポットであることを実感しました。なんでD社ガイドブックが取り上げないのか不思議です。
観光は気持ちよくできたのですが、その後、帰りの列車を間違えたままぐっすり眠ってしまうという、実にどんくさい失態をやらかしてしまいました(トホホ)。
夏に夫婦で行く海外旅行で何回もドイツ訪問していながら、まだノイシュヴァンシュタイン城を見ていないと女房が言うもんですから、オーストリアとセットにして計画したのが今回の旅行です。
旅行の日程は以下の通り:★印がこの旅行記です。
8月29日(火) 10:45関空~14:55ヘルシンキ17:10~18:35ウィーン着(ウィーン泊)
8月30日(水) グラーツ(ウィーン泊)
8月31日(木) メルク、デュルンシュタイン、クレムス、ザンクト・ペルテン(ウィーン泊)
9月01日(金) ウィーン(ウィーン泊)
9月02日(土) パッサウ、レーゲンスブルク(レーゲンスブルク泊)
9月03日(日) フュッセン(フュッセン泊)
9月04日(月) ホーエンシュヴァンガウ、シュヴァンガウ(フュッセン泊)
★9月05日(火) ランツフート(ミュンヘン泊)
9月06日(水) ミッテンバルト、ゼーフェルト、ハル、シュヴァーツ(ミュンヘン泊)
9月07日(木) 12:10ミュンヘン~15:35ヘルシンキ17:25~(機内泊)
9月08日(金) 8:55関空着
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 航空会社
- フィンランド航空
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朝ホテルの窓を開ければ、目の目はホーエス城。昨日と同じ、フュッセンの朝はこれで始まります。今日はチェックアウトして宿をミュンヘンに移します。
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Hotel Fantasiaの朝食は7:00から。フュッセンのホテルは朝食7:30や8:00からの所があるようで、7:00は早いほうです。昨朝はパン屋で買い込みましたので、今日がこのホテルの最初で最後の朝食となります。
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朝食をたらふく食べた後、フュッセンの見納めに朝の散歩。
何度も通ったライヒェン通り。 -
レヒ川を渡って眺める聖マング修道院(上)と聖シュテファン教会(下)。
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さて、フュッセンともお別れ。今日はバイエルンチケット(二人31ユーロ)を使います。9:05発の列車RBで10:02カウフボイレン着、そこで10:10発のミュンヘン行きのREに乗り換えます。
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11:05ミュンヘン到着。駅構内にはおいしそうなものがずらりと並んでいますが、まずはホテルにチェックイン。
身軽になった後、本日の観光が始まります。11:44ミュンヘン発のREでランツフートに向かいます。ランツフートは今まで素通りで、今回初めての訪問です。 -
12:30ランツフート着。外見はあまり特徴のない駅です。
駅を出て左手にバス停Hauptbahnhofがあり、12:36発の3番のバス(6番も可)で旧市街に向かいました。 -
12:45、5つ目のバス停Altstadt/McDonald'sに到着。
アルトシュタット通りAltstadtに立ってみて驚いたのは道幅の広いこと。そしてその両側には立派な装飾の建物がずらりと並んでいることです。南を向くと聖マルティン教会の高い塔。 -
北を向くと聖霊教会の低い塔。
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マクドナルド前のバス停から南へ進みます。
まずは、左手にゴシック様式の市庁舎Rathaus。1380年に市が購入した家に左右の2つの家を追加して拡張(1452年,1503年)。さらに1861年にフランクフルトのレーマーを模して現在のネオゴシックのファサードになりました。 -
その向かいにはレジデンツResidents。1537-43年にバイエルン公ルートヴィヒ10世(在位1516-45)によってルネサンス様式で建設。
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とにかくこの通りのどちらに目を向けても。。。
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綺麗な建物がずらり。どこまでもカラフル。隣り同士って必ず違う色なんですね。
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広場が長く続いているような大通りです。感心して眺めています。
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綺麗なバロック装飾の建物です。1階には本屋Hugendubelとパン屋Bäckerei Mareisが入っています。
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聖マルティン教会St. Martin Kirche、1200年頃創設された街で最古の教会です。元はロマネスク様式の教会でしたが火災によって壊滅し、1385年からゴシック様式で再建開始、1500年に完成しました。
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教会の身廊と天井、内陣側(左)と拝廊側(右)。広々とした空間、身廊の長さ92m、天井の高さ29m。
他のゴシック大聖堂に比べて柱はかなり細いですね。しかし、まっすぐな柱がこれだけ並ぶと見事。この柱の並びは実に美しい。 -
内陣の上にはキリストの十字架像。
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この十字架は8m近くあります。
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主祭壇(1424年)。砂岩に彫られた細かいレリーフに感心します。
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拝廊のパイプオルガン(外装は1625年のもの、オルガンは1984年製)。
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教会を出てさらに南へ。パステルカラーの家が続きます。どの建物も切妻屋根の形が違っていて面白いですね。
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パステルカラーの家が並ぶ中、ここだけ全面フレスコ画で異質な建物は旧郵便局Alte Post(それ以前は、町の集会所Landschaftshaus)。今は本屋Bücher Pustet Landshutが入っています。
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イチオシ
アルトシュタット通りから北を振り返って。
聖マルティン教会の尖塔は131mあり、バイエルンでは1番、ドイツでは6番目の高さ。煉瓦造りの塔としては世界一です。この塔に186万個の煉瓦が使われているそうです。 -
アルトシュタット通りを南に進むと三位一体広場Dreifaltigkeitplatzに出ます。丘の上には白い城館が見えます。
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この広場に立つバイエルン=ランツフート公ルートヴィヒ9世(在位1450-79)。3代続いた金持ち公爵の二人目で、トラウスニッツ城を拡張しました。
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次は丘の上の白い城館、トラウスニッツ城Burg Trausnitzに向かいます。
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広場の南側を東に曲がるとアルテ・ベルク通りAlte Bergstr.。
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上り坂を進むと左手にフュルステン階段Fürstentreppeがあります。レンガの小道を登っていきます。
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城の外壁が見えてきました。
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ヴィッテルスバッハ塔Wittelsbacher Turm。三位一体広場から約10分で到着。
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この城は煉瓦造りの城壁、塔、城門などしっかり揃っています。
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立派な外壁です。旧市街から見た城は白い外装の上品なイメージでしたが、こちら側は全く違って、中世の戦う城です。こんな城塞タイプの城が大好きです。
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トラウスニッツ城は、1204年バイエルン公ルートヴィッヒ1世(在位1183-1231)によって創建されました(当時の名前はランデスフアータ城Burg Landeshuata)。
その後のお家騒動で1255-1340年と1353-1503年の期間、バイエルン公国は分裂し、片方のニーダーバイエルン公国の首都だったのがランツフートです(もう一方のオーバーバイエルン公国の首都はミュンヘン)。 -
この城は15世紀にバイエルン=ランツフート公によって大きく拡張。16世紀からは統合されたバイエルン公国の城となり、ルネッサンス様式の宮殿に改修されました(城の名前がトラウスニッツ城になったのはこの時からです)。
城門をくぐって中へ。 -
中庭から見た天守は白くない! 何と黄色い城ではありませんか。
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中庭で少し待って、城内の見学ツアーに参加しました(1時間ごと、ガイド時間45分)。説明はドイツ語ですが、日本語の案内文を貸してくれました。
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城内の礼拝堂。
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礼拝堂の2階。
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城は1961年に火事にあい、内部の貴重な調度品は焼失してしまったそうです。正直言って、見学ツアーに参加するほどのことはなかったのですが、唯一良かった点は。。。
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城のテラスに案内されたことです。聖マルティン教会の尖塔が目の前に。
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イチオシ
ランツフート旧市街を見渡すことのできる絶景スポットです。
城から真北の風景。 -
北東の風景。
左の通りは後で行く予定のノイシュタット通り。右の教会は聖ヨードク教会。 -
さらに東方向には城の北側城壁と防御塔が見えます。
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イチオシ
聖マルティン教会を同じ高さで眺めると、塔の細長さと繊細な造りが余計に感じられます。ケルンの大聖堂みたいに重厚でどっしりした塔とは対照的な、瘦身の美しい塔です。
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それにしても中庭からはどこを見渡しても、城は黄色、白じゃない。一旦中庭から出て、城壁の外面を見ることに。
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城の南側テラス。城の外面は白色でした。納得。
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城の北西の角にある見張り塔でしょうか。このテラスもカメラスポット。真北に向けば旧市街です。
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テラスから見た北側風景。どうしてもこの教会に引き寄せられてしまいます。
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西側にはイーザル川が見えます。イーザル川はチロル地方から(明日訪れる)ミッテンヴァルト、ミュンヘンを経てこの街に流れています。
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白色、黄色、茶色と場所によって色合いの異なる城ですが、強固な作りの城郭です。
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城、教会、街並みと見どころたくさんのランツフートをなぜ「D社の歩き方」は紹介しないのでしょうか。2頁は必要ですね。
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さあ、トラウスニッツ城はこれくらいにしてイーザル川のほうに向かいます。2時間ほど前に上がってきたレンガの小道を転ばぬよう下ります。
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聖マルティン教会前のテアター通りTheaterstr.を西に進み、レント門Ländtor前に来ました。まわりにデパートやたくさんの店もあり、けっこうにぎやかです。ここが街の入り口でしょうか。
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近くのパン屋を覗いてびっくり、金ぴかの置物かと思ったら、何やら指さしています。何と客でした。
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レント門をくぐって反対側から。こちら側の方が日当たり良いですね。
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イーザル川の下流方向です。この川はドナウ川に合流してパッサウに向かいます。
北方向に聖霊教会が見えます。あとで、あそこまで行きます。 -
テアター通りを戻っていると、先ほどの金ぴかのおっちゃん発見。ここがお勤め場所でしたか。
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アルトシュタット通りに戻りました。聖マルティン教会前から北の風景。アルトシュタットからシルム通りSchirmgasseを東に進むと。。。
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ノイシュタット通りNeustadtです。南の丘にはトラウスニッツ城。
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北の風景。ノイシュタットはアルトシュタットと平行に、南北に伸びる第2の大通りです。手前の記念碑は戦没者慰霊碑Kriegerdenkmal。
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ノイシュタットもアルトシュタットに負けないくらい道の両側にカラフルな建物が並んでいます。但しこちらの通りは駐車だらけ。
北の空が暗くなってきました。 -
ノイシュタットから東に曲がってフライウンク通りFreyungに出ると、そこには聖ヨードク教会St. Jodok Kirche。こちらも煉瓦造りのゴシック様式。聖マルティン教会に次いで街で2番目に古い教会です(14世紀前半の創設)。
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ヨードク教会の身廊。
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真っ白な壁に囲まれた内陣。聖歌隊席の前には仕切り(衝立?)があって、主祭壇が良く見えません。
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厚かましくも、仕切りの向こうまで行って撮った主祭壇(1863年作)です。後で写真を見た時に誰かが作業していたことに気づきました。
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拝廊のパイプオルガン(1890年作)。
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聖ヨードク教会の北側の面。塔の高さは77m。
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イチオシ
教会から北に延びるヨードクス通りJodokusgasseから振り返った風景。ランツフートの紋章もついでに。
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ノイシュタットを横切って、再びアルトシュタットに向かいます。
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アルトシュタットの北端にある聖霊教会Heilig-Geist-Kirche。1407-61年の建築。
聖マルティン教会よりも高い塔の建設が計画されていたそうですが、コスト面で断念。中途半端な造りです。 -
中に入ると身廊らしき場所には座席もなく、床も柱もピカピカ。全くの予想外。
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教会の設備も少しはありますが、全くお祈りするような雰囲気ではありません。
それもそのはず、1998年以降、市の美術展示会場として使われているそうです(後で知りました)。 -
聖霊教会のすぐ北側にはイーザル川。
川に架かるハイリッヒ・ガイスト橋Heilig-Geist-Brückeの上から南側(上流)の風景です。左の建物は聖霊病院Heilig-Geist-Spital(1208年に設立)、現在のバロック様式の建物は1728年に完成、今は老人ホーム。 -
イーザル川を渡って振り返った風景。
ランツフート観光はほぼ終わりです。今バスが来れば、予定より1本早い列車にのれることに気付きました。運よく橋の西側のバス停Zweibrückenstr.に3番バスが到着。 -
バスがランツフート駅に着くと猛ダッシュ。16:48発のミュンヘン行きに飛び乗りました。乗るとほぼ同時に列車はスタート、何とか向かい座席を確保し二人とも爆睡。(この写真は到着時のもので代用。何しろダッシュしてるんで写真は撮れません)
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夢うつつで列車が留まったホームをみると何か違う。もしやあの黄色い駅舎はレーゲンスブルク!
反対方向です。あわてて飛び降りました。確認するまでもなく、ここは見覚えのあるレーゲンスブルク駅。 -
向こうに見える赤い建物は、一昨日チェックアウトしたホテルです。ありゃー、やっちまった。
あとで時刻表を確認したところ、我々の乗るつもりの16:48発ミュンヘン行きは6番線で、同じホームの反対側の5番線が16:49発レーゲンスブルク行きだったのです。確認せずに思い込みで飛び乗ったのが間違いでした。 -
写真はレーゲンスブルク駅。レーゲンスブルク到着が17:25。それから17:53発ミュンヘン行きのREに乗って、再びランツフートを通ってミュンヘン19:16着。約1時間半の無駄足。ほんと、どんくさいことをしたものです。くやしさたっぷり、疲労感いっぱいです。
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19:40、宿近くのレストランで夕食。本日は余分な疲れを癒すために、いつもよりビールを1杯余分に。
明日は観光の最終日です。まずはミッテンヴァルト、そしてチロルの街を3つまわるという欲張りな試みに挑戦します。
(ミッテンヴァルト)https://4travel.jp/travelogue/11381784
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